岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

7月25日 中心市街地活性化に向けて ~ 高松丸亀町商店街&倉敷・林源十郎商店に行きました ~ 

2012-07-25 | おにき日記





 昨日に続いて今日も、市民ネット視察。テーマは、「中心市街地活性化に向けて」ということで、高松丸亀町商店街と倉敷・林源十郎商店にいきました。どの街も抱えている課題です。
 
 高松丸亀町商店街(高松市の中心商業地区の真ん中。全長470m)は素晴らしかったし、現在進行形。古川・高松丸亀町商店街振興組合理事長から再開発事業について話を聞き、短時間ですが案内をしていただきました。連れていってくださった、市民ネットの若者たちに感謝。楽しさがあり、優しさがあり、安心感・生活感もある。確かに高齢者の皆さんが住みたくなる街です。

 詳しくは書けませんが…。

 郊外に大型スーパーが建ち始めたころ(1985年頃)から、高松市商店街の通行量は減少し始めました。ピーク時の1/2に。一方で、地価の高騰で商店主が町に住めなくもなりました(古川さんが子どもの頃は1000人が暮らしていた街が、調査すると高齢者を中心に75人に)。検討の結果、根本的解決のための鍵は、土地問題と居住者人口問題であると。

 地権者全員が60年の定期借地権の設定に合意をして、地権者共同出資会社「まちづくり会社」に土地を出資。土地の所有権と利用権の分離を行い、個々バラバラの展開ではなく、商店街全体として、必要な施設・業種を適性に配置するテナントミックスを行なうことができる仕組みをつくったのです。写真はその中心となる広場です。

 一方で、居住のための都市機能、安価なマンション(1500人の居住を目標)、診療所、市場、イベント広場・文化ホールなども、現在進行形で整備しつつあり、今後、子育て支援施設、介護施設…。マンションは完売状態だそうですよ(写真商店街の両側・商店の上にマンション)。写真の広場では1年間に市民による(商店街ではなく。サポート体制も作っています)206のイベント。高齢者の足周り確保のため「まちバス」も運行。不採算部門は、5カ所の駐車場経営の収益で補っているそうです。

 とにかく、現行法との調整がとても大変だったということ。「地域の人々が、地域に対して責任を負う本気の覚悟」が必要と、100年先までも見越した民・地域による街つくりです。「コミュニティは大切にできていますか?」「“やる気”より“本気”です」と。

 ちなみに、竣工の終わったA街区(写真)。開発前には年間約400万円程度であった固定資産税が、現在は3600万円を納税しているということ。地域のお金が地域で巡っています。また、計画作りには、そうそうたる専門家をコーディネートしてしっかり検討。
 学ぶことは多いです。今後もみていきたい。

 長くなったので、倉敷市については明日書きます。



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