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線状降水帯予測41%的中

2023年11月06日 12時42分14秒 | 世間
  局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」の発生予測の的中率が3~9月で41%と、
  導入1年目の昨年から18㌽改善していたことが気象庁への取材で分かったという。
  観測データの積み上げなどが精度向上につながったとみられるが、事前に予測でき
  なかった「見逃し」も依然として多い。 同庁は新型スーパーコンピューターの活
  用などさらなる観測強化を図るという。

  線状降水帯は積乱雲が帯状に重なり豪雨を引き起こし、土砂災害や水害につながる
   恐れがある。 気象庁は2022年6月、住民の避難の判断に役立てる狙いで半
   日から6時間前を目安として線降水帯を予測する情報の運用を始めた。
  発生の要因は大気中の水蒸気の量、大気や風の状態が複雑に絡むとされる。 詳し
   いメカニズムは未解明な点が多い。 予測情報の運用開始前に気象庁が想定した
   的中率は25%。 正確な予測は難しいとの見通しを当初から立てていた。
  気象庁は23年3~9月末に22回の予測情報を発表。 このうち、対象の地域で
   線状降水帯が発生したのは9回だった。 13回中3回だった22年と比べて的
   中率は向上した。
  気象庁の”大林長官”は9月の記者会見で「新たなスパコンによる予測、観測の資料
   の充実は着実に進んでいる」と説明。 同庁は水蒸気量を把握しやすいよう全国
   の地域気象観測システム(アメダス)に湿度計を併設する取り組みも進め、23年
   度中に6割の設置を終える予定だ。 観測機器の整備やデータの蓄積で予測の「
   空振り」が減った可能性があるとみている。
 一方、事前に予測できずに線状降
 水帯が発生した「見逃し」は14
 回で、発生した回数全体の61%
 を占めた。22年の73%と比べ
 て12㌽減ったが、予測が難しい
 傾向は変わっていない。気象庁の
 担当者は「水蒸気量などの正確な
 把握は困難で、最新のスパコンで
 予測できないこともある。まだま
                       だ改善の余地がある」と話している。

  精度向上のため、24年3月にも東京都清瀬市の庁舎で新型スパコンを稼働させる。
   計算速度は従来の2倍となる見込みで、線状降水帯の予測に関わる計算の一端を
   担う。 理化学研究所のスパコン「富岳」を用いたシミュレーションも進めるほ
   か、29年度には次世代の気象衛星「ひまわり10号」に運用も控える。
  予測の発表方法も見直す。 現在は「関東甲信」「九州北部」など全国11のブロ
   ックごとに予測情報を出しているが、24年からは都道府県ごと、29年には市
   町村単位での発表を目指す。 対象地域を絞ることで効果的な避難行動に結びつ
   けることだ。

  皆さんにおかれましては、大雨の気配を感じたら早急に退避することが一番です。