Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

ショーンKにTBS政治部記者、やっぱり報道への圧力を強めているのでは

2016-03-15 23:06:41 | ニュース
このところ、破壊力のあるスクープを連発している週刊文春ですが、
新たに以下のような記事があるようです。

テレビ番組のコメンテーター、ラジオDJなどで活躍する経営コンサルタント、
ショーンK氏に学歴詐称疑惑だそうです。


 フジ“新ニュースの顔”ショーンKに学歴詐称疑惑

 フジテレビが社運を賭けて4月4日からスタートさせる平日深夜の大型報道情報番組
 「ユアタイム~あなたの時間~」のメインキャスター、ショーン・マクアードル川上氏(47)に
 学歴詐称疑惑が浮上した。

 川上氏は現在、「とくダネ!」(フジテレビ)、「報道ステーション」(テレビ朝日)の
 コメンテーターとしても人気を集める国際派経営コンサルタント。

 「『ユアタイム』キャスター就任にあわせて『報ステ』は降板しますが、
 テレ朝とサイバーエージェントが共同で4月に開局するインターネットテレビ局『Abema TV』の
 看板ニュース番組の金曜MCにも内定しています」(スポーツ紙デスク)

 川上氏の公式ホームページ「SEAN K」の英文プロフィールには長年にわたり、下記の記述があった。

 <高校卒業まで日本で教育を受け、大学で米国に戻り、フランスで2年間を過ごした。
 (中略)テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。
 パリ第1大学に留学をした>(編集部訳)

 川上氏は「週刊文春」の取材に対して、
 「学位は取っていない」「パンテオンソルボンヌ(パリ第1大学)には入っていない。
 オープンキャンパスの中で聴講した」「ハーバード・ビジネス・スクールには、
 オープンコースの3日くらいのコースに1回行った」などと回答。
 「ホームページは知らないうちに間違った文章が載っていた」などと釈明した。
 現在ホームページのプロフィールは削除されている。


この記事を受けてショーンK氏は、以下のように謝罪しています。


 ショーンK“経歴詐称”謝罪 「報ステ」出演含め活動自粛へ

 経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(47)が15日、
 所属事務所のホームページを通じ、今後の活動を自粛する意向を示した。

 ホームページに掲載されたメッセージは以下の通り。

 2016年3月24日発売の週刊文春に「ショーンKの嘘」という記事が掲載されています。

 この記事を拝読された方には、ご心配をおかけしていると思います。
 この場を借りてお詫び申し上げます。

 これまで私は、経営コンサルタントとして活動している上で、
 特に自分の学歴について影響がなかったため、正式に公開することはしてきませんでした。

 しかし、この記事で、私のホームページ上の「英文」履歴書末尾に一定期間記載されていた内容に
 間違いがあり(責任の一端は私にあるのですが)本情報が各方面に引用されることで
 各関係者様に大変な誤解とご迷惑をおかけしておりました。

 私は、テンプル大学ジャパンに入学後まもなく、
 外部の人間にもオープンな大学講義を聴講するなど海外を遊学後、大学には戻りませんでした。
 本格的な就職先としては日本のコンサルティング会社に入り、業務を行っていました。
 経営大学院についても学生、一般社会人にも公開されているセミナーを聴講した程度ですので、
 学士を含め学位、また修了書が発行される類のプログラムへの参加は一切ございません。

 自分で独立してコンサルティング業務を行うようになったのは、1995年頃です。
 私が主宰するブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッドは
 2002年に設立ですが、その前からコンサルタント業務を行い、いわゆる法人成りしています。

 今回文春の記事の発端になったのは、会社のホームページの記載です。
 これについては、コンサルタント業務では、ホームページから顧客が集まるということが
 ほとんどないので、急ごしらえのβ版のまま、長い期間、誤りが存在するまま放置されてしまいました。
 この放置の責任は、私にあり、このような記事が掲載される端緒を作ってしまいました。
 皆様にご心配をおかけして大変申し訳ありません。

 ただ、文春の記事のなかで、私がコンサルタント業務を行っていないかのような記載は誤りです。
 アメリカで納税申告をしていないことについても、日本でコンサルタント業務を行っていることから
 日本で納税しているからに過ぎません。
 また、クライアントについても、コンサルタント業務は、直接契約ではなく、
 下請的に分野を限定して行うことがあるので、直接契約のご認識がないだけです。

 これらの責任を重く受け止め、今後の活動は以下の番組を含め自粛したい旨、お伝えしております。

 ・4月より放送予定であったフジテレビ「ユアタイム」
 ・フジテレビ「とくダネ!」
 ・テレビ朝日「報道ステーション」
 ・BSスカパー「Newsザップ」
 ・81.3FM J-WAVE「MakeIT21」

 関係各位、皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。

 ショーン・マクアードル川上


うーむ。

他人にデカい口たたく経営コンサルタントなる人が、
自らに関わる正確でない情報を掲載しっぱなしでほったらかしだとしたら、
そりゃリスク管理やコンプライアンスといった観点でいかがなものでしょうかね。

いわゆるステークホルダーに不誠実であり、不正確な情報の掲載というか、
ウソをつきつづけていたと見做されてもしょうがないのではないかと思うのですが、
そのへん、コンサルタントとして如何お考えでしょうか。


しかもアレですよ、

 コンサルタント業務では、ホームページから顧客が集まるということがほとんどないので、
 急ごしらえのβ版のまま、長い期間、誤りが存在するまま放置されてしまいました。

ですって?

あぁ?
「誤りが存在する」?

ハーバードでMBAを取得とか、「間違えた」ってんじゃない表記ですよね。
意図的にそう書いた、っていう類いのものなんじゃないですかね。

謝罪の仕方が迅速であるということだけ評価しましょうか。
そこだけ、さすがコンサルタント、ってことで。

まぁいいですけど。


ところでこの学歴詐称疑惑によりショーンK氏本人は番組等の出演自粛を決めたのですが。
その中にテレビ朝日の報道ステーションがありまして。

報道ステーションと言えば、テレビの報道番組の中でも、
現政権に対する批判の姿勢を健全に?持っている少ない番組でありまして、
コメンテーターとして出演するショーンK氏も、
政権や権力側に厳しく辛辣なコメントしておりました。

報道ステーション自体が政権の圧力にさらされていると言われ、
メインキャスターの古館氏が3月で降板となったのもその証拠ではないかと言われます。
担当ディレクターの不審死、なんてのもありました。

つまり、それと同様に、番組や古館氏に同調するコメンテーターまで、
権力の圧力に遭い、こうした謀略にハメられたのか?なんて妄想もされるワケです。


そして報道ステーションのように堂々と政権に対して厳しい態度を崩さない番組と言えば、
TBSのNEWS23ですが、こちらも膳場キャスター、アンカーの岸井氏ともに、
やはり3月での降板が決定しています。

TBSといえば、15日はこんなニュースもありましたね。


 万引き容疑 38歳TBS政治部記者逮捕 うなぎパック

 スーパーで万引きしたとして、警視庁赤坂署は15日までに、窃盗の疑いで、
 TBSの報道局政治部記者、白畑将一容疑者(38)=東京都港区=を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は13日午後1時半ごろ、港区赤坂のスーパーで、焼いたうなぎのパックなど食料品3点、
 計5300円相当を盗んだ疑い。容疑を認め「理由は話したくない」と供述している。

 赤坂署によると、白畑容疑者は商品を入れた手提げ袋にマフラーをかぶせて隠していた。
 店外に持ち出そうとしたところを店員に見つかった。

 TBS広報部の担当者は「誠に遺憾。事実関係を調べた上で厳正に対処する」とコメントした。


ちょっと、高給取りの大マスコミ記者がスーパーで万引きとは、
信じがたいニュースなんですが。

どこにでもアホはいるのだなあ、、 って見方もあるかもしれませんが、
それよりこの記者が政治部、ってのが気になりますね。

NEWS23のような権力監視を怠るまいとの報道姿勢を持つTBS。
その政治部記者。

やっぱり権力の圧力に遭い、こうした謀略にハメられたのでしょうかね?

いや、こんな万引き案件でも、謀略の可能性ってあるのではと思いますよ。
こっそりカバンにうなぎパックを押し込まれたりとかね、あるんじゃないですか。


そろそろ参院選挙への準備を進めているでしょうから、その一環として、
批判的な報道の芽は摘んでおきたい、そんなことでしょうかね。

少なくとも、政治報道に携わる人々への威嚇効果にはなったのではないかと思います。
 

原発事故対応の前面に立つらしい、国の姿よ

2016-03-13 20:52:49 | 社会・経済
311後、破壊されたインフラなどの整備・拡充・増強が進められていて、それはいいのですが、
自民党に言わせると「国土強靭化」なる物騒な言葉に置き換えられてしまって、
なんかそれが不穏なカンジが拭えないのですけども。

昨年の夏前くらいですけど、宮城県の仙台市を訪れまして、
津波被害に遭った海岸付近まで行ってみたのですが、まぁ巨大な防潮堤が建設されているワケです。

そういう防潮堤は宮城だけでなく、福島から岩手にまたがる相当な範囲において、
同様に建設されているものと思われますが。

それを目の前にすると、当たり前といいますか、そこにある筈の海が見えないのですよね。
海岸近くのくせに。

印象としては、海と断絶しているカンジなのです。
もはや、海との共存を拒否しているようにさえ見えます。

その風景は、海がもたらす恵み、そういった自然への敬意を持ち得ているようには見えませんし、
海を悪しきものとして見做しているかのようです。

もちろん防災は大事ですけれども、これでは行き過ぎではないかと思いました。
もっと自然と共存していく知恵とか、蓄積されていそうなものなんですが、
もちろん時には自然お力に脅かされたりはしますが、海との関わりを遮断するというのは、
自然に生かされている人間としていかがなものでしょう。

バベルの塔ではないですけど、自然の力に抗い人間の力を過信すると、
またいつかしっぺ返しを喰らう、それが先人の遺した神話だと思うのですが、
なかなか人間ってのは学習しないものですね。


さて、人間が学習しない分野といえば原発です。

原発を安易に用いてはならない理由として、
核というエネルギー自体が人間の制御できるものではない、というのがあると思います。

その一面としてあるのが、核のゴミ問題です。
下の記事は山形県寒河江市のケースですが、おそらく他でも同様なんでしょう。


 指定廃棄物が今も公園に 寒河江・放射性物質検出の汚泥2.5トン

 東京電力福島第1原発事故により汚染された汚泥に、今も県内の一部自治体が悩まされている。
 寒河江市の公園には2012年夏から、放射性セシウム濃度が国の基準値を超え、
 指定廃棄物となった汚泥約2.5トンが仮保管されたままだ。
 指定廃棄物は国が責任を持って処理するとされているが、その方法が決まっていない。
 市民生活への影響も出ている。
 また、側溝から上げた汚泥を処分場に搬入できず、住民による清掃ができない自治体もある。

 寒河江市島の住宅街にある島北緑地(島児童遊園)。
 ブランコがある小さな公園の端にブルーシートで全体が覆われた物体がある。
 施錠された囲いもあり、外からはうかがい知れないが、中はドラム缶に入った汚泥だ。
 同様の光景は、少し離れた若葉町公園にもある。

 同市では12年春、島北と若葉町の側溝の汚泥から、
 基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。
 島北の3カ所は1万2390~9430ベクレル、若葉町の3カ所は2万1350~9180ベクレル。
 汚泥は国が処理する指定廃棄物となり、二つの公園に仮保管された。

 その後の13年9月の測定で両公園に保管された汚泥は基準値を下回った。
 空間放射線量にも問題はない。
 そのため市は指定を解除し、一般の廃棄物として国が処理する方向を望んだ。

 【2年半前に基準下回る―解除の定めなく】
 しかし、指定する基準はあっても、解除する定めがない。
 その結果、指定が解かれないまま、住宅地の公園に3年半以上も置かれている。
 近くの住民は「子どもが公園で遊ばなくなった。早く元に戻ってほしい」と訴える。
 公園は盆踊りにも使えなくなった。

 全国12都県に膨大な量がある指定廃棄物をめぐっては、
 国が建設を計画する処分場の候補地選定が難航し処分のめどが立っていない。
 国は先月になって初めて、濃度が基準を下回った場合、指定を解除し、
 一般ごみと同様に処分することを認める新ルールを示した。

 市側が望むルールだが、同市担当者の反応は鈍い。
 これまで、市が指定解除の要望を強く訴え、環境省側から期待できそうな返事があっても、
 話が進まなかった経緯があるからだ。
 この担当者は「手続きがしっかり決まらないと、安心はできない」と話している。

 【指定廃棄物】
 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質を含む汚泥や焼却灰、稲わらなどで、
 放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり8千ベクレルを超える廃棄物。
 昨年末の時点で、本県を含む12都県で計17万トン。このうち本県には2.7トンある。


えー、確か福島第一原発事故の収束については、国が前面に出て進めるということでした。

そんで指定廃棄物は各地に仮置きされてその後、放射線量下がったら、普通ゴミと見做すよと。
そこまではいいのですが、前面に出てくれるはずの国が処分してくれるかと思いきゃ、
どうも国側の動きは鈍いようなんです。

ひょっとしてこのまま、もう普通ゴミなんだから、各自治体で処分してよ?
とまで言い放ちそうな雰囲気を感じます。


だとしたら、見事ですね。
環境省。

最終的には国が処分するんだから、仮置きだけさせてよ?
と地方に頼み込み、時とともに線量が下がっていくのを見越して、
それはもう一般ゴミと見做すようにまで放っておく。
国は何もしなくてもいいようになるまで放っておく。

こうして時間が経つのを待つ作戦だったのでしょうか。
最初からそのつもりだったとしたら、お見事と言うほかありません。
なんてズルいのだと。


いや、コレは自分の思い過ごしかもしれませんが、
放射性指定廃棄物を仮置きしてもらいながら、国が動くのが遅過ぎではないでしょうか。

上野記事の寒河江市の例では市の行事や市民生活にも差し障りがあるようで、
自治体の方がしびれを切らしてしまっているということです。

こういう、時間切れを狙ったのですかね環境省は。
賢いものですね。

これが政府の言う、原発事故の収束については国が前面に立ちますよと、
その姿ってことなんでしょうか。


ということで原発ですよ。

事故が起きて地元住民何万人を避難させるだけでなく、
発生した廃棄物の処理でもっと広域に負担を負わせてしまう。

こういうの、「助け合い」「絆」というのとは、ちょっと違うと思うのですが。
非常にムシがいいといいますかね。


まあ、100歩譲って、事故が起きた今だからわかったのだとしましょう。
だとしたら、この期に及んで原発の再稼働なんてしますかね。
それも40年超の老朽原発の再稼働だなんて。
 

福島の甲状腺がん多発と被曝との関係を認めないのは

2016-03-12 21:04:32 | 社会・経済
5年目の3月11日、皆さんは何を想い、何を考えたでしょうか。

自分は都内でもろにあの揺れを体験しましたし、車で帰るのに難儀しましたし、
車中ではラジオで地震や津波の被害の様子を聞いてるだけで打ちのめされるほど驚愕し、
そして家に着いてからテレビで映像を見た衝撃といったら!
まあ、それは多くの人と同様かと思いますが。


そして5年が経ったワケですが。
なんと言いますか、自分的にとっさに思い浮かぶ印象としては、、

震災直後は地震や津波の被害、福島第一原発事故のショックもありましたし、
物資的に、何より電力の供給を心配しなければいけない状態で、
それらを我慢して受け入れる生活を強いられていたワケですが、
別に多少物不足でも何とかなるし、節電節電で街灯が今までより暗くてもいいじゃないか、
やっていけるじゃないか、そう思った人も多かったでしょう。

それまでが、現代の人々はあまりに物資的豊かさに依存し過ぎ、
身の丈以上の生活を望んでいたのではないかと思い知り、この震災をきっかけにして
日本人のそうした価値観も社会も変わっていくのではないかと予感したものです。

そして今、いや別にたいして変わらなかったと気づかされ、少々残念な心境です。
いや大いに残念と言いましょうか。


あんだけ節電を強いられていたのに、今や町も商業施設も照明を遠慮してるような様子は見られず、
都会じゃ確実に震災の記憶、物資不足・電力不足などの記憶は薄れてしまいました。

政府は円安株高のための金融政策といい加減なオリンピックに躍起です。

そして何より原発です。

あれだけの事故を起こしてその原因も未だ明らかでない、
地元を追われて帰れずにいる住民が多数いて、放射能に汚染された土地の回復の見通しは立たない。

この事故をきっかけに原発だって事故を起こすということが当たり前にはっきりし、
核のゴミの捨てようがないなどの問題も明らかになった。

でも新規制基準なんてまやかしを作ってまた原発を稼働させている。

自分にはどうしてもその意義も正当性も見いだすことができません。
意義があるとすれば電力会社はじめ原発ムラへの利益供与くらいなんですど、ま、それでも十分なのでしょうが。


で、再稼働を始めた福井県にある関西電力・高浜原発ですが、
このたび大津地裁から稼働中の原発に対しては初めての稼働差し止め命令が出ましたね。

世界で最も厳しい基準とか言っても、設計から津波対策から避難対策から脆弱で、
安全性の確保なんかされてねえんじゃね?ってことで、まぁ真っ当な判断なのではないでしょうか。

関西電力としては不服を申し立てて、また再稼働にこぎつけられるかもしれませんけどね。


そしてこの運転差し止めの事態となったことで、下記の記事があるのですが。


 原発推進、揺らぐ信頼=野党は争点化目指す-安倍政権

 原発の再稼働や海外輸出を進める安倍政権。2011年3月の東京電力福島第1原発事故を踏まえ
 「安全最優先」を強調するが、トラブルや運転差し止めの司法判断に直面し、信頼性に揺らぎが生じている。
 (以下略)


うーん、間違い。

信頼が揺らいだのではありません。
信頼などもともとなかったのです。

信頼性があるかのようなフリをしていただけです。
電力会社も政治家も役人も、大マスコミも。


アベちゃんは新規制基準を通った原発のみ稼働させると言うのですが、
どうせ審査なんてゆるゆるで、申請すりゃ通る程度の代物なんでしょう。
新規制基準なんてのはカモフラージュで審査なんてセレモニーにすぎないのです。

だいたい新規制基準といったって、免震重要棟もない避難計画もないで通ってしまう基準ってのが
ホントに世界最高レベルに厳しいのかどうかワケ分かりません。

そんな理屈で通そうとしている原発ムラも傲慢ですが、
結果的にそれを容認してしまっている国民・社会も怠慢です。


仮に新規制基準が世界最高に厳しいレベルだとしても、
この地震の多い日本という土地、その条件に照らし合わせたときに、
規制基準が果たして最高レベルで安全を保てるかどうかは極めて疑わしいのではないでしょうか。

日本列島という立地条件に対しては、現在の世界最高レベルをはるかに超えるものでないと、
バランス的には安全とは言えないのではないですかね。


ところで、福島県では若い世代の甲状腺がんが多発していると言われます。
発生確率でいうと通常の数十倍とも言われるようです。

それだけの多発が事実とすると、原発事故で放出された放射能の影響が疑われるところですが、
専門家の間などでも見解は分かれるとのことです。

放射能との因果関係は見られないとする側は、普通なら診療さえしない患者を診療することで、
程度の軽い症状も結果的に多数見つかることによる過剰診療によってそう見えるとしています。


さあ、どうですかね。

チェルノブイリ事故の場合には事故当時に子供だった人たちの甲状腺がんについては、
事故のせい、放射能のせいとの見解を取るくせに、福島の事故ではそうではないというのは。

それについての若干の根拠らしいことを並べ立ててはいますが、
説得力はあまり感じませんよねえ。


特に県や国側は被曝との関係はないとの立場を取ってますね。

いやね、確かに直接の関係があるかの特定はできないでしょう。
でも、少なくとも、関連はあるかもしれない、との可能性を残したり、
想像力を働かせることくらいはできるだろうし、すべきだと思うのですが、
なぜ、そういう態度さえ取れないのでしょう。

そりゃ、そうした被害への責任を負いたくないからでしょうし、
東電などの賠償負担を増やしたくないからなのでしょう。


そして自分が妄想するに、もう一つ大きな理由があるのではないかと。

それは、差別に直結するからですね。
福島の街頭地域が、巨大な被差別地域になりかねないからです。

だから認めない。
少しでも被曝と甲状腺がんとの関連を言及してしまうと、
福島が人の健康を害する土地であると公に認めることになってしまうのです。

そうしたら?
福島は大丈夫だ、安全だと後ろだててくれる権威・根拠がなくなってしまうのです。
福島の人も土地を棄てなければいけなくなるかもしれません。

もはや風評被害とも言えなくなり、福島の農水産物や観光を消費することはできなくなり、
福島の人々でさえも他所から避けられる対象になってしまうかもしれません。
将来的に就職や結婚に影響が出る恐れだってあるかもしれません。

それを恐れている。
被曝の影響に関する見解一つでその状況に歯止めをかけておけるならら、そうするのでしょう。

だから、国も県も、放射能と健康被害の関連を認めることは今後もないでしょう。
本当はあるとわかっていても。


我々はそうした事情を察した態度を取らなければならないのでしょうかねえ。
福島の人を考えると気の毒ですが、原発ムラがまた甘ったれるみたいで気にくわないのですがね。
 

(追記)

福島の子どもに甲状腺がんが多発していることについて尋ねられた厚生相の塩崎センセーが、

 「福島県における放射線による健康被害・健康影響の問題については、
 環境省の所管でございますので厚労省としてコメントする立場にはない」

と、こう答えたのですね。

なんだよ、問題を他の省庁にたらい回しで責任回避かよ!?
と一瞬思いましたが、おや?

福島の子どもの甲状腺がん多発は放射線の問題、なんですね?
そう言ってますね? 少なくとも厚労省の見解はそうなんですってよ。

環境省は環境省でこの問題をまた厚労省に押し戻そうとしたりでたらい回しが続き、
有耶無耶にされてしまいそうな気がしますが。

でも厚労省が福島の子どもに甲状腺がん多発は放射線の影響であると明言したワケですから。
この事実に福島の自治体、医療関係者、住民、そして東電はどうしますかねえ?


 

東日本大震災5年式典、陛下とアベちゃんの式辞

2016-03-11 23:42:25 | 社会・経済
311です。
東日本大震災から5年です。

追悼式典での天皇陛下とアベちゃんそれぞれの式辞を以下に転載します。
まぁ見比べてください。

アベちゃん式辞の後半はほとんど、復興に関する政府の実績アピールなんですよ。
政府は頑張ってますっていうアピールなんですよ。

こうした場でも、被災者への思いやりより、自らの仕事ぶりのアピールなんですよ。

まぁ、、、
それ以上の文句は言いますまい。


しかしアベちゃんの原稿、「東日本大震災5周年追悼式」って言ったんですか?
「5周年」?

「周年」ってのはこの場において適切な言葉なんですか。
よくわかりませんけども。


 天皇陛下のお言葉(全文)=東日本大震災5年追悼式

 東日本大震災から五年が経(た)ちました。ここに一同と共に、
 震災によって亡くなった人々とその遺族に対し、深く哀悼の意を表します。
 五年前の今日、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波により、
 二万人を超す死者、行方不明者が生じました。
 仙台平野を黒い壁のような波が非常な速さで押し寄せてくるテレビの映像は、
 決して忘れることができないものでした。
 このような津波に対してどのような避難の道が確保できるのか
 暗澹(あんたん)たる気持ちになったことが思い起こされます。
 また、何人もの漁業者が、船を守るために沖に向け出航していく雄々しい姿も深く心に残っています。
 このような中で、自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体関係者、
 さらには、一般市民が、厳しい状況の中で自らの危険や労をいとわず
 救助や捜索活動に携わったことに深い感謝の念を抱いています。
 地震、津波に続き、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染のため、
 多くの人々が避難生活を余儀なくされました。
 事態の改善のために努力が続けられていますが、
 今なお、自らの家に帰還できないでいる人々を思うと心が痛みます。
 こうした苦難の中で、政府や全国の地方自治体と一緒になって、
 多数のボランティアが被災者のために支援活動を行いました。
 また、百六十を超える国・地域や多数の国際機関、
 また在日米軍が多大な支援に当たってくれたことも忘れることはできません。
 あれから五年、皆が協力して幾多の困難を乗り越え、復興に向けて努力を続けてきました。
 この結果、防災施設の整備、安全な居住地域の造成、産業の再建など進展が見られました。
 しかし、被災地で、また避難先で、今日もなお多くの人が苦難の生活を続けています。
 特に、年々高齢化していく被災者を始めとし、私どもの関心の届かぬ所で、
 いまだ人知れず苦しんでいる人も多くいるのではないかと心に掛かります。
 困難の中にいる人々一人ひとりが取り残されることなく、
 一日も早く普通の生活を取り戻すことができるよう、
 これからも国民が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います。
 日本は美しい自然に恵まれていますが、その自然は時に非常に危険な一面を見せることもあります。
 この度の大震災の大きな犠牲の下で学んだ教訓をいかし、国民皆が防災の心を培うとともに、
 それを次の世代に引き継ぎ、より安全な国土が築かれていくことを衷心より希望しています。
 今なお不自由な生活の中で、たゆみない努力を続けている人々に思いを寄せ、
 被災地に一日も早く安らかな日々の戻ることを一同と共に願い、御霊(みたま)への追悼の言葉といたします。


 安倍首相式辞全文=東日本大震災5年追悼式

 本日ここに、天皇、皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、「東日本大震災5周年追悼式」を挙行するに当たり、
 政府を代表して、謹んで追悼の言葉を申し上げます。
 かけがえのない多くの命が失われ、そして、多くの方の人生を一変させた、
 東日本大震災の発生から、早くも5年が過ぎました。
 最愛のご家族やご親族、ご友人を亡くされた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません。
 ここに改めて、衷心より哀悼の意をささげます。また、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。
 被災地では、いまだに、多くの方々が不自由な生活を送られています。
 原発事故のために、住み慣れた土地に戻れない方々も数多くおられます。
 被災地に足を運ぶたび、「まだ災害は続いている」、そのことを実感いたします。
 その中で、一歩ずつではありますが、復興は確実に前進しています。
 住まいとともに、なりわいの再生も本格化しています。
 被災者の方々お一人お一人が置かれた状況に寄り添いながら、今後とも、
 心と体のケアや新たな地域社会の形成、被災地の産業の振興への支援などに力を注ぎ、
 魅力ある地方の創生につながるような復興を実現していく所存です。
 同時に、多くの犠牲の下に得られた貴重な教訓を、決して風化させることなく、
 常に最新の英知を取り入れながら、防災対策を不断に見直してまいります。
 政府一丸となって、災害に強い、強靱(きょうじん)な国づくりを進めていくことを、
 改めて、ここに固くお誓いいたします。
 震災の発生以来、地元の方々や関係する全ての方々の大変なご努力に支えられながら、今日に至っております。
 日本各地のみならず、本日ここにご列席の、世界各国・各地域の皆さまからも、多くの、
 温かく心強いご支援をいただきました。改めて、心より感謝と敬意を表したいと存じます。
 わが国は、今後とも、世界の皆さまに向け、東日本大震災の教訓と被災地の復興の様子を
 お伝えし続けるとともに、わが国の知見と技術を少しでも役立てていただけるよう、
 防災分野における国際貢献を、一層強力に進めてまいります。
 わが国は、幾度となく、国難と言えるような災害に見舞われてきましたが、
 そのたびに、勇気と希望をもって乗り越えてまいりました。
 今を生きる私たちも、先人たちに倣い、手を携えて、
 前を向いて歩んでいくことを、改めてお誓いいたします。
 み霊の永遠に安らかならんことを改めてお祈り申し上げるとともに、
 ご遺族の皆さまのご平安を心から祈念し、私の式辞といたします。
 

スポーツの醜悪な諸々

2016-03-10 22:32:38 | フットボール・スポーツ



9日のエントリーで、このところ音楽界の大物の訃報が相次いでると書きましたが、
スポーツ界では選手等の謝罪も相次いでいる今日この頃です。

まずは女子サッカーのなでしこ。
リオデジャネイロオリンピック出場を賭けたアジア予選で中国戦に敗北し、
オリンピック出場が絶望的になってしまったことで、試合後に謝罪。

ただ、6日のエントリーでも書きましたが、
誰に?どうして?謝っているのか、ワケわかりませんでした。


そんでまたメディアは、それまでなでしこ!なでしこ!と散々持ち上げておきながら、
負けたとなるとやれ監督と選手に溝があったとかベテランと若手に溝があったとか、
ネガティブな要素を取り上げてコレじゃ負けて当然としたり顔で書き散らす始末。

汚らしいったらありゃしない。





海外では女子テニスの大物、ロシアのマリア・シャラポワ。
数日前から重大な会見を行うと予告し、もしや彼女は引退するのかとの憶測でしたが、
なんと会見内容は彼女が犯したドーピングによるものでした。

1月のトーナメントでの検査で陽性が出て、自ら謝罪会見をすることになったのですが、
検出された薬物「メルドニウム」は彼女が10年前から使用していたものらしいですね。

それがまさに今年1月から禁止薬物に指定されたとのことで、
プロとしてシャラポワ側の脇が甘かったといえばそれにつきますが、
ずっと服用していたものが突然禁止になるのですから、ちょっと気の毒な気もします。

でもどうなんでしょ、シャラポワ本人は病気の克服のため服用してたと言いますが、
他の東欧圏のアスリートでも多くがメルドニウムを服用していたともいいますので、
これは競技のパフォーマンス向上のために使用していた感も疑われます。

が、そうだとしても昨年までは禁止薬物ではなかったのですからね。
堂々と使用していてもよかったワケです。


今年になってからの服用が故意で確信犯的だったのか、それともミスだったのか、
前者ならシャラポワは先手を打ってダメージコントロールに出たのかもしれませんし、
あるいはホントにミスで心からの真摯な謝罪だったのかもしれません。

さぁ、どうでしょうか。





昨年末から報道があったプロ野球・巨人の選手が関与した野球賭博問題で、
新たに巨人の高木選手が賭博に関与したとのことで、球団・選手本人とも謝罪しました。

これを受けてナベツネ最高顧問ら球団の3首脳が辞任とのことなんですけども。
最高権力者のナベツネは肩書きが消えるだけでたいしたことはないといいますか、
影響力は持ったまんまなんでしょうね。

そんで、辞任はしても公式な場での謝罪はないというね。
ま、謝罪なんてする人じゃありませんが。


ところで、これで賭博に関与した巨人の選手は4人目となりましたが、
そういえば、当時の監督だった原さんも出てきませんね?

謝罪しろとまでは言いませんが、現場の責任者として会見の場に
姿くらい見せてもいいのではないでしょうかね?

原・元監督は昨シーズンで「勇退」となったのですが、いい時期に「勇退」したものですね。
っていうかうまく逃げたってことだったりしませんかね?
そう、もしかして、原は守られたのではないかという。

だって、それに比べて高木選手はどう考えてもスケープゴートですよ。
これだけ大きく報道される会見を経て、賭博は彼個人の問題との印象づけを
行ったのではないでしょうか。

そして、そんな若手選手の首を差し出して、代わりに本丸は守るということなのではと。
いやもちろん、本丸が原かどうかはわかりません。
他の主力選手かもしれませんし、他球団の誰かかもしれません。

でも、この問題が広がるところまで広がったら、まさにプロ野球界の危機です。
そこまでコトが及ばないところで、トカゲの尻尾を切ったと。

読売は高木選手をNPB(日本野球機構)に告発しましたが、
NPBだって最低限の傷で済ませようと思う筈です。


高木選手は会見で、賭博に引きずり込んだという「相手」の名前は明かしませんでしたが、
特定はされてるでしょうから、最低、その人物はしょっぴかれるでしょうが、
果たしてソレ以上に捜査が及ぶかどうか。怪しいもんだと思います。

つまり本気の捜査を行うフリは見せる、というところでお茶を濁すのでしょう。
あ、もちろん自分の妄想ですよ。


さて、スポーツ関連で言えば新国立競技場を忘れてはいけません。

カネがかかりすぎるザハ案を廃案にし新たにコンペを行い、隈研吾案に決定したのですが、
なんとオリンピックの聖火台を設置するスペースがないことが判明したとのこと。
木材を多く使うので、聖火が木に燃え移る可能性もあるのだとか。

この件でまた新国立競技場建設計画がずさんだとの批判が巻き起こることになりまして。


それはそうなんですが、ま、この段階であれば聖火台設置なんて、
これからの設計でなんとでもなると思うのですよね。

なので、別に聖火台を設置できない案が選ばれたのではなく、
聖火台設置がマストとの要件がなかっただけであって、
まだ建設に着手してないのですから、そういう設計変更をすればいい。

それは隈氏が言うように対応できることなんで、設置できるのかどうか?が問題だとすれば、
多少コストや工期に影響が出るかもしれませんが、それは問題ないということです。


もちろん、問題の本質はそこではないです。

新国立競技場を建設せんとするときに経てきた今までのプロセスはどうだったのかと。
これに関わった役人や政治家は適切な仕事をしてきたのかと。
責任感や使命感を持っていたのかと。


新国立競技場しかり、エンブレムしかり、
福島第一原発の汚染水問題「アンダーコントロール」しかり、
もうナニからナニまで疑われるワケです。

今となっては二度に渡るデザインコンペ、そしてその度に結成された、
専門家(笑)や各界のセレブ(笑)を結集した大げさな審査委員会はナンだったのかと。
ナニを審査してくれたってんですか?

で、今回の聖火台問題がクローズアップされるや、責任をたらい回しにする体たらく。
前回のザハ案でもエンブレム問題でもそうでしたが、この醜悪さ。


もう東京オリンピックなんて止めて返上すれば?
とも思いますが、代わりにそのエネルギーが他の政策に適正に費やされるのかというと、
それも大いに疑わしいので、オリンピックでちょっと遊んでるくらいがいいのかもしれませんね。日本は。