貨幣経済はなぜ駄目なのか?
現在のような人類になったのは約10万年前だと云われる。さらにさかのぼれ
ば猿だった。地球の氷河期にはネズミのような小動物だったと云われている。も
っとさかのぼれば地球上にボウフラのような生物が初めて海中に発生した時まで
さかのぼることができる。根元的に考えると、宇宙ができた時から我々の生命は
どこかにあったはずである。そうでなければ我々人類の今日はなかったことにな
る。このように分析してみると我々の生命をブッダは、始めなく終わりなき無始
無終の永遠なものと云っている。
ところで日本で初めて貨幣が鋳造されたのは708年で和銅開珎(わどうかい
ちん)だった。それ以前に富本銭(ふほんせん)が作られていたことが分かって
いる。そもそも貨幣経済は貨幣によっていろんな商品との交換を媒介する経済の
一形態である。これを見ればわかるように、紙の紙幣や銀貨や銅貨などを溶かし
て品物を作るわけではない。当たり前のことである。すなわち貨幣経済でなくと
も材料さえあれば品物などを生産できるのである。まず、そのことを正しく認識
しておく必要がある。
貨幣経済が崩壊すると思える気候変動のプロセスを予想してみよう。日本は海
洋国家であるので降水量の増加がより一層激しくなるものと思われる。具体的に
は洪水の激化が心配される。洪水は年々激しくなるだろう。恐らく想像以上の被
害が恒常化するものと思われる。さらに台風による風害も大規模化するだろう。
その被害は予想をはるかに超えるはずである。また海面の上昇も大問題となるだ
ろう。
2019年9月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の温暖化対策サ
ミットがニューヨークで開かれた。この中で、地球の平均気温が4°C上昇すると
東京湾の水位は8m以上上昇するとの予測が発表された。ニューヨーク、上海な
ど世界の22ヶ国が該当するとのことである。特に東京はゼロメートルどころか、
日比谷公園まで水没するとの予測である。常時8メートル海面が上昇すると、台
風の際どこまで高潮が到達するのか想像しただけで恐ろしくなる。
恐らく、被害額などの算出すら意味のないものとなるだろう。貨幣経済の未来
を論じたくても論じる空虚さしか残らないようになるであろう。
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