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安保関連法案施行で仕上げはショックドクトリンか

2016-03-30 22:40:06 | 国際・政治
29日に安全保障関連法案が施行の運びとなりまして。
これで日本は集団的自衛権も行使できるようになるワケです。

「集団的自衛権」なんて言ってますが、自衛のために軍事力を行使するのでなく、
他国の紛争に参加するのが集団的自衛権ですね。

なのに、北朝鮮やら中国から日本を守らなければならない!
だから集団的自衛権が必要!

なんて言ってる人たちが多いのには驚きますね。
それは個別的自衛権の範囲で日本が行動できるものの筈なんですが。


それでも自分は集団的自衛権そのものは否定しないのですが、
まぁそれも国と国とで助け合うという精神が正しく運用されればのハナシであって、
今の日本でそれが期待できるかというと、どうですかね。
ただアメリカに追随するだけになりそうな気がしましてですね。

それもそうなんですが、やっぱり解釈改憲なんて許しちゃいけなかったのですよ。
であれば、ここまで来ることはなかった筈なのですが、国民も呑気なもんでしてね。

解釈改憲なんていう結局違憲でありながら強引に認めさせるという、
そんな手法で成立と施行にこぎ着けた法案が、まともな判断で運用なんてされますか?


安保関連法案を進めるにはそれなりの理由や背景が必要とされた筈です。
それが北朝鮮脅威論、中国脅威論だったのでしょう。

北朝鮮は悪役を演じ、政府やメディアは中国は脅威だと煽り、
これらの国に敵対する態度を日本国民に醸成してきたのです。


そうして、とにもかくにも安保関連法案は成立し、施行されました。
特定秘密保護法案は既に施行されています。

ここまで地ならしをしてきて、この後は集団的自衛権行使のために必要なナニか、
それを正当化する理由が必要なだけです。

その必要となる理由ってのは要するに、日本が攻撃されているという事実です。
この場合、事実というのは別にでっちあげでもかまわないでしょう。

ということは、集団的自衛権行使の実績を作るために、
日本が攻撃される事件がでっち上げられるかもしれません。

つまり、ホントにテロが起こってもおかしくないと思っています。
そしてそれは自作自演の可能性だってあると思っています。

要は、日本人に大きな悲しみや憎しみを生じさせる大きなショックが必要だからです。
それが武力行使を正当化するのです。

311やパリの連続テロのあとに当事国が取った行動を振り返るまでもないでしょう。
ベルギーもどうしますかね。


アメリカのキッシンジャー元国務長官の言葉に次のようなものがあります。

 「脅威が現実になれば日本人の平和主義など一夜で変わる」
 

それでも五股不倫満足の乙武は出馬するか

2016-03-27 23:25:44 | ニュース
夏の参院選に自民党から出馬するのではないかと噂されていた、
五体不満足の乙武洋匡氏の不倫問題で巷は賑わっておりますね。

まあ、手足が無いのに不倫できるってのがまずビックリなんですが、
それがまたお相手が5人もいたってのが凄いですね。

不倫に際しては事務所のマネージャーなどを手伝わせていたそうですが、
まあ、こういうことについても人の手を借りないとできないんですよね、当然。

障害者とはいえ、こうやって不倫に際して人の手を借りていた、
ダミーの同伴者まで用意していたという手口が小ズルいというのもありますし、
そもそも身の回りのいろんなことに奥さんの多大な協力を得ている一方で、
五股満足の不倫三昧だってんですから、これはいかがなものかと思わせるところです。

ま、自分は男だろうが女だろうが、性の欲望によって多少やらかすくらいは、
誰だってありえるし、容認はしないまでもおおよそ許せる範囲があると考えてますが、
乙武の場合は倫理道徳的に豪快過ぎたんじゃないでしょうか。


乙武というと手足が無い重度の障害者でもあるに関わらず、
そのハンデにめげず清廉潔白に力強く活動しているというイメージがあって、
支持者も多いのですが、今回の件はそんな乙武像を大きく損ねるものになりまして。

とは言え、乙武本人はこの問題に対し潔く疑惑を認めることになりました。

イタリアンレストラン批判ツイート問題は最初は言い訳がましく対応したことが、
後に炎上したこともありましたから、そこで学習でもしたのでしょうか。

同じく不倫問題の石井竜也氏や経歴詐称のショーンKも早々に謝罪をしましたから、
そうしたダメージコントロールをしたのでしょう。


それはいいのですが、彼の妻まで早々に謝罪するってのはどういうことなんでしょうか。
そのダメージコントロールの一環で、妻を謝らせたとかじゃないでしょうかね。
そして自分へのダメージをミニマムにするよう画策したと。

普段、普通の夫婦以上に妻の助力を必要としていながら5人とも不倫を重ね、
こうした事態になっても妻を利用してるのだとしたらコイツも馬鹿野郎ですね。

まあ、妻が謝罪したのは乙武がそうさせたのか自民党がそうさせたのか、
それとも妻本人の意思かはわかりませんけども。


もし、妻が謝罪で述べた「自分にも責任があった」との発言、
これが言わされたものではなく、本人が本当に感じてることだとしたら?
と、ふと考えたのですが。

ちょっと不謹慎かもしれませんが、そして自分は男なので女のことはわかりませんが、
乙武という手足が無い障害者を夫としている妻が、夫との間に子供も儲けたにせよ、
どうなんでしょう。

いつもいつも相手がその夫というよりは時に、やっぱり手足で抱きしめられたいとか、
そうした欲求を起こさずにいられるものなのでしょうか。

手足の無い男を相手にするのはたまに経験するなら楽しいかもしれませんが、
それが日常となるとやっぱり女としては負担なのじゃないかなと。

もしかしたら、配偶者とは別の「相手」を先に求めたのは妻だったりしないでしょうか。
それが「自分にも責任があった」という意味だったのではと。

乙武も妻の意は理解したでしょう。
であれば、妻がそうなら、妻も夫の別の相手を認めると、そういう関係だったのではと。

いや、男の妄想なんですけど。。


しかしこうなってくると、自民党では最近、下半身スキャンダルで辞任したセンセーもいましたし、
参院選に彼を擁立できるか難しい状況になったんじゃないかと思うのですが。

でもこれで乙武の出馬を許してしまったら、さらに当選までさせたとなったら、
部下やダミーを使った五股満足のゲス不倫でも民意を得たという実績を作ってしまうことになり、
今後、自民党のセンセーに下半身系のスキャンダルがあったとしても、
軽くスルーされてしまうことになり、モラルもへったくれもなくなり、
ますます自民党のセンセーはナニをやっても咎められること無しという、
そうした状況に拍車をかけてしまうんではないかと思うのです。


ということなんですから、自分がもともと乙武のことが嫌いっていうのとは置いておいて、
彼の当選どころか出馬さえ許してはならないと思うのですが。

でもドリル小渕が当選しちゃったり、甘利センセーの仮病を許したりと、
日本の大マスコミや国民は自民党に甘いですからねえ。

まったく、北朝鮮や中国の体制を笑えないですよ。
 

さすがアメリカに臆しないキューバ、テロに臆する西側

2016-03-23 21:39:16 | 国際・政治
アメリカのオバマ大統領がキューバを訪問し、
カストロ議長と会談を行っていることが大きなニュースになっています。
歴史的な和解への前進ということですね。

まあなんか政治的なウラでもあるのかもしれませんが、
東アジアみたいに隣同士でずっと馬鹿にしあいいがみ合っているよりは、
よっぽどいいんじゃないでしょうか。

その会談についてなんですが、オバマがミューバの人権問題解決を求めた時に、
カストロがそれに応酬したとのことです。


 米・キューバ首脳、国交正常化加速で一致 人権問題などで溝も

 現職大統領として88年ぶりにキューバを訪問中のアメリカのオバマ大統領は21日、
 カストロ国家評議会議長と会談しました。両国は経済分野を中心に正常化の加速で一致しましたが、
 溝も浮き彫りになっています。首都ハバナから報告です。

 オバマ大統領による歴史的なキューバ訪問の2日目。ハイライトは史上初となる両首脳による記者会見でした。

 「半世紀以上にわたりハバナに大統領が来ることは想像もできなかった。しかし、きょうは新たな一日なのです」
 (アメリカ オバマ大統領)

 オバマ大統領はこうアピールし、カストロ議長も直行便や、郵便の再開をあげて「具体的な結果が出ている」
 と関係の進展を評価しました。

 両国は首脳会談で、農業分野での共同研究や旅行客の安全確保にむけた枠組みの立ち上げに合意し、
 歩み寄りを加速させています。

 一方、課題の面では、カストロ議長が経済封鎖の全面解除を強く求めたのに対して、
 オバマ大統領は言論の自由など、人権問題での改善が必要だと改めて指摘。
 記者にもこの点を追及されたカストロ議長は、こう切り返しました。

 「我々は健康や教育は、『人権』と考えて無償です」
 (キューバ カストロ議長)

 これはアメリカで保険制度や大学教育が高額で、性別によって賃金に差があることを念頭においた発言で、
 「キューバの人権問題ばかりを追及するのなら前進はない」と猛反発したのです。
 異例の応酬ですが、カストロ議長が質問をうけることは極めてまれで、アメリカ政府の交渉担当者は、
 「直接質問できて、それを市民が見られること自体が進歩だ」と前向きです。

 カストロ議長が茶目っ気たっぷりにオバマ大統領の腕を持ち上げるなど、
 最後は融和ムードに戻りましたが、残る課題での立場の違いが一層鮮明になった形です。


いいですね、さすがキューバ。
日本もこれくらいアメリカにも物怖じせず応酬してもらいたいものですが。

カストロ議長が言うようにアメリカの高額な医療や教育は、
一部の金持ちでないと享受できない権利みたいなものですから、
なんで貧しい人々にそれらを閉ざしているのかってことで、
そんなアメリカに人権なんて言われたかねえよと。そりゃそうです。

日本はTPPでそんなアメリカの医療制度に倣っちゃうのかもしれませんから、
こういうことにはカストロみたいに応酬して欲しいものですがね。


さて、22日にはベルギーの首都ブリュッセルで、同時テロが起きてしまいましたが。
この事件で数十名が命を失うこととなってしまいました。

イスラム国が犯行声明を出したとのことですが、
このテロで思い起こされるのはパリで起きた同時多発テロです。


しかし、どうなんでしょうねえ。

ブリュッセルでのテロも相当な被害規模の無差別殺傷だと思うのですが、
日本では、少なくとも自分が認識できるレベルでは、
パリで起きたそれと比べると、人々の関心が低いように思われるのですが。

#PrayForParis みたいなハッシュタグのツイートもTLに見られませんし、
SNSなどを見てもあまり話題にのぼってないようです。

Facebookはフランスのトリコロールみたいに、
プロフィール写真を国旗でマスキングするベルギー版は出さないのでしょうか。


こんなにもパリでのテロと比べて人々の関心が薄いように思われるのは、
パリと比べたらブリュッセルが地味で馴染みが薄いからなのでしょうか。

それとも、パリ同時テロのショックで、トルコなどでもテロが頻発していることで、
テロに対しての免疫がついてしまい、そうしたニュースに鈍感になったのでしょうか。

まあ、なかなか人との話題にはしづらいだけなのかもしれませんけども。


ところでベルギーは、パリ同時テロの容疑者と関係があったことから、
また隣国でもあることから、テロへの警戒が強化されていた筈なのです。
なのに、こんな事件が起きてしまいました。

パリ同時テロ以来、フランスへの渡航・出張や旅行を自粛する傾向があることから、
現地治安に関する不安を払拭したい業界に旅行業界がありまして、日本旅行業協会が先日、
こんな報告をしたばかりだったんですよ。


 フランス・ベルギーミッション 報告書


この中に、こんな節があります。


 1月19日 ベルギー危機管理センター局長との意見交換 局長発言要旨:
 当局は連邦政府内務省の危機管理を担当。市民(外国人を含む)とインフラを守るための 機関。
 日本の武藤副大臣とも治安についての意見交換を行った。
 ベルギーの現在は観光客にとっての安全を担保している。警察と諜報が連携して治安維持 を図っている。
 11 月のテロ後、フランスとは連携を更に強化し、安全確保のために考えられるあらゆる手段をとり、
 又あらゆる予防策をとっている。
 兵隊・警察を至るところに 配置し観光客を守り、政治家及び関係者が緊密に連携して治安の状況を確認中。
 平常な生活を維持することが重要。とはいえ 100%のセキュリティ維持確保は困難。
 外国人に特化した対策は講じていないが、空港・駅・ホテルでは目に見える形で武装警察や兵士を手厚く配置。
 テロ後 BRU がレベル4になったが、レベル4は 6 日限りで現在レ ベル3、犯人逮捕でレベル2にしたい。
 外国人に対する特別な警備体制はとっていない。
 危機管理センターから発信する最新の治 安情報に留意してほしい。
 1771 が治安に関するヘルプラインであり、日本大使館が日本 への情報発信の窓口になっている。
 BRU は6つの警察ゾーンに分かれている。地域密着型の対応を行うために、
 ゾーンでの 出来事はゾーン管理の警察が対応する体制をとっており、監視カメラも増やしている。
 特 殊部隊や覆面警官も多数配置し、監視体制は万全と自負している。
 スリや置き引き等に対しても積極的に対応しており、地下鉄・トラム等の交通機関にも警備強化を行っている。
  ベルギーでは目に見える警備(武装した兵隊、警察官等)を強化し、
 一般市民に安心を与 えるような取組みを行っている。

 結論
 以上のような視察・意見交換から、両国とも観光客への安全確保に向けてできるとは
 全て行うという並々ならぬ決意を確認することが出来たことは非常に有意義であった。
 テロの可能性を否定しないことが、一般市民を含め外国人の安全を守るために考えられうる
 あらゆる手段を尽くすという両国の姿勢に、改めて敬意を表したい。
 日本人の安心安全に対する敏感度は世界一であることを再度認識すると共に、
 今回訪問したフランス・ベルギーがこれほどまでに観光客の安全に国を挙げて
 取り組んでいることを確認できたことを業界の皆様に報告したい。
 両国のこのような努力にこたえるためにも、我々は業界を上げて両国を含めた欧州方面の旅行商品を、
 現地からの最新の情報を消費者に伝え粛々と販売に結びつけることが、
 日本との相互の人的な交流促進に向け必要である点を再認識した次第である。


100%のセキュリティ確保は困難とは言ってますが、
当然、空港や駅などの警戒強化はしていたということです。

ま、日本の旅行業界との会談の中ですので、多少は盛っているかもしれませんが。

それでも、ベルギーのようにフランスの隣国であり、
ブリュッセルのように西側の国際機関が所在する地で警戒が強化されていても、
こうしたテロが起きてしまったということは、つまり、
いつでもどこでもテロは起こせるということです。

そりゃそうですね。
一般人のようにカバンを持ってるだけなんですから。


しかもイスラム国は反イスラム国の有志連合を狙ったと言ってるワケですから。
テロの首謀者がイスラム国というのがホントで動機もホントだとすると、
日本だっていつ同じことが起こってもおかしくない筈ですが。

さて、どうでしょう。
そこまでの警戒レベルに日本はあると言えるでしょうか。
仮に相当な警戒レベルだとしても、ベルギーみたいに起きてしまいますから。

しかし、日本人の生命を守る!と口では頼もしいアベちゃんですが、
中東で現地勢力に拘束されたジャーナリストのことはほったらかしときてますから、
あんまり期待しない方がよさそうですよ。


さて、こうして悲惨なテロが起こるたびに我々は、
テロには屈しない、テロと闘うと、勇ましく口にするのですが。

それって、テロに対抗することにはなるのでしょうが、
テロの機会を軽減させることにはならないように思います。

なぜなら、テロに屈しないということは、
テロを起こす側が不満としている事案について譲歩しないどころか、
交渉する気だって無いと断言しているようなものですから。


もちろんテロを理解するとかじゃないのですが、
これは西側の傲慢であり詭弁でありペテンでもあると思うのです。

それじゃあ双方の歩み寄りがある筈がありません。
そうじゃなくて、相互理解を進める方向は考えられないものでしょうか。

それがない限りは、いくらテロに屈しない、テロと闘うと言ったところで、
テロはなくならないってことは自明なんですけど、それでいいのでしょうか。
 

報道ステーション「ワイマール憲法」特集の「ナチスに学べ」

2016-03-21 20:15:46 | ニュース



先週18日夜のテレビ朝日・報道ステーションでドイツのワイマール憲法を特集していました。

先進的で民主的だったはずのワイマール憲法下でなぜ合法的にナチスが生まれたのか、
大きな理由として「国家緊急権」を取り上げ、それを自民党が改憲で憲法に盛り込もうとしている
「緊急事態条項」との類似点を警告したものです。

ここで放映されたヒトラーの姿、その言動などがアベちゃんにそっくり、
との印象を持った方々も多いようです。
それ以上に、政治的プロセスとしての酷似も見受けられたと思います。

事実、キャスターの古館氏は実名こそ挙げませんでしたし、
今の日本ではナチスと同じことは考えられないけれども、と言いながらも、
明らかにナチスとアベちゃんや現政府を重ねあわせる意図はあったと思います。


自分も以前、ナチスと第二次アベちゃん内閣は似ている、とエントリーしたことがあるのですが、
この放送での描写は、アベちゃん政権はナチスに倣っているのだと改めて思わせるものでした。

まず、ヒトラーが得意としていた演説については、
アベちゃんも大いに力を入れているのは見て取れますが、
身振り手振りや言葉の抑揚のなど、ヒトラーに似てるとは思っていました。
実際に、彼の演説方法を取り入れているのでしょう。

それだけでなく、使っている言葉まで真似ていたかのようです。



古館氏が言うに、ヒトラーは反感を買う言葉を人受けする言葉に代えるのがうまかった、と。
例えば、


 独裁=決断できる政治

 戦争の準備=平和と安全の確保


と言い換えたり。





あるいは、


 強靭な国にしたい

 この道しか無い


といったフレーズ。
「国土強靭化」のネーミングもきっとヒトラーが由来なのでしょうね。


そして国家緊急権の発動による言論や反対勢力の弾圧。

番組では共産主義者、野党への弾圧に触れていましたが、
へえ、今の日本じゃ、選挙協力を進めている野党共闘を、共産党と組むなんてと、
共産党アレルギーを露にし彼等への敵視を煽ることも、ここから学びましたかね。

今でも政権からと思われるメディアへの圧力が見て取れる現状ですが、
その圧力がもっと広がりを見せ、もっと強力になるのかもしれませんよ。



で、最終的にはナチスに「全権委任法」の成立を許してしまい、
独裁が暴走することにつながっていくのです。


ヘルマン・ゲーリングの以下の言葉を紹介したことも良かったです。


 「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。[…]
 しかし最終的には、政策を決めるのは国の指導者であって、
 民主主義であれファシスト独裁であれ議会であれ共産主義独裁であれ、
 国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。[…]
 とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、
 平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、
 国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。
 この方法はどんな国でも有効だ。」


まさに現在の日本の安全保障を取り巻く状況そのものじゃないですか。

なるほど、北朝鮮が飛翔体を飛ばしてくれるのも、
中国が尖閣諸島でうごめいているのも、そういうことなんですかね。

「北朝鮮の脅威」「中国の脅威」を政府やメディアが煽るとき、
自分はゲーリングの言葉を思い出すのです。


番組では最も大事なこと、そう自分が考えることも紹介していました。



連合軍の勝利後、ナチスの強制収容所の惨状をドイツ市民にあえて見せたところ、
「こんなことが行われていたとは知らなかった」というドイツ人にアメリカ兵が言った言葉、

 「いや、あなた達は知っていた」

そうです。
知らないなんてことは無い筈なんです。
知らないフリをしていたか、見逃したのです。

そして、それ以前にはそういう政府を容認したのです。


番組で紹介されたこれら一つ一つは既に良く知られた事柄が多いと思いますが、
どうしてナチス独裁政権が合法的に生まれたのかとの文脈でまとめられていました。

こうして今、日本では憲法に「緊急事態条項」が盛り込まれるかもしれない状況なのですが、
ナチスを生んでしまった歴史に学ばないのか、ということです。

首相の権限で法律と同様の効力を有する政令を制定することができる、
その危うさが歴史からも見て取れるのに、また見逃すのかと、容認するのかと。

しかし政府の方は、むしろナチスにあやかりたがってるようですから、
歴史に学ぶようなことはなさそうです。

ここは市民が、後から「知らなかった」と済まさないよう監視しないといけません。


そういえば以前、馬鹿な阿呆センセーが、

 「ナチスに学んだらどうかね?」

なんて発言をしたとき自分はそれを最初、
ナチスのようになってはならないとの戒めを込めたシャレだと思ったのですが、
どうやら本当に学ぼうとしていたのですね。マジだったと。で、実践してると。
自分も見る目が甘かったものです。

ナチスに学ばなければならないのはその独裁と暴走の成立過程なのです。
その危険性、可能性は今は見逃すくらい小さくても、あるかもしれないのです。
そうした歴史に学ぶ姿勢と想像力・危機意識が求められているんじゃないでしょうか。
 

自らの説明が苦しくなると外国の圧力と権威を利用する

2016-03-17 23:29:49 | 国際・政治
まったく、17日のニュース報道は何なんでしょうね。
どこもトップニュースが覚醒剤使用の清原の保釈ですよ。いやはや。

しかも、清原を乗せたクルマをヘリで追う始末。
どんだけ重要犯罪者なんですか。
そして、そんなに大事なニュースですかねえ?


そんな、ニュースの重要度についての感覚が麻痺してるかのような大マスコミですが、
清原のニュースに関連して大マスコミに、そして捜査関係者に要望することが二つあります。

一つ目は、覚醒剤売買ルートを徹底的に解明することです。

著名人が覚醒剤で逮捕されることは今までも何度かありましたが、
それによって流通ルートの深いところにまで捜査が及んだという話は聞きません。

ノリピーの時もそうでしたけど、いつも末端の使用者が吊るし上げられるだけで、
一瞬適当に騒ぐだけで終わってしまいます。

本来なら流通ルートを辿って大元を叩くべきなのに、できないのでしょうか。
いや、できる筈なんですよ。末端がわかっているなら、遡って捜査すればいいのですから。

それとも、あえてやらないんですかね?

そこまでやったらさすがにヤバいのか、あえて泳がしておいてネタを貯めておくのか。
もしくは、やはり、何か別のニュースのカモフラージュに使うだけだったのか。


二つ目は、清原の件でこんなに取材エネルギーをかけることができるなら、
そのリソースを他に向けてもらいたいということです。

清原については取材ヘリを出して病院にまで追っかけしてるんですから、
療養中の甘利センセーの所にだって押しかけていけそうなものです。

そうですよ、甘利センセーなんか、現金授受疑惑について大した説明もないまま、
ストレスだからって入院して雲隠れ。

これね、真相はどうなのかちゃんと暴こうってつもりはあるんですか?
大マスコミも警察も。

大事な大事な「政治とカネ」のはずなんですから徹底した捜査をお願いしますよ。


さて、シリアに取材に渡り行方不明となっているフリージャーナリストの安田純平氏が、
現地の勢力に拘束されたようで、彼のビデオメッセージが公開されました。

ビデオは拘束している勢力が意図的に出したものと思われますが、
その勢力とはヌスラ戦線とみられています。

彼らが外国人を拘束するのは身代金目当てのようでして、
人質を殺害することはほとんどないと言われています。
ってことは、日本政府が交渉に当たれば安田氏の命は助かりそうなものです。

が、報道によれば、ヌスラ側から日本政府への接触は試みられてはいたとのことですが、
安田氏が行方不明になった昨年6月以降、事態が進展している様子は見られないのですね。

ヌスラ側がそんな日本政府にしびれを切らし、日本政府の早い対応を期待して、
今回の映像放映になったのかもしれません。


でも、おかしいですね。

アベちゃん政権は常々、日本人の命を全力で守る!って言っているのに、
ISに拘束され殺害されたとみられる後藤氏や湯川氏のときも、
そんなに人知事救出に向けて頑張ってくれていた印象はないのですよ。
そして今回もそんなカンジです。

テロリストと交渉はしない、なんて言うとカッコよさげですが、
交渉して進展させるものもあると思いますんで、
一切交渉しない態度がホントだとしたら、それは怠慢じゃないかと思うのですが。

もしくは、交渉をサボるための方便だったりするんじゃないでしょうか。


まぁ、それはないとしても、ひょっとして日本政府は、
別の理由から交渉に臨むつもりはないんじゃないかと。
人質の安田氏を助けようとする意図もないんじゃないかと妄想します。

それは、ホントは海外で危険な目に遭っている邦人を助けたいのはヤマヤマなんだけれども、
集団的自衛権の行使が認められない現状では手も足も出ないんですよ、
ってな状況を故意に演出してるんじゃないかと。

つまり、邦人を救出するためには集団的自衛権の行使が不可欠との世論醸成のため、
この状況を利用しているんじゃないかと、疑うのです。

いや別に、武力を持って救出するだけが手段ではなく、交渉だってできるはずなのですがね?
身代金がもったいない、なんて言い訳は通じません。
どっちみち武力行使するにしたってカネはかかるワケですから。

ちょっとこれは自分の勝手な妄想ではあるんですが、どうでしょうか。


でも政権は自分たちの論理に説得力がないと悟ると、外国の力を借りますからね。
消費税増税を延期するかも?ってな動きだってそうです。

もともと来年春の増税は余程のことがない限り実施すると言っていたのに、
それがここに来て増税一旦停止・延期の様相が伺えます。

そりゃ、庶民の消費生活が苦しいままで消費税増税なんてできる筈ないのですが、
政権はアベノミクス(笑)効果で景気が良くなって増税する環境ができると言っていたのが、
どうもそういう状況になっていないということを自らは言いたくないので、
なぜならアベノミクス(笑)が失敗だと認めることになってしまいますので、
代わりに海外のノーベル賞学者を呼んで、増税してる場合じゃないよね?と、
わざわざ代弁してもらっているのです。

ノーベル賞の権威を借りて増税延期の正当性を演出して、
それは政権の経済政策の失敗を認めることをせずに、
支持率アップにつなげる増税延期の根拠を得ようってワケです。

そういう下心が一般大衆に見透かされることはないと踏んでいるのでしょう。
見透かされたとしても、「ノーベル賞学者ガー」ってな説明ができると踏んでいるのでしょう。


まぁね、ノーベル賞とか世界遺産とかモンドセレクション(笑)とか「全米が泣いた」とか、
外国の権威に弱い日本国民にはそれも有効かもしれませんね。

日本国民もこんな政権にバカにされないよう、リテラシーを上げとかないと、
本当に大変なことになりそうですよ。