岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

5月2日 籾播き & 中国山西省・武郷展「第二次世界大戦期日本軍の女性に対する犯罪パネル展」

2010-05-02 | おにき日記





 五月晴れの心地よい日に、夫の実家(鏡野町)で籾播きです。私が唯一役に立つのではないかと思われる農作業です。籾播きをするところが減ってきているとか。
 お義父さんがだんだんゆっくりになり、今年になって夫はよく鏡野に帰っています。お義父さんはとてもていねいにお米を作るので、美味しいのです。
 新緑がまぶしい季節です。私は柿の木の新緑が好きですね(^^)。

   *        *        *

 “山西省・明らかにする会(山西省における日本軍性暴力の実態を明らかにし、大娘たちと共に歩む会,03-5261-2251)”発行の『出口气(チュウコウチ。思いの丈を述べるという意味)』が届いたので、昨夜、鏡野に持って帰りました。特別号「武郷展訪中団報告集」は通常の『出口气』より分厚かったのですが、早朝に、高揚しながら一気に読んでしまいました。

 長い間(今も多くのダーニャン〈おばあちゃん〉がそうなんだと思います)、中国社会のなかで性暴力被害を表に出すことすらできなかったダーニャンたちがいる地元の国立博物館で開催ができることって、とてつもなくスゴいことというか、「日本軍性暴力パネル展」をすると聞いたとき身震いがしました。ダーニャンたちが日本政府に謝罪と賠償を求めた裁判は敗訴。健康を害するほどに落ち込んだ姿をみて、会の皆さんがダーニャンたちとの話し合いのなかで出てきた企画です。
 『出口气』によると、ダーニャンたちがパネル展をみて「気持ちがすっきりした」と。家族や遺族の皆さんは、「母たちの闘いが立派に展示されて感謝している」と言ったそうです。会の皆さんが、ダーニャンたちの尊厳回復に向けてともに歩んでこられた温かな信頼関係をベースに、丹念な実証に裏打ちされた説得力あるパネルが並ぶ様子が目に浮かんできます。「真に理解すること、理解し合うこと」が、そのプロセスも含めて社会を変えていきますね。すでに5万人の来場者があり、反響はさらに広がっているそうです。

 2009年11月から、山西省武郷県の八路軍紀念館でスタート。今年の10月まで1年間の開催です。
 3月下旬には、日本からおよそ30人もの訪中団で武郷を訪問。関係者による座談会も行われました。武郷展を観にいきたいなぁと思いつつ、現状では難しい。そんな時に、日中双方からの「武郷展」への想いがたくさん詰まった今回の『出口气』は本当にありがたかったです。
 パネル作成にあたって、共同代表の石田米子さんが中国の担当者とやりとりしたメールは1000件にもなると。言葉がありません。実は、この『出口气』ですら、中国側の発言や想いが丁寧に翻訳されており、感動・感謝した私。こうした共同作業が、本当の連帯を育んでいくのですね。
 岡山市も、友好都市とこんな関係ができていくといいのですが…。
 



コメント
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