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Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

自称愛国者の不思議

2015-06-29 23:22:26 | 社会・経済
29日はギリシャの債務問題の影響で日経平均が約600円の暴落となりました。
でもね、どうでしょう、同問題の見通しが明るくなったとかで、
すぐまた数百円上がるんじゃないですかね。そうして儲ける連中はいるのです。

ギリシャはEU離脱するのかデフォルトするのかと煽っておいて、
相場を大きく動かしている状況なんじゃないかと思いますが、
結局はEUもギリシャに歩み寄ることで維持することになっていて決着がついて、
ってカンジになるんじゃないですか。

ギリシャのデフォルトやEU離脱はEUにとっても痛手になりますのでね。
ですので結果はわかっているけど、この混乱で相場が大きく上げ下げするので、
儲けるいい機会になっているんじゃないでしょうか。
庶民としては付き合っていられませんがね。


さて、ヨーロッパではギリシャへの支援を打ち切る動きがある一方、
東電が更に政府に支援を要請している日本でありますが。


自民党若手の会合で様々な暴言を吐いた自称作家の百田センセー、
改めて沖縄の新聞は嫌いでつぶれて欲しいと発言したようですね。
そして本当につぶれて欲しいのは朝日、毎日、東京新聞だとも。

まぁ、それくらいの意見する自由と権利はあってもいいでしょう。
ギリ政治家というワケではありませんからね。

自分なんかも、産経と読売新聞には潰れてほしいしと思ってますし、
アベちゃん政権には崩壊してほしいと思ってますんで、
これくらいの考えを持つことくらいは許されるでしょう。

そうして百田センセーの暴言も私人の意見ということで許される余地があるなら、
制服向上委員会の「自民党を倒そう」パフォーマンスだって容認されていい筈ですね。


さて、今日の国会でも当然のように百田センセーを招いた自民党会合での
報道・言論弾圧をしようかという発言について野党から追求がありましたが、
官房長官の菅センセーの答弁がまるで意味わかりません。

曰く、放送法で編集の自由が保障されている?と。
放送法?

報道の自由・表現の自由が弾圧されようかというときに、
放送法で編集がどうのこうのってハナシじゃないと思うのですが。

放送法で言うなら、NHKが公正な放送をしているか検証して欲しいものです。
あまりに政権寄りになった報道となっていないかをね。


それから、件の会合での様々な発言・暴言については、
自民党の問題というより百田センセーの発言が問題との認識なんだとか。

いやー、自称作家センセーに押し付けますか!
その場を共有し同調した自民党議員の問題は問わないってことですか。
百田センセー、自民党はあなたが悪いと言ってますよ!


しかしまあ、自分的にわからないのは、百田センセーのような自称愛国者が、
沖縄に対して、彼等は基地利権で儲けてるくせに被害者なのかとか、
仕事にありつくために基地があるところに引っ越してきたとか、
米軍より沖縄県民によるレイプのほうが多いとか、
そんな沖縄を愚弄するかのような意見を持ち、かつ、
堂々と言い放つことができるってのが不思議なんですよね。

愛国者たれば、沖縄に寄り添う態度と言動がある筈だろうと思うのに、
沖縄の基地に対して反対すれば売国だとか言うワケで、
全くその逆じゃないですか。

愛国ってのは、沖縄を、地方を、中央の意向の通りに屈服させることなんですか?
切り捨てることなんですか?

竹島や尖閣諸島の問題では韓国・中国に対してあんなにいきりたつのに、
沖縄をこれ以上苦しめるなとは言わない。アメリカに対しては何も言わない。


きっと、そうした人たちにとって守るべき日本というのは、
かなり狭い範囲のことなのだろうと思わざるを得ませんが、どうでしょうか。
 

力より労働を讃えよう

2015-06-28 23:16:46 | 日記
このところ日経平均がITバブル以来の高値と大はしゃぎの様相でして。
自分はまるで関係ないですが、よございましたな。

日経平均は日々、100円200円といった幅で上げ下げを繰り返しているのですが、
その要因というと最近ホットなのがギリシャ情勢であります。

ギリシャの財政再建に向けた交渉が進展期待で上がったかと思えば、
次の日にはギリシャ問題に不透明感ってなことで値下がりと。

ホンマですかね。

ただの上げ下げゲームをしているだけで、
理由づけのネタにギリシャを充ててるだけだったりしません?


そんなギリシャでは来月5日にEUが提案した財政再建策を受け入れるかどうかの、
国民投票を行うのですってね。

その結果いかんでユーロ残留を望んでEUの提案を受け入れるのか、
それとも財政緊縮に反発するのか、どうなりますやらね。

今度はその投票の予想次第でまた日経平均が上げ下げするんでしょうな。
やれやれ。


そんなギリシャと言えば古代に輝かしい時代を築いていたのでありますが。
特に思想や学問における発展ぶりが顕著でしたが。

紀元前8-7世紀頃、ギリシャで活躍した詩人にヘシオドスがいます。

彼の代表作と言えばギリシャ神話の神々の系譜をまとめた「神統記」、
神話を引き合いに出しながら労働の重要性を説く「仕事と日」があります。

最近「仕事と日」を読んでまして、その中に現代でも通じる
倫理や教訓があるものだなと改めて思いましたので、
ちょっとここに書き留めておこうと思います。


さて、ギリシャ神話でいうと、彼の生きていた時代というのは、
人間が最も幸福だった「黄金の種族」と言われる時代から始まって、
第5の「鉄の種族」というものにあたります。

それは我々現代人も当てはまると思われるのですが、
「黄金の種族」から始まって「白銀の種族」「青銅の種族」「英雄時代」を経て
「鉄の種族」まではというのは、人間が堕落していく過程なのですね。

で、「鉄の種族」について評価していることの一部に、こういう一節があります。


 かかる人間であれば、年老いた両親に、その養育の恩に報いることもするまい、
 正義は力にありとする輩で、互いにその国を侵すことになるであろう。
 誓いを守る者、正義の士、善人を尊ぶ気風はすたれ、
 むしろ悪事を働く者、暴力をふるう者を重んずるようになる。
 正義は腕力の中にあり、廉恥の心は地を掃うであろう。
 侫人(ねいじん)は邪な言辞を弄して善人を傷つけ、
 偽りの誓いを立てて、それを繕うであろう。


どうですか。
コレ、まんま今の日本、今の政治・経済・社会に当てはまりませんか。
目先の利益ばかりを優先し、欲望のままに道徳や倫理より力を頼りにする社会。

力を頼りにという意味では近頃、安保関連法案・集団的自衛権を巡り、
きな臭い動きが政権与党を中心にして目立つところですが、
そういうのは古代からよろしくないと説かれていたのですけどね。

なかなか人間というのは学ばないものです。


そして、これは岩波文庫版ですが、「仕事と日」には
「ホメロスとヘシオドスの歌競べ」という作品が附載されています。

ホメロスもまた偉大な詩人で、トロイ戦争を描いた「イリアス」と、
トロイ戦争後のギリシャの英雄オデュッセウスの冒険を描いた
「オデュッセイア」が代表作として知られています。

そんな偉大な両詩人、ホメロスとヘシオドスがあるとき、
詩の競技で相対することになり、その記録がされています。

それによると、ヘシオドスが問いを投げかけ、
ホメロスが応える、といった形式になっています。

この応酬ではヘシオドスから次々と投げかけられる問いに、
ホメロスがいちいち見事な対応をしていることから、
聴衆はホメロスの勝利を要求したのですが、
競技を主宰した王はそれだけでは評価せず、
二人それぞれの自作の詩の中から最も美しい節を朗誦するように求めます。


そしてヘシオドスが披露した詩が、


 アトラスの姫御子、プレアデス(昴)の昇る頃、
 刈り入れを、その沈む頃に耕耘を始めよ。
 この星は40夜、40日の間姿を隠し、
 一年の廻るがままに、やがて鎌を研ぎにかかる頃、
 ふたたびその姿を現す。
 これぞ野の掟であり、海近く住む者にも、
 また山峡に、波騒ぐ海原を遠く離れて、
 豊穣の沃野に住む者も、等しく守るべきじゃ。
 肌着一つになって蒔き、肌着一つで耕し、
 肌着一つで刈り入れよ ー すべてそれぞれの時に適うときにな。


というもので、これは「仕事と日」からの労働の大切さを説く節でした。

これに対してホメロスが披露した詩は、


 二人のアイアースを囲んで屈強の兵どもが並び立つ、
 その勢いは軍神アレスすらも、これに立ち向かっては侮りがたく、
 兵を鼓舞するアテナをもってしても容易ならぬ相手と覚えた。
 すなわち、よりすぐったる精兵は、槍と槍、楯と楯とをびっしり囲んで、
 トロイア勢と豪勇ヘクトルをば迎え撃った。
 楯は楯と、兜は兜と、兵士は兵士と互いにぴたりとあい接し、
 身をかがめれば、輝く角を立てた兜の頂きに揺らぐ馬毛が、触れあった。
 兵士らはかくも緊密に互いに接して陣を布いた。

 命を奪う戦場には、兵士らが携える、
 肌を切り裂く長槍がひしめきあい、両軍ともに進んで絡みあうにつれ、
 照り輝く兜、あらたに磨いた胴甲、さては華麗なる楯の発する
 青銅の輝きが目も眩むばかり。
 まこと、この時戦いのかかる惨苦を目のあたりにして喜び、
 心を痛めぬ者があれば、よほど剛毅の男に相違ない。


ということで、「イリアス」でのトロイ戦争の一場面です。


ここでも聴衆は、ホメロスの勝利を要求するのですが、王は、
戦争や殺戮の唄よりも平和な農事の唄が好ましいとして、
ヘシオドスの勝利を宣言するのです。

もう、詩の出来というよりテーマ選択の時点で勝敗が決しているかのようで、
ちょっと理不尽な判定ではありますね。


ただ、世界の歴史では戦争を美化するかのようなことがたびたび見受けられ、
現代の日本に於いても何やら穏やかでない空気が蔓延している今日この頃ですが、

それに比べると前述の王の判定、戦争よりも平和を歌うことの重要性、
詩という競技に於いてでも、そういった指標を持つということも
アリなのだなと思わされました。


戦闘での勝利よりも平和と地道な労働への評価。

なんか、当たり前のようですけど現代の世界が忘れかねないことのような
気がしたのですけど、どうでしょうか。
 

与党の全体主義に警戒すべき

2015-06-27 21:00:32 | 国際・政治



「憲法九条やまとの会」によって開催された集団的自衛権を考えるイベントで、
アイドルグループ・制服向上委員会が自民党を批判する内容を歌ったってことで、
後援だった神奈川県大和市が後援名義を取り消す、ということがありました。

市によると「特定の政党を批判する内容」は後援にそぐわない、
とのことなんですけど。

ナニもイベント開催後に取り消さなくても、とは思うのですが、
まあ、役所としては確かに難しいところがあるのでしょうね。
で、記録を残したくなかったんでしょうけど。

しかしこの件で、制服向上委員会に対して批判や脅迫までも
届いているとのことで、なんやら穏やかではございません。

ロシアでプーチンを批判する女性バンド、プッシー・ライオットが
当局に逮捕されたりしていることに対してはロシアを批判するくせに、
日本国内では政権を批判するアイドルのほうを批判するのです。

ところで日本には、芸能人とかは政治的発言をすべきでない的風潮があって、
それは一般大衆レベルに置いても政治や社会的なハナシをすると
変な人に思われるというのですが、それこそおかしなことですよね。

国民は政治のハナシをするな、政治のハナシはカッコ悪いとか、
そうした風潮作りがされてきて、それが効いてるってことなのでしょうか。


さて先日、自民党のアベちゃんに近い若手による勉強会、
「文化芸術懇話会(笑)」が開かれ、その中で言論弾圧とも言うべき種々の発言が
議員やゲストの自称作家の百田尚樹センセーなどからあったとのことで。

ま、コレについてはマスコミやブログ・SNSなどでさんざんその評価がされてるので、
ここで自分が付け加えることはほとんどないですが、ちょっとだけ書いておきます。


百田センセーなど、自身の「沖縄の新聞は潰すべき」との発言を、
冗談だったのに切り取られて批判されてる、なんて弁解しているようですが、
往生際が悪いってものです。ホンネが出たことは疑いようがありません。

仮にそれはシャレでも、そうした言論を与党の一部で共有・容認したことに
間違いはないワケで、そうした見解もしくは意思が党内にあるってことですよね。
自分たちの意にそぐわない言論は弾圧すべきというね。


まぁ、聞き捨てならない暴言はいろいろあるのですが、
その中でも百田センセーの発言に、

 「あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」

というのがありました。

なるほど、そういう謀略のアイディアがあるってことでいいですか。
戦争に謀略はつきものですんでね。

国民に過激なナショナリズムを植え付けるためにも、
尖閣諸島や竹島なんかが利用されてるんでしょう、きっと。
その延長線上に、島が一つ奪われるという謀略もあるのでしょう。


27日になって自民党は、勉強会を主催した青年局長を更迭とのことなんですが、
主催者一人に取り急ぎ責任をかぶってもらって幕引きを図っているかのようです。

でも、言論弾圧を指向する場ってのは他の議員も共有してるのですし、
それは勉強会に出席した議員だけに限らないように思います。
自民党そのものの姿勢のように思えます。

おそらくこの処分は安保関連法案審議への影響を気にしてのことってだけであり、
つまり反省もナニもしてないってことじゃないでしょうかね。
ただのパフォーマンスなんでしょう。


さて一方、自民党ハト派による小林よしのり氏を招く予定だった勉強会は
中止になったとのことで。

漫画家の小林よしのり氏といえば、保守というかかなら右寄りな人物との
印象があったのですが、最近はアベちゃん政権への反発姿勢を露にしています。

そんな小林氏を招聘する勉強会は許せないってのが党の意思だったのでしょう、
それで中止に追い込まれてしまったと。


これについて小林氏はブログでその経緯と自民党への批判を書いています。


 自民党リベラルは、ヒトラー・ユーゲントに排除されたのか?

 わしは明日25日に、自民党のリベラル系若手議員が作った
 「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」の
 勉強会に呼ばれていたのだが、それが急に中止になった。
 その理由は「国会が空転しているため」と説明を受けていた。
 ところが今日の産経新聞に、安倍応援団の「文化芸術懇話会」
 が明日25日に初会合をすると書かれている。
 国会が空転しているときに、安倍応援団の勉強会は
 初会合が行われ、百田尚樹が講演するという。
 リベラル系の勉強会は、中止になったのに、なぜだ?
 安倍応援団の議員は、自分たちの役割をこう打ち明けている。
 「首相の再選を拒む“邪魔者”の排除が懇話会の役割。
 いわば首相の応援団だ」
 まるでヒトラー・ユーゲントのような奴らだ。
 どうやらリベラル系の勉強会は、まさに安倍応援団にとって
 “邪魔者”だったらしく、排除されてしまったようだ。
 産経新聞には「リベラル系は退潮」と書いてある。
 リベラル系は「反安倍」のレッテル貼りを敬遠して、
 会を重ねるごとに出席者が減少。
 初会合に出席していた24人は、4回目の会合で16人に減り、
 ついに明日の会合は中止に追い込まれてしまった。
 小選挙区制になって、首相とは違う考えの議員は
 抵抗勢力と見られ、パージされてしまう恐れがある。
 自民党内にはもう多様な意見は許されない
 全体主義の空気が蔓延しているのだ。
 安倍派でなければ議員でなし、という同調圧力が
 強まっているのだろう。
 小林よしのりを呼ぶと、「反安倍」の烙印が押されると
 言われ、勉強会を開いても一人も来ないという恐れも
 あったのかもしれない。
 いつか、あれが独裁政治の兆候だったと
 言われる日が来るかもしれない。
 誰が戦うか?誰がおもねるか?
 よく見ておく必要があるだろう。


と、いうことでしてね。

自分的には特に、「全体主義」との指摘に着目したいと思います。
それって、ヒトラーとの引用もしていますが、ナチスドイツそのものですから。

政権への同調と服従を強い、批判や反対意見は抹殺する。
こういうことが進むとホントに戦争への道を突き進みかねないですよ。

歴史からして警戒すべきことだと思うのですけど、
なんか日本国民の多くは無関心なようで気がかりです。

それでも一部では、今のアベちゃん政権はナチスのようだということを、
きっと多くの人が感じ、共有していることとは思うのですがね。


そんな全体主義与党の自民党ですが、
26日深夜放送のテレビ朝日「朝まで生テレビ!」出演から逃げたんですってね。

この放送では審議中の安保関連法案もテーマになると思われた中、
なんでも、出演を要請された自民党議員、そして公明党議員までも、
出演拒否、そしてドタキャンし、誰も出演に応じなかったのだとか。


 『朝まで生テレビ!』を自民・公明の全議員がドタキャン! 安保法制論議から逃走の無責任


党が出演を許さなかった感がありますが、まあ、
安保関連法案について論理的に語る自信がないのでしょうね。
逆に話せば話すほどボロが出ることをわかっているのでしょう。

与党は国会を延期し、より議論に時間をかけるようなことを言ってますが、
なんのことはない、本当は議論する気もないし、議論できる正当性もない、
そのことは自らがわかっているワケですよ。

そのことが朝生出演拒否にも見て取れると思うのですが、
口先では勇ましい割には、ちっちゃい連中ですね。
 

じゃ、テイラーに幹部にでもなってもらえば?

2015-06-25 23:06:03 | 音楽



アップルが開始予定の有料ストリーミング音楽サービス、
Apple Musicがユーザーの試用期間中はアーティストにフィーが
支払われないことを不服とし、アメリカの女性ポップミュージシャン、
テイラー・スウィフトが抗議しましたね。


 Apple Musicからテイラー・スウィフトがアルバム引き上げ「アーティストに3カ月支払いなし」に抗議

 「Apple Musicは最初の3カ月無料だということはみなさんご存じでしょう。
 でも、その3カ月間、Appleが作詞作曲家、プロデューサー、アーティストに
 支払わないことはご存じですか?」──
 人気アーティストのテイラー・スウィフトは6月21日(現地時間)、
 自身のブログで、Appleが「Apple Music」の無料お試し期間中、
 アーティストらに対価を支払わないことに抗議するため、
 最新アルバム「1989」を引き上げると発表した。

 スウィフトは、「Appleはずっと、そしてこれからも、私の音楽販売と
 ファンとのつながりを作ってくれる最高のパートナーの1社であるはずなので、
 今回の決断について説明する必要があると思います。私は同社を尊敬しています」
 としつつも、3カ月アーティストに支払わないことについて
 「ショッキングでがっかりし、これまで革新的で寛容だった
 同社らしくないことだと感じ」たという。

 スウィフト自身はアルバムセールスも好調で、(3カ月の支払いがなくても)
 問題ないが、初めてシングルをリリースする新人や若い作曲家、
 「Appleのクリエーターと同じように懸命に働く」プロデューサーにとっては
 大きな痛手だと主張する。

 「Appleが(Spotifyのような広告ベースのサービスではなく)有料の
 ストリーミングサービスを提供することは素晴らしいと思います。
 (中略)また、この素晴らしい企業が無料の3カ月間、アーティスト、
 作詞作曲家、プロデューサーに支払うだけの十分なお金を
 持ち合わせていることも知っています」(スウィフト)

 「Appleがこのポリシーを変更し、この件で大きな影響を受けるであろう
 音楽業界の人々の気持ちを変えることはまだ可能だと、敬意を込めて提言します。
 私達はiPhoneを無料にしろとは言いません。
 どうか、私達に音楽を無料にしろと言わないでください」
 とスウィフトはブログを締めくくっている。

 このブログには、本稿執筆現在2万2619件のコメントがついており、
 ほとんどがスウィフトを支持するものになっている。

 テイラー・スウィフトは昨年11月、有料サービスと広告ベースの
 無料サービスを提供しているスウェーデンSpotifyに
 「音楽は無料であるべきではない」と主張し、
 自身のすべての楽曲をSpotifyから引き上げた。


これをパッと読んだだけではまず、なるほどアップルひどいな、
そう感じる方が多かったことでしょう。

アップルが自身の支配的な立場を利用し、
アーティストへの支払いをケチっているように見えたでしょう。

だってこの無料お試し期間はアーティストのプロモーションじゃなくて、
Apple Musicのプロモーションなんですからね。


うんうんテイラーの言う通り!
自分のためだけじゃなく業界の人たちのためにも闘うテイラーかっこいい!
一方でアップルはクズ!

ってな反応で一時期溢れかえっておりましたが。


でもねえ、アーティストの憤りは理解するんですけど、
この件でレーベルはどう考えているんでしょうかね。

宣伝と考えれば仕方ないかと、いったことで、
レーベルがアップルと合意してたってことじゃないですかね。
そうじゃないとサービスインできないでしょう。

もちろん、レーベルに対してアップルが支配的な自らの立場を利用して
交渉したとは考えられますが、ま、交渉事ですから。

ですから、そのレーベルを飛び越えて直接アップルを批判し、
そうしてリスナーにアピールとはね、テイラーうまいですね。ずる賢い。

たぶん筋としてはじめに言うべき相手はレーベル、ってのは
テイラーだってわかっていた筈です。賢いですからね。

でもそうしなかったのは確信犯、そのほうがリスナーに、
そして社会的に大きなアピールになると計算したうえでの行動でしょう。

テイラー・スウィフトと言えばSNSなどネットの活用で話題を拡散したり、
ファンの支持を取り付けることが巧みな人ですのでね。

今回はアーティスト個人として腹が立ったこともあるのかもしれませんが、
まあ、テイラー自身がメジャーレーベル所属でないのが、
こうした行為を取りやすかったこともあるかもしれません。


とか思っていたワケですよ、最初は。

そうしたら皆さんご存知のように、あっという間にアップルの幹部が
無料お試し期間中もアーティストにフィーを支払うと発言することになりまして。


 Apple幹部、「無料期間中もアーティストに支払う」とツイート テイラー・スウィフトの抗議受け

 「Appleはアーティストが常に支払われるよう確認しています」
 「Apple Musicは、お試し期間中であっても、アーティストにストリーミングの対価を支払います」
 「われわれはテイラー・スウィフトとインディーアーティストの声を聴いています。
 愛をこめて、Appleより」──。
 米Appleのインターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長のエディ・キュー氏は
 6月21日夜(現地時間)、上記のように3回に分けてツイートした。

 これは同日早朝にアーティストのテイラー・スウィフトが自身のブログで、
 間もなくスタートするApple Musicの3カ月の無料トライアル期間中、
 アーティストなどに対価が支払われないことに抗議したことを受けたものだ。

 テイラー・スウィフトはキュー氏のツイートに直接コメントはしていないが、
 2つ目と3つ目のツイートをRT(リツイート)し、キュー氏のツイートの約1時間後に
 「とても誇らしく、ほっとしました。今日の皆さんの応援に感謝します。
 彼ら(Appleのこと)は私達(の主張)を聞き入れました」とツイートした。

 このやりとりの後、米Re/codeによる電話取材に対してキュー氏は、
 スウィフトの抗議文と他のインディーアーティストらの抗議が、
 当初の方針(無料期間中はアーティストにも支払わない)の転換を促したと語った。
 同氏は21日にティム・クックCEOと話し合い、180度の変更を決定したという。

 同氏はスウィフトにも直接電話でこの決定について説明して理解を求めたところ
 「ありがたいことに彼女はこの変更を喜んでくれた」とRe/codeに語ったという。


あらまあ。
円満解決、ってことでいいんですか?

さすがのアップルもテイラーの正義感溢れる主張に突き動かされざるを
得なかったのでしょうか。なんたってテイラー・スウィフトですからねえ。
現代最強の女性ミュージック・セレブですからね。

ここで行動を起こし問題解決に大きな働きをしたテイラーの株は大きく上がり、
即座に対応したアップルのほうも柔軟な姿勢を見せつけることになったんでしょうか。

なんとあっという間のWin-Win劇なんでしょう。


そうなんですよ。
あっという間過ぎません?

いくらなんでも、いくらアップル幹部だからって決断が早過ぎじゃないです?
出来レースだったんじゃねえの?との疑問を抱くのは自分だけではないでしょう。


 アップルvsテイラー・スウィフト騒動は芝居。パンドラ創業者が怒涛のツイート

 まあね、疑う気持ちはよくわかりますよ。

 何を隠そうこの訳者も、「どうせアップルが払うと言って他社が焦るって
 台本じゃないの~」と言って寝たら本当にそうなってて腰抜かしたぐらいですから!

 アップルが「Apple Music」の3カ月無料お試し期間の楽曲使用料を
 アーティストにビタ一文払わないのは不当、なんでアップルの宣伝に俺らが
 タダ働きしなきゃならねんだよ~と、UK独立系レーベルの「ベガーズ」が18日騒ぎ、
 女王テイラー・スウィフトが21日もっと騒いだらその日のうちに山が動いて、
 エディ・キュー上級副社長が「払う」とツイした件。
 スウィフト最強伝説として広まってますねー。

 キュー上級副社長は「朝起きてテイラー・スウィフトの書いた
 文章を読んで思い直した」とビルボードに語ってます。

 でもそのあまりにもスウィフト(速攻)な方針転換に
 「いくらなんでも早すぎる」「さてはスタート前ダッシュのPRスタント?」
 と感じてしまった人が相当数いるようですよ?

 中でも笑ったのが、パンドラ共同創業者トム・コンラッドの連続ツイートです。
 Spotify共同創業者ダニエル・エックCEOがWWDCでテイラー・スウィフトの
 「1989」が流れたとき「Oh OK」の2ワードで済ませたのに対し、
 こっちはしゃべるしゃべる止まりません(笑)

 「1)SpotifyもYouTubeもPandoraもほかも全部アーティストには
 無料お試し期間の使用料は払ってる。当たり前だ」

 「2)スウィフトがニューアルバムをSpotifyから取り下げたのは、
 別に払われなかったからではない。無料配信サービスが音楽の価値を損なうと思ったからだ」

 「3)とか言いつつ、スウィフトはYouTubeから楽曲は一度も取り下げていない。
 Spotifyで音楽の価値が損なわれると言うなら、最人気の無料配信サービス
 (YouTube)だって損なうはずなのに」

 「4)スウィフトのキャリアはラジオで何度も流して成り立ってるようなものだが、
 あれも無料サービスだ。しかもアーティストには1銭も払っていない」

 「5)アップルは長い無料お試し期間をやめるとは言っていない。
 アーティストに払うことにしたと言ってるだけだ。単に他社と同格になっただけ」

 「6)アップルは音楽を利用してハード売って何十億ドルも儲けている。
 アーティストにその分け前はビタ一文ない」

 「7)スウィフトの書簡とアップルの回答もどうせ芝居でしょ。
 アップルが他社よりアーティストの扱いがフェアだとわかることなんて何もない」

 んー確かにテイラー・スウィフトのSpotify批判にはいろいろとイミフなところもありますもんね…。
 楽曲ストリーミングも盛り上がってきましたね。


とのことでね。


あと自分が不思議なのはアップルの決定ですよ。
その意思決定プロセスはどうだったのかと。

だっていくら大セレブで発進力の巨大なテイラー・スウィフトの発言とはいえ、
いくらアップルとは言え、企業がそんなすぐさま方針を変えられるものです?

トップの一言だけでことが動くということもあるかもしれませんが、
そういうことだったのでしょうか?


Apple Musicを立ち上げるときにもきっと、
社内でそうした議論は重ねてきたと思うんですよ、
無料お試し期間のフィーはどうする、っていうね。
でもアップルは無料期間中はフィーは払わないことでサービスインを決めたと。

Apple Musicがサービスインするまでに、何年の準備期間を経たのか、
どれだけのスタッフが携わったのか知りませんけど、
なのにいくら幹部だからってテイラーの発言を受けて一瞬で方針転換って、
アップルの意志決定はどうなってるんだと思いません?

それまでに積み重ねてきた社内の議論や準備はなんだったのかと。
それよりもセレブの一言の方が重いのかと。

そんなにテイラーの言うことが大事なのなら、
彼女に幹部になってもらっちゃえよと。

いうことにならないのでしょうかねえ。


もしくは、チームのコンセンサスをこの短い間にとりつけたのでしょうか。。

ンなことある?と自分は疑うのですけれども。。
  

センセー個人の自衛のためだったりして

2015-06-23 23:19:32 | 国際・政治
今日23日は沖縄の戦没者を慰霊する沖縄慰霊の日でして。

沖縄では追悼式典が行われ、
各メディアも沖縄慰霊関連の報道に力を入れていたようです。

その一方で、掻き消されるニュースもありましてね。


ドリル小渕センセーの政治資金問題ですが、不起訴となりまして、
その不起訴処分は不当だと市民団体が検察審査会に訴えたのですが。

アレが不起訴で妥当なのかどうか、今一度蒸し返してもらいたいものですがね、
「政治とカネ」がそんなに問題ならね。

それに、ドリル小渕センセー自身、
いまだに説明責任足りうることをしてないでしょ。

このまんまでいいワケがありませんが、今日それが掻き消されてしまって、
そのままフェードアウトするのでしょうか。


さて、23日の沖縄慰霊式典でスピーチしたアベちゃん、
「帰れ!」などの罵声を浴びせられていたようですが。

いやいやここは、帰れ!よりはむしろ、そのまま沖縄にいてもらって、
現地での現実を目の当たりにしてもらう、また現地住民に囲まれて
一定期間は暮らしてもらう、ってのはどうでしょうかね。


そんなアベちゃん政権が押し進めようとしている安保関連法案、
その成立のためでしょう、今国会を約3ヶ月も延長するんですってね。

そんで、ナニが何でも法案を成立させるつもりのようです。
で、結局は与党の数の力でそうなっちゃうのかもしれません。

それって、アベちゃんが中国を念頭に常々言っている、
力による現状変更ってことだと思うのですけど、それはいいのでしょうか。

集団的自衛権行使を解釈改憲で容認させるってのは、
民主的なプロセスなんでしょうか。


だいたいアベちゃんは答弁で、アメリカが攻撃されたときに助けないでいいのか!
なんてことを言うのですけど。

ま、なんでそんなにアメリカばかり助けることを念頭に置くのか、
解釈改憲してでも日米安保や日米ガイドラインの方が重要なのか、
そういう疑問はさて置くとしてもですよ。

例えばアメリカが好きで中東に攻撃に出かけてるじゃないですか。
アメリカが自国内で敵国の攻撃に遭うんじゃなくてですよ。

そこで米軍が現地勢力の抵抗に、攻撃にあったとして、
いくら後方支援とはいえ米軍の手助けをするとソレは、
アメリカの自衛でもない、アメリカから他国への武力攻撃に
加担するってことにしかならないんじゃないですかねえ。

アメリカを助けるというよりは、他国に攻撃するってことです。
どうなんでしょうか。


個人的には集団的自衛権を全否定はしないんですよ。
でも、その適用範囲だとか、それよりその決定プロセスが強引過ぎて、
論理的でも民主的でもありませんので、そこには反対せざるを得ません。


ま、集団的自衛権は合憲だと言ったところで、
与党のセンセー方もその矛盾はわかっているのでしょうけども。

アベちゃんが米議会の演説で夏までに決めると言っちゃったものですから。
それを達成できなければアベちゃんはおろか、他の閣僚も身の安全が
危うくなるかもしれませんから、そりゃセンセー方も必死です。

ひょっとして、ただそういうことなんでしょうか。