Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

障害者雇用に有休クイズ、形式主義がインチキを横行させる

2018-08-23 20:30:04 | 社会・経済
甲子園の高校野球も大阪桐蔭高校の春夏2連覇で幕を閉じましたが、
決勝戦が終わっても話題は負けた方の金足農業高校のほうみたいですね。

決勝戦の日の夕方、号外を配っていたのでもらったのですが、
なんと、負けたのに金足農業高校に関する号外でした。




いや、普通はこんなことないですよね?

ま、金足農業高校が勝っても負けても出す予定だったんでしょうけどもね。
勝って優勝なら、まさに号外を出すレベルのニュースなのはわかりますから。

で、この号外。
よく見るとスポンサーが金農ならぬ全農だったんですよね。。




なるほど、そういう事情もあるのかと。


でもま、野球部員みんなが地元上がりの田舎の公立高校が、
高校野球界の超エリート校に決勝で挑むってんですから、まるで漫画チックというか、
ドラマ性は抜群で、そりゃ、お茶の間ウケがいいってもんです。

加えて投手の吉田君は150キロの速球を武器に地方大会から一人で投げ抜いてきた剛腕、
ここに来て疲労困憊のはず、といった悲劇性も加わりましたのでね。

この酷暑の中での残酷な舞台はコレ以上にないくらい整っていたワケで、
こんな酷暑にスポーツを強いるとか今どきどうなんだ!とか、
高校性に連投の負担を強いるのはどうなんだ!ってな声は掻き消されましたかね。

まあ、そういう一般観衆が熱狂する残酷さも含めての高校野球なワケですが、
甲子園って現代で言う古代ローマのコロッセオみたいなもんなんでしょうか。


で、普段は酷暑に外に出るな運動するなとか言いながら野球大会を主催するのは
ダブルスタンダードだ!と朝日新聞を批判する声も見られるのですが。

コレ、ただ朝日新聞を叩くネタにしたいだけですね?

いや、自分も今どき、炎天下での野球大会とかどうなんだ、と思いますが、
であれば、ソレ言うなら東京オリンピックに浮かれる他のメディアだって同じな筈ですから、
朝日新聞と同様にNHKやナベツネ新聞も叩かなきゃいけないところだと思うのですがね。
どうなんでしょうか。


しかし、高校野球が終わったと思ったら次はアジア大会と、
国民の目ををナショナリズムたぎらせるスポーツ大会に釘付けしておけば、
政治のことなどに関心を向けないってんで、まったく政権には好都合なことですね。

まったく、古代ローマの「パンとサーカス」が横行しているかのような現代ニホンですが。

なんでも、東京オリンピックに向けて銀メダルの制作に材料が足りないからと、
リサイクル貴金属の回収を強化するんですってね。
で、全国の小中学校に回収ボックスを設置するんだとか。

いや、たまたま回収ボックスを小中学校に置くだけで、
別に小中学生に貴金属を回収させるのではないでしょうが、
なんか、ソレを含む空気を感じてしまうのは自分だけでしょうか。

古代ローマというか戦時中の国家総動員体制じゃんかというね。。


ところで国家のほうはというと、腐敗というか無責任や不道徳が横行してますね。

義務づけられた障害者の雇用割合を、国交省や総務相らが水増ししていたとのことで、
この水増しをしている省庁や自治体は調査するごとに増えているようであります。

酷いハナシですね。
おそらく、ほとんどの役所でやってることなんじゃないでしょうか。

障害者雇用などを数値で目標づけるのは悪いことではないと思いますが、
まあ、こうしてインチキして悪用する連中がいるんですよ。

しかもソレが、本来なら民間や国民を指導すべき役所だってんですからね。
いやはや。

コレはですねえ、インチキしてたことが酷いってのは当然なんですけど、
まず、障害者にとって無礼であって、相手を見下している現れなんじゃないですかね。

雇うつもりがないのに雇ったフリをして、障害者雇用に積極的なフリをして、
実はそんな事実はなく、そういうウソをついていたと。

要は、障害者は利用されたワケですよ。

役所は自らの実績づくりやイメージアップのために、弱者を利用したってことです。
甚だ無礼であるのは明らかでしょう。

こんな役所どもに、ニホンのために生活のために労働者のために多様性のためにといって、
いろんな制度を作られて、ソレに則って行動しろ、なんて言われたくないでしょう?

女性の活躍だとか、LGBTだとか、多様性を推進するようなことを言っておきながら、
自民党の杉田ミオセンセーみたいに、その逆のことを平気でメディアに寄稿したりする、
実は多様性なんて邪魔だとしか思ってないことがホンネなセンセーが散見されるのも、
決して不思議ではないですし、そういうセンセー方がいるのも、
ソレを支持する人々が大勢いるのも現実なんですよね。


もしくはアレですか、

 いやいや、現代の社会的要請のためにはこういう綺麗事な制度もしょうがないんで、
 みなさんよろしくお願いしますよ、でも適当でいいですよ?

 つじつまの合う書類が形式的に整っていればいいですよ?

ってことを、役所自ら白状している事態なんじゃないでしょうか。


こういうの、今回の障害者雇用だけではない問題の筈です。

企業が体裁を取り繕うために、労働者を犠牲にして残業を無視したり、
休暇制度があるのに釣るのが難しい事態を放置したりしていながら、
「働き方改革に取り組んでいます!」ってインチキな報告を正当化させちゃうのです。

ジャパンビバレッジの「有休クイズ」だって、同じハナシだと思いますよ。
ここの上司は日常的なパワハラもあったということで、なんでこんな人が管理職なのか、
なんて声もあるようですけど、こういう人だから管理職なのです。
部下を力で押さえつけ、休暇を取らせない、だから会社組織としては有り難かったのですよ。


「女性が働きやすい企業」だの、いろんな認定を役所は作ってますけど、
その認定のためには実態よりも形式的な書類でしか判断されませんからね。

認定のために改ざんやウソなどのインチキがあって成り立っていることも多いでしょうし、
なんたって役所が率先してインチキしてるんですからねえ。

だから、こういう、実績だけ重視して、書類で取り繕おう、みたいな、
不毛な努力って今の日本社会にたくさんあると思うのですけど、
いい加減そういうのは止めにできないものでしょうか。

工業製品だったり食品などの企業の不正も、
結局は書類が整っていればいいと言う形式主義を抜け道にして、
インチキが横行しているワケでしょう。

そういうインチキを抑止すべきモラルってものが、
政治・行政を含め日本社会に蔓延しちゃったのですよ。

政治を見てればわかるように、
どんなに嘘ついても知らんぷりしても書類を改ざんしたり隠したりしても、
悪びれずに逃げ切ってしまう姿勢を、結果的に容認しちゃってますからね。
そんなの見せつけられれば社会全体がそれでいいじゃん、ってな風潮にもなるでしょう。

日本とは今や、整った形式にインチキがわんさか隠れている、
ソレが常態化する不道徳な社会になっちまったのですよ。

 

 

スーパーボランティア・フィーバーに乗せられるな

2018-08-18 10:45:04 | ニュース
首都圏では酷暑が落ち着いてきておりますが、みなさん夏休みはとられたでしょうか。

自分は13日の週に休みを取りまして東北の田舎に帰省していたのですが、やはり暑かったですね。
田舎では暑いといってもさすがに夕方以降は涼しくなるのものですが今年に関しては、
エアコンかけて寝たりしてたくらいですから。


それにしても酷暑に台風に豪雨に地震に噴火と、自然の脅威は止むことを知らないかのよう。

特に酷暑といえば、オリンピックもあるしサマータイムしたらいいんじゃね?
との案についてアベちゃんが検討を指示したらしいですが、ってことは、
サマータイムをやる方向になってる、と見てよろしいのでしょうか。

サマータイムの功罪についてはあちこちで語られてますのでここでは特に書きませんが、
自分的に相当に疑問なのは、オリンピックだから適用しようって根拠が気に入らないことと、
来年試験して再来年本番みたいなバカなスケジュールもそうですし、
システム改変などにかかるコストを誰が負担するのかってことなんですよ。

まあコストなんてオリンピックなんだから国民負担でみんな納得するでしょ?
とでも考えているのでしょうが。

いやでも、サマータイム適用に関するコストや手間暇、専門的には自分にはわかりませんが、
例えば外国との時差も関わるのだとしたら、飛行機や船の国際線とかへの影響を考えるだけで、
かなり大変なんじゃないの?って気がします。
少なくとも来年のテスト期間に間に合うとは思えません。

とにかく、オリンピックの2週間のために、コスト負担と手間暇を強いてまでして、
日本全国を巻き込まなきゃいけないんですか。

競技時間や開催時期を変えることの方がよっぽど合理的なはずですが、
ま、ムダが多いほど利権集団は儲かる側面があるってことでもあるのでしょう。


東京オリンピックといえば、ボランティア集めに苦戦してるらしい一方で、
山口県で行方不明になった2歳児を発見したボランティアのおいちゃんが話題になっています。

いや、確かに素晴らしいお話ですけどもね。
警察などが捜索しているのに、いてもたってもいられないのか自ら行動を起こす、
それだけでも大したもんですが、ホントに見つけてしまうんですからね。

自分なんかは、おそらくこのお子さんは、見付かった今だから言えますけど、
野犬か鷲にでも掠われたんじゃないかと思ってましたから。

おいちゃんの、子供の家族からの報償などを受けない、
ボランティアだから対価は受けないとの頑なな態度も、
精神性が高く美しく感動を誘うモノでありますね。

たしか東京オリンピックでは、学生なんかはボランティア活動すると、
単位をもらえたりするんでしたっけ? どうなんでしたっけね。


で、このボランティアのおいちゃんが称賛されることに異議はないのですが、しかし、
実は「スーパー」ボランティアだった!みたいに、あまりにも英雄化され過ぎてません?

といったこともあって、このフィーバーぶりに疑問が二つほどあるのですよね。


一つは、おいちゃんはこれまで震災や豪雨の現場などでもさんざんボランティアしてきたのに、
だったら、なんで今回の幼児発見だけでこんなに持ち上げられてしまうのだろうと。

そりゃ、幼児発見がドラマチックでわかりやすい事件であったのは大きいですが、
同じようにボランティアに精出している人だって他にたくさんいる筈なんですから、
今回のことを注目するなら他の功績、他の人をも称賛していただきたいってこと。

いつものことですが、メディアが幼児発見に乗っかり過ぎていてみっともないと。
もちろん、ソレに乗せられる国民もですが。


二つ目は、78歳のおいちゃんが経験を頼りに捜索に出かけたところ、
ものの30分で幼児を探し当てたと言うのに、対して警察はナニを捜索してたのかと。

いや、そりゃ偶然性もあるでしょうし、一概にボランティアが優秀で役所が無能、
とまでは言うつもりはないのですが、捜索という業務のアプローチに、
ボランティアのプロに適わないナニか、どこか欠陥というか見習うべき点や
見直すべき点があるかもしれないことは肝に銘じてもらいたいと。

だって今だと大阪の逃走犯も捕まえられてはないですし、
だったらボランティアに探してもらえ!なんて声が上がるのもしょうがないですし、
愛媛の脱走犯を捕まえるのにも相当に難儀したのも記憶に新しいところです。

警察などは捜索を開始するときは、のべ何百人・何千人体制だって報道させながら、
その成果となると78歳のボランティア一人に及ばないのかよ?
との印象になってしまうのは、仕方のないことでしょう。

まあ、役所なんかだと会議で決められたルート以外は探せないのかもしれませんね。
組織ですから、決めごとから逸脱しての行動も許されないでしょうし、
自身の責任範囲外のことは求められないのですし、限界はあるでしょうけども。

でも、今回のボランティアの一件に、大いに学ぶところがあるのではないでしょうか。


ところで、このスーパーボランティア・フィーバーの報道の過熱ぶり、コレはアレですか。
この機に乗じてボランティアの有用性をこれ見よがしにアピールしようとしてません?

 ボランティアってなんて尊くて素晴らしい活動だろう!
 国民みんなも見習ってボランティアに精出してみないかい?

なんてことを暗に言ってませんか?
で、都合良く国民をボランティアに駆り出そうとしてませんか。

先日は西日本豪雨でボランティアが足りない、なんてことを言ってましたし、
前述の通り東京オリンピックでのボランティア厚めには苦戦とのことですから、
ここで国民をボランティアに煽ろうとの魂胆でもあるのではないかと。

いや、災害だろうがオリンピックだろうが、ホントに人材が必要なら、
まずは行政らが報酬を用意してそれなりの人材を集めることが優先じゃないのですかねえ。

なのに、ボランティアが足らないと、まるでボランティアに志願しない国民に
非があるかのような言い方をしている、そして今度はボランティアを称賛し動員に利用している、
そんな意図を報道から感じてしまうのは、自分がよっぽど性格悪いのでしょうか。


さて、以前にも書いたことがあると思いますが、
CIAとFBIとロス市警が捜査能力を競うというジョークがあります。
森に放たれた1匹のうさぎを探し出すというものですが、


 CIAは森全域にスパイ網を張り巡らしたが、3ヶ月の大がかりな捜査の末、
 「うさぎはいない」との結論に達した。

 FBIは森を焼き払って、うさぎもろとも皆殺し、謝罪はせず、
 「出火元はうさぎ」という事にした。

 ロス市警はものの2時間ほどでボコボコに殴られたタヌキを1匹しょっぴいてきた。
 タヌキは叫んでいた。「オーケーオーケー、分かったよ!俺がうさぎ!俺がうさぎだ!」


というもので、ロシアのKGBなどが入るバリエーションもあるようですが、
せっかくですから日本の警察も入れてもらえるといいかもしれません。

のべ数千人の捜査員を動員したが見付けられず、
ボランティアが足りなかったと釈明し、そのまま有耶無耶にした、ってね。

 

津川雅彦氏は「正にボランティア」だったらしい

2018-08-09 22:39:24 | ニュース
東京医科大については文科省役人の子息を裏口入学させたとか、
入試の際に女子の点数を一律下げた、なんて不正が話題になっているところですが。

タレントの爆笑問題・太田光が、父親の尽力によって、
日大・芸術学部に裏口入学していた、と報道されています。

なんでも、本番前には教員から面接指導を受けたとか、
対価に800万円払ったとのことなんですが。

ま、自分的には、東京医大だろうが日芸だろうが、
私大の裏口入学なんて珍しいもんでもなかろうと思ってますけどね。

爆笑の太田がそうなのかどうかは知りませんけど、
こうやって裏口入学スキャンダルを大きくし過ぎたら
収集つかないんじゃないかと不安になってきますが。

だってぶっちゃけ、タレントだろうが役人だろうが政治家だろうが民間人だろうが、
裏口入学に当てはまる人なんてゴロゴロいるでしょ?

不健康な考え方でしょうか。


で、太田の件を報じたのは週刊新潮だったのですが、もちろん太田側はコレを否定し、
事務所社長の太田嫁も新潮社を訴えると鼻息を荒くする事態となっております。

ここで、「また新潮か」と思うのは自分だけでしょうか。

新潮社といえば先日、新潮45が「LGBTは子供を産まないから生産性がない」
等の内容が問題視された杉田ミオセンセーの寄稿を掲載したばかりです。

そのミオセンセーの「生産性がない」について爆笑の太田はテレビ番組で、
そんなこと言ったらミオセンセーの親分の「アベちゃん夫妻が生産性がないことになる」、
と発言していたらしいのですよね。

ですから今回の裏口入学報道は、アベちゃんをキズつけバカにした、
太田への報復なのではないか、な〜んて見方ができるという。。

まあ、アベちゃん夫妻の仕事ぶりに生産性がないのもまた真実でありますから、
我らがアベちゃんに痛いこと言いやがって、っていう。

ほら、新潮45は朝日新聞バッシングを続ける反リベラル姿勢を持ってますし、
アベちゃん推しのミオセンセーの寄稿を掲載するくらいですから、アベちゃん応援団でもあるでしょう。

だったら週刊新潮による報道ってのと繋がってくるなあ、と。

だいたい太田の大学受験なんて30年以上前なワケでしょうに、
わざわざこのタイミングに報道される意味ってのもわかる気がしてくるのですがね。
どうでしょうか。


さて、そんなことより、沖縄県知事の翁長氏が亡くなりました。

ガンを患ってましたが、辺野古埋め立て承認を撤回する表明を先月末に行ったのは、
自身の死期を悟ってのことだったのでしょうか。

で、翁長氏は沖縄の基地問題で政府と厳しく対峙することも多かったので、
アベちゃんがどんなコメント出すのかなと思っていたところなんですけども。

というのは、首相官邸のホームページには、
俳優の津川雅彦氏の逝去についての会見が掲載されていましたのでね。

津川氏はただ俳優ってだけでなく、拉致問題ではポスターにも登場するなど、
アベちゃんの活動とは縁深かっただろうとはいえ、俳優の死についての会見が掲載されるなら、
いくら対立してたとはいえ現役県知事の市について無言じゃないだろうと思いましてね。
でも、9日23時現在では翁長氏についてのコメント等は掲載されてないようです。


ところでアベちゃんの津川雅彦氏逝去に関する会見内容がコチラです。


 「突然の訃報に接して本当にショックを受けています。悲しいですね。寂しい思いです。
 総理を辞職した後、本当に津川さんには温かく励ましていただき、背中を押し続けていただきました。
 本当に改めて感謝申し上げたいと思っています。
 津川さんは優れた俳優・監督として、その才能を発揮してこられた。
 正に昭和・平成を代表する映画人であったと思います。
 特に大河ドラマ徳川家康において、その圧倒的な存在感、風格を示しておられましたね。
 今でも深く記憶に残っています。
 そして同時に日本を代表する文化人でもあり、日本の優れた文化を世界に発信すべきと、
 ずっと粘り強く主張しておられました。
 現在パリで開催されているジャポニスム2018、津川さんの存在無くして考えられなかったと思いますし、
 正に津川さんの情熱で、この大きなイベントが開催するに至ったと思っています。
 また、広範な知識に基づく高い見識を持っておられ、そしてまた強い信念を持っておられました。
 拉致問題についても政府の取組について、正にボランティアとしてずっと協力していただきました。
 本当に残念です。心から御冥福をお祈りしたいと思います。」


とのことなんですが。

コレ、ちょっと自分的に気になっている箇所があるのですがソレは、
津川氏の拉致問題との関わりについて、


 正にボランティアとしてずっと協力していただきました


と、述べているところです。
なんで気になっているかというと、「ボランティア」に二つの意味がある気がするのです。

一つは、使えるモノは便利に使わせてもらうよ、言ってるかのようなムシの良さです。

まず、津川氏がどの程度真面目に拉致問題に取り組んでいたのかはわかりませんが、
「まさにボランティアとして」なんて、真剣な人に対してちょっと失敬な評価ではないですか。

まあ、「ボランティアとして」が褒め言葉だとしましょう。
だとして、一方でアベちゃんは政府は津川氏のボランティアのような働きに対して、
氏に報いるほどの真剣な取り組みを、どれだけしてきたのでしょうか。


もう一つは、無意識的にかもしれませんけども、
津川氏のように他の国民も皆、国のためにボランティアせよ、との含みがあるんじゃないかと。

ボランティアで国に奉仕せよ、オリンピックの手伝いも、自然災害の手伝いも、
万が一の非常事態にもだ、と言ってるように聞こえるんですよねえ。。

オリンピックのボランティアが足らないから学徒動員するような動きがありますし、
先日の西日本豪雨でもボランティアが足らないとの報道が多くされました。

ボランティアとしての労働力をアテにする、国が働けと言うことには半強制ででも動員する、
そんな目論みを根底に持っているのじゃないでしょうか。
そして国民は従うだろうとの読みも持っているでしょう。

そう、そのうちそんな政府の目論み通り、非常事態・武力衝突となったときに、
従順な国民の動員がなされるのではないだろうか、そんな危惧を持つのです。

 

外注して企画屋頼みの政策アイディア

2018-08-06 20:13:59 | ニュース
6日は広島に原爆が投下された日です。

その平和記念式典でアベちゃんは式辞において、核保有国と非核保有国との間に隔たりがある、
日本は唯一の被爆国として両者の橋渡しをすると、いつものフレーズを発してましたが。

一方で日本は核兵器禁止条約への参加の意思を見せず、
アベちゃんも式典ではこのことに触れることはありませんでした。

コレは日本は核保有国、もちろんアメリカさんに追随してるだけなワケですから、
アベちやんの勇ましい言葉と裏腹に、全く橋渡し役になっていません。

ま、敗戦国ってのはこういうことなのだとの思いを改めて抱きますね。


さて5日夜にはインドネシアで、マグニチュード6.9の地震が起き、
90人以上が犠牲となっているようです。
被害に遭われた現地の方には、心よりお見舞い申し上げます。

インドネシアでは先月末にもM6.4の地震に見舞われたばかりなんですよね。
こう連続で大きな地震が同じ箇所で起こるというのは、
日本の東日本大震災や熊本地震をも思い起こさせます。

それに、このところ環太平洋地域ではこうした大地震に火山の噴火が相次いでますので、
日本も暑いよ暑いよーなんて、うかうかしてられないところです。
日本こそ、大地震や火山の噴火にいつだって警戒をしなければならないのですが。

確かに暑いのも大変ですけどもね。
実際に熱中症などで被害者が出てますし、41度なんて気温も埼玉や岐阜では記録して、
今年は39度や40度が当たり前のように各地で見られ、確かにソレはソレで災害レベルです。

さらに、先日は西日本で大規模な豪雨があったばかりですが、
今度は山形県北部や新潟県での豪雨です。

そして関東には台風13号も近づいており、
コレまた大変な雨になるのではないかと予想されています。

いやもう、地震に火山に酷暑に豪雨、台風、日本を襲う自然災害は止むことがありません。


でもねえ、どうも日本はというと危機感如何なモノでしょうか。

例えば、2年後のまさに今の時期に、オリンピック開催が予定されています。
こんな暑い中で屋外競技、特に特に長時間ノンストップで行われるマラソンや競歩、
東京でやれんのかという疑問がわき上がるのは至って自然であります。

じゃあどうすんのかっていうと、マラソンの開始時間をより早朝に早めますとか、
ま、ソレならいい方ですが、え〜ナニナニ?

 宅配便頼むな?
 打ち水しろ?
 学校は授業の予定変更しろ?
 商業施設は1階部分にエアコンかけて解放しろ?


ホントに危機感持っているのでしょうか。

もうね、別にわざわざ暑い町中でやらなくてもいいはずなんですけどね。
そして今度は何ですか、

 サマータイムを導入しよう!

ってことだそうです。

あのですね、自分はサマータイムに対して全否定はしないのですが、
オリンピックだから、試験期間入れて2シーズンだけサマータイムにしよう、
っていうその発想には凄い嫌悪感ありますね。

なんでオリンピックだからってそんな全国的な大改革しなきゃいけないんですか。
しかも2シーズン限定で?

オリンピック様、ってだけで、そんな理由になっちゃうものなんですか?
オリンピック様、ってだけで正義になっちゃう倒錯を、どこまで懲りずにやるつもりですか。

ま、限定なんて言っても、恒久化の狙いがあるのかもしれませんが。
なんたってサマータイムは経団連が熱望してますからね。

とにかく、そんなことで日本全体を巻き込まないで欲しいモノです。
やりたきゃ東京だけでやっといてくださいな。

だったら競技開始時間を早めるだけでいいだけなんですけどね。
そのためには公共交通機関の臨時ダイヤルを鉄道・バス各社に要請はできるでしょう。
飲食店とか商業施設の営業時間は個々に任せればいいだけで。


ソレはともかく、まー役所や政治家ってのはこんな貧相なアイディアしか出せないんですか。

最近、聞いた言葉では「シャイニングマンデー」なるものがあるらしく、
プレミアムフライデー同様に経産省が考え出した?代物で、

 月曜日の午前中は休みにしてゆっくり出勤!
 代わりにその前の日曜日はめいっぱい遊ぼうZ!

と、日曜日の消費促進を狙っているのだそうけども。

もうコレ、誰も付き合わないでしょう?

ですが、経産相では既に実施しているのですってね。
プレミアムフライデーを提唱した経産省も月の最終金曜は忙しく、
プレミアムフライデーの恩恵を受けられない職員が多数いたことから、
(そんなんで世間に通用すると思っていたのか・・・)
代わりに月曜午前を休みにしたらどうだ?っていう、
インナー向けの施策らしいのですが、さあ、コレを民間に拡げようとするのでしょうか?

もう、はっきりいって企業からは「大きなお世話」でしょうけどね。

だいたい月曜日なんて、第何月曜日っていうふうに、
もともとは意味がある日にちだった祝日を引っぱがして、
祝日にしてもらってんのに、まだ手を加えるのかという。

祝日の定義と経産省のシャイニングマンデーは違うと言えど、
第何月曜日だって消費促進のために無理矢理に月曜日に固定されちゃって、
本来その日が持っていた意味がないがしろにされちゃって、不憫なモノだと思いますがね。


ソレにしてもこの、「シャイニングマンデー」なるネーミング、
なんとセンスを感じない仕事かと思っていたら、Wikiによれば、
公明党が2016年のマニフェストで提唱していたモノらしいですね。
ソレをパクったってことですか。

そして、コレを考えたのが広告会社で、公明党が採用したというね。

そうですか。
広告会社なら、もうちょっとなんかないかと思わずにいられませんが。

しかしコレ、そんなマニフェストに取り上げられた経緯を見てわかるように、
政治家にしても役人にしてももはや、働き方改革だからなのかなんなのか、
広告会社やPR会社とか、外部の企画屋にアイディアを外注して頼っちゃって、
仕事した体裁だけ取り繕おうとしかしてないような、そんな印象を受けるのですよ。

貧困な仕事っぷりだと思いませんか。
そりゃ、企画屋は企画費をもらえれば頑張ってアイディア出しますが、
外注してアイディア拾うことで「企画のプロに考えてもらいました!」なんて、
職場で説明してるんですかねえ。どうなんでしょか。

つまり、政治家も役人も政策という自ら考えるべきことを、
カネ払って外注して解決しようとしてるってことで、
時にはそういうのが必要な仕事もあるでしょうが、どうにも情けないなと。

だって、そこで拾ったアイディアに責任感とか持ちますか、普通?