農業じゆう人

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暖冬傾向も時折強い寒気も

2023年11月23日 12時41分53秒 | 地域
  日本付近は暖気に覆われているが、23~24日に低気圧が発達しながら通過した後は、
  空気が入れ替わって一時的に寒さが増す。 初霜、初氷や初雪の観測が相次ぎそうだ。
  冬にかけて高温傾向が続くとの予想に変わりはないようだが、それでも時折は強い寒気
  が南下する。 北極付近の寒気の蓄積と放出に深くかかわる「北極振動」の状況次第で
  天気は大きく変化する。

  この時期としては非常に暖かく湿った空気が北上しており、全国的に気温が高い。
   朝鮮半島付近からサハリン方面に低気圧が発達しながら進むので南寄りの風が強ま
   る。 22~23日は本州一帯で上着がいらない陽気になりそうだ。
  低気圧の後ろ側にあたる中国東北国には、上空約5200㍍で氷点下40度以下の強
   い寒気が控える。 低気圧による風が去ったあとはその一部が日本にかかり、気温
   が急降下する。 週末には関東甲信地方の山沿いなどでも本格的な雪となり、積雪
   が予想される。 
  山間部などにドライブの予定がある人は冬用のタイヤの装着が必要だ。 穏やかな天
   気に誘われて登山を計画する場合、低気圧の通過前に早めに下山しないと遭難の危
   険が高まる。 比較的水分が多く重い雪が降る見通しで、ビニールハウスなどの倒
   壊にも要注意だ。

   
  今年は気温が平年を大きく上回る日が多く、体が寒さになかなか慣れていない。 
   気温の急激な変化に対し、実際以上に寒く感じやすい。 体への負担が大きく、
   インフルエンザ流行の要因の一つとなている可能性がある。
  週明けには寒気が抜け再び平年を上回るところが多いが、月末には次の寒気が南下
   する公算が大きい。 小刻みな寒気の流入は、12月にかけて何度かありそうだ。
   今のところ、1週間程度居座るような大規模な寒波の襲来は予想されていない。

  注意が必要なのは、北極とその周辺の気圧分布が関係し合いながらシーソーのよう
   に変化する北極振動と呼ばれる現象だ。 北極振動の指数がプラスだと寒気は北
   極付近に蓄積されやすいが、マイナスになると放出されて中緯度地方などにも流
   れ込む。 寒波や大雪の原因となる。 
  北極振動は規則性がなく予測は困難だ。 米海洋大気局(NOAA)気候予測センター
   によると北極振動指数はしばらくプラスが続いたが、12月初めにかけてマイナ
   スに転じる可能性がある。 気流が大きく変われば、日本にも強い寒気の南下が
   あり得る。 凍結や積雪への。備えが欠かせない