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トランペット安倍の Trump Pacific Partnership

2019-08-27 20:48:07 | 国際・政治
ついこの間、各国首脳会議があったと思うんですけど、またサミットですか。

先日は大阪でのG20で我らがニッポンが議長国となり自由貿易への意欲を示し、その後ニッポンは、
半導体部品の輸出について韓国を優遇国から除外したのも記憶に新しいところです。

で、今回フランスで行われたG7では、サミット市場初めて首脳宣言の採択が見送られました。
こうして首脳が雁首揃えるまでに事務方が調整していそうなものなのに採択できないとは、ちょっと驚きました。
ま、大きな原因としてはアメリカ・ファーストのトランプなんでしょうけどもね。

この事態にG7サミットの多国間協調といった役割も終焉か、なんて言われておりますが、
確かにアメリカはじめ自国が自国が、ってな利益追求に躍起になる傾向が強くなってきてますから、
協調なんて二の次になるのかもしれません。

それでもG7の各国が、大国を自負すればこそ、世界のために多国間協調に望むのだと、
まだそんな意欲は持ち得ていたりするのでしょうか。

NHKなんかは、このG7で各国の利害衝突が露わになったことで、今こそアベちゃんの役割が大きい!
なんて言ってヨイショしてれるワケですが、いかにも涙ぐましい提灯報道っぷりです。

だってアベちゃんて、イランと友好国の筈なのにアメリカとの橋渡しもできない、
唯一の被爆国だから核を持つ国と持たない国の橋渡しをすると言いながらできない、
外交では結局アメリカさんに隷属するだけじゃないですか。

そんなにアベちゃんの役割が重要ってのなら、核保有国と費保有国との橋渡しに、
G7など多国間協調の推進役になるよう、ハッパかけてみなさいってんですよ。


さて、そんなアベちゃんですが、多国間協調どころか、橋渡し役どころか、
日米貿易交渉で見事にトランプのペットぶりを見せつけてくれましたね。

え〜ナニナニ、アメリカから輸入される牛肉と豚肉では?TPPの水準まで関税を下げ?
アメリカへの自動車の輸出では?日本が求めていた関税撤廃は見送り?先送り?
なんだそうです。

が、ソレをアベちゃんはウィンウィンだと、大マスコミは成果だと評価してたのですが。
農産物に関してほぼアメリカの要求は通り、一方、自動車分野で日本の要求は通らなかったというのにです。

まぁ言うには、自動車への関税は現状維持で良かった良かった、ということらしいんですよ。
だってアメリカは追加関税を考えていたらしいですから。


 日本車への高関税、排除せず トランプ氏の会見

 トランプ米大統領は26日の記者会見で、日本車に高関税を課す措置を
 「現時点では」考えていないと述べ、将来的な発動は可能だとの認識を示した。
 日米は貿易交渉で大枠合意し、9月下旬の正式署名を目指すが、
 交渉カードとしての自動車関税を“温存”し、さらに対日貿易赤字の是正を迫る構えだ。

 トランプ氏は先進7カ国首脳会議(G7サミット)の閉幕に合わせ会見した。

 日米両政府は25日に貿易協定について合意した。
 トランプ氏は会見で、交渉がまとまったことから自動車関税は当面発動しないが、
 「やろうと思えば後日できる」と指摘し、選択肢を手放さない考えを示した。

 トランプ氏は26日、記者団に対し、巨額の対日貿易赤字に不満を表明した。
 協定内容の詳細を詰め、9月下旬に署名できると自信をみせる一方、
 「米国にはさまざまなカードがある」と強調。
 日本が署名を拒めば、自動車関税の発動も視野に入れて対処すると示唆していた。

 日本から米市場への輸入車には通常2・5%の関税が上乗せされる。
 日本は貿易交渉で、農業市場の開放を認める引き換えに、米国に対し、
 自動車に通常かける関税の撤廃を求めていた。

 トランプ氏は記者団から、交渉の大筋妥結に際して関税撤廃をしないかと聞かれ、
 「なんで、そんなことをするのか? 教えてくれ」と否定した。

 米政府は「通商拡大法232条」に基づき、自動車・同部品の輸入が
 安全保障を脅かす恐れがあるとし、最大25%の追加関税を検討。
 トランプ氏は5月に判断をいったん先送りしたが、11月に再び判断期限を迎える。


いっやあトランプ大統領、関税撤廃どころか追加関税ヤル気満々じゃないですか。
まるで日本の要求を聞いてくれそうにないじゃないですか。

これでウィンウィンとは一体、、、 でもアレですか、

 自動車への追加関税の恐れもあったのにソレを農業差し出すことで回避した!
 だからウィン!

ってことなんでしょうかねえ。
だって他に日本は、買い手の付かないアメリカのトウモロコシを大量に買い取るらしいんですよ。


 中国が輸入しない米のトウモロコシ 日本が買います

 今回の日米首脳会談を受け、日本がアメリカ産のトウモロコシを追加で輸入することになりました。
 国内で害虫の被害が確認されたため、日本企業が輸入を前倒しするということです。

 これは安倍総理大臣とトランプ大統領が共同の記者発表で明らかにしたものです。

 政府関係者によりますと、追加で輸入するのは飼料用のトウモロコシおよそ250万トンで、
 年間の輸入量の3か月分にあたる規模だということです。

 国内で新たな害虫が確認され、今後供給に不安が生じることも懸念されるため、
 トウモロコシの輸入の90%以上を占めるアメリカから、日本の企業が9月から輸入を前倒しすることになるとしています。

 記者会見でトランプ大統領は米中の貿易摩擦の影響でアメリカから農作物の輸出が減少していることを踏まえ、
 「中国は約束したことを実行しないため、アメリカのいろんな地域でトウモロコシが余っている。
 安倍総理が購入してくれるのはとても大きな取り引きだ」と述べました。

 トウモロコシの追加輸入は来月の署名を目指す日米の貿易交渉とは別の扱いで、
 日本政府としては害虫対策のための民間の措置だとしていますが、
 トランプ大統領が重視するアメリカの農家対策にもつながる側面があると判断したものと見られます。


なんとアベちゃんによると、国内で害虫が発生したからコレ良いことにアメリカのトウモロコシを買う、
ってことなんですが、まぁ明らかな大嘘を堂々とつけるところがアベちゃんの強みですね。

そりゃ害虫なんてあるでしょうけど、どこでどれだけの被害があったのか教えて欲しいモノです。
っていうか、輸入するトウモロコシは飼料用で、もともと飼料用トウモロコシの99%は輸入品なのに、
国内の害虫のせいでなんでまた輸入を大量に増やさなければならないのでしょうか。

やっぱりコレはアレですよね?
参院選前にトランプが言った、参院選後に発表できる、つまり参院選には明かせなかった大きな取引、
のコトなワケですよね?

ってことですから、トウモロコシだろうが武器だろうが、売れない在庫を一手に引き受けますよ、
ってんですけど、ウィンウィンどころか日本はアメリカにとって都合の良い財布ってだけでしかないワケで、
そんな屈辱外交をウィンウィンと呼ぶのですから、日本って国はよっぽど平和なのかもしれません。

コレが敗戦国の姿と言えばソレまでですけども。


そういえば日本はアメリカをTPP交渉に引き入れると意欲を見せながら失敗したかに見えましたが、
コレはコレでTPP,,, Trump Pacific Partnership の構築はしてるワケなんですね。

 

令和のボニー&クライド 〜 お前たちに明日はない

2019-08-20 19:58:29 | ニュース
 

  
暑い暑い夏も、ようやくピークを過ぎたようなんですけども、世の中じゃおかしな事件が続きますね。
なんといっても、お盆期間にお茶の間を騒がせたと言えば、あおり運転&殴打事件でしょうかね。

ちょうど自分も高速道路を使ってクルマで田舎に帰省していたときでしたので、
こんな馬鹿に巻き込まれちゃかなわんと思いながらニュースを見ておりました。

とりいそぎ、被害に遭ったドライバーのドラレコの記録によって動画が公開され、
加害者側の危険運転を犯したオトコと同乗者のオンナがタイホと相成りましたが、
まあ、厳しく罰して欲しいものです。

しかし、容疑としてはなんでしょうかねえ、傷害と危険運転ってことですから、
今回の殴打を含めた案件が極悪質とはいえ、他の危険運転の案件を含めたとしても、
今の法律でどこまでの罪が課せられるものかはちょっと疑問なのですけども。


さて、その容疑者なんですが、運転手のオトコが43歳、オンナが51歳なんだそうですねえ。
いやあ、20代の若造ならやりかねんと思いますが、このトシしてこんなやんちゃやらかしますかねえ?
どんだけ幼稚なおっさんおばはんなんでしょうか。

自分もですね、若い頃はアレですよ、あおり・・・とまではいかなくても、
前を走るノロいクルマにプレッシャーくらいかけたことはありますよ。
でもクラクション鳴らすとかライト点灯するとかの威嚇はもちろんないですけど。
そんなの、40も過ぎてこんなことするヤツいないと思ってましたが、いるのですねえ。

しかも高速道路でクルマ止めてクルマから降りて相手に暴力ふるうとか、
ちょっと普通では考えられません。ドラッグでラリってた可能性は疑われますね。

オトコの凶暴性はもちろんですが、同乗のオンナも異常でした。
自身もクルマから降りて相手を撮影するとか立派に威嚇ですし、明らかに傷害の共犯でしょう。
オンナに関してはオトコによる傷害のほう助で立件を視野とのことですが、共犯でいいでしょう。

オトコのほうも、オンナが動画撮りだして加勢してきたんで彼女の手前、
強いトコ見せたれ!的に過激になってしまったんじゃないですか。

このオンナ、51歳ですよ?
アレですかね。「なめんなよ」校内暴力世代のズベ公がそのまんまオトナになったんですかね。

 
 


まあこの二人、危険運転を繰り返すだけでなく、飲食店じゃいちゃもんつけて脅すとかしていたり、
他にもいろいろ余罪はあるようで、トラブルをわざと起こすために出歩いているようなもんですか。

この安倍、じゃなかった、アベックを見て、映画「俺たちに明日はない」を連想しました。
主演のウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイが銀行強盗など犯罪を犯しながら逃避行する内容です。

この映画は実在した「ボニーとクライド」という二人をモデルにしているのですが、
今回の宮崎・喜本両容疑者は、さながらボニー&クライドを演じていたってコトになりましょうか。


 


ま、そんなにロマンティックではないですがね。

ところで実在したボニーとクライドも、映画の中の二人も、最後は銃殺されてしまうのですがね、
さあ、令和版ボニー&クライドの末路やいかに。


さて、この事件を受けてそのうち、やたらスピードを出してくるとか蛇行してくるとか、
危険な運転のクルマが近づいたら知らせてくれる機能が自動車の安全システムに実装されそうですよね。
今のセンシング技術とAI学習機能があれば、すぐに実現するんじゃないでしょうか。

カーナビやドラレコにも付いて、なんなら動画と共に警察に通報してくれたりね。


この事件が大いに騒がれる理由ってのは、危険運転や高速道路上での暴力行為、
容疑者二人のキレっぷりもそうなんですが、40代50代といういいオトナのくせに、
幼稚で無思慮で非常識、反社会的、反道徳的であることがセンセーショナルなのだと思いますが。

なんでしょう、いきりたって威圧しまくることで、やり過ごせることを覚えちゃったのでしょうか。
威嚇したおすことで自身の無能さ・弱さ・負い目をカモフラージュできると学習したのでしょうか。

この幼稚なメンタリティって、今の日本の津々浦々に蔓延してる気がしますけどもね。
もちろん、政治のトップからして、そうした振る舞いが見えるワケで、
メディアも国民も無関心で結果、容認しちゃってるのが、こういう風潮につながるのではないかと、
改めて危機感を覚えなきゃいけないのではないでしょうか。

 

核兵器のない世界へアベちゃんに期待、脅迫から市民を守らない国だけど

2019-08-06 23:13:57 | 国際・政治
6日は広島に原爆が投下された日でありましたが、
このところ騒々しいニュースが多くて、それどころじゃなかった気もします。

なんといっても、女子ゴルフ・渋野選手の全英優勝だったり。
中国とアメリカの貿易戦争に始まりアメリカが中国を為替操作国と認定、
中国は対抗してアメリカの農産物輸入停止を決定しダウは暴落、
そのアメリカでは銃の乱射事件が立て続けに起こったり、
ロシアのメドベージェフは択捉島を訪問したり、
日本は日本で韓国をホワイト国から除外して輸出規制を強化したり。

北朝鮮の相次ぐミサイル発射にも日本は「安全保障に影響はない」の一点張り。
って、コレおかしくないんですか?
拉致家族会とかナニも言ってないんです?
自称愛国者どもも「影響ない」って思ってるんです?
アベちゃんが悠々とゴルフを続けられる、そんな程度の事態なんでしたっけ?


そんな中、なんといっても注目されたのは、あいちトリエンナーレでの、
韓国の慰安婦少女像展示反対による、「表現の不自由展」中止ですかねえ。

コレ、名古屋市の河村市長が少女像のことを、

 日本人の心をないがしろにしている!

とかで不愉快だといちゃもんをつけたのに端を発し、
その後にトリエンナーレ主催への暴力とも言える脅迫めいた抗議が相次ぎ、
さらには官房長官の菅センセーも政府による圧力をチラつかせるなど騒動が発展、
京都アニメーションを襲った放火を思わせる威嚇もあったことから
最終的には愛知県が開催側の安全を考慮し、中止の判断となりました。

そもそも、少女像の展示を決めた企画展の主催側の判断を疑問視する向きもあります。
だって、そういう展示をするならなんらか抗議や批判はあがるだろうことはわかってた筈で、
それなのに抗議の声に屈してしまったのですからね。

ま、こんな卑劣な抗議には屈して欲しくなかったところですが、
京アニ事件の記憶もまだ生々しいところですし、中止の判断も仕方ないかもしれません。

そして、原爆の悲惨さを伝えようと活動している日本人に対して仮に、

 アメリカ人の心をないがしろにしている!

なんて抗議があった際には、おとなしく引き下がらなければならないってことなのですかねえ。


ソレにしてもおかしいのは、いや、少女像展示に憤慨するなど個人の信条は自由ですが、
名古屋市長や大阪市長や政府の官房長官など、本来なら暴力から市民を守るべき政治家が、
逆に彼らの権威に乗っかって悪ノリしてる犯罪まがいの脅迫に対してはほったらかしで、
批判もナニもしなかったってことですよ。

そりゃ、ホントにガソリンまいて放火するような肝の座ったヤツがいるとは思えませんよ。
ただ、権威の尻馬に乗って匿名で叫くしかできないウジ虫ばかりに決まってますからね。

そして愛知県の大村知事が、脅迫FAXの捜査を依頼したところ匿名だから追跡無理、
なんて警察が断ったってのも解せません。

匿名だろうが発信元は特定できるはずですし、仮にその FAXが公共サービスだったとしても、
サービスの利用履歴や防犯カメラなどから追える筈なのに、ソレをしなかったのですよ。

政治家も警察も個人としての思想信条を持つ部分はあっていいのですが、
こんなんで市民を国民を守る存在と言えるのでしょうか。


そんなカンジで、人々から寛容や思考がどんどん失われていってる日本ですが、
我らがアベちゃんは6日の広島平和記念式典でのスピーチでいつものように、

 日本は唯一の被爆国として!核保有国と非保有国両者の橋渡しをする!

なんて、例年同様に言ってたワケなんですが。

アメリカとロシアの中距離核戦力全廃条約が失効して逆に戦力増強への動きを見せちゃったり、
いつアベちゃんは橋渡し役をするのだろうと思っているのは自分だけでないでしょうが。

でもアレでしたね、確かイランにトランプのメッセンジャーとして橋渡しに行ってましたね!
ナニもしてないワケじゃありませんでした!

ま、その結果はイランに一蹴されて全く成果なかったのですが、
なにとぞアベちゃんには引き続き核兵器のない世界に向けて尽力いただきたいと思います。

 

今さらだけど吉本興業のコンプライアンス

2019-08-01 22:06:52 | ニュース
雨上がり・宮迫やロンブー・亮ら吉本興業の芸人による闇営業問題で、
宮迫と亮の謝罪会見を受け、後手に廻った会社側がまた会見ということがありました。

涙ながらの宮迫と亮の会見は、確かに言いたいことを会社に封じられたんだなとの無念さが、
ひしひしと伝わってくるものだったと思います。

裏方にはきっとPRのプロがいたんだろうと思わせるほどでしたが、
この会見一発で世論がひっくり返ってしまいましたよね。

そしてその思惑通りなのか、問題の主題が反社会的勢力との闇営業から
吉本興業の体質やコンプライアンスに入れ替わっちゃいました。
正直に謝罪会見をしたがっていた芸人が善で会社が悪的な構図になっちゃったという。

そこに拍車をかけるように後追いで開催された吉本興業による会見の体たらくで、
かえって企業としてのブラックぶりがあぶり出されちゃいまして。

そしてここにきて、研修における誓約書に、
研修で芸人がケガや死亡に至っても会社に責任はない、との条項があったとかで、
ますます吉本興業のブラックぶりが際だつ事態になっております。

いや、でも、そもそもは反社会的勢力と芸人との関係性、吉本との関係性だった筈じゃないですか。
そちらの追求はどうしたんでしょかねえ。


で、吉本興業側が亮の謝罪会見開催の申し出を拒否したということで、
芸人の訴えを無視した会社はなんなん!と憤慨する見方があると思うのですが。

要は、闇営業は芸人個人たちのことにして、会社側は関係ない姿勢を貫くことで
芸人を苦しめた、問題を複雑にした、みたいなことだと思うんですけども。

まぁ確かに、今どきの企業であれば不祥事が起きた際には会社が率先して会見すべき、
そんな傾向が大きいと思うのですが、芸人を預かる吉本興業はそうしませんでした。
ソレは会社が身内の芸人を守らなかったようにも見えて、その姿勢に批判も集まります。

でもきっと吉本は、どんなことがあっても、反社会的勢力との闇営業を行った芸人と
会社との関係を認めるワケにいかなかったのでしょう。

会社が芸人と一緒に謝罪してしまえばイコール、会社が反社会的勢力との関わりを、
否定できない状況になるかもしれないからです。

そうするとナニがマズいのか?


ここにきて、吉本興業と政府や自治体との癒着とも言える事業の数々が取り上げられていますが、
そんなのとっくにわかっていたことだったのですけどもねえ。

最近の吉本興業は、そんな政府や自治体の事業など、教育とかSDGsとか社会的なテーマに進出し、
大きな仕事を受注するに至っています。

今どきは新規事業の締結時に契約が交わされることはいたって普通であって、もちろん、
所属芸人との契約書面はない吉本興業だって例外ではないでしょう。

そして。

その契約書面にはきっと、「反社会的勢力との関わりを持ってはならない」旨の条項が、
たいていの場合は含まれている筈なのです。

つまり、宮迫や亮らの闇営業に関して吉本興業自身が反社会的勢力との関係が認められれば、
たちまち契約書の反社条項に引っかかってしまうというワケです。

たいてい、こうした条項に反する事実があった場合は、
相手が一方的に契約を解除してもよい、ということになっている筈ですので、
吉本興業としてはせっかく受注した大型の事業契約を切られかねないと考えたでしょう。


さて、そういう状況だったとすると、会社はどうしなければならないでしょうか。
会社全体の利益のため、一部の芸人を切って事業を守らなければならなかったのでしょうか。

もしくは大きな事業契約をフイにしてしまうかもしれないけれども、
問題のあった芸人と共に正直に謝罪会見を開き、社会的制裁を受けるべきだったのでしょうか。

だとすると、せっかく受注した各事業が吹っ飛んだ暁には、会社的に大打撃である以上に、
その仕事の機会を得られるかもしれなかった芸人から、ソレが奪われることになったかもしれません。

そうなってでも、会社として闇営業の謝罪会見をすべきだったのか、
若干名の粛清だけで済ませ、他の多くの芸人を守るべきだったのか。

コレは会社としては、なかなか難儀な問題だと思うのですよね。
若干名のために他の多くの芸人まで巻き込まれるよりは、
反社会的勢力との関わりというイメージを断ちたかったとの考えはあるでしょう。

もちろんソレが、今どき正しい価値観なのか判断なのかどうかは別ですが、
もし、あなたが吉本の経営者だったら、どうしたでしょうか。