Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

Let UK Be

2016-06-28 21:00:45 | 国際・政治
国民投票でイギリスがEU(欧州連合)から離脱することが決まり、
ヨーロッパだけでなく世界中が蜂の巣をつついたような騒ぎになっているようですが。

イングランドがアイスランドに負けてEuro(サッカー欧州選手権)からも離脱し、
これまた大騒ぎになっているのですが。なってないか。


ってなことで、特に金融市場なんかは大荒れとなっており。なんって言っても、
日本では投票結果が明らかになった当日こそ日経平均は約1300円も下げましたが、
今週に入ってからは反発を見せるなど、心配されたほどの荒れ模様にはなってないようですね。

そりゃそうですかね。
まあ一時的には取り乱すものでしょう。

それとも、当初は大騒ぎした割に、たいしたことないと気づいたのでしょうか。
ここで日本政府が何兆円を市場につぎ込んだのか知りませんが。


市場などが過剰な反応を見せたのは瞬間的なショックもあるでしょうが、
将来に待ち受ける大きなリスクが予見できたのもあるでしょう。

それは、イギリスに続く、さらなるEUからの離脱であったり。
フランスやオランダなどでもEU離脱を唱える政党が勢力を増していたり。

イギリスではEU賛成派の多いスコットランドが独立への動きを見せるなど、
大英帝国分裂の可能性が生じ始めたり。

そうなると?民族対立とか激化しちゃったりして?IRAとか?
みたいなことも含めて、ヨーロッパでのより大きな動きを察知し、
警戒したからなんだろうと思いますね。


それにしてもですよ、イギリスでEUに残留すべきかを問う国民投票が行われる、
残留・離脱の双方がどうやら拮抗した状態である、なんてことは事前にわかっていながら、
当然、どちらの結果に対しても心構えや準備はしているであろうところが、
いざ投票結果が離脱となるとこんなにあたふたして混乱するのはどうしたことでしょう。

離脱の可能性は捨ててほったらかしていたのでしょうか。
プロってそういうものでしょうか。

せっかくアベちゃんが伊勢志摩サミットで、世界経済にはリーマン級のリスクがある!
なんて叫んでくれていたのに、市場関係者・金融関係者はスルーしてたのですかね。


ま、イギリスもEUもそれ以外も、どうせ残留だろ?と高をくくっていたのでしょうが。

そうして投票が終わると今度は、再投票の要請が殺到しているというのですが。
往生際が悪いものですね。

どうしても離脱を認めたくないのなら、法で縛るとか、
そういうシステムにすればよかったのです。

若者に比べて高齢者の多くが離脱を支持したからこうなった!と言って、
高齢者の投票によって残留を支持する若者が影響を受けるが不合理だと言うのなら、
将来を生きる若者の声がもっと反映されるべきだというのなら、
そもそも高齢者の投票権なんて不必要ってことなんですから、
60代もしくは50代以上から投票権を取り上げればいいじゃないですか。


そしてイギリス以外でも、一部の人の決断によって世界を混乱させたとか、
まるで離脱派が悪者かのように言うのですけども。

じゃあその世界とやらは、EU加盟でヨーロッパを均質化させていく中で負担を強いられ、
我慢してきた人たちにナニをしてあげられるというのですか。

グローバル化とかボーダーレスとか言って地域をフラット化しようとする過程で
置き去りにされたと感じる人たちに。

イギリスの経済が、世界の経済が、日本の経済が、悪い影響を受けると、
いうような警鐘を鳴らす学者センセーもいたりするんですが、ってことは、
EU加盟でとばっちりを受けてた層のことは気にならなかったワケですよね。
そして今も気にしてないと。そうですかそうですか。


確かに、一時的な感情の高ぶりで、離脱派が票を投じた側面はあるのでしょう。
ビジネス的に言うと、、全体最適でなく部分最適で判断しやがったと。

でも、選挙なんてそんなもんでしょう。
投票する自分にどんなメリットがあるかが大事なのですから。

イギリスのEU離脱に狼狽する人たちだって、EU離脱に賛成したイギリス人のことより、
自分たちのことしか考えていないワケでしょう。

だいたい、ヨーロッパの大部分が加入してるからとかなのかわかりませんが、
イギリスがEU残留するのは当たり前で常識的で良識的で正義で正解だ、
とかいう認識を前提としたハナシには違和感があるのは自分だけでしょうか。


とかなんとか言っても、国民投票でこれだけ大きな決断が下されるというのは、
一般大衆の投票によるものだけでなく、支配層の意志もあると思っているのですがね。
まあ陰謀脳ですが。少なくとも、株の変動で大儲けした連中はいるでしょう。
議員銃撃事件もその一環だったかもしれません。


とにかく日本も、投票の後であたふたし後悔するようなことは避けたいものです。
そうなるとは思ってなかった!高齢者の投票のせいだ!ってワケにはいかないのですよ。
 

選挙に向けた日本の思考の乏しさ

2016-06-22 22:25:46 | 国際・政治
参議院選挙の公示がされた22日は朝っぱらから北朝鮮がミサイル発射とかで。
タイミングがいいのやら悪いのやら。

っていうかですね、いつもなら北朝鮮がミサイルを発射するとなれば、
政府はその兆候を掴んで迎撃態勢とか組んで大マスコミも大騒ぎするのですが、
さて今回はどうだったんでしょうかね。

ミサイル発射の情報は掴めてなかったのでしょうか。
迎撃態勢は整えてなかったのでしょうか。

事前の報道がなかったということは、発射の兆候も掴んでないし当然、
迎撃態勢も整えられなかったってことでしょうか。

だとしたら、日本の危機管理ってどんなものなのでしょうね。
ということが問われても当然じゃないかと思うのですが。

北朝鮮がミサイル発射するらしい!なんて事前にわかったときの大騒ぎと比較すると、
なんか不穏に思うのですがどうでしょうか。

それとも大マスコミの報道枠は選挙に使うため、北朝鮮どころじゃなかったんでしょうか。


さて、参院選公示を受け各党の選挙活動が本格化してますが、その前日、
21日のテレビ朝日・報道ステーションでの党首討論を見たのですけども。

まあ、討論というかハナシがすっちゃかめっちゃかになるのは予想通りではありましたが。

アベちゃんは相変わらず狂人ですし。
山口さんちの公明党は明らかにアベちゃん擁護でヨイショコメントに終始でなんだかなあと。
新党改革もアベちゃん応援ですかね。

野党は共闘まではいいんですけど、別の党だからしょうがないとはいえ、
やっぱり政策や理念にまとまりに欠く印象で、これまた頼りないというですね。

もちろんそういうところを与党からツッコミが入るのですけど、
公明党と連立組んでる自民党からは言われたくないよね、ってのもあり。

こんなんじゃ政治や選挙への興味も薄れるよなあと、改めて思った次第なんですが。
ただ、旧態依然とした政治家と比べて、賛否はいろいろあるでしょうが、
山本太郎は新しい空気を持ってるなと思いました。

だから肯定、ってんじゃないですけど、新しい時代に向けてのエネルギーって意味では、
彼くらいにしかそれを感じられないというかですね。

アベちゃんは「日本を取り戻す!」って言いますでしょ。
コレについて誰かが言ってましたのですが、取り戻そうとしてるんじゃなくて、
その当時の古い日本に自らが向かっている、ってことなんですが、
確かにそうだなと思えるところありますもんね。


さて、大マスコミの世論調査(笑)によると50%前後の支持率があるらしい自民党ですが。

アベちゃんは東京・有楽町や北海道で予定されていた遊説を中止したんですってね。
そのアベちゃん、東京・吉祥寺での遊説で聴衆に「帰レ!」コールを浴びたらしいのですが、
そんな大衆の空気を察知したのでしょうか。

なんでも遊説中止の理由というのが「公務のため」らしいんですが。(笑)

ホントは帰レ!コールにびびって他の場所に姿を現すのをためらったんじゃないかってのは
容易に想像できますが、だとしたら全く、小さい男ですよねえ。


一方でバカな阿呆センセーは、17日の北海道小樽市での講演で、

 「90歳になって老後が心配とか、オイいつまで生きてるつもりだ」

と発言したんですってね。

ま、普通に自分レベルで考えればユーモアの範囲なのかもしれませんが、
政治家が言ってはいけないでしょう。

どこが「一億総活躍社会」なんですか。
そんなこと思ってもいないってホンネが現れましたね。そういうことですね。
もしくは、戦争に出ての行けない人は国に不要なんですか。


とまあ、自民党の幹部が立て続けに失態を見せると、
与党に必要なのは、野党へのネガティブキャンペーンですね。

リーマン級の危機をブチあげた伊勢志摩サミットは逆効果でしたし、
アベノミクスはまるでウケませんし、マスゾエ斬りも微妙ですし。

「炉心溶融」に次ぐ人気獲得策を考えて要るんじゃないでしょうか。
そりゃ北朝鮮を利用することだってあるでしょう。


あとは選挙戦術、とかですね。

こんなときに相変わらずAKB総選挙とかやってて一部で盛り上がっているようですが、
まあ、多くの有権者にとって選挙なんてAKBの人気投票みたいなものなのかもしれません。

結局は有権者も真剣にマニフェストやら政策やらで投票行動をしてるというよりは、
イメージに左右されやすいのは明らかですから。

要は、思考しないのです。めんどうくさいから。
それより「よさそう」「かわいい」になっちゃうんですよ。


そうか、あのAKB総選挙は、日本人の投票行動を無思考化幼稚化愚鈍化させるための、
政治リテラシー低下装置だったワケだ!? なんて思うと合点がいったり。

いわゆるB層戦略を徹底するって意味では、なるほど、なかなかやるもんですね。
自民党さん。
 

投票を前にイギリスと日本でネガティブキャンペーン

2016-06-19 23:35:08 | 国際・政治
やはり都知事のマスゾエセンセーは辞任することになったのですけど、
果たしてそれで都民は溜飲を下げることができましたかね。

どういうワケか、辞任する前は説明責任を果たしていないとか、
都民もカネの使途の説明に納得がいってなかったから批判していたはずなのに、
辞任したらそのへんの追求はどうでもよくなったかのようなカンジです。

ははあ、使途疑惑の説明と解明じゃなくてマスゾエを辞任させる、
一般市民の声で権力者をその座から引き下ろすことが最初から目的で、
それができたら自分たちの声や力の大きさを確認できて満足するのですかそうですか。

で、肝心の疑惑の中身がどうだったなんて忘れてしまってどうでもよくて、
じゃあ次に都知事に担ぎ出す芸能人は誰がいいか?なんてハナシで持ち切り。

結局疑惑の渦中にいた本人は辞任して疑惑から逃れ、それを今や誰も気に留めていない。
倒錯してないですか。


さて、そんなこんなで都は知事選に向けて動くことになりますが、
セコい疑惑でマスゾエセンセーを辞めさせて都知事選に数億かけるとはねえ。

ま、それも都民の問題であって、部外者の自分にはどうでもいいですが。

ところで選挙というか、投票ってことではイギリスも盛り上がっているのでしょうか。
イギリスがEUから離脱すべきかどうかの投票が23日に予定されています。

ここでショッキングな事件がありまして、EU残留を主張していた議員が、
銃撃によって殺害されるということが起きました。

いっやあ、イギリスでこんなことが起きるとはねえ。。

とはいっても、殺害された議員がEU残留派だったってだけで、
果たしてそれが原因で殺害されたのか、犯人の意図はなんだったのか、明らかではないようです。

ただ、この事件を受けて、ここ最近はEU離脱派が優勢だったとの状況から、
EU残留派が盛り返すということにもなっているようです。

また陰謀めいたハナシで恐縮ですが、自分が思うにこの議員射殺事件は、
議員殺害によってEU残留への世間の同情を獲得するための謀略だったんじゃないかと、
思えてならないのですが、どうでしょうか。


そういう謀略めいたハナシってのは日本でもありましてね。

参院選に向けて各党が活動を始めているところですが、そんな中、
5年前の福島第一原発事故に際して、東電内で「炉心溶融」という言葉を使うなと、
いう指示が上層部からあった、なんてニュースがありました。

東電はまた事実を隠していたのか、隠そうとしていたのか!といった疑念と、
5年も経った今、ほとぼりが冷めたタイミングを見計らって明るみになるとは、
不誠実にもほどがある、との怒りもあることでしょう。

そしてこの「炉心溶融という言葉を使うな」との指示には官邸が関与してたとも言われ、
つまり当時の民主党政権への疑惑の目も向けられるようにもなっていますね。

これって、参院選を前にした、野党へのネガティブキャンペーンにしか思えないのですが。


だってアベちゃんはじ与党の面々は遊説先で野党共闘を口汚く罵る、
なんてことを行っていると聞くのですが、「炉心溶融」問題も、
そうした野党攻撃の一環なんじゃないかと思われるのでして。

つまりですよ。

選挙のためならなんでもやるアベちゃん自民は、311の原発事故を選挙のために利用してるのです。
なんてえげつないことかと思いませんか。こんな与党でいいんですか日本は。

まあ、公示されてからの自民党の言い分とやらを、じっくり見てみたいものです。
 

女子に届け? 自民党の18歳選挙啓発漫画

2016-06-14 22:55:50 | 国際・政治
熊本の地震も震度3レベルの余震も見られなくなり、
ようやっと落ち着いてきたのかなと感じていたところ、12日は八代市で震度5弱の地震がありました。
13日には熊本地方で震度4と、まだまだ余震もおさまったとは言い難いのかもしれません。

震源5弱を記録した八代市は熊本市の東南にあたり、
このまま震源が中央構造線に沿ってその方向に移動するとしたら、そこにあるのは川内原発なワケで。

ホントに日本の原発政策、エネルギー政策は大丈夫なのか?
との疑念を持つのは自分だけではないでしょう。

一方では、福島第一原発に建設した凍土遮水壁がちゃんと凍らないとかほざいてるのでしてね。
これからもっと暑い夏がやってくるというのにです。

遮水壁の建設費用は税金とのことなんですけど、
そんなの東電はじめ原発ムラの中でやりくりすべきなんじゃないですか。

あ、そうすると電気代にのっかってくるワケですかそうですか。
どうやったって東電も原発ムラも身銭を切ることはないのですね。
悠々としたものですなあ。


悠々としていられないのが都知事のマスゾエセンセーのようで、
一連の公私混同疑惑により都議会と自民党は不信任案を提出するようで。

自民党なんかはマスゾエセンセーを担ぎ出した張本人なくせに、
自分たちの責任とやらには触れないのでしょうか。

そんで、都民もさすがに嫌気がさしてマスゾエセンセーには辞めて欲しいのですかね。
で、セコい政治資金流用の疑惑で辞任させて、また何億もかかる都知事選挙をやるんですか。

ついこの間は猪瀬センセーを辞めさせて都知事選挙したばかりだと思うのですが、
ご苦労なことです。

ま、都であれば他の道府県と比べて税金は豊富でしょうから。
好きにやってくださいな。


そんなマスゾエセンセーの問題を連日、大きく取り上げているメディアですが。
あの、たかだか一地方の首長の疑惑を、なんでこんなに全国レベルで騒がないといけないのかと。

いうとですね、ま、それは、東京だから、ってのが一つでしょうか。
なんたって日本最大の都市で日本の首都なワケですから、他地方にとっても影響は絶大と。

そして、オリンピック開催を控える都市のスキャンダルですから、
なおのこと注目と、いうことでしょうか。

それからもう一つは、前任の猪瀬センセーもシンタローもそうだったように、
都知事が芸能人で有名人であることですね。

要は芸能ニュースとしてキャッチーで、数字(視聴率)に直結しやすいと。


あと考えられるのは、どこかの勢力が、何らかの問題から国民の目を逸らしたい、
そのスケープゴートにされてしまったと、いうことでしょうか。

ソレがナニかっつったら、甘利センセーの現金授受疑惑なんですけれども、
マスゾエセンセーがこんなに袋叩きにされて辞任を迫られてる一方で、
甘利センセーなんて仮病でメディアから姿を消して、
不起訴になったとたんに症状改善で職務復帰ですよ。

説明責任もないままですし、その割に疑惑の追及の手も甘いですし、
もちろん辞任のジのハナシになんかなっていません。

コレはどういうことでしょうか。
こんなことでいいのでしょうか。

ってなことは、何回か書いてきましたけどもね。
まあ、国民もメディアでの露出がなければ、どんな巨悪にも目が向かないってものですね。
ホントに、日本人のメディアリテラシーってものの低さを嘆かざるをえません。


そんなこんなで、先の都知事選ではマスゾエセンセー押しだった自民党ですが。

今は参院選対策なのか、そのマスゾエセンセーを切りにかかってまして、
まあ仁義も信用もあったもんじゃないですね。

そんな自民党、18歳が参加できる参院選を見据えた若年層選挙啓発漫画が酷いとのことです。

アメリカのフロリダでは性的マイノリティ・LGBTを標的にしたと思われる銃乱射事件が起き、
約50人もが犠牲となったところですが、この啓発漫画は性差別的で女性をバカにした内容らしいと。


 

 国に届け


まあ、どんな内容かは見てみてください。。。


 自民党の18歳選挙パンフレット「国に届け」マンガの評判も散々な件

 「国に届け」自民党18歳選挙の漫画パンフに「女の子をバカにしているのか」の声も


ちなみに、ページは見開きの左から右に読み進むのに、
それとは逆方向で閉じられているように構成されているので、
ちょっと戸惑いますので注意を要します。

ってなところに、自民党やそのブレーンの適当さが現れているってなモノですが。

選挙への参加、投票への行動を促す割には、
女子学生のモチベーションをイケメンと仲良くなることに据えている、
ってのが、女子をバカにしてるよね?ってなことなんです。

まあ、そう思いますね。

そもそもが自民党、だけじゃないですけど、政治家センセーの考えってこういうもん?
ってことなんじゃないですかね。


自民党には生活者とのコミュニケーションにおけるスタッフとして、
広告会社やPR会社がついている筈ですが、それなのにこんな表現になるのかよ?
とも思われるかもしれません。

でも自分的にはコレ、よく考えたなあと感心してしまったりしまして。

何故なら、自民党が定義する、選挙に行く人々、選挙で自民党に投票する人々というのは、
よく言われているように「B層」と言われるカテゴリーだからです。

B層とは自分的な解釈では自ら物事を思考することに怠惰であり、
代わりにメディアに流さた判断をしがちな、判断の主体性の乏しい人です。

つまり、真面目に政治のことを考えて投票する、なんて層は狙ってないのです。
説得できないから。

それより、なんとなくうわべでファッションやお笑いで共感を得られやすい、
自ら考えることを簡単に放棄するような人に対しての、
そういう10代後半の女子に対するアプローチとして大きな動機となり得るのが男子、
という戦略を設定し、表現してきたってのは、こりゃやるな、と思ったのですよ。


確かに女子をバカにしているといえばそうかもしれませんが、
こういうメディアリテラシー、政治リテラシーの低い女子を取り込もうと、
マジに戦略的な決断をしたのでじゃないでしょうかね。

本来ならこんな不謹慎と思われかねない表現は慎みたいところですが、さすが、
「選挙のためならなんでもやる」自民党、なかなかできないことをやってきます。

そういった意味で、お付きの広告会社やPR会社は優秀じゃないか、なんてですね。


まぁだって見てくださいよ、大マスコミの世論調査(笑)とか。
アベちゃん政権の支持率が50%を超えているんですよ。

なんか勇ましさだけはあるものの、キャッチコピーだけで中身の無い政策やスピーチ、
それもまたウソばっかりだというのにメディアの提灯報道を呑んでしまっているんでしょうか。

って意味ではオトナも、若年層向け啓発漫画と同様の戦略に、
まんま乗せられているってワケでしてね。

10代女子向けの表現を批判するのもいいですが、
大マスコミの報道も含め、オトナ向けの表現にも厳しくなるべきですがね。
10代女子には漫画ならオトナに向けてはNHKだ、みたいなね。

もうちょっと遅いですかね。
 

プリンスのこと。

2016-06-12 18:33:34 | 音楽



4月21日、プリンスが亡くなりました。
享年57歳でした。若い。若過ぎました。
生きていれば6月5日で58歳を迎えている筈でした。

その訃報以来、プリンスのことをエントリーに書こう、書かなければいけないと思っていました。
ある程度落ち着いて考えて、まとめられるようになったら書こうと思っていたのですが、
プリンスのことが好き過ぎるからなのか、訃報に接しての喪失感があまりにも大きくて、
いつまでもそんな状況になりゃしません。

なので、適当に書けるところを思いのまま書いてみることにしました。
訃報から1ヶ月半も経ってしまいましたけどもね。


まずもう、彼の死が信じられないというのは、死んで欲しくないという思い以上に、
ファンの勝手ですが、プリンスって死ぬような存在には思えなかったからです。

だって、尽きることの無い才能やら創作欲やら、あまりに常人とはかけ離れていて、
ひょっとしたらこの人は人間ではないのではないか、
人間とは違って死なない存在なのではないかと感じさせる、
そんなバイタリティに満ちていたからです。

だって、2枚組とか3枚組とかのアルバムをこんなにポンポン出すミュージシャンが他にいますか。
リリースされてない楽曲のストックが1000曲?2000曲?でしたっけ?
わかりませんが、桁外れの創作活動をずっと続けるというエネルギーを持った人ですよ。

あまりにストックされた曲が多いので、時にはお蔵入り楽曲集までリリースする始末。
どんだけ力が有り余っているんですか。

年を重ねても見た目も若々しいままでしたし、
特に体調が悪いとのハナシも聞きませんでした。

それがつい先日、インフルエンザで公演をキャンセルしたと聞き、
殿下にしては珍しいと思っていたばかりでした。

それが亡くなったというのですから、あまりに突然で。
まさか、先日のインフルエンザをこじらせてしまったのかと。


でも、昨年末から今年に入って音楽界の大物の訃報が相次いでいましたから。
インフルエンザで病院に搬送されたと聞いたとき、まさかこの流れで、
万一のことがありはするんでないか?と、ちょっと胸騒ぎがしたのは確かなんですけど。

それでも一方では、あのプリンスが死ぬワケないじゃん。
との思いも、不安ながら持ってはいたのですが、まさか。。

死因は鎮痛剤の過剰摂取とのことなんですが。
プリンスは背が低いこともあり常にハイヒールを履いていたり、
ステージでは激しい180度開脚のアクションをやったりで近年は股関節を痛め、
鎮痛剤を常用していたらしく、それが引き金になるとは。。


最近のプリンスはというと、2015年にはアルバム Hitnrun Phase One を発表し、
同じ年の暮れにはその続編、Hitnrun Phase Two を出したばかりで、なるほど、
果たしてこのフェーズはいくつまであるんだろう?少なくともThreeかFourはありそうだよね?
という、新作への期待もされていたところだったのですからね。
だから、余計に喪失感が半端なく大きくなってしまったのです。

しかもこの、Hitnrun Phase Two がまたいい作品なんですよ。
全盛期だった80年代のような過激さこそありませんが、
その当時を思わせるグルーブとクオリティを持ちつつ、オトナに洗練された秀作。

ある時期はさすがにプリンスの怪物的才能も枯れてきたかと思わせることもありましたが、
まだまだそうではないと示してくれていたタイミングだったのですから。


まぁ自分はですね。
プリンスのファン・大ファンであるんですが、好き・大好きという範疇を超えていると思います。
よく言われる言葉ではいわゆる「信者」というヤツです。

プリンスの才能が最高潮に発揮されていた80年代後半から90年代初頭、
つまり高校~大学時代の自分がもし、プリンス本人に会い言葉を交わすことができたなら、
彼が命じることなら何でも、ひょっとしたらそれが人を傷つけるとか、ナニか破壊するような
コトであったとしても、おそらく従っていたのではないか?というくらいの信者と言えます。


プリンスというと人によっては気持ち悪いから嫌い、生理的に嫌いというのが相当数いましてね。
確かにあの、妙でねっとりしたファルセットの歌声や叫び声、性的にどぎつく過激な歌詞や表現、
見るからにスケベで変態チックなビジュアルと、一目で人を遠ざけてしまう佇まいがありまして、
ファンの自分だって気色悪い、と思うくらいなのは事実ですね。

でも、それでも、人を遠ざけてしまうくらいの気持ち悪さがあっても、
信じられる何かが宿っていて、自分にはソレがわかるのだというところに、
特別感というか選民感のようなものがあったのかもしれません。

そしてそれだけに、他人からは嫌われながら自分なら理解できるところがあると思えると一層、
彼への忠誠というのが強くなってもいたという部分もあると思います。
倒錯してるんでしょうか。


プリンスのナニが好きなのか?というとですね。
もちろん音楽、数十枚の素敵なアルバムも好きなのですけども、それだけではない気がします。
いや確実に、彼に陶酔させる音楽以外の何かがあるに違いありません。

矢継ぎ早に高クオリティのアルバムを次々と発表しながら、
そのどれもが全く違う世界観と音楽性を持っていることに対する驚きと尊敬、
聞いたことも無い魔法のような音から受ける刺激と興奮、そういうことでしょうか。

独創的なアイディアを提示できるクリエイティビティ、ソレをカタチにするエネルギー、バイタリティ、
そうした才能と強烈な意志への畏怖なのでしょうか。

いや、もっと、音楽を通して表現している何かに心酔している気がするのです。
じゃあナンなのか、これまで考えたこともなく、いざ考えてみるとよくわかりません。


彼はその卑猥で過激な描写や表現で嫌われること、批判されることは多かった筈です。
自分だって勘弁して欲しいと思うこともしばしばあります。

ローリング・ストーンズの前座をしていたときに聴衆に罵られ、
キャベツを投げつけられたというハナシは有名です。
その聴衆に向かってミック・ジャガーは「お前らにはプリンスの凄さが分からない」と言い、
落ち込んだ若いプリンスを慰めていたのはデヴィッド・ボウイだったといいます。

そのくらいの評価や仕打ちにも遭いながら、それでも彼は止めない。


なんなのでしょう。
意志の強さなのか、信念なのか、たとえ周りからどう言われようとも、
自分が信じたことをやり通す、そういう姿勢に打たれたことはあるかもしれません。

別にプリンスは卑猥で変態なだけってことではないですからね。
もちろんそういう部分が際立ってしまい、そういう印象は与えてしまいますが、
いろんな楽曲を見ていると愛や平和をはじめ、社会的なメッセージもたくさん込められていて、
どちらかというとソチラこそが本流であり、卑猥な描写はその一部に過ぎないのかもしれません。
もちろん、単純にスケベで変態な欲望そのまま、の可能性もあるんですけど。。

白人の多い町で育った、黒人のチビ。
マイノリティであり、コンプレックスもあったに違いないプリンスが、
才能とエネルギーと意志の力で、そういったものを撥ね除けた。

その力強さと勇気に魅せられたこともあるでしょう。


一般的に我々は世の中の多数が向く方向に流されがちです。
周囲と似ていることが正しく、変わっていることはおかしいと考えがちです。
異質なものを排除しがちです。

学校でも会社でも社会全体で、平均的な存在であることを求められ、
できれば平均的な中でも上であるよう求められ教育され、個は均質化していきます。


プリンスは音楽的に革新的で常識外れなアイディア、卑猥で変態と思われる描写も含めて、
皆が「え?」と驚き戸惑い、時には毛嫌いするようなことをやり続けた。
普通はやらないことをやり、従来とは全く違う解釈の仕方をした。

おそらくですけど、自分はそこで、こういうのもアリなんだよと、
他人と違う考えをしたっていいんだよと、教えられたような気がします。

否定されたり、変人扱いされたりすることもあるだろうけど、ソレがなんなんだい?
そんなに周りの評価が怖いのかい?と、教えられたような気がします。


そして、それは今の自分に肉付いているように思うのです。
モノの見方や考え方に影響を与えているのだと思うのです。

それが根付いてしまったためか、常に普通と違う視点を持とうとするようになり、
おかげで友達はできにくいし、嫌なヤツになっちまいましたがね。

変わっているとよく言われるのですが、でも、変わっていたっていいんだなと、
人と違うことを考え、言ってもいいんだなと。

そういった思考と視点、姿勢を与えてくれたのがプリンスだったのかもしれません。


自分にとっては大袈裟でなく、ただの1アーティストの死ではないと思われるのは、
改めて考えると、そういうところだったのかもしれません。