今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

武器輸出三原則破棄は邪道!

2014-03-14 22:29:02 | 幸福の追求

 三木内閣以来、武器の輸出を全面禁輸してきた三原則

を緩和しようとしている。事実上の破棄である。しかし、

それは間違った政策だと思われる。日本は世界中から戦

争を放棄した平和国家だと思われてきた。だからこそ今

日の経済大国になれたのである。それを破棄するのは世

界各国の信頼を裏切ることになりかねない。しかし、自

国を守るという自衛のための体制を整えておくことは勿

論必要である。結論的には、現在のままで良いのではな

かろうか。

 もしも、日本企業が武器の製造に本気で取り組めば、

経済原理から見ても、戦争がなければその企業は存在で

きない。武器・弾薬などが消費されなければ困ることに

なるからである。

たとえば、イラクがクエートに侵攻し米軍がイラク軍

を撃退した。その戦争の実態は、米のイラク大使などが

フセイン大統領を焚き付けたからイラクが侵攻したとい

われている。「イラクがクエートに侵攻しても、米は一切

関知しない」と、米大使はフセインに云ったといわれてい

る。しかし、イラクがクエートに侵攻した途端、世界中の

マスコミを総動員してフセイン大統領を悪者にしたてあげ

てしまった。その真の目的は、膨大な米がかかえる弾薬や

ミサイルなどを消化することだったといわれている。事実

43日で米はほとんど消化してしまった。また、イラン、イ

ラク戦争では、両国軍とも同じ米の武器で戦っていたとい

われている。これが死の商人の実態なのである。(「闇の世

界 権力構造と人類の進路」中丸薫著。文芸社)参照。

 このように、日本が武器を本格的に製造する企業が現

れれば、米の二の舞になる可能性がある。そのような道

を日本は歩むべではないと信ずる。日本は日米同盟の元、

武器が必要ならば、米から買えばいい。

 現内閣は、紛争国には武器を売らない、といっている

が、米のCIAのような組織を作ろうとしているのであろ

うか。衣の下から鎧が見えるようである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿