今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

虚偽記載と政治家

2009-07-01 14:19:50 | 貨幣経済
 政治には金がかかる。年賀状出すのにも何枚万も
いる。支持者の結婚祝や香典にも金が必要である。
政治家本人の名前で出せない場合は、奥さんなどの
名前で出す。まさに、涙ぐましい努力が課せられて
いるのが政治家の宿命のようになっている。公設秘
書だけではたりないから、個人秘書も必要になって
くる。高級自家用車は、東京と地元に一台づつ置い
ている政治家もいよう。すべて金がからむ。これは
与野党あげて同じ状況である。
 今回の鳩山代表の献金問題は、手法の違いこそあ
れ、与野党のどの政治家にもありうる可能性のある
金の問題であろう。叩いて埃の出ない政治家は共産
党ぐらいではなかろうか。
 また、民主党といっても、元々は自民党にいた政
治家が多い。鳩山代表、小沢氏、管氏などが代表的
な人である。金集めの手法は、恐らく自民党の政治
家と大差ないはずである。
 いずれにしても、権力を握るのにも金がかかる、
という日本の現実政治状況は与野党をとわず共通の
宿命である。ポスターの印象や、お笑い、マンガ文
化によって選挙などが左右されるのは国民の政治感
覚がまだ未成熟だからと思われる。
 いずれにしても、今回の鳩山代表の献金問題は民
主党に失速の原因の一つになるのではなかろうか。
本当の理想的な政治を実現させるためには、貨幣経
済でない世界が実現してからであろう。貨幣経済の
間は、理想政治などありえない。

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