視察2日目は、川崎市の外国人市民代表者会議です。場所は、写真の川崎市国際交流センター。第8期の代表者会議は今日で終了ということで、センター前で委員の皆さんの記念撮影です。代表者会議のスローガンは「外国人の住みやすいまちは、日本人も住みやすい」。3つのキーワードは、①要求から参加へ、②個別と普遍、③相互理解と共生。私の想いとかなり重なっています(^^)。
川崎市はこの会議の目的を条例で、「外国人市民の市政参加を推進し」と明記。運営も仕組みもこのことが意識されていました。例えば、市の幾つかの審議会等にもこの会議を代表して委員が出席しておられ、岡山市もこういうあり方が望ましいと思います。また、委員の皆さん各々、「ニュースレター編集」、「オープン会議企画」、「多文化フェスタ担当」などの役割を担っておられ、具体的に主体的に〈参加〉できるのもいいですね。
代表者会議の事前に、短時間でしたが、委員長(コンゴ)、副委員長(中国)とお話しする機会をいただきました。昨日の〈けんみん会議〉と同様に、「委員としてここに参加できない多くの外国人たちの声」を反映したいという想いがあり、「会議がスタートした時点で、多くの外国人に集まってもらい、困っていること、問題点などを出してもらい、何を会議で審議するのか話し合えたらいい」と。お二人とも、子どものアイデンティティを育むなど「教育」に取り組みたいと委員に応募されたようです。
今までの会議で出された34本の提言のうち、20本が行政施策に反映され、あとは継続。反映状況については代表者会議への報告がなされているようですが、自分が出した提言の進捗状況を自分でチェックしたいなぁとも。でも、「年次報告」が毎年出され、今までの委員には届けられているそうです。
今日は提言の最終調整。提言は、①外国人市民に関する調査、②年金制度、③多文化理解教育、④いじめ問題です。最後に委員の皆さんから2年間の感想を一言ずつ。OB、OG会を事務局(行政)も含めて作ったらどうかという声もチラホラと。貴重な学びと体験をこれからも生かしていきたいという想いからです。また、川崎市は外国人市施策を円滑に進めるための専門調査員を置いています。
第9期メンバー募集にあたっては、外国籍世帯すべてに案内を送付したそうです。あれやこれやとその他にも多くの学びがありましたが、コンゴへと。インド国籍の方が、この10年間でどんどん増え、ブラジル国籍の方の数を越えているのにびっくりしました。ITなのでしょうかね。
そう岡山市の外国人市民会議の定数は10人以内。神奈川県が20人以内で、川崎市が26人以内。外国籍人数の違いもあるでしょうが、どうしても欠席者はでますから、参加しての皮膚感覚では討議するにはもう少し多い方がいいかもしれませんね。