今日は、「ハンセン病市民学会第6回総会・交流集会 in 瀬戸内」という全国的な集まりがありました。会場のプラザホテルはあふれんばかりの多くの方でいっぱい。1000人近くいるのでしょうか。こんなに大きな集まりとは知りませんでした。
テーマは「島は語る~隔離の象徴としての“島”を再認識し心の橋を架ける~」。岡山県には長島(愛生園、光明園)があり、香川県には大島(青松園)があり、島として隔離されたのは全国的にもこの3園。2009年4月に施行された「ハンセン病問題基本法」に基づく療養所の地域解放が求められていますが、瀬戸内3園は、“島”であるがゆえに、将来構想をきわめて考えにくいところだそうです。
この3園の当事者及び関わって来られた人の具体的な話から課題を鮮明にし、最後、テーマに沿った総括座談。本当によく練られ、資料としても提示され、きめ細かに準備された交流集会です。当事者の皆さんの“今”の暮らしやハンセン病問題から見えてくる日本社会の課題に真摯に向き合う関係者の皆さんの気持ちが伝わってきました。当事者の方が、「市民学会が心のよりどころです」と言われるのがよく分かります。現入所者の平均年齢は80歳をこえています。
患者の権利についてなど、ハンセン病問題から得た成果をさらに生かしていく必要があるし、そうでないと同じ過ちをおかします。「療養所を共生のシンボルに」という課題の厚みをしっかりいただきました。多くの若いボランティアの方の姿がさわやかでした。
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市民学会参加の最中に、夫から写メールが入りました。アマリリス開花の写真。事務所の皆さんと一緒にポットを購入したのに、なぜか我が家だけがなかなか育ちませんでした。ちょっと小さいけど、よかった(^^)。