岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

6月27日 「核のゴミ」について考える市民勉強会

2015-06-27 | おにき日記





 「核のゴミ」について考える市民勉強会に参加をしました。テーマは、「日本が”核のゴミ捨て場”になる日-震災がれき問題の実像」。講師は、沢田嵐さんです。沢田さんは、ブログ”あざらしサラダ”管理人で、「市民放射能測定センター」(Cラボ)ボランティアスタッフ。市民の立場から、震災がれき問題について粘り強く関わっておられます。また、ゲストとして和気に自主避難をしていらっしゃる庭山由紀さん(元桐生市議会議員)がお話をされました。

 私の2期目の議員活動のなかで、「震災がれき問題」は胃の痛くなる課題の一つでした。「絆」がさけばれ、「みんなで東北を応援しよう」と。応援はするが、「震災がれき」はどう考えても別問題。当時は、政界もマスコミもこぞって「全国受け入れ」を叫んでいたので、これが「大政翼賛なのか」とはじめてヒシヒシと思ったほどです。
 市民グループの皆さんと市に働きかけるなか、この課題の本質をどう整理すればいいのかと暗中模索のときに出会った(2012.3)のが、奈須りえさん(太田区議)と池田こみちさん(環境総合研究所)でした。お二人にはさっそく岡山にも来ていただき(2012.4)、市民レベルでともに考える機会をいただきました。そして、奈須さんとは宮城県と岩手県に視察をご一緒させていただき(2012.4~5)、私はこの時点で、震災がれきの総量は大幅に下方修正されるのではと確信しました。
 ……と、岡山でのことを重ねながら、沢田さんの話を聞いていました。

 3.11以前は、原子炉等規制法に基づく処理・処分の基準は「1キログラム当たり100ベクレル」でした。震災がれき問題で、国はいわゆる「放射性物質汚染対処特別法」(以下「特措法」)を作り、福島原発事故由来のものについて、基準を「8000ベクレル」に引き上げ、しかも一般廃棄物(家庭ごみ)の処理場で焼却・埋め立て処分をしても問題ないということにしました。
 沢田さんは、原子炉等規制法をなし崩し的に規制緩和をするのではと指摘をしておられます。すると廃炉作業で発生する廃棄物も対象になり、「日本が〝核のゴミ捨て場〟になると」(写真は、沢田さんの著書)。
 情報をしっかり公開・共有していくことが必要と結ばれ、私自身もアンテナ高くしていきたいです。

   *        *        *

 午前中は、保育園などについてのお問い合わせがあり、訪問。私の周りには真摯に市民課題に向き合っていらっしゃる方がたくさんおられて、本当に頭がさがります。

 

 
 

コメント
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