みんなでボッタくろう、オリンピックの輪！

アベちゃんがアメリカ訪問中に行った、金融関係者への講演で「高齢化は重荷ではなくボーナスだ」
と発言したことがニュースになりましたが。

アレって、日本の人口減少と高齢化を金融ビジネスの面からポジティブに言いつくろったとはいえ、
なんかよくわかんないし、なんで報道もそこだけ切り取るのかよくわからないと思っていたのですが。

どうやら「ボーナス（bonus）」と「重荷（onus）」のダジャレだったんですってね。
"onus"は辞書で引くと「義務」「責任」と訳されているのですけれども。

ってことは、人口減少だの高齢化だのといった問題をまじめに論じたというよりは、
ただ単にダジャレでウケを狙っただけ、ということかもしれません。
アメリカ人に対してユーモアのあるアベちゃん、を演出したかったのでしょう。

それを日本の大マスコミは、ただ「重荷でなくボーナス」とだけ訳して報道しちゃうものですから、
ダジャレなだけで大した意味はなかったのに、国民は安易にそっちに誘導されちゃいますよね。


ところで、連日報道されている東京都の豊洲市場問題ですけれども。

別に都がいくら無駄カネ使おうが、都民でない自分にはどうだっていいのですが、
食品市場の安全となると、さすがに自分も無関係ではいられないところです。

豊洲市場の建物の地下に安全性のためだからとされていた盛り土がなかったことで、
そしてまた空洞の地下に地下水が漏れていることが明らかになって市場の安全性はどうなのかと大騒ぎ。

そりゃそうですね、安全のためと説明されていた対策がなされてなかったんですから。
そしてそのためのはずだった予算もナニに使われたかわからないのですから。

さらにこうした手抜きというかインチキというかごまかしを行った当事者・責任者が誰なのか、
わからないというか、わからないフリをしてるってところがまたいけません。


まあ個人的には、豊洲の土壌の品質もいかがなものかとは思いますが一方で、
じゃ、築地はそんなにクリーンなの？とも思うところなんですがね。

ただ、これだけ約束されていたことが市場関係者に説明もなく省かれていたとなりますと、
豊洲市場自体の安全性がないがしろにされ食い物にされているのではないかという不審、
都はもちろん、コレに関わる事業者や政治家への不審、
そしてそもそも築地から移転すべき意味合いへの不審も最大限に募るところでありましょう。


さらになんですか、今頃になって専門家会議（笑）の座長さんとやらが、
地震による液状化の対策をすべきだ、なんて言い出してるようですね？

ってことは、豊洲なんてもともと埋め立て地で311でも液状化が見られた土地なのに、
市場の敷地でそういう対策さえしてなかった、ってことなんですかね？

で、その対策のためにさらに予算をかけて対策工事でもするつもりですか？
そこまでして市場の移転はされなければならないものなんですかね。


こうなるともはや、築地から移転させる意味合いなどないように思われますが、
そうはいかないのが日本のお役所仕事です。

もう築地市場跡は道路が通ることになっているんですから、
その建設のためには市場は移転してもらわないと困ります。

そしてこれら築地や豊洲周辺の整備は、オリンピック開催にも関わることですから、
築地市場跡には道路を通さなかればなりませんし、築地市場は移転しないといけないのです。

築地市場を移転させる検討がなされた当初はどうだったか知りませんが、
今はオリンピックと一体になって、さらに巨大な建設利権になってしまっていて、
豊洲の安全性ってだけで計画を変えてしまうとオリンピックも含めたすべてが狂うのです。
そんなことが政治的にも役所的にもゼネコン的にも許されるワケがありません。

ま、都合がいいことに日本人はオリンピック大好きですので、
なんでもかんでも最後は「オリンピック」と言えば容認されそうなカンジなんですがね。


そんなカンジで、「オリンピック」という印籠にひれ伏し、
盛大な無駄使いがされている事例は豊洲市場や築地を通る環状道路だけではありません。

新国立競技場のゴタゴタとかですね。
アレ、ザハ案が異常に予算がかかるうえ、外苑周辺の景観的にもいかがなものかとケチがつき、
低予算でできる新たな建設コンペをすることになったものの、それでも予算は相場のはるか上。

だいたい、東京オリンピックは既存の施設を使うからコンパクトな予算で実施可能だなんて
プレゼンをしておきながら、既存の競技場を破壊しイチから作り直す時点でいかがなものなんですか。
ザハが謎の死を遂げているのも不気味なところです。


招致活動における賄賂と疑われるコンサルティング料、なんて不審なカネもありましたね。

アレは既になんですか、JOCが第三者委員会（笑）なんてのに調査してもらった結果、
委託先との金銭授受に違法性はないとの報告をしたんでしたよね。

第三者委員会（笑）が厳しく調査した結果シロでしたと、疑いが深まる前に先手を打ったのです。
違法性はないと強引に事実化したのですよ。どうせ茶番に決まっていますがね。

日本はナニも悪いことはしてないという印象操作をして、
コレに関する報道は打ち止めということなんでしょう、少なくとも日本国内においては。


まあ、こうした招致活動に黒いカネが動いてない方が不自然ですけどね。

ただ海外ではサッカー界のレジェンド中のレジェンド、ドイツのベッケンバウアーまでもが
サッカー・ワールドカップの招致絡みでスイス警察に捜索されているのですからね。

日本にだって容赦ない捜査の手は及ぶんじゃないかと思いますが、
JOCや政府、電通はそのあたりを丸め込んでいるでしょうか。


電通絡みといえば、オリンピックロゴも大金をかけて手抜きデザインが選ばれるというですね。
そんでその案がボツになってまた大金をかけてデザイン案を選んでるワケでしょ。

どこからそんな予算が出てるんでしょうね。
で、無駄になった予算はどこで補填されているのでしょうね。


電通は最近、ネット広告に関連して過剰な請求をクライアントにしていたと発表しましたが。
その総額が2億いくら、ですって？

いやいや、オリンピックとか、その他マス広告やイベントなどで過剰な請求をしている額は、
そんなもんじゃないでしょうよ。

それに、過剰請求に関する調査結果を12月に報告する、ですって？
時間かかり過ぎじゃないですか？

クライアントにプランの提出を要求されたら、1日2日で徹夜してでも無理矢理に提出するでしょうに、
身内の調査だとそんなに時間がかかるんですか。

ま、ネット広告の件はトヨタ自動車が運用に不審を持ったことから発覚したようですが、
大マスコミに睨みがきくさすがの電通も、巨大クライアントには弱いってことで。
業界トップの広告主、トヨタやパナソニック、花王やキヤノンあたりには。


それはさておき、オリンピックにはいろいろなシロアリが群がってくるモノでしてね、
とくに日本国民はオリンピックが絡むとなるとその事業には寛容ですんでね。

そんなこんなで、なんでもかんでもオリンピックにかこつけて適当に国民をごまかして、
こうやってインチキしてボッタくって儲けようって輩が企業だけでなく、
役人も政治家もわんさかいるワケですよ。


メディアもその一味になっちゃうものですから、
なかなかインチキの実態が明らかになることも難しいんですが、
国民はそういう問題に強い関心を持ち続けリテラシーを向上させるしかないんじゃないでしょうか。

そういうことが面倒くさくて嫌、ってんなら、まぁ日本もそこまでですけども。
　

もんじゅ廃炉というガス抜き

夕べ、NHKのニュースウォッチ9を見ていましたらビックリしましたね。
突然、キューバに訪問中のアベちゃんの会見が始まり、フルでライブ中継するんですからね。

突然というより、予定されていたモノなんでしょうけど、
なんともアベちゃまのNHK、ってなカンジがしましてですね。

まあ、国のトップが外国で会見となると、NHKのようなメディアは
丸ごと中継すべき義務みたいなモノがあるのかもしれませんけど、
なんかすっかりアベちゃんのPRじゃんねえ、と思ったり。

っていうのも、アベちゃんはキューバでフィデロ・カストロ前議長と会談するとか、
ラウル・カストロ議長と経済問題などで会談したというのがあったので、
その現地ハバナから会見っていうのですからキューバとの関係に関する内容かと思いきや、
冒頭に美しい海だのヘミングウェイなど口にした程度で、たいしてキューバは関係ありませんでした。

そんなの別に国内の定例会見でもできる内容なんじゃないの？ってカンジだったのですけど。
番組中に会見がおっぱじまったのにもビックリでしたが、こんな内容にもビックリでした。

そして相変わらずアベちゃんは左右のプロンプタをガン見しながらの演説に、
質疑もペーパーを見ながらの受け答えで、日本メディアからの質問が仕込みなのが丸わかり。

現地の記者からの質疑、これも仕込みでしょうけど、
それに答えてなんとなくキューバとの友好を取り繕ったりして。

日本のプロ野球にもキューバ出身の選手が活躍しているし、
東京オリンピックではキューバと日本で金メダルを争えたらいいね！？なんて、
ま、それもいいですけど、会見自体はキューバでわざわざ行うことなかったと思うのですが、
じゃ、どこに意味があるのかというと、やっぱアベちゃんのPRでしかないんだろうなという。
わざわざニュースウォッチ9に時間を合わせたのって、たぶんそういうことです。

例えば今回のキューバ訪問が日本の現役首相で初めて、なんて言って、
まるでそれがアベちゃんや日本政府の成果かのような印象を与えていますが、
アメリカとキューバが国交回復したから実現しただけなんですからね。

それでもアベちゃんは、これまでの総理がなし得なかったキューバ訪問をこんなに頑張ってます！
と言いたいのでしょう。


さてそんなことより、高速増殖炉・もんじゅです。

先日のエントリーで、急にもんじゅの廃炉を検討とのハナシが持ち上がったことを書きましたが、
今週に入ってその件が大マスコミでも報道されるようになりましたね。

で、そのときに、原発ムラが核燃料サイクルをあきらめるとは思えないと書いたのですが、
やはり、もんじゅを廃炉にするとしても核燃料サイクルを維持する方向とのことですね。


まぁそうなるでしょうね。
だって核燃料サイクルがあるからこそ今の原発の運用体系があるわけで、それをナシにはできません。

全国の原発で貯蔵されている使用済み核燃料はリサイクルされるアテがあるからこそ、
処分しようのないものでありながら貯蔵するだけで済み、ゴミではなく資産として会計処理もされるのであって、
核燃料サイクルが破綻ということになってしまえば、途端に資産からゴミになってしまうのですから。

ここは電力会社や原発関連会社、銀行などの企業の他に役人や政治家たちが総力をあげて、
核燃料サイクルは維持するアテがあると、でっちあげでもいいから言っておかないといけないワケです。


じゃ、もんじゅが廃炉になったらどうするのかっていうと、
古い世代の実験炉「常陽」の再稼働を目指すんだとか。はあ。

それだけでなく、フランスが進める高速炉「アストリッド（ASTRID）計画」に参画するとのことで。
自分もうかつでしたがこの計画のこと、初めて知りました。

2014年には日本原子力研究開発機構や三菱重工などがフランスの計画に協力する取り決めがされてたんですね。
2011年に起きた福島第一原発事故の後始末もろくにできないのに、脳天気なものです。

このアストリッド計画、どんな形で協力が行われていくのかわかりませんが、
とりあえずはフランスでの研究開発ってことになるのでしょうか。

だって日本国内にその研究施設とか実験炉建設とかになると、またその候補地探しから始まって、
それだけで何年何十年かかるのかわかったもんじゃないですからね。

それでも、核燃料サイクルは維持っていう建前が成り立つってもんなのでしょうかね。
国内の使用済み核燃料はあと何年、貯蔵されたまんまでいるのでしょう。

今、福島の事故にも懲りずに原発の再稼働が各地で始まっていますが、
こうやって原発が再稼働されていくとして、数年で使用済み核燃料の貯蔵プールは満杯になる、
なんてことも一説では言われてますが、マジでどうするつもりでしょうかね。

ま、貯蔵プールを増やせばいいだけなのかもしれませんが。


それにしても、また新たな高速炉計画なんていつ実現するかどうかもわからないものをアテにして、
核燃料サイクルは維持だから使用済み核燃料はゴミじゃなくて使い途のあるモノだから、
今、最終処分する必要はないのだなんて、インチキをまかり通らせてはいけないですよ。

そう、インチキでしょう。

コレまでもずっとそうだったのです。
そしてこれからもそれが通ると原発ムラは思っているのです。
経済界は味方だし国民は無関心で、原子力施設立地自治体はカネで服従させられます。

本来なら稼働させるときに確立させなければいけなかった、
核ゴミの処分や福島第一原発のような事故への対処といった技術やシステム等はないがしろのまま、
安全神話や核燃料サイクル神話で、存在しないモノを存在するかのようにごまかし、責任は放棄する。


きっと、もんじゅの廃炉は、原発への不安を持つ国民のガス抜きであり、
次の核燃料サイクルというインチキのための捨て石なのです。
　

民主党から民進党。進んでないから。

みなさん、あまり関心ないかと思いますがリオデジャネイロ・パラリンピックも閉幕しましたね。

日本チームは今回のパラリンピックで金メダルが獲れなかったってことで、
2020年の東京大会に向けての課題ということですけども。

パラリンピックの強化が課題と言われても、なんとなく違和感を抱くのは自分だけでしょうか。


そんな平和の祭典（笑）オリンピック・パラリンピック無事終了の一方で、
ニューヨークやその近郊、複数の地域でテロまがいの爆発事件が起こったとのことで。

なるほど、こうしてアメリカとか西側諸国でテロと思われる事件があると大きく報道されますが、
一方でアメリカ軍の誤爆？により多数の民間人が死傷する事態がシリアやアフガニスタンで起こっても、
日本ではほとんど報道などされませんしたいして問題視もされませんけども。

人の命の重さというのは西側かそうでないのかで、ずいぶん違うワケであります。


それはともかく、現在の日本における野党第一党といいますと民進党でありますが、
このほど新代表に蓮舫センセーが選ばれまして。

ま、そうなるでしょうね。
メディア露出におけるパワーは、他の候補者の及ぶところではありません。
実際に、多くのお茶の間の注目と支持を集めるのではないでしょうか。


え、二重国籍？
ま、確かにそれを問題とする向きはあるでしょう。

ひょっとして外交を担うこともあるかもしれない立場の人間が、
別の国籍を持っているとしたら、その別の国籍のための判断はしないだろうか？
ってな懸念はもっともであります。

っつったって、多くのお茶の間ではそんな問題が真剣に考えられるとは思えません。

蓮舫ちゃん？
いいじゃない話の歯切れはいいし迫力もあるし若いしかわいいし働く女性だし？

みたいなカンジで、おそらく党の他の誰よりも、一般ウケする人選だとは思います。

二重国籍についてはやっぱり、そうした蓮舫センセーのパワーを脅威に感じる与党側が、
彼女にネガティブなイメージを植え付けるための策略ってところなんでしょう。

だいたい、ここで二重国籍を問題にしちゃったらですよ、
日本に二重国籍の疑いのある人間が一体いくらいるっていうんですか。
そうした人たちを一斉に洗い出して、国籍を一つにするよう追い込めるというのでしょうか。


まあ、二重国籍についての懸念といいますか、建前上の論理もわかりますけども、
現実の政治においてはですよ、日本というよりアメリカさんのための政治家や役人がどんだけ多いのか、
って思いません？

そういう奴らこそ糾弾してその座から引きずり降ろさなければならない筈なんですがね。


ということで二重国籍はさて置きなんですが。

そんな、お茶の間の注目と支持を集めそうな蓮舫センセーなんですが、
党の幹事長に元総理のブタ、じゃなかった、野田センセーを指名しましたね。

ブタ、じゃなかった、野田センセーと言えば、自民党に大政奉還するなど、
今の自民党政権を生んだ戦犯とでもいうべき人物ですから、
この人選には当然、党内からも反発があるようです。

ま、蓮舫センセーがブタ、じゃなかった、野田センセーの一味ですからね。
蓮舫センセー自身も「バリバリの保守」と自身で宣言するくらいですから、
コレでどこが野党の第一党？と思わざるを得ません。
むしろ自民党の補完勢力なのではないかと思うくらいです。


ってなことで、お茶の間ウケはさておき、自民党に対抗する野党としては、
まるで期待できないことになりそうです。

民進党って、「民主党」から名前を変えたばかりですよね？

野党として「進む」という字が入っているにもかかわらず、党のトップがこんなんじゃ、
まったく進んでませんよ！　むしろ後退してますよ！


そんなカンジなワケですから、ブタ、じゃなかった野田センセーや蓮舫センセーはじめ、
自民党に理念が近いセンセー方とそうでないセンセー方とでもう袂を分かって、
分裂していいんじゃないですかね。

そうして、かつての鳩山・小沢センセーを中心にした勢力を、今更ですがそれでも、
今更でも作った方が、よっぽど与党の対抗になるんじゃないでしょうか。
　

核の制御以前に原発関連施設の運用自体が無理

11日でアメリカ同時多発テロから15年が経ちました。
航空機が突っ込んだ貿易センタービルがあったニューヨークなどでは式典も開催されたようです。

あれからもう15年ですか。早いものですねえ。
世界はこの15年で、どう変わったのでしょうか。

テロを受けて、テロとの戦いとの機運が高まって、
大量破壊兵器を持っているからと思い込んでイラクを攻撃したり、
西側はイスラム社会を不気味で危険で敵かのように決めつけたり、
アルカイダはじめイスラム過激派の掃討したり、
にも関わらずボコハラムやISなんてのも台頭して新たな過激派集団が台頭したり、
アラブの春なんて民主化？運動が起こったのも今や昔、
世界各地でテロまがいの事件が起こり国々の対立も表面化、
外国のおせっかいもあってシリアは泥沼、トルコはクーデターを経て政権が強権化、
北朝鮮は核実験、中国は強硬な海洋進出、日本は解釈改憲で右傾化、

もう、そちこちで戦争・紛争が相次ぎ、より大きな戦争が世界のどこでも起きるかのような、
そんな不穏な空気を感じます。


日本なんかは東日本大震災を経験して、破局的な原発事故も起こしながら、その復興途中ながら、
そしてその後も台風に大雨、連続地震などの大規模な自然災害に直面していながら、
今じゃ東京オリンピックだの原発再稼働だの言って、呑気なものなんですが。

その原発関連でいうと、福島第一原発事故後の福島第二原発で、
侵入検知装置を意図的に警報が鳴らないようにしていたとのことですね。

なんでも、手入れできない草木がぼうぼうに伸びて、検知器がそれに反応したり、
人でないものにまで警報を鳴らしちゃうものだから、勝手に警報をオフってたのだとか。

警報が鳴らないってことは、不審者が侵入しても気づかない、って状態ですから、
よくまあ原発でそんなことが数年間も放置されたものです。
ま、放射線量が高くて、侵入する物好きなんていないでしょうけども。

もちろん法令違反であり、さすがに原子力規制していいんかい？も、
東電を厳重注意としたとのことですが、いやはや、東電もやる気ないでしょう？

こんな企業が公的資金援助をもらいながら電気料金を上げて最高益出して、
公的資金を返却するとか賠償金とかに使うより社員にボーナス出してますからね。
日本って大企業に優しいですね。

また、この違反が発覚したのが去年の10月なんですけど、
報道されたのも1年間も経ってからですよ。

もんじゅなんかじゃ数千点とか1万点とかの点検漏れがあったりとか、
このテのことって原子力関連施設で常態化してるのではと疑いますよ。

だって、完璧にやろうとしても手順が多すぎて複雑すぎて、きっとできやしないんですよ。
やろうとしても誰もすべてを把握できないし、ナニか問題があっても誰も責任をとらない。
検査だ調査だとか言ったって所詮、アリバイのためのなんちゃって検査、なんちゃって調査。

そうやってウソや隠ぺい、ごまかし、無責任がまかり通るのです。
こういう体たらくは原発だけじゃないですけどね、社会全体に蔓延してますが。

ってことで、そんなんじゃ現場のモラルなんて下がるのも当然ってものです。

もんじゅじゃ運用事業者を変えるなんて言ってますけど、
世界のどこにもんじゅの運用がちゃんとできる事業体があるんですか。

福島第一、第二原発を見てれば、逃凶電力だって原発の運用主体として適当なのかは、
国民の誰もが疑っている筈ですしね。

もちろん放射能自体、核というエネルギー自体が人間の手に負えないワケですが、
運用面からして最初から無理があるモノなんじゃないですか、原発なんてのは。


〈追記 2016.9.13 午前1時過ぎ〉

なーんてことを書いている間に、つい先ほど、こんなニュースがありました。


もんじゅ廃炉で最終調整 巨額追加費用で政府判断

　政府は12日、原子力規制委員会が運営主体の変更を求めている日本原子力研究開発機構の
　高速増殖炉もんじゅ（福井県）を廃炉にする方向で最終調整に入った。
　再稼働には数千億円の追加費用が必要となり、国民の理解が得られないとの判断に傾いた。
　核燃料サイクル政策の枠組みの見直しは必至で、関係省庁で対応を急ぐ。

　所管の文部科学省は、規制委から運営主体の変更勧告を受け、
　原子力機構からもんじゅ関連部門を分離し、新法人を設置して存続させる案を今月に入り、内閣官房に伝えた。
　しかし、電力会社やプラントメーカーは協力に難色を示しており、新たな受け皿の設立は困難な情勢。


ですってよ奥さん！

ホントですかね。
もちろん、当たり前の判断なのですが、あの原発ムラがおとなしく高速増殖炉を諦めるものでしょうか。

ナニか小狡いことでも考えてそうなものです。
もしくは、反原発のガス抜きとかですね。


もんじゅが廃炉になって核燃料サイクルが破綻となれば、全国に貯まっている使用済核燃料はその時点で
ゴミとなり資産ではなくなってしまうので、電力会社の経営への影響が大きい筈です。

ひょっとして、使用済核燃料が資産であり続けるような見直しを画策してるんじゃないでしょうかね。

いずれにしても、この報道の真偽、推移を注意深く見ていきたいところです。

iPhone 7のファーストインプレッション

9日は朝っぱらから北朝鮮が地下核実験をしたらしいですね。
おかげでまあ、リオ・パラリンピック開幕というのに報道は北朝鮮一色。

しかしなんで北朝鮮は核実験なんて行わなきゃいけないのかと考えると、
陰謀論めいた妄想もしてしまうのですが、それはおいておきましょう。

もちろん、核実験というのが事実ならば日本にとっての脅威であり、
世界にとっても平和を脅かすものであり、許してはならないところですが、
一方で世界には核兵器の保持が認められている国もありましてね。

建前かもしれませんがそれらの国々も核軍縮に向かう動きはあるのですが、
先日はアメリカが採択しようとしていた核兵器の先制不使用宣言に対して、
なんと被爆国の日本が採択反対を告げていたというのですからね。

そんなことされちゃあ、北朝鮮だって余計に頑張っちゃうってもんじゃないですか。

核先制不使用宣言に日本が反対なのは北朝鮮などに対する抑止のためらしいんですけど、
こうやって北朝鮮を刺激・挑発したうえに核実験などを誘発しているとしたら、
「逆効果」にしかなってない気がしますが、どうなんでしょうか。


さて、そんなことより日本時間の8日にはアップルの新製品発表イベントがあり、
iPhoneとApple Watchの新作が発表されましたね。Macはありませんでした。

今やアップルのどの製品も成熟しきってしまって、
新製品といっても斬新なトピックというのはなかなか見当たらなくなりましたが、
発表されたiPhoneの個人的感想を久しぶりに書いておくことにします。





新しいiPhoneは4.7インチのiPhone 7と5.5インチのiPhone 7Plusのラインナップ。
ボディカラーは新色のジェットブラックを加えた5色展開に、容量はそれぞれ32GB, 128GB, 256GBの3種類。
32GBの上がいきなり128GBってのはなんか、バランスとしては変な気もしますが、
ここで64GBを選ぶような人は128GBでいいんじゃね？ってことかもしれませんね。

ハード的にはディスプレイやパフォーマンスの向上、カメラも一新、7Plusはデュアルカメラ搭載で、
写真のボケなんかもうまく表現できるようになっているらしいです。

新色のジェットブラックについてはピアノみたいで美しいなんてことが言われつつ、
どうやらこの端末については美しい表面の保護のためケースの使用をアップルが推奨してるんだそうです。

アップルが言うくらいですから、相当に痛みやすいんでしょうねえ。。
傷つきやすいじゃないか！と後からユーザーに文句言われる前に今回は先手を打ったようです。





そしてiPhone 7ではついに、防塵・防水機能が搭載されました。

まぁ、他のスマホでは既にあったものですが、ここは単純に歓迎したいところ。
地図代わりにiPhoneを持って町中を歩き回ることも珍しくない昨今、
雨を気にしないでいいとか、ビーチのようなところでも気軽に使えるのは助かります。
他のスマホでは既にありましたけどね。

防塵・防水に伴ってか、ホームボタンが物理キーからセンサーキーに変更されました。
以前使っていたiPadでは、ホームボタンのクリックが効かなくなったこともありましたので、これも歓迎。
今使っているiPadやiPhoneもホームボタンをクリックする際はビビってますのでね。


なんですが、この防塵・防水とのトレードオフなのか、噂通り、
イヤフォン用の3.5mmジャックが排除されてしまいました。

3.5mmジャックじゃなくても、音楽等を聴くならLightning端子対応のイヤフォンを使用するか、
ブルートゥース対応のイヤフォンで聴くか、といった方法は以前からあったにせよ、
この仕様変更に対しては戸惑い反発するユーザーは当然多く、自分もその一人なんですが。

もちろんアップルもそうした反発はとっくに予想はできていたワケで、
iPhone 7にはLightningと3.5mmジャックのアダプタが付属するようです。





いやぁ、これは、、、
無理矢理感というか本末転倒感というか、そんなコレジャナイ感が凄くないですか。

だったら、本体のスピーカーをステレオにするのもいいけど、最初から3.5mmジャックつけとけよ！
ってなカンジです。

それにこのアダプタの形ですと、端子から一直線に伸びてますから、
使用してるとコードが折れて痛みやすそうですね。
こういう部分はL型にしたほうがいいと思うのですけど、そのうちサードパーティから出るでしょう。


端子がLightning 1個しかないことで、充電をしながら音楽を聴くことが多いユーザーは困るようです。
そういうユーザーはブルートゥース・イヤフォンを使用するか、Lightningの分配器みたいなものが
必要になってきてしまうのですが、そんなもんあんのかと思ったら、もう登場してましたね。





さっすが。
Belkinの Lightning Audio + Charge RockStar という製品で約4000円。

コンパクトにLightning端子を2つ備えたアダプタで、コレなら本体の充電をしながら、
Lightningイヤフォンを使用できますね！　持ち歩きも問題なし！

え、充電しながら3.5mmジャックのイヤフォンを使いたい？
そりゃ、付属のLightning-3.5mmアダプタをこのアダプタに挿せばいいのでしょう。。

まぁでもアップルはアップルで、イヤフォン問題に関する新しい解決策を提案してますよ。





AirPodsというワイヤレス・イヤフォンなんですけど。
便利らしいんですよ、こんな左右独立型でマイク付きで、装着すると自動再生してくれるとかで。

ですが、えっと、まず、すぐに落っことしそうです。
そんで落っことして踏んづけちゃいそうです。

だって、例えば満員電車の中とか、なんか振動とか衝撃で耳から外れてごらんなさい。
もはや探せないですよ。そしてきっと踏んづけられます。
ランニング時やサイクリング時だってそんなカンジでしょう。

家や職場でおとなしくしてるときくらいしか使えないんじゃないですか。
とすると、どこにワイヤレスの意味が。ってなことになりそうなんですけども。

自分はもともと、iPhoneやiPod付属のEarPodsは全く耳にフィットしないので、
特にそう思うのかもしれませんが、怖くて持ち歩けやしません。


で、ワイヤレスのイヤフォンですから当然バッテリーが必要ですが、
こんなにいちいち充電しなきゃならないデバイスが増えるのってどうなんですかねえ。

それに個人的にはワイヤレスってのがあまり好きではありません。
ま、家のMacじゃブルートゥースでトラックパッドを使ってますし、
Wifiルータも使用していますが、できるだけワイヤレスにはしたくないのです。

やっぱりねえ、通信の安定性とか安全とか考えると有線が安心なのですよね。
カーオーディオもiPhoneを繋ぐときは有線にしてますし。

ってことで、このAirPodsというデバイスがそもそも自分的にはあり得ないんですが、
値段がまた¥16,800とは、強気過ぎじゃないですかねえ。まぁいいですけど。

しかしどうなんでしょ、このテの左右独立型ワイヤレスイヤフォンって他のメーカーからも
出ているのですけど、これからもっと幅広い支持を得ていくのでしょうか。


これまでもアップルはレガシーな端子類を思い切って排除してきて、
そうした仕様をその製品カテゴリのデファクトに導いてきたのですが、
3.5mmジャックの排除もそうなっていくのでしょうか。

スマホ業界はiPhoe 7に倣うことがあるかもしれませんけど、オーディオ業界はどうでしょうかねえ。
なかなか難しいんじゃないかと思いますが。

まだiPhone 7を購入するつもりはありませんが、
自分は3.5mmジャックの排除に対してどう対処するかというと、
それだったら音楽を聴くならiPodを使うまで、ですかね。

まさかiPodからも3.5mmジャックは排除しないでしょう。。。ね？


ただアップルはひょっとしたら、将来的にはLightning端子さえも排除してしまうのかもしれません。
そうして端子類をiPhoneから一掃してしまうのです。

他のデバイスとの同期も充電もワイヤレスでできるじゃんと、そのうち提示してきそうな気がします。





そうそう、それから、日本向けのiPhone 7とApple Watch Series2にもですかね、
Felicaに対応するそうで、Suicaなどを使えばいわゆるおサイフケータイとなるワケです。

スマホケースに電子マネーのカードをしのばせればおサイフケータイ、みたいなもんですから、
今更どんだけありがたい機能か自分にはわかりませんが、おサイフケータイじゃなきゃ嫌！
みたいなユーザーも日本にはいまだ多いようですので、これでアンドロイドに対する競争力は増しましたかね。

え、まだまだ、ですって？
ワンセグがないから？

ワンセグねえ？
ワンセグってと、テレビ放送を見るんです？

今どき、そんなに見たいテレビ番組なんてあるんですか。
そういうのがちょっと驚きです。

それにワンセグ搭載スマホなんて持っていると、NHK受信料を徴収されちゃいますからね。
自分ならゴメンですがね。