インフルエンザの感染者が急増している。 厚生労働省は10日、5日までの1週間で約10万人の
感染者が報告されたと発表した。 例年に比べて流行が早く。4週連続で「注意報」基準を超えた。
専門家は新型コロナウイルスの感染対策に伴う免疫力の低下が背景にあると指摘し、ワクチン接種
や手洗いの徹底を呼びかけたいる。
東京江東区の「有明こどもクリニック豊洲院」ではインフルエンザと診断される人が1日に10人
ほどいる。 例年12月に入るころまでは診断例がほぼないが、今年は5月に患者が出始め、夏
休みが終わった9月から急増。 同月だけで800人にのぼった。
"村上院長"は「これほど多いのは世界的に新型インフルエンザが流行した2009年以来だ」と
話している。
厚生労働省によると全国的に5000の定点医療機関に10月30日~11月5日に新たに報告さ
れたインフルエンザの感染者数は計10万4359人で、11週連続で前週を上回った。 1医
療機関当たりの患者数は21.13人で、自治体の注意報基準となっている10人を超えた。 国立感
染症研究所は全国の患者数を約73万人と推計する。
都道府県別では37道府県で前週から増加した。 山梨県では1医療機関当たり39.63人と最多で
「警報」の基準となっている30人を大きく上回った。 埼玉県は34.84人、愛知県が34.62人。
休校や学級閉鎖などになったのは全国で計5067施設と前週から7.6%増えた。
感染者数がこの時期に増えるのは異例だそうだ。 同じ時期の1医療機関当たりの患者数は22年
が0.06人、新型コロナ前の19年も0.95人だった。 例年は11~12月に流行が始まることが
多いが、23年は9月上旬から増加が顕著になっている。
早い感染拡大の要因とみられるのが新型コロナ禍だ。 東邦大の”舘田教授”は「新型コロナに対す
る感染対策の徹底で前の冬まではインフルエンザの流行が抑えられていたが、感染者が少なかっ
たために免疫を持つ人が少なくなった」と説明する。
5月には新型コロナの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に移った。 水際
対策の撤廃で国際的な往来が回復し、インバウンド(訪日外国人)が増えたことも「感染者数の増加
を前倒しした」(舘田教授)とみる。
日本では毎シーズン1000万人ほどがインフルエンザにかかるとされる。 患者数が例年より増
える恐れもある。
日本に先行して新型コロナの制限緩和が進んだ米国では22年にインフルエンザの流行が例年より
早まり、ピーク時の感染者数もコロナ前を上回った。 同年12月には米疾患対策センター(CDC)
が「入院者数が過去10年で最も多い」と警戒を求めた。
東京医科大の”浜田特任教授”は「気温が下がり、人がいる屋内で過ごす時間が増えると感染リスク
が高まる。 ピーク時の患者数はコロナ前を超える可能性がある」とみる。 感染拡大防止に向
け「ワクチンを接種するなどの対策が重要だ」と強調する。
厚労省は家庭での感染対策について、外出後の手洗いや人混みでのマスク着用、「せきエチケット」
の徹底などを挙げる。 家族がかかった場合は看病する側もマスクを着けるよう呼びかけている。
私共は高齢者夫婦なので予防のため、今月初めにワクチンの接種を受けました。
感染者が報告されたと発表した。 例年に比べて流行が早く。4週連続で「注意報」基準を超えた。
専門家は新型コロナウイルスの感染対策に伴う免疫力の低下が背景にあると指摘し、ワクチン接種
や手洗いの徹底を呼びかけたいる。
東京江東区の「有明こどもクリニック豊洲院」ではインフルエンザと診断される人が1日に10人
ほどいる。 例年12月に入るころまでは診断例がほぼないが、今年は5月に患者が出始め、夏
休みが終わった9月から急増。 同月だけで800人にのぼった。
"村上院長"は「これほど多いのは世界的に新型インフルエンザが流行した2009年以来だ」と
話している。
厚生労働省によると全国的に5000の定点医療機関に10月30日~11月5日に新たに報告さ
れたインフルエンザの感染者数は計10万4359人で、11週連続で前週を上回った。 1医
療機関当たりの患者数は21.13人で、自治体の注意報基準となっている10人を超えた。 国立感
染症研究所は全国の患者数を約73万人と推計する。
都道府県別では37道府県で前週から増加した。 山梨県では1医療機関当たり39.63人と最多で
「警報」の基準となっている30人を大きく上回った。 埼玉県は34.84人、愛知県が34.62人。
休校や学級閉鎖などになったのは全国で計5067施設と前週から7.6%増えた。
感染者数がこの時期に増えるのは異例だそうだ。 同じ時期の1医療機関当たりの患者数は22年
が0.06人、新型コロナ前の19年も0.95人だった。 例年は11~12月に流行が始まることが
多いが、23年は9月上旬から増加が顕著になっている。
早い感染拡大の要因とみられるのが新型コロナ禍だ。 東邦大の”舘田教授”は「新型コロナに対す
る感染対策の徹底で前の冬まではインフルエンザの流行が抑えられていたが、感染者が少なかっ
たために免疫を持つ人が少なくなった」と説明する。
5月には新型コロナの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に移った。 水際
対策の撤廃で国際的な往来が回復し、インバウンド(訪日外国人)が増えたことも「感染者数の増加
を前倒しした」(舘田教授)とみる。
日本では毎シーズン1000万人ほどがインフルエンザにかかるとされる。 患者数が例年より増
える恐れもある。
日本に先行して新型コロナの制限緩和が進んだ米国では22年にインフルエンザの流行が例年より
早まり、ピーク時の感染者数もコロナ前を上回った。 同年12月には米疾患対策センター(CDC)
が「入院者数が過去10年で最も多い」と警戒を求めた。
東京医科大の”浜田特任教授”は「気温が下がり、人がいる屋内で過ごす時間が増えると感染リスク
が高まる。 ピーク時の患者数はコロナ前を超える可能性がある」とみる。 感染拡大防止に向
け「ワクチンを接種するなどの対策が重要だ」と強調する。
厚労省は家庭での感染対策について、外出後の手洗いや人混みでのマスク着用、「せきエチケット」
の徹底などを挙げる。 家族がかかった場合は看病する側もマスクを着けるよう呼びかけている。
私共は高齢者夫婦なので予防のため、今月初めにワクチンの接種を受けました。