Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

電力会社に払う税金は無え! 料金払ってんだから。

2012-03-31 08:06:59 | 社会・経済
いや、送別会続きの怒濤の1週間もようやく終わりました。
どんだけ消化器官を疲弊させ、脳細胞を死滅させたことでしょうか。

思えば、昨年の今頃はどうだったでしょう。
人事の異動などは普通に行われていたと思いますが、
送別会などの宴はこんなにやってなかったんじゃないでしょうか。
お花見だって自粛、なんて言ってましたからね。


さて、疲弊するといえば国民生活ですけれども。

ちょっとでもTPPに、いやTPP推進にポジティブなことがあると
嬉嬉として記事にアピールする日本経団連新聞ですが、
30日の朝刊1面にしっかりこうした記事を掲載しておりましたね。


 チリ大統領「TPP、年内妥結を期待」 日本の参加全面支援

 来日中のチリのピニェラ大統領は29日、米国やオーストラリアなど
 9カ国が交渉する環太平洋経済連携協定(TPP)について
 「年内に妥結し、2013年に発効させたい」と述べた。
 日本の参加については「全面的に支援する」と言明した。
 中南米33カ国が参加する新たな地域機構が昨年末に発足したことを踏まえ、
 急成長する同地域の経済統合にも意欲を示した。
 (以下略)


TPPについて日本は事前交渉の段階でなかったかと思いますが、
参加を全面支援するとリップサービスされて大喜び。

それ以外は大した内容がない記事ですが、ま、それだけでも
日経としたら1面の真ん中に持ってくる価値のあるものなのですね。


そしてその日の1面トップといえば、逃凶電力に関するこの記事です。


 東電、実質国有化へ 1兆円資本注入を申請

 東京電力は29日、政府の原子力損害賠償支援機構に対して1兆円の資本注入を申請した。
 福島第1原子力発電所の事故に伴う賠償支払いのため、約8459億円の追加支援も要請した。
 資本注入されれば政府の公的管理下に入る。東電と機構は再建に向けた「総合特別事業計画」
 を3月末までに枝野幸男経済産業相へ提出する予定だったが、かなめとなる勝俣恒久会長の
 後任人事が難航。計画の重要部分が白紙のまま資金援助だけ求める異例の事態になった。
 今後、新会長の人選を急ぎ、4月半ばまでの提出を目指す。
 (以下略)


はー?

資本注入に1兆円要請、賠償支払いに約8459億円の追加支援も要請?


あの、確か電気料金の値上げも計画してますよね?

普通、そのどっちかでしょうよ、やるとしたって?

ま、国民としたらどっちも認める気はありませんけどね。


でも、それを、値上げと2つの公的資金支援要請を同時に行うとはね、
どんだけ身の程知らず、恥知らずなんでしょうか。

東電ときたら、どんだけ身銭切ったっていうんでしょうか。

まるで事故の反省してるようにも見えないし、
胃が痛くなるようなリストラだってしてないでしょう。


記事によれば、


 東電が資本注入の要請を迫られたのは、原発の廃炉費用が今後膨らむことや、
 原発停止による火力発電の燃料費が急増しているため。


ってことなんですが。

あの、どっかの原発が廃炉になるたんびに公的支援しなきゃいけないのですか?
それって電力会社が自前でやるんじゃないのですか?

原発ってコストが安いはずですよねえ?

で、火力発電の燃料費増は値上げで賄おうとしてませんでしたっけ。
資本注入までしてもらって二重取りってことですかそうですか。


んで、この資金要請が認められれば、
公的支援額は合計で3兆4000億以上になるんだそうで。

なんでそんなもん、国民がタダで東電なんかに負担しなきゃいかんのですか。
しかも電気料金値上げでしょう。

え、絆?


まぁね、そりゃ東電的には自分たちが悪いなんて思ってないのでしょうけど。

国策にのっとって、国の言うとおりにやってきて、
事故は天変地異のせいですからね。もしくはテロですか。


そんなことで大事故が起きたからといって、
こういうときだけ自分たちのせいにされてもねえ、ってのはあるでしょう。

本当なら法的整理してしまっていいと思うんですが、
まったく役人にしても政治家にしても東電への姿勢ときたら
腰がひけまくっているもんです。

お仲間だからしょうがないですか。

っていうか、どんだけ東電に弱みを握られているのでしょうかね。

東電がその気になっていっさいかっさい原発行政についてブチまけたら、
霞ヶ関も永田町も吹っ飛びかねないのかもしれません。


これまた国民としては、一度そうなったって構わないと思えますけどね。

使用済み核燃料も広域処理か

2012-03-26 22:08:56 | 社会・経済
今日未明、柏崎の原発が定期点検に入り、
逃凶電力管区内の原発が全て停止することになりましたね。

だからといって今のところ、特にどうってことありません。

原発がなくても平気なんじゃん?


自分としては段階的に中長期的に何年かかけて脱原発をしていくのだろう、
それまでは原発の稼働もやむを得ないのではないかと考えていたのですが、
意外にそうでもなかったのでしょうかね。


まぁね、みんな節電の努力はしてるとは思いますけどそれでも、
夜の繁華街の明かりは灯ってますし、駅のエスカレータも動いてますし、
街中はほとんど震災前の様子とかわらないように思えます。

ま、おかげで火力に大きく依存しちゃってるとか、
夏場はどうなるんだって課題はありますが。

でもですね、電気が無いなら無いなりにやっていくのですよ。

節電だっていっそう頑張りますのでね、
一方で電力会社は事業者らしくちゃんと発電量の確保に努めてくださいよ。


ってなことで、なーんだ、原発無くてもやってけるじゃん、
ってのがバレてしまった以上はもう動かすことは難しいですね。

今後、原発施設は核廃棄物の最終保管場所として、
ほそぼそと営業してもらうしかないんじゃないでしょうか。

地元の雇用もある程度は確保できるでしょうし、
処分しようのない核廃棄物の行き場としては適当でしょう。

それでも危険はつきまとう分、
より安全を求めて原子力学者センセー方のお仕事も続くでしょう。


ところで、その核廃棄物についてなんと、
原発による発電のお世話になっていない沖縄をのぞく
46都道府県で処理すべき、との考えがあるみたいですよ。

民主党の馬淵センセーが立ち上げた「原子力バックエンド問題勉強会」で
提起されているとのことですが。


 「46都道府県で使用済み燃料の保管負担をシェアする」


ええぇ~~っ!?

使用済み核燃料も広域処理かい?


と、マスオさんもびっくり。


震災がれきの広域処理に続いて、核廃棄物も広域負担しようぜ、と。
だってみんな原発のお世話になってるんだからさ!と。

うーむ。
ただ、危険を分散、ではなく、拡散させてしまうだけのような気がしますが。

ま、でも、潤沢な補助金が出るでしょうからねえ。
誘致する自治体はたくさんあるかもしれませんねえ。


本当にこの使用済み核燃料の46都道府県負担が推進されることになったら、
なるほど、これならがれきの広域処理を受け入れるべき!
って言ってる自治体や生活者は、これにも反対はできないでしょうねえ。

だって、被災地復興のためだもの。
絆だもの。


そうですよ、今のがれきの広域処理の件は、
このための下地作りに貢献すると勘ぐられてもおかしくなさそうです。


これ記事中にも触れられていますが、例えば韓国が自国の核廃棄物の処理を
委託する可能性もあるじゃないかという話も出てくるのですが、
それについては断固あってはならない、と。当たり前ですがね。

そしたら逆に、日本が自分らの使用済み核燃料のために、
モンゴルに核廃棄物の最終処分場を作るなんてハナシも、あってはなりませんわね。



SSDを増設した Mac mini をいじくる

2012-03-25 21:07:39 | Mac,ガジェット
先日のMac miniへのSSD増設で、起動ディスクとアプリケーション類は
SSDとする目標はなんとか達成できたようです。

一方HDDには音楽や写真、書類等のデータ保存を担当させるつもりですので、
まずはHDDが書き込み可能な状態かのテストということで、
デスクトップ上の(SSD、起動ディスク側)適当なファイルを
HDDのフォルダに投げ込んでコピーしようとしたのですが、、、
これが受け付けてくれないのですよ・・・

何故に?

なんかよくわかんないので、、
環境設定の共有とか、フォルダの情報とかいじり回してみたら、
いつの間にかHDDのファイルの保存ができるようになっておりました。。

自分でも何が功を奏したのか、その過程は覚えてないので謎のまま・・・

すみません。
同様の解決策を模索中の方は、他の方のブログとか、
アップルサポートコミュニティとかをフル活用してみてください。


ということで自分の場合、HDDにも起動ディスクを残したままなので、
デフォルトのフォルダ類は残っているのですが、
それとは別に書類保存用のフォルダを予め作っておくことにしました。

これから新規のデータはこちらに保存するので、
既存のフォルダと区別できるように色分けしておきました。


さて、いよいよ旧Macからのデータの移行です。
Macの移行アシスタント機能を使えば楽ちんだな!と思っていたら、
Power PC G5の OS X 10.4からMac OS X 10.7 Lionへは、
移行アシスタントが使えないのをここで初めて知ることに・・・

えええ!?

しょうがありません。

旧MacとMac miniをFireWireでつなげて、旧Macをターゲットモードで起動し、
Mac miniに外部HDDとして認識させて、データをコピーするとしましょう。


ところがここでも問題発生。。

旧iMac側のポートはFireWire400。
Mac mini側のポートはFireWire800なので、コネクタの形状の違いから
手持ちの400-400のFireWireケーブルが使えないことが発覚。

ま、下調べ不足だっただけですが。。

これまたしょうがないので、FireWire400-800ケーブルか、
変換コネクタを買いに走ることになりました。





しっかしこれが、変換コネクタのくせに高いのですよ!

2000円以上します。
ケーブル1本分とまるで変わらないのですよ。

まあでも、FireWire400-800ケーブルって今後どんだけ使うか微妙なので、
資産活用の意味も含め、ケーブルよりは変換コネクタにしておきました。
高いですけど。


さあ、これでやっと旧MacとMac miniをケーブルでつなぐことができます。

FireWireケーブルにつないだ状態でTキーを押しながら旧Macを起動させると、
Mac mini側にHDDとして認識されます。

で、HDDとなった旧MacからデータをMac miniのHDDにコピー。
これでデータの移行が完了です。

ただ、移行アシスタント機能が使えなかったので、
各種環境設定は改めてやるしかありません。

あとは各アプリケーションがデータの格納場所にHDD内の
フォルダを認識するように設定すれば、SSD+HDDの環境も整います。


いや、データの移行に思いがけず手間取ってしまいましたが。

ま、しかし、旧Macから現在のOS X環境では
使えないアプリケーションが結構あるのに気付きますね。
だいたいは新バージョンをダウンロードできるんですけど。

プリンタのドライバもプリンタ付属のCDからはインストールできませんでしたが、
プリンタを起動させると勝手にドライバを探してダウンロードしてくれました。
賢いものです。


これでiPhoneのiOSを4.1からアップデートできるようになりました。
今はめでたくiOS5.1にアップグレードして使っていますよ。





それから早速行ったことは、VMware Fusion 4のインストールです。
そしてWindows XPをインストールし、Windows OSの作業環境も作りました。

Windows環境ならBoot Camp機能を使う手もありますが、
XPはMac OS X Lionでは標準でサポートされてないようですし、
いちいち再起動させるのも面倒です。

であれば、Mission ControlでWindows用のデスクトップを作れば、
再起動などしなくても一瞬でWindows環境に移動できますし、
Mac OSのデスクトップとの行き来が自由で簡単です。





WindowsのパフォーマンスとしてはFusionの仮想環境より
Boot Campを使う方がいいのはわかってますが、
WindowsではせいぜいMS-Officeを使う程度ですからね。
メモリ増強したMac miniのパワーでも十分ですよ。

ちなみに、Fusionインストールの際に割り当てられたHDD容量は
40GBだったのですが、さすがにちょっと少ないかなと思いまして。

この容量を増やすのには再インストールとかしないといけないのかなと、
ちょっと不安に考えていたのですが、Fusionの仮想マシンメニューから
ハードディスクを設定するだけで、容量の変更が簡単にできるのですね。
すごいなあ。

え、普通なんですか。

原発は再稼働させることになってるらしい

2012-03-24 13:56:54 | 社会・経済
思いかえしてみると、昨年の今頃、3月・4月にはずっと
福島第一原発事故に関するエントリーをポストしていたのですよね。

今でも原発事故が政府の発表とは反対に全く収束しておらず、
問題だらけなのには変わりはなく、政府や役人、電力会社と来たら
原発の再稼働に躍起となっていると、酷い状況か続いているにも関わらず、
最近は原発関連のエントリーポストのペースが鈍っているというのは、
自分でもそれらへの関心が麻痺したか、薄れてしまっているのかと、
反省してしまう今日この頃です。


んで、どうやら大飯原発の稼働に向けて世の中動いているようですね。


  再稼働なおハードル 大飯原発、地元に慎重論

 政府の原子力安全委員会は23日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機
 (福井県おおい町)についてのストレステスト(耐性調査)を妥当と認めた。
 野田佳彦首相と3閣僚は月末をめどに安全性を確認し、4月には地元同意を
 取り付け、早期の再稼働へ道筋をつけたい考えだ。原発周辺の自治体に
 慎重論が広がる中で電力需給の不安解消が円滑に進むのか、予断を許さない。
 (以下略)


この日本経団連新聞の見出し「なおハードル」って部分が自分には、

 原発再稼働への障害があるよ!邪魔だよね!地元の慎重論とか!

っていう原発再稼働応援な意味にとれてしまうのですが、いかがでしょうか。


で、ストレステストの一次評価を原子力安全でいいんかい?デタラメ委員長が
「妥当!」として、この後は政府が地元の同意取り付けにかかるのだとかで。

ま、地元の同意って安全性の確認というより、要は条件なんでしょうね。
んで?いくら補助金くれるの?とかね。

地元も原発マネーにまみれているんですから、
早く稼働させたくてしょうがないに違いありません。


そんなわけで、ステルス、もといストレステストは了承され、
他にも原発再稼働を目論んだ動きが大マスコミの報道に見て取れます。

代表的なのは、この夏、電気が足りなくなるよ!っていう脅しでして、
やはり今日の日本経団連新聞でも、


 関西、猛暑なら電力制限令も 大飯原発の稼働急ぐ

 政府が大飯原発3、4号機の再稼働を急ぐのは今夏の関西地方の電力需給が
 非常に厳しいからだ。記録的な猛暑を想定した電力需要と比べると関電の
 供給力は19%も足りない。政府が電力需給の見通しをまとめる4月末までに
 再稼働のメドがつかなければ、節電を強制する電力使用制限令の発動が
 現実味を帯びる。
 (中略)
 政府は今夏の電力需給の最新の試算を4月末にはまとめる。
 「大型連休前にはどれだけの節電が必要なのかわからないと
 企業も夏場の生産計画などをつくれない」(内閣官房幹部)からだ。
 その時点で大飯原発の再稼働に地元同意を得られる見込みがなければ、
 今夏の供給力に加えることは難しい。
 (以下略)


さらに、先日の日本経団連新聞ではこんな記事がありましたよ。


「全原発停止なら経済に影響」 日銀の森本審議委員

 日銀の森本宜久審議委員は22日、神戸市内で講演し、国内の原子力発電所が
 すべて停止した場合は「夏場のピーク需要時の電力需給が厳しくなり、
 経済活動に影響を与える可能性がある」と指摘した。記者会見では
 「電力供給の不確実性や火力発電への依存が高まると、輸出や生産だけでなく
 経済活動全体にマイナスの影響が及ぶ」との見方も示した。
 原油価格の上昇を巡っては「イランの地政学リスクに加え、金融緩和も
 影響している」と分析。原油高が日本経済の回復シナリオに与える影響は
 「イラン情勢をその段階ごとに点検していく。今は原油価格は強含みで
 動いているが、従来よりも注視していかなければならない」と述べた。

 森本氏は東京電力出身で(笑)、エネルギー・電力問題に詳しい(笑)。


だそうで。

やれやれ、今や原発は安全だっていても根拠がうやむやなうえ、
福島第一原発事故後の原因究明もイマイチで事故収束もしてないのに、
いや、収束したんでしたっけ? 

そんな事故リスクや住民の不安よりも経済が大事らしいです。

でもねえ、前にも言ったことありますが、原発がガンガン動いていた時期だって、
決して日本経済は好調とは言えなかったどころか、むしろ不調だったのですけど、
どうなんでしょうかね、そのへん、センセー方。

え、悪い経済がもっと悪くなるんですか。そうなんですか。


ってなことで、ストレステストに電力不足に経済への悪影響と、
原発再稼働応援ツールがいろいろ取り上げられていますけれども。


そういえば、原子力安全ホアンホアンに代わる原子力規制庁の発足が
延期されるんですってね。


 原子力規制庁の1日発足断念 原発監視、当面は保安院

 野田政権は、新たに原発の安全規制を担う原子力規制庁の4月1日発足を断念した。
 規制庁設置を盛り込んだ原子力安全改革法案の審議入りにめどが立たないため。
 法案には「原発運転は原則40年」といった新基準も含まれ、原発の安全対策の
 切り替えはずれ込む。
 原子力規制庁は、原発を推進してきた経済産業省から原子力安全・保安院を分離し、
 環境省の外局として新設の予定。それまで原発の規制は保安院などが担当し続けることになる。

 法案には原発立地地域での防災計画づくりや、政府が事業者に求める新基準での
 安全対策も含まれる。規制庁の発足がずれ込むことで、原発の中長期の安全対策も
 遅れることになる。


ま、経産省から環境省に管轄を移したところで、
職員は結局ホアンホアンから大量移動するみたいですし、
単に看板を変えるだけで終わりそうな悪寒の、原子力規制庁なるものが、
発足が多少遅れるくらいでなんなのよ?

という気にもならざるを得ないところですが。


が、ちょっと待ってくださいよ。。。

そういえば以前、自民党の河野太郎センセーがこんなツイートしてましたね。


 @konotarogomame 河野太郎
 実に不思議だが、在京のEU加盟国の大使館関係者から、
 深夜、同じ問い合わせがぽつぽつと入る。
 保安院が、311が過ぎたら、新規制庁ができてルールが変わる前に
 10基程の原発を再稼動させるとブリーフィングしているらしい。
 現職の官僚からの説明だそうだ。経産大臣はご存じか?


あらら?

原子力規制庁発足延期と、大飯原発稼働に向けた動きと、
このツイートがぴったし辻褄あっちゃうじゃ、あーりませんか。


なるほど、やっぱり原発村のシナリオ通りになっているようですよ。。

福島県のSPEEDIメール消去にツッコんでみる

2012-03-21 23:35:51 | 社会・経済
福島県が福島第一原発事故後に受け取っていた放射性物質拡散の予測データを
消去していた、なんて今頃になってわかったらしいのですが。


 福島県が拡散予測消去 当夜から受信5日分

 東京電力福島第一原発の事故で、福島県が昨年三月十一日の事故当夜から
 放射性物質拡散の予測データをメールで入手しながら、十五日朝までの分を
 なくしていたことが県への取材で分かった。この間に1、3、4号機で
 相次いで爆発が起きたが、県は原発周辺の自治体にデータを示していない。
 県の担当者は「(データの)容量が大きすぎて、消してしまった」と話している。
 文部科学省の委託で放射性物質の拡散を予測するシステム(SPEEDI)を
 運用する原子力安全技術センター(東京)によると、センターは震災当日の
 昨年三月十一日午後四時四十分、文科省の指示を受け福島第一原発から
 放射性ヨウ素が毎時一ベクレル放出されたとの仮定で試算を開始。
 一時間ごとに文科省や経済産業省原子力安全・保安院にデータを送った。
 国の現地対策拠点となったオフサイトセンター(OFC、福島県大熊町)と
 福島県にも送る予定だったが、震災で回線が壊れたため送れなかった。
 だが、メールの回線ならば送れることが分かり、十一日深夜、OFCに隣接する
 県原子力センターからの送信依頼を受け、予測データの画像を県側にメールで送信。
 十二日深夜には県庁の災害対策本部にも同様に送り始め、一時間ごとに結果を更新し続けた。
 ところが、県の担当者によると、十五日朝までメールの着信に気づかず、
 それまでに届いていたメールは消してしまったという。県は「予測は役に立たない」として、
 その後も送られたデータを公表せず、市町村にも知らせなかった。
 これらとは別に、県は十三日午前十時半ごろ、保安院からもファクスで拡散予測を
 受け取っていた。こちらも十二~十三日早朝までのデータだったため、
 「既に過去のもので、正確ではない」として公表しなかった。
 県の担当者は「送られてきたデータは二十キロ圏の範囲で、
 既に圏内の住民は避難した後だった。本来は国が公表すべきデータだが、結果として、
 住民が被ばくしたのは事実で、早めにお知らせすればよかった」と釈明した。


いや、これはいくらなんでもひどいもんです。

この記事だけでは詳細はわかりませんけれども、というか、
普通にEメールを使用する人なら疑問に思う点が幾つもあると思うのです。


まず、データがデカいからというだけで、役人がすぐそれを消去なんてしますか。
ましてや、原発事故に関するメールですよ?


それに、デカいって言いながら、メールで送れる程度の容量だったのですかね。
だったら、受け取るのにも差し支えはなさそうですけど?

それともメールで開けないくらいデカいメールを送った、
原子力安全技術センターがアホだったのでしょうかね。


だとしたって、「メールで開けません!宅ふぁいるで送って下さい」
とか要請すればよかっただけであって。
まして緊急時の重大な連絡事項なのですから。

にも関わらず、そうした対応をせず、ほったらかしにしていたのですね。

だいたいメールの受信に気付かなかったはずなのに、
それでいながらメールを消去した、ってのがわかりません。

なんで気付かなかったメールを消去できなかったのでしょうね。
えっ、自動消去?

それともメーラーがそのメールをスパムと判断したとでも?
それで一気にスパムを消去してしまってましたと?

しかし国の機関からのメールを県がスパムと判断しますか?


んでもって消去しちゃってましたってのは、
気付かなかったのになんでわかるんですか?

あぁそうか、「あれ、送っておいたんだけど」と今頃指摘されて、
送信側の履歴は残っているのに福島の受信側ではそれが残ってなくて、
で、消しちゃった鴨!ってな判断になったわけですか?


おかしいですって。

言えることは、メールを消去するなら、
それ相当の意思があったってことになるんじゃないでしょうか。

県が都合の悪い情報を隠蔽したんだろう、ってことです。

それをメールコミュニケーションのミスに矮小化して、
コトを済ませようとしているんじゃないかと妄想するのです。


まあ、消しちゃったとことにしたのは公表したくなかった、と。
そういう、危険度の高い内容だったってことじゃないでしょうか。

県がそれを知らんぷりして、なかったことにして、
放っておいたってことは、これは犯罪モノでしょう?

「結果として住民が被爆した」としれっとしていますが、それ、
責任は県がとるのでしょうね?


このニュース、別のソースではこんなカンジですよ。


 国の原子力安全技術センターは、福島第一原発で緊急事態宣言が出された
 去年3月11日から、放射性物質の拡散予想図を1時間ごとに県にメールで
 送信したとしています。一方、県の災害対策本部には、メールが集中し、
 古いメールを消去しなければ新たに受信できない状態で、県側に3月15日以前の
 メールは残っていないため、県はデータを消した可能性が高いとしています。
 県は当時、国からのメールの存在を知らなかったため、拡散予想図の提供を
 国に要請し、FAXで受け取りましたが、公表しませんでした。


へえ?


 古いメールを消去しなければ新たに受信できない状態


だった、ですって?

へえ。
コンピュータのことは詳しくないですが、そういう状況があるのですね。


あるとしたってですよ、こんな緊急時に必要なメールまで消去しなければ
ならないなんて、リスク管理としてはちと拙すぎではないですかね?
本当にそんな状態だったのでしょうかね?

3月15日以前のメールは残ってないそうですけど、
少なくとも11日から15日の間、県はメールを見てなかったってことですか。

こんな大事な状況なのに、ねえ。


あれ?

さっきはデータがデカすぎて棄てちゃった、ってことでしたけど、
ここではメールが来たことを知らずにいて、知らずにいたウチに
消去されちゃった鴨、なんてことになってますよ?

あれえ?