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こんなに原発ってどうしようもないのになぁ

2013-09-30 23:57:13 | 社会・経済
新潟県が容認してくれたことで、東電が柏崎刈羽原発の安全審査を申請して、
金融機関も数百億の融資をしてくれることになったんだそうです。

そんで東電は黒字化に向けて経営環境が整うとか、
電気料金の「大幅な」値上げはせずにすむんだそうで、結構なことです。

しかしね、福島第一原発事故の解明と収束が何より大事なことであると、
わかってるのでしょうかね、東電も国民も。

値上げはそりゃ嫌ですけど、フクシマの再生のほうが大事でしょう。
それこそ「絆」の精神で、事故の原因もわからない原発の際稼働より先に
優先させることがあるはずなんですけどねえ。


例えば、汚染水の問題。

なんでも、東電の社長によると、汚染水がコントロールされているというのは、
原発敷地内でのトラブルは確かにあるものの、汚染水の海洋への影響は
コントロールしているという意味で、アベちゃんの発言と同義なんだそうで。

あ、なぁるほどね、そういうことでしたかと納得・・・


・・・って、なるか!

仮にそういう意味だとしても、コントロールしてるカンジがないんですけど。

例えば、汚染水をブロックしてるはずのシルトフェンスとやらが破損。
コレ、確かコントロールの根拠だったと思うのですけど、それが破損ですよ。

台風の影響だなんてことのようですが、もっと前から破損してたんじゃないですか。
オリンピック招致が決定したタイミングだから、発表できたのじゃないですか。

っていうか、試験操業再開したばかりの漁業はどうすんでしょうかね。


福島やその周辺地区の食品というと、韓国が禁輸にして話題になりましたが、
実はアメリカさんも禁輸の対象地域を拡大してたということですね。

メディアや国民はこれ、韓国のときみたいにアメリカさんを批判しないのですかね。
政府は韓国を対象としたように、アメリカもWTOに提訴しようと考えてないのですかね。


さて、シルトフェンスの破損が見つかった前と後では港湾内外の放射能濃度の
数値に変化はない、ってことなのですが、だとしたらシルトフェンスは効いてない、
ってことじゃないでしょうか。どうなんでしょうか。


それから放射性物質除去装置のアルプスね。
これ、試運転して1日もたずにトラブルで停止しちゃいましたけどね。

なんかアルプスを汚染水対策の切り札、みたいに持ち上げる報道もありましたが、
アルプスなんて311直後からありましたが、動かしたら即トラブル続きで、
まともに動いたことなんてないのですけどね、そんなに期待できるものでしょうかね。

で、今日になってまた運転を再開したらしいですがね。

運転が正常になったとしても、汚染されるフィルターとか、
たぶん最終処理のしようのない消耗品が次々とできるはずなんですけど、
それはどうするのでしょうね。

あぁ、これまでと同様、やりながら考えるですかそうですか。


しっかし、みずほ銀行が反社会的勢力との取引があったと追求を受けてるのですけど、
そうしたら電力会社の原発作業員調達に暴力団が絡んでるってハナシとかは、
スルーでいいのでしょうか。どうなんでしょうか。
 

新潟県の泉田知事と原発ホワイトアウト

2013-09-28 19:53:40 | 社会・経済
逃凶電力の柏崎刈羽原発の再稼働に関して新潟県の泉田知事は、
東電に対して厳しい態度を取り続けていて、先日の会談でもそうだったのですが、
その日に受け取った安全申請要望書について、新潟県が容認することになりました。

これを受け東電は早速、原子力規制していいんかい?に安全申請を行いました。
着々と柏崎刈羽原発の再稼働に向けて進んでいるのでしょうか。

県の容認は条件付きとのことですが、避難計画とかはどうしたんでしょうねえ。
使用済み核燃料の最終処分のアテもない、とりあえず溜めるだけの燃料プールは
もうすぐ満杯、なにより福島の事故の解明も収束の見込みさえつかない状態なのに。


こうしたことで、大マスコミは歓迎のご様子で、日本経団連新聞はこんなカンジです。


 柏崎原発 審査きょう申請 新潟知事が条件付き承認 東電、来春再稼働めざす

 東京電力は26日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)6、7号機の再稼働に向けた
 安全審査を27日午前に原子力規制委員会に申請すると発表した。
 新潟県の泉田裕彦知事が26日に審査申請を条件付きで承認し、東電に伝えた。
 東電は来春の稼働を目指す。
 東電の経営再建の前提だった柏崎刈羽原発の再稼働に向けた手続きが前進する。

 東電の増田祐治常務執行役が26日午後に新潟県庁を訪れ、
 県の山田治之防災局長から条件付き承認の文書を受け取った。
 過酷事故時に放射性物質を大幅に減らして原子炉の格納容器内の気体を外に逃がす
 フィルター付きベント(排気)装置の使用には、県の事前了解を条件とした。

 泉田知事は26日夜、今後の東電との協議について
 「住民の被曝(ひばく)を避けられるかどうかが焦点だ」と指摘した。
 「ベントを使うと健康に危険が及ぶことを(東電側と)確認した」と語った上で、
 排気装置を極力使わないことを前提とする「条件付き承認」と説明した。
 東電が提示した追加の排気装置は「県の主張に沿ったもので進展した」と評価した。

 東電の広瀬直己社長は26日夜、事故時の避難態勢や排気装置の運営を巡って
 地元自治体との十分な協議が必要と強調。
 知事の了解を受け「(再稼働に向けた)ひとつのステップだと思う」と語った。

 再稼働の時期を左右する規制委の審査は少なくとも半年程度かかるとされる。
 通過後には県知事の同意を得るハードルが待ち構える。

 東電は当初、2013年度内の再稼働を目指していた。
 規制委の審査を踏まえ、14年4月以降にずれこむとの見方が強まっている。
 東電は昨年5月に政府とまとめた総合特別事業計画で、
 13年度に経常損益を黒字転換させることを明記。
 3期連続の経常赤字となれば、金融機関からの融資を打ち切られる懸念がある。
 東電はコスト削減の上積みなどで利益を捻出し、黒字化への努力を続ける。

 東電は10月末に800億円弱の借り換え、12月には3千億円の新規借り入れが控える。
 柏崎刈羽原発の再稼働に道筋をつけたことで、金融機関の理解も得やすくなると期待している。

 規制委には早期の審査を求める原発が列をなしており、柏崎刈羽の扱いは不透明だ。
 すでに関西電力や九州電力など4電力会社が合計6原発12基の安全審査を申請済み。
 中部電力も25日に浜岡原発(静岡県)4号機について今年度内に申請する方針を発表した。


相変わらず、東電の経営再建っていう視点でこの問題を見てるのですね。
次の記事などもっと顕著です。


 東電再建まず一歩 柏崎原発審査申請へ、当面の資金調達に道

 東京電力の柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の再稼働に向けた手続きが
 ようやく動き出した。再稼働を前提に収益の好転を訴えることで、
 銀行から融資を受ける道が開け、資金調達の危機はひとまず避けられる見通し。
 しばらく再値上げをしなくてもしのげそうだ。
 一方、原子力規制委員会は活断層の有無など慎重に審査する方針だ。

 柏崎刈羽6、7号機の安全審査について東電は当初、7月中の申請を見込んでいた。
 しかし新潟県の泉田裕彦知事の反発や福島第1原発の汚染水問題の影響で、
 シナリオは白紙に戻った。

 東電と政府が昨年まとめた「総合特別事業計画」(再建計画)によると
 柏崎刈羽は2013年4月から順次稼働するはずだった。
 動いている原発は今もなく、火力発電に頼った結果、12年度の燃料費は2.8兆円と
 10年度の1.9倍に膨らんだ。原発が1基動けば年1200億円の収支改善の効果をもたらす。
 (以下略)


ま、もちろん東電の経営という側面もこの問題に絡むのはわかりますけどね。
さすが日経ってところではありますけどね。

それにしても、この記事中で、「泉田知事の反発」と表現してますけど。

「反発」とはいかがなものでしょうか。

安全に関して理解できないようなプランを容認できないと
自治体の首長が評価することが、「反発」なのですか?

まるで東電の主張は正当であるかのように決めつけ、
それを容認しない姿勢は不当であると、そういうことなのでしょうかね。

ま、日経の言うことですからね。


さて、東電に対して厳しかったはずの泉田知事が、
会談の翌日に一転して申請を容認したってこで、
一体ナニがどうしたんだろうかと、びっくらこいてる方々も多いようですが。

自分からすると不思議でもなんでもないのですけどね。

だって、これまで東電と会談を重ねていることから明らかなように、
納得できるレベルに達したと判断できれば再稼働に理解を示す余地が、
泉田知事側にはあったということだと思うのですよね。

泉田知事がハナから原発再稼働を否定するという姿勢なのであれば、
東電と会談を重ねる意味がありません。


意地悪い見方をすれば、むしろ、あの厳しい知事でも容認するくらい、
柏崎刈羽は安全が保たれてるなだな、という印象操作の一環かもしれません。
かえって、こうしたことで再稼働への正当性を担保してるのかもしれません。

ま、そうではなくとも、少なくとも、安直に容認に走る柏崎市や刈羽村と違い、
安全関してに厳しい姿勢を持たざるを得ず、簡単に再稼働を認められない立場で
あったでしょうから、精一杯、安全対策なるものを疑って戦う姿勢を
見せたということにはなります。

脚光を浴びてきた泉田知事でありましたが、さて、一連の東電への姿勢は
やっぱり原発には厳しいぞというパフォーマンスに過ぎなかったのでしょうか。


もちろん、自治体の長としての純粋な正義感から、
東電に対峙してきただけかもしれませんよ。

だからこそ、何か圧力でもかけられたのであるまいかと、
いろいろと妄想を呼ぶニュースでしたね。





ところでこのたび、「原発ホワイトアウト」という本を読みまして。
書かれてあることがあまりにリアル過ぎると、一部で話題になっているようです。

著者は若杉 冽という方で、匿名なのでしょうかね?
霞ヶ関の現役キャリア役人らしいのですが、これは誰なんだと、
犯人探しも始まっているというのですが。

原発事故を経験した日本の電力業界、その暗躍っぷりというか、
小説仕立てで書いてあるのですが、それがマジにそのまんまの現実を
描写していると思わせるのです。さすが現役の役人です。

ですので小説というよりは、電力を取り巻く世界を描いた、
ドキュメンタリータッチの資料として興味深いものです。


人物などはみな仮名で登場しますが、どれも現実のモデルの存在が窺えます。

新潟県の泉田知事は「伊豆田知事」として、
まさに現在の泉田知事そのものの立場・キャラクターで描かれています。

そして伊豆田知事には電力業界からの圧力がかけられていくのですが・・・


ま、ここで内容にはあまり触れませんけれども、
この本が描いているのは、まさに、今この瞬間なのです。
そして、近い将来を暗示・予告しています。

ですから、そのうち古本屋で見つかったら読もう、なんて態度でいるうちに、
旬を逃してしまうかもしれませんねえ。。


一つだけ、この作品に登場する資源エネルギー庁の役人と、
電力業界の重鎮の台詞を紹介しておきましょう。


 そうすれば、フクシマと手順は同じだ。
 1、2年は原発反対の嵐が吹き荒れるが、
 電力システムさ改革さえ遅らせて骨抜きにすれば、
 必ず政治家は総括原価方式のもたらす電力のカネに戻ってくる。


フクシマの悲劇に懲りなかった日本人は、それが自分に降りかからない限りは、
また忘れる、とも書いています。
 

結局、原発ムラの都合でしかない原発再稼働

2013-09-26 00:26:57 | 社会・経済
桜島で噴火があったらしいですね。
ま、桜島の噴火なんて特に珍しいものというカンジもしませんが、
阿蘇山でも噴火の警戒レベルを引き上げているってことですし。

パキスタンじゃ島が出現するほどの大地震に見舞われているワケでして。

なんか、本格的に地球規模で地殻変動が起きているのかもしれないですよねえ。
東海地震や南海トラフ地震、あるいは富士山の噴火は本当に近いのかもしれません。


地震だけでなく豪雨に台風、竜巻という自然の猛威が続けて日本を襲ってまして、
まるで黙示録かよ、というような状況なんでありますが。

まさに古代のアトランティスの伝説、ポンペイの伝説のように、
一瞬にして日本という島国が消失するような天変地異が起きるのかもというのは、
決して絵空事ではないように思われます。

そうした自然の驚異に対して人間のテクノロジーはどうやったって
対等に抗うことなどできないのですが、強大な自然災害に屈して
事故が起こった場合、なんともしがたいのが原発であります。


25日には、柏崎刈羽原発の再稼働を巡って、新潟県の泉田知事と、
東電の広瀬社長が会談しましたね。

これについてはその日の新聞朝刊からなんだかんだと記事になっていたのですが、
例えば日本経団連新聞。


 柏崎再稼働へ一歩 東電社長と新潟知事、午後再会談

 東京電力の広瀬直己社長と新潟県の泉田裕彦知事が25日午後、県庁内で再会談する。
 柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の安全審査の申請を巡り、いったん物別れに終わった
 両者が会うのは約2カ月半ぶり。安全対策や工事の進め方で合意点を探る見通しだ。
 柏崎刈羽原発の再稼働に向けた地ならしが進みそうだ。

 会談は県と東電が24日発表した。広瀬社長は災害や過酷事故の安全対策を改めて説明し、
 原子力規制委員会への申請に理解を求める考えだ。

 最大の焦点は放射性物質の放出を抑えるフィルター付きベント(排気)装置だ。
 事故時に格納容器の圧力を下げるため、新しい規制基準で義務付けられたが、
 泉田知事は設置について東電との安全協定に基づく県の「事前了解事項」と主張。
 現状の設計では安全を確保できないとして、設計の見直しを求めてきた。

 泉田知事は24日夕、県庁内で「前回の広瀬社長との会談で一番問題になったのは
 安全協定を守るかどうかという点。今回、協定を守るという話をもらったので、
 話を聞くということ」と語った。7月初めに会った際、広瀬社長に「嘘をつくのか」
 と詰問した険しい表情は薄らいでいた。

 広瀬社長が再会談を望んでも、知事側が応じない膠着状態が動く節目になったのは
 今月20日だ。東電は安全協定を「順守する」と記した知事あての文書を提出。
 21日には「県の了解前に申請する考えはない」との見解を発表した。
 県は知事のコメントとして「立地地域と十分なコミュニケーションをとるという
 明確な立場の表明があったものと評価する」と強調。
 県幹部は「風向きが変わった」と認めた。

 再会談が決まっても予断を許さない面は残る。
 県側は事故時の避難態勢の整備など、東電だけで応じきれない問題への対策も求めていた。
 国が関与を強めていることへの評価や、原発の再稼働の前に知事が県民に説明できる
 材料が東電から具体的に出るかも注目点だ。


というワケなんですが、なんだって日経は新潟県知事と東電の会談について、
あたかもこれで再稼働が進むかのように前向きになれるんでしょうかね。

もとから日経は電力会社の収益改善になるってことで、そんな理由で、
原発再稼働を後押しする論調なのですけど。

まるでフィルター付きベントなどの対策があれば知事は認めてくれる、
とでも言っているかのようです。しかしそんな単純なハナシではありません。

まぁ確かに、今回の会談では、泉田知事が前回に受け取りを拒否した申請要望書を
受け取ったってことで、前進なのかもしれませんけど。


しかし一方で自分も、それなりに基準をクリアしたなら、
東電の言い分を認めるかのような余地を残しているような態度が
泉田知事にあるように思えてなりません。

それは、文句言えないくらいのプランになっていれば、
行政の長として納得せざるを得ない使命感があるのか、
ただひたすら原発を否定しているのではないということでしょうか。

それとも、県内の利害関係者に対して、ただ根拠も薄弱のまま
東電を撥ね付けているのではなく、話を聞くというプロセスを踏んだ上で
拒否すべきは拒否するというポーズなのでしょうか。

しかし、コレで東電の言い分を認めるようなことになったら、
泉田知事は一気に評価を下げるように思うのですけどね。

さすがに、東電でなく政府が前面に出てきたらかなわないのでしょうか。
もしくは、安全性や避難計画に納得できれば再稼働を認めるという、
もとからそういう姿勢であったのでしょうか。


さて、高速増殖炉のもんじゅについては、原子力規制していいんかい?が
改めて断層の追加調査を日本原子力研究開発機構に指示したらしいのですが。


 原子力規制委、もんじゅ断層の追加調査を指示

 原子力規制委員会は25日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)の
 敷地内にある断層について、追加調査計画を策定するよう運営主体の
 日本原子力研究開発機構に指示した。これまで同機構が提出したデータでは、
 活断層かどうか評価するのに不十分だと判断した。

 規制委は8月に有識者会合を開き、断層の年代測定や海上音波探査などの
 追加調査が必要との見解で一致した。10月4日までに計画の報告を求め、
 有識者会合で計画の妥当性を審議する。
 規制委は関西電力大飯原発(福井県)などでも追加調査を指示している。


まぁ自分は何度も言ってますが、いまさら断層の有無なんて
原発施設の安全性に関係ないんじゃないかと思うのですがね。

断層があってもなくても事故が起きるときは起きるんですから。
そんなことに労力など使わずさっさと撤退に向かえばいいのにねえ。


まぁしかし、コレで調査して結論というか判断として断層がシロだったら、
施設の維持・継続の根拠にするのでしょう。

つまり危険性の調査ではなくて、稼働させるための調査なんですよね。
そこで有利な判断を導き出すことを故意に行い、稼働に正当性を持たせるのです。

要は茶番、単なるアリバイづくりなワケです。
まぁ手間のかかるアリバイ作りですが、原発のためならエンヤコラです。


そのもんじゅについては、断層調査だけでなく、そもそもの目的について、
文科省は文科省でいろいろ理由をひねくり出していまして、
もんじゅ継続のために必死の様相です。


 高速増殖炉の研究継続へ 文科省がもんじゅ活用計画案

 文部科学省の作業部会(主査・山名元〈はじむ〉京都大教授)は25日、
 日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)の研究計画案をまとめた。
 高速増殖炉の技術確立に向けた研究を続け、運転再開から約6年後に継続の
 可否を判断する。核燃料サイクル政策の推進を国として明確に示したことになる。
 研究終了の時期は盛り込まず、研究が先延ばしになる可能性も残る。

 もんじゅは、大量の機器の点検放置が発覚して原子力規制委員会から改善命令を
 受けるなど、再開の見通しは立っていない。原子力を含むエネルギー政策は
 見直しの議論の途中で、原子力をどう使うかの見通しや、もんじゅの政策上の
 位置づけも不透明になっている。

 研究計画案では、高速増殖炉の開発について「将来にわたって持続的な
 エネルギーオプション(選択肢)を確保しておくことは重要」と指摘。
 もんじゅは高速増殖炉の技術が成立するかを確認するための「中核的な研究開発の場」
 と位置づけ、発電施設としての技術を実証する「意義は大きい」とした。

 ほかに、高レベル放射性廃棄物を減らし、過酷事故対策など安全強化の研究も実施する。


まぁ悪あがきが過ぎますね。
結局、実用化の目処も目的も見えないけどとりあえず継続するよと。

バカバカしいったらありゃしません。
夢のエネルギーなんて言葉で誤摩化されて、ずっと莫大な予算が計上されてきたのです。
こちらの予算は確保して、国全体としてはカネが足りないから増税とかぬかすのですよ。


もうね、こういうシステム、こういう日本のシステムも限界じゃないですかね。
それを、311で日本は悟ったかと一瞬思ったのですが、勘違いだったようです。
 

冗談はオリンピック招致プレゼンだけにしてくれたまえ

2013-09-25 07:48:19 | 社会・経済
福島県漁連が福島第一原発の汚染水問題で中断していた試験操業を開始するんだそうです。


 福島県漁連 試験操業あす再開

 福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は二十四日、福島市内で組合長会議を開き、
 東京電力福島第一原発事故による汚染水問題のため、八月に中断を決めた試験操業の
 再開を正式決定した。「検査の結果、魚の放射性物質の数値に問題はなく、
 安全と確認できた」としている。試験操業の再開は、二十五日午前二時ごろの予定。
 県漁連の野崎哲(てつ)会長は会議の冒頭「何とか福島の漁業の再開を目指したい」と述べた。
 試験操業は、原発事故から約一年三カ月後の昨年六月、県北部の相馬双葉漁協が始め、
 放射性物質を検査しながら魚種と海域を拡大した。しかし今年七月、
 汚染水が福島第一原発の港湾内に流出していることが明らかになり中断した。
 県南部のいわき地区の漁協も、九月から予定していた試験操業の開始を延期していた。
 操業する海域は、相馬双葉漁協が沿岸部と沖合。いわき地区は沖合のみとし、
 沿岸部は汚染水による放射性物質への懸念が依然残るとして当面見送る。
 県漁連によると、各漁協が試験操業中断後の七~九月の間、対象の魚や加工品の
 放射性物質を検査し、百検体中九十五検体で放射性物質は検出されなかった。
 検出された五検体で最も高かったのは一キログラム当たり一〇ベクレルで、
 国の食品基準値の一キログラム当たり一〇〇ベクレルを下回った。


こんだけ汚染水問題が収拾する気配を見せず、状況は悪化するばかりの様相で
操業再開と言われましても、違和感がありまくりなのですけど。

まあ、検査して問題がないってことならそりゃ結構ですけれどもね。
どんな検査かわかりませんが。

いや、信用しないのかって言われると、ちょっとねえ、懐疑的ですよ自分的には。
それっておかしいですか。被災地に対して無礼なのでしょうか。

こうして、オリンピック招致のプレゼンテーションでアベちゃんが大見得きった、
福島の汚染水はブロックされてる、コントロールされてる、ってことの
既成事実化に漁連も加担するのかよ、っていう。

漁連と県、もしくは政府との間で何らかの取引でもあったのかと勘ぐってしまいます。


記事では25日の早朝から再開ってことですから、もう始まっているのでしょうか。

なんでも、漁連によると流通も試験操業の一環とのことですから、
獲れた魚はさっそく市場に出まわることになるようです。

ま、検査の結果、問題ないらしいのでね、流通してるものは安全ということで。


せっかくですから、操業再開を記念したキャンペーンとかやらないのでしょうか。
どちらかのスーパーで、福島の海を食べて応援キャンペーン!とね。

それが大にぎわい的な様子をニュースで報道すれば、
より効果的に福島の海は汚染水問題の影響はないとのアピールになるでしょう。


それよりも先に、パフォーマンスの一環で、獲れたての魚づくしのパーティでも、
政府主催でやってみたらどうでしょうか。

東電や県の職員と政府の役人、内閣閣僚を集めて、
水揚げされたばかりの福島の魚を漁港その場で調理してふるまうのです。
絶好のアピールネタ、報道ネタになるんじゃないでしょうか。

なんなら滝川クリステルでも呼んで福島の魚で「お・も・て・な・し」とか言えば、
国民ウケもするんじゃないかってものですが、いかがでしょうね。


さて、コントロールされてるはずの福島第一原発の汚染水問題ですが、
経済産業省がその対策について技術提案を募集してるのですけど。


 国内外から汚染水対策に関する技術提案を募集します

 先般(9月10日)に開催された第1回廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議において、
 汚染水問題への具体的な対応を図るため、国内外の叡智を結集するための
 チームを立ち上げ、広く対応策を募集し、寄せられた対応策について
 「汚染水処理対策委員会」を中心に精査していくことを決定しました。
 これを受けて、本日9月20日に技術研究組合国際廃炉研究開発機構(IRID)を中核として、
 国内外からの技術提案の募集に係る専用HPを開設いたしました。


 汚染水問題への対応についての技術提案募集

 先般(9月10日)に開催された第1回廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議において、
 汚染水問題への具体的な対応を図るため、国内外の叡智を結集するためのチームを立ち上げ、
 広く対応策を募集し、寄せられた対応策について「汚染水処理対策委員会」を中心に
 精査していくことを決定しました。

 これを受けて、国際廃炉研究開発機構(IRID)を中核として関連分野の専門家からなる
 検討チームを設置し、求める技術の内容についての情報発信、技術提案の分類・整理を行い、
 汚染水処理対策委員会に報告することとされています。

 ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。


ご協力をいただけるようよろしくと、いうことですが誰に向かって言ってるんでしょうかね。

原子力の学者センセーもいっぱいいた筈なんですけど、彼らの知見は活かせないのですか。
ナニやってんですかね彼らは。

原発事故に対しては役に立たない学者センセー達だったってことなんでしょうか。

日本には最高レベルの技術とか知識とかあったんじゃないでしたっけ。
自分の勘違いでしょうか。


しっかしま、東電に任せておいても埒があかないと、国が前面に出てやることが、
こうしたアイディア募集キャンペーンなワケです。

国内外の叡智とやらを結集するんだそうですが、
それって公募しないと集まらないものなのでしょうか。

役人やら事業者やら大学や研究機関、そういったところに政府がアクセスできる
国内の知恵くらいあるんじゃないかと思うのですが、ないってことなんですね。


それにしても、このアイディア募集なんですけど、9月25日を目処に詳細が発表されて、
10月2日に説明会があって、提出の締め切りが10月23日と、募集期間が1月ないってのは、
無茶苦茶短くないですかこれ。

それとも、素人にはよくわかりませんけど、専門家のみなさんであれば、
ある程度状況を理解すれば、1月もあれば汚染水対策の方向性を示せると、
それで役人もだいたいの判断はつくというような見立てなんですかね。

もしくは、そうとう切羽詰まっていることの現れなんでしょうかね。

2年半も、らしい対策をせずにおいて、今になって何かやんなきゃ、ってことになって、
1ヶ月そこらでアイディア募集とか、どういう体たらくなのでしょう。


ところで、下世話なハナシですが、この汚染水対策アイディアコンテスト、
採用されたアイディアにはどんな豪華景品が用意されるのでしょうか。
どうなんでしょうか。
 

状況はコントにされている

2013-09-21 09:20:26 | 社会・経済

(↑漢字間違えるくらいなら「アベちゃん」でいいYO!)


えっ?


 都知事、原発汚染水「制御下にない」

 東京都の猪瀬直樹知事は20日の定例記者会見で、
 東京電力福島第1原発の汚染水問題について
 「今、必ずしもアンダーコントロールではない」との認識を示した。
 安倍晋三首相は2020年夏季五輪の招致プレゼンテーションで
 「状況はコントロールされている」と発言しており、
 「アンダーコントロールにする、なるんだと(首相が)意思表明したことが大事だ」とも述べた。

 一方、夏季五輪の運営主体となる大会組織委員会について、
 年内に具体的な体制案を固める考えを明らかにした。
 詳細は今後、日本オリンピック委員会(JOC)などと協議する。
 執行機関の理事会は都やJOC、政府、スポーツ界、経済界などの代表者らで構成する。


ええっ?


 アベちゃん「状況はコントロールされています!」
 ↓
 東電フェロー「あの、コントロールされてません」
 ↓
 スゲ官房長官「コントロールされてるだろ!」
 ↓
 東電「せ、政府のおっしゃるとおりです」
 ↓
 猪瀬都知事「アンダーコントロールではない」← イマココ
 ↓
 ???


もう、ツッコむのもアホらしくなってきました。


福島第一原発の汚染水状況はコントロールされているとのアベちゃんの発言、
その後、その見解についてこうも一致しない状態なのですが、コントかよ、と。

しっかしアベちゃんと一緒に汚染ピック、いや、ウランピック、じゃない、
オリンピック東京招致に成功した猪瀬都知事までもがこう懐疑的な解釈を示すとはねえ。

なんか、コントロールするぞという意気込みが大事みたいなことを言ってますが、
そういう問題ではないですし、あのプレゼンをそう受け取った人などいないでしょう。

まぁ、明らかにコントロールなどされていないのですが、これ、収拾つくのでしょうか。
IOCはもう一仕事終わったので、もはやどうでもいいのでしょうか。

東京オリンピックに賛成な日本人は、プレゼンの場なんだから、
多少のハッタリはあってもいい、そんな評価をするのでしょうけど、
ここまで収拾ついてない大ウソってのはいかがなものなのでしょうねえ。


さて、アベちゃんは100回ウソを繰り返してウソを真実にするつもりなのでしょう。

先日、福島第一原発の視察に訪れましたね。
そんでまたナニを根拠にかわかりませんが、

 「汚染水は完全にブロックされている」

との発言を繰り返したようで。
首相たる者が断言すれば黒いモノも白になるということでしょうかね。

ブロックしてるのは汚染水じゃなく、コントロールなどされてないとの声や警告を、でしょう。

福島第一原発の状況に、他の原発再稼働に、そして福島以外の東京などの汚染状況に、
ことさら不利になりそうな情報を、ブロックしてコントロールするのでしょう。


そんでアベちゃん、福島第一原発でナニをするかと思ったら、
5、6号機も廃炉にするよう要請した、とかなんですけど。

首相の要請が指示もしくは命令になるのかわかりませんが、
東電もその方向で検討するらしいのですけど、
この期に及んでまだ廃炉が決定していなかったことが驚きです。

っていうか、5、6号機の廃炉を要請することで指導力を示そうという
パフォーマンスに過ぎなかったのでしょうね。

それよりも1-4号機周辺の状況をなんとかせい、ってハナシなのですが、
わざわざ福島第一原発に行って視察して「ブロックされている」を繰り返すだけじゃ、
世間へのアピールにならないことくらいは総理周辺もわかっていたでしょうから、
仕事した感の演出に新たなパフォーマンスが必要だったってところなのでしょう。


そんな福島第一原発で、汚染水漏れを起こしていたタンクを調べたら、
底板のボルト5本が緩んでいたことがわかったんですって。
他にも継ぎ目を覆う材料の剥がれが見つかったとか。

ま、ボルトが緩んでいたから汚染水が漏れたというよりも、
それも要因の一つに過ぎないだけじゃないですかね。

それに、ボルトの緩みとか、何もこのタンク一基に限ったこととは思えませんし、
だいたいが他のタンクも同様なのでしょうし。


そんなカンジで、アベちゃんの言葉と裏腹に、福島第一原発の汚染水状況は
日々悪化するばかりの様相なのですけど、前面に出て対応するらしい政府は、
意気込みはもうわかったので、さあ、情報コントロール・報道規制以外に、
パトロール強化以外に、ナニをどう抜本対策してくれますかね。