原発の汚染水が世界中の大問題となっている。地球の異常気象は、
温暖化と環境汚染、破壊が原因だと、世界中がようやくきずき始めたと
いうより、否定できなくなったからであろう。
世界中のマスコミが「温暖化は不確定なもの」という懐疑論を展開した
が、現実の現象がそれを打ち砕いた。第一、その懐疑論は科学的な根拠
を持たず、単なる楽観論にもとずく否定だったのである。もっとはっきり云
えば、「温暖化の脅威を百も承知りながら、否定という嘘を世界中のマスコ
ミが流した」と云っても過言ではないだろう。論理的な懐疑論ではなかった
からである。
これに対し、「温暖化の脅威」を説いた世界中の良心的な科学者など
は、科学的なデータを基にした予測だった。アヤフヤな予言とは違うもの
だったのである。この一事は、今後のマスコミ報道に対する世界人の意
識の根底に、疑念を抱かせる結果に繋がるものと思われる。日蓮は、「
我が義、破られずば用いず」と喝破している。
それと同じ事に原発問題がある。拙書の処女作「地球成仏」(1998
年発行)の103頁に「③地震と津波の影響」の中に「巨大地震か起きた場
合、原発が大爆発をするのではないかといわれている。さらに大津波が
押し寄せた時、やはり原発は大爆発を起こすのではないかと心配されて
いる」と、明記している。15年も前のことである。福島第一原発は、その通
りになってしまった。汚染水はいかなる方法を用いても100%浄化できな
い。また、各地の放射能物質の除染も100%完全に除染できないのである。
そのことを先ず世界中の地球人は認識すべきである。しかし、電力会社
の存在を否定しているのではない。むしろ、電力会社にエールを送ってい
るのである。誤解されても困るものでもある。
人類が一年でも長く生き延びられるように、電力会社は創意工夫して
いただきたい。一部の人々の金銭的なメリットのために、人類を危機に
陥れるのは賢明とはいえない。危険な原発ではなく、安全な発電方法に
舵を切ってもらいたいと熱望するものである。
小泉元首相は、脱原発のヨーロッパの施設を電力会社の社員なども
引き連れて視察したと報じられている。また、脱原発を目指すべきだと元
首相は考えているようだとも報じられている。もう一度、小泉氏から首相を
やっていただきたいものである。
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