岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

7月6日 6月議会が閉会しました。

2011-07-06 | 議会


 今日は議会の最終日。争点となったのは次の二つでした(もちろん議案決議等も重要です)。
・議員定数を43に削減する条例改正案
・太田武正市議に対する辞職勧告決議案

 今日の議会は議会運営委員会も含め、議員同士の議論がオープンの場で繰り広げられ、市民にとって〈みえる〉議会だったと思います。〈みえる〉議会は望ましいことです。この契機となったのは最大人数14人の議員を抱える政隆会。議員定数を現行52から43に削減する条例改正案提案をめぐってです。しかしながら議会としては、議会改革について、代表者会議や議会改革等推進会議で熟議をと進んでいる最中のことです。私は継続審査に賛成をしました。
 継続審査にするか否かについて記名投票が行なわれました。私にとってははじめてのこと。賛成だったら白票、反対だったら青票。これも市民への〈みえる〉化として望ましいと思います。ゴミの有料化の採決のときにも行なわれるべきでした。

 さて、提案された議案に対して、共産党が質疑をしました。また、採決にあたっては、反対・賛成両方の立場からの討論が繰り広げられました。
 私自身が質疑で感じた一番の論点は(平行線でしたが)、「定数削減で議員の多様性を確保できるのか」ということです。国では、地方分権の推進をはかり、自由度の拡大のために、地方議会の議員定数の上限撤廃を柱とする「地方自治法の一部を改正する法律」がこの5月2日に公布されています(これまで岡山市の場合は、上限56)。ますます審議事項が多くなるであろう地方議会において、現状の体制のままだと、私はこの4年間の議員生活の実感を通して、議員定数の削減は望ましくないと考えています。少数精鋭という言葉も聞かれましたが、52議席全体で資質向上をはかればいいのではないですか。
 なお、本来、どんな議会を作るのかという議論を踏まえて定数が決められるべきです。今回も議会運営委員会や本会議のなかでも、例えば常任委員会のあり方はいかようかと提起されていました。議会改革総体の議論が早急に進められなければなりませんし、行政全般にわたって、市民意見が反映される仕組み作りが必要だと考えています。本会議終了後、「議会改革等推進会議」が各会派2名参加でスタートし、私も市民ネットから参加です。

〈参考〉岡山市と同規模政令市は、静岡市(議員定数53、人口72.4万人)、浜松市(46、81.8万人)、新潟市(56、80.4万人)、相模原市(49、71.9万人)、堺市(52、84.3万人)。20番目の政令市となる予定の熊本市(48、72.6万人)。ちなみに岡山市は、定数52、人口は70.9万人です。*人口は国勢調査値ではなく各HPからとったもので、小数第2位は四捨五入。

 また、公職選挙法違反で逮捕・起訴された「太田武正議員に対する辞職勧告決議案」は、政隆会と共産党の代表4人が提案したものです。これには羽場議員が反対討論を行ない、私は「判決確定までは無罪が推定される」という観点から反対をしました。もちろん、議員自らが襟を正さなければならないということは言うまでもありません。結果は、新風会、公明党等も賛成し、採択されました。

 議会は最後までどう決着するのかわかりません。議会中は、正直なところ、ずっと緊張をしています。




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