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(月刊「創」2017年12月号より)
大相撲・暴行疑惑の日馬富士が引退を表明しましたね。
このニュースが報道されはじめの頃は、これは引退やむなしかなと思いましたが、
今になっても結局ナニがあったのか、事実はどうなのかがわからないままに引退ってのは、
これは外国人力士一人だけが責任を取らされる格好で有耶無耶で幕引き、ということかなと。
ということを思えば、なんか釈然としませんね。
協会なのか部屋なのか、相撲界の保身による結末ってカンジで。
とまあ、相変わらず大マスコミの報道はこの相撲暴行事件が大きいのですが、
そこに29日は北朝鮮の飛翔体発射がありましたね。
なんですかね、このタイミング。
森友学園疑獄・加計学園疑獄の追求が始まったと思ったら北朝鮮のミサイル発射ですよ。
これでまた、森友・加計問題が掻き消されますよ。
つまり、アベちゃんにとって、とても都合のいい出来事ってことです。
だって、北朝鮮の飛翔体発射に対しては、
「断じて容認できない」
「最も強い言葉で非難する」
「最高レベルの圧力をかける」
って言うだけで、内閣支持率がアップしますんでね。
しかもこの件だけでメディアジャックして他の問題を埋没させることができますし、
アベちゃん政権としたら、こんなに頼れるモノはありません。
上記のような言葉で北朝鮮を批判し続けながらも、今回の発射に至ってるってことは、
それらの批判が全く功を奏していないってことでもありますがね。
北朝鮮がどうして薄暗い夜明け前の時刻にわざわざ発射のタイミングとするのか、
イマイチわからなかったのですが、そのおかげで日本のテレビは朝から北朝鮮一色に
なるのでね、やっぱりそういう意味はあるんじゃないかとの思いを改めて抱きますが。
で、北朝鮮は重大発表と称してICBM開発成功と宣言したのですが、
実はこの宣言が先にありきで、つまり29日の発射はその発表のための
アリバイ作りだったのでは、なんて気がしますがね。
つまり、ホントに成功したのかどうかはわかりませんが、
この場合は発射したって事実だけが必要だったのかもしれないなあと。
いずれにせよ、北朝鮮の脅威(笑)なんてものは、
日本を含め東アジアに必要なハリボテなんでしょう。
そんなことより、高速増殖炉・もんじゅですよ。
なんと、冷却ナトリウムの取り出しができないから廃炉できない、らしいんですよ。
もんじゅ 設計、廃炉想定せず ナトリウム搬出困難
廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、
原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていると、
日本原子力研究開発機構が明らかにした。
放射能を帯びたナトリウムの抜き取りは廃炉初期段階の重要課題だが、
同機構が近く原子力規制委員会に申請する廃炉計画には具体的な抜き取り方法を記載できない見通しだ。
通常の原発は核燃料の冷却に水を使うが、
もんじゅは核燃料中のプルトニウムを増殖させるため液体ナトリウムで冷やす。
ナトリウムは空気に触れれば発火し、水に触れると爆発的に化学反応を起こす。
もんじゅでは1995年にナトリウムが漏れる事故が起き、長期停止の一因になった。
原子力機構によると、直接核燃料に触れる1次冷却系の設備は合金製の隔壁に覆われ、
原子炉容器に近づけない。また、原子炉容器内は燃料の露出を防ぐため、
ナトリウムが一定量以下にならないような構造になっている。
このため1次冷却系のナトリウム約760トンのうち、原子炉容器内にある数百トンは抜き取れない構造だという。
運転を開始した94年以来、原子炉容器内のナトリウムを抜き取ったことは一度もない。
原子力機構幹部は取材に対し「設計当時は完成を急ぐのが最優先で、廃炉のことは念頭になかった」と、
原子炉容器内の液体ナトリウム抜き取りを想定していないことを認めた。
炉内のナトリウムは放射能を帯びているため、人が近づいて作業をすることは難しい。
原子力機構は来年度にも設置する廃炉専門の部署で抜き取り方法を検討するとしているが、
規制委側は「原子炉からナトリウムを抜き取る穴がなく、安全に抜き取る技術も確立していない」と懸念する。
もんじゅに詳しい小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は
「設計レベルで欠陥があると言わざるを得ない。炉の構造を理解している職員も少なくなっていると思われ、
取り扱いの難しいナトリウムの抜き取りでミスがあれば大事故に直結しかねない」と指摘する。
原発行政の杜撰さは重々承知しているところではありますが、ここまでとはねえ。
そもそもが、ナトリウムを取り出す技術がないまま設計されたと。
廃炉を前提としないまま設計されたと。
後の世代が、この問題を解決してくれると考えたのでしょうか?
それにしちゃ、こんだけ危険なモノを取り扱うのには楽天的過ぎますよ。
っていうか、そりゃあもう、後先考えていなかった、後は自分の責任じゃない、
ってな無責任な態度で原子力事業ってのは進んでいたのでしょうねえ。
確か原発のキャッチフレーズって、
明るい未来のエネルギー
でしたっけね。
なんと脳天気なことか。
まったく、廃炉が決まったもんじゅが、廃炉できないモノで、
永遠にナトリウムを管理する必要がありますなんて、
こんなバカ事業の責任を、誰が、どう取るんでしょうかねえ?
ま、今までの原発行政を見ていれば、誰も責任を取らないのはわかりますが、
さすがにもう、いい加減にしてもらいたいものです。
やっぱり、こんな原発を容認してはならないのではないでしょうか。
もんじゅ廃炉不能という現実に、その想いを強めませんか?
逆に考えると、もんじゅの設計を先導した連中はバカというか、ある意味、天才かもしれません。
ナトリウムを管理し続けなければけない状況を作れば、無駄金をずっと使えるってことですからね。
さて、こうなると、もんじゅの立地である福井県は怒るところですね?
半永久的に負担を負わされるのですから、こんな、廃炉できないなんて聞いてないよと。
それとも、コレでまた補助金が交付され続けると、歓迎だったりするのでしょうか。
そんでですよ、ここに来て火山性地震が増加ですってよ。
石川・岐阜にまたがる白山で火山性地震が増加
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ab/f2add28a2b99ff106f76ba8d3cfdaea6.jpg)
石川県と岐阜県にまたがる白山で29日朝、火山性地震が増加し、
午前7時までの4時間に250回観測しました。
気象庁は、白山では火山活動がやや高まっているとして、
噴火警戒レベル1を継続したうえで臨時の解説情報を発表し、
今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、白山では、29日午前3時40分ごろから火山性地震が増加し、
午前3時から7時までに観測された地震の回数は250回に達しました。
白山で1日当たりの地震回数が200回を超えたのは平成17年の観測開始以来初めてです。
このうち最も大きかったのが午前5時6分に発生したマグニチュード2.8の地震で、
白山市白峰で震度1の揺れを観測しました。
一方、地下の熱水や火山ガスなどの動きを示すとされる低周波地震や火山性微動は
観測されていないということですが、山頂付近の状況は視界が悪いため分からないということです。
気象庁は、白山では火山活動がやや高まっているとして、
「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1を継続したうえで
「火山の状況に関する臨時の解説情報」を発表し、今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。
白山では3年前の平成26年12月16日に火山性地震が1日に160回余り観測されたほか、
先月10日にも1日に120回近く観測されるなど、過去にも地震の回数が一時的に増えるケースが見られています。
あの、石川県と岐阜県にまたがる白山ってことですが、地図で見ると福井県にも近いし、
もんじゅにも遠くないことがわかります。
先日はバリ島で大きな噴火がありましたし、パプアニューギニアでも大地震がありましたし、
宮崎県と鹿児島県にまたがる新燃岳でも警戒レベルが上がっていて、
環太平洋地域での地殻変動による災害が予感されるところ、
日本の原発行政はこんな体たらくでいいのでしょうか。
そして、そんなモノを日本国民は容認していいのでしょうか。