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拉致被害者再調査に誤摩化されちゃいけないし、集団的自衛権の前に解釈改憲だし

2014-05-30 22:18:01 | 国際・政治
いやー。

どうですか?
どうなんですかね?

あの、北朝鮮が拉致被害者に関する再調査を開始するとのことなんですが。

逆に日本は制裁解除したりでそれで日朝で合意して、
双方が本気ならそれはそれでいいのですがね。

どうなんでしょうかねえ。


それはいいんですけども、大マスコミはこのニュース一色、ってな様相がありまして。
インパクトのあるニュースですし、盛大に取り上げるのもわかるのですけど。

ですけども、なんでこのタイミングだったのでしょう。
確かに、日朝協議は行われていましたけどね。


このニュースのおかげで、隠れてしまったニュースはどれなんだろう?
と、自分なんか勘ぐってしまいましたよ。

だってこのところ、アベちゃん側にとっては国民からの逆風を受ける事態が
次々に起こっていましたからね。


集団的自衛権を解釈改憲によって強引に可能にしようとするあまり、
妙な想定をでっち上げて逆にその説明があまりにグダグダでボロ出まくりで、
明らかに分が悪くなっていましたし。

「美味しんぼ」問題では鼻血の描写を現アベちゃん政権の閣僚共が批判しているのに、
自民党が野党だった時代に国会で真っ先に鼻血と被曝の因果関係について
追求していたのは自民党議員だったことが明らかになってますし。

福井地裁では大飯原発の運転を差し止める画期的な判決が出て、
世の中の喝采を浴びている一方、

原子力規制していいんかい?では、安全基準に厳しかった委員を退任、
代わりに原発推進のセンセーが就任と、原発事故の反省もありゃしない人事で
これまた反発を浴び。

残業代をゼロにするとか、1日8時間の労働時間を緩和し、
つまり、もっと働かせてもいいようにするとか、
賃金を上げる!なんて言ってたのと正反対の政策をやろうとしてたりとか、

まあ、政権の批判には事欠かないことが連発してましたからね。


なんかね、ここらで、これらの政権にとってネガティブなことを吹き飛ばす、
強力なネタが必要になっていたってことなんじゃないですかね。

それで、必殺の北朝鮮拉致被害者カードを繰り出した、と。
たぶんね、切ろうと思えばいつでも切れるカードだったんじゃないですか。

いうことで、いかにもアベちゃんの大手柄!に見える拉致被害者再調査の件も、
残念ながら自分には、そうしたネガティブ案件から国民の目を逸らすとともに、
アベちゃんの人気回復を狙う工作にしか見えないのですよね。


ま、そんなこと言ったらまた、被害者の家族に失礼だ!
なんて批判されるのかもしれませんけども。

しかしね、拉致被害者家族会のインタビューなんか見てると、
一方では北朝鮮への不信もありつつ、一縷の望みにすがるように、
今回の展開に期待する向きもあるのですけど。

もちろん、そりゃ当然です。
当然の期待ですし、願いなんですが。

ですが、それを利用しようとしてませんかね政権は?
拉致被害者の家族を、その気持ちを弄ぶことになったりしないでしょうね?


さ、次の大マスコミの世論調査(笑)に俄然注目です。
政権支持率はどうなってるでしょうね。


そうそう、この件で隠れたニュースっていうとなんと言っても、
集団的自衛権だと思うのですよ。

だいたい、集団的自衛権でこんなことが懸念じゃないか疑問じゃないか、
どこからどこまでが可能で、ナニができないのかと、そんな不毛な議論をする前に、

そもそも、解釈改憲を許していいのか!?
という問題だと思うのですよね。

でないと、次の政権、次の政権と移るたびに、解釈の拡大を招いてしまって、
それこそ憲法が形骸化し取り返しの付かないことになりかねないのですよ。


解釈改憲なんて認めていいのか、ということを真剣に論ずるのであれば、
本来なら集団的自衛権の問題にまで議論が辿り着かない筈です。

それをすっ飛ばして集団的自衛権の議論をしてるってことは、
解釈改憲については容認しちゃうってことなんですか?

どうなんでしょかコレ。


で、拉致被害者再調査の件で他の多くのニュースが埋もれて行く中、
解釈改憲の是非は有耶無耶、集団的自衛権は閣議決定、アベちゃんの支持率は上昇と。

そんなことになっちゃうのですか?
 

ウクライナ情勢はユダヤによるハザール再興かとの妄想

2014-05-29 00:15:00 | 国際・政治
ウクライナでは親米欧の政権側と親ロシア派の対立による衝突が起きていて、
数十人の犠牲者も出る始末となっております。
その多くは親ロシア派らしいのですが。


そんな中、こんな記事がアップされておりました。


 『ウクライナの地を買うユダヤ人』

 この間あるスイス人投資家と話しをする機会があったのですが、
 その時彼から聞いた話で面白いと思ったのは、
 「多くのJewishの集団がオデッサに土地を買いに行っている」というものです。

 此のオデッサというのは、一昨日大統領選が行われたウクライナ南部の
 黒海沿岸の割合風光明媚な保養地でありますが、そこで
 「今月2日、親欧米の暫定政権を支持する住民らとロシア系住民らが衝突し、
 労働組合の建物で火災が発生して40人以上が死亡した」という事件が起こりました。

 つまりJewishの多くは、今回の騒ぎの中で非常に値段が下がったオデッサの土地を
 「買い」だとして実際そこに行っていたというわけですが、私はその話を聞いていて
 「米ゴールドマン、ロシア不動産会社に1億ドル出資」(14年5月7日)という
 ニュースを思い出し、「なるほど。同じJewishの考えることはやっぱり似ているんだなぁ」
 と再認識した次第です。

 要するに、あれだけマネーにセンシティブで嗅覚の鋭いJewishの連中は、
 戦争が永続的に行われねば大きく下落した不動産の価値なぞまた直ぐに上昇すること、
 そしてまた、現下の戦争としてシアリアスなものは起こり得ないと、
 きちっと感じ判断を下しているのだと思われます。

 バイオ関連株で例示すれば、先ず以て製薬というのは通常フェーズⅢまで進んで
 為されるものでありますが、実施中のフェーズⅡb/Ⅲに関して当局の見解を受け
 フェーズⅢに進む、といったコメントを出したら暴落した株式が最近ありました。
 敢えて銘柄名は言いませんが、恐らくJewishは特段大した理由もなく大幅に下げている、
 こうした株に目を付けるのだろうと思います。

 同じように之は債券や金といった類でも言い得ることで、実質的にその価値に
 何ら大きな変化はないというものであっても、やはりそれがテンタティブな状況の下、
 群集心理の中で暴落してくるようなケースは結構あるということです。

 野村證券時代に私がニューヨークで5年半勤務していた時も、
 御客様の95%はJewishであり彼らのやり方等は私なりに理解しているつもりでありますが、
 そうした暴落局面を決して見逃さないのがJewishの連中であり、
 そういう意味ではリスクの取り方に本当に長けた民族だと感じます。


なるほどー、この混乱に乗じて暴落した土地を買い漁るという判断、
こういうのはさすがユダヤ人!商売上手抜け目ない!って印象を持ちますが。

ところがこのウクライナの土地に、かつてはユダヤ人国家があったとなると、
ちょっと様相が違ってきませんか。

そう、ここでハザール国のことを思い浮かべた人もいるのではないでしょうか。


ハザールという国のことはおそらく、世界史の教科書には載っていないでしょう。

ハザール人は6世紀頃にカスピ海~黒海の北方に住み始め、
7世紀に国家を樹立、10世紀頃まで存続していたらしく更に、
ヨーロッパのキリスト教圏にとってはハザールがイスラム帝国による
侵略の防波堤となる役割を果たしたとさえ言われるのにです。


それよりも奇異なのは、ユダヤ民族でもないのに、
8世紀頃にユダヤ教を国教とした、ということです。

ユダヤ人の定義とはいろいろ曖昧なところもあるのですが、
一般的に言われているのはユダヤ人を母親に持つか、
ユダヤ教を信仰している人のことと言われています。

つまり人種とか民族とかはあまり関係がなく、
ユダヤ教を信仰すればユダヤ人、という解釈のようです。

ここで言うユダヤ民族というのは、もともと旧約聖書で神に選ばれた民、
古代から中東を出自とするユダヤ教徒のことだとすれば、
今ではそれ以外の出自であってもユダヤ教を信仰すればユダヤ人で、
選ばれた民である、ということになりそうです。


ハザール人はもともとテュルク系、つまりトルコ系らしいのですが、
そんな彼らがなぜ国を挙げてユダヤ教に改宗したのかということについては、
キリスト教のビザンツ帝国とイスラム帝国という強力な国に挟まれて、
どちらでもない、でもどちらとも兄弟関係のユダヤ教を選択することで、
どちらとも敵とならない関係とすることができたから、と言われています。

考えてみればこれは合理的な判断だったかもしれませんね。

ただし、テュルク系の支配層と一部の国民はユダヤ教に改宗したのでしょうが、
どの程度の国民にそれが広がったのかはよくわかりません。

しかし、現在のユダヤ人の9割を占めるというアシュケナジーと呼ばれる
東欧系・白人系のユダヤ人は、ハザール人の末裔じゃないかと言われているのですね。


古代からのユダヤ民族であれば中東系の筈ですが、
例えば今のイスラエルやアメリカでよく見られるようなユダヤ人は、
どう見てもヨーロッパ系であり白人です。

考えてみれば不思議なことで、白人系ユダヤ人はどこから来たのか、
そのルーツをハザールに求める説があっても不思議ではありません。

今やイエスや聖母マリアでさえ、芸術においては白人に描かれていますが、
実は中東に住むユダヤ人だったのですから、肌は褐色だった筈です。

世界には「黒いマリア」なんて呼び方をされる像もありますが、
本当なら白いほうがおかしいのですね。


あれ、でも、ハザール人はトルコ系じゃなかったっけ?と思いますよね。

その通りで、それで言うとアシュケナジーがハザール人の末裔とするには
ちょっと苦しいカンジがしますし、それを否定する説もあります。

またアシュケナジーの言葉はドイツ系のイディッシュ語で、
テュルク系とは明らかに違うということもあります。

しかし、支配層がテュルク系なだけで、実際にはスラブなど白人系民族も
ハザールに取り込まれ、多くがユダヤ教を受け入れ、
ハザール滅亡後は世界各地に離散したことも考えられないではないので、
本当のところ、ハザールと現在のアシュケナジーの関係はわかりませんが、
ま、可能性はあるかもね、ってところでしょうか。

本来はユダヤ民族は中東を出自とするはずなのに、
こんなに多くの白人系ユダヤ人はいつどこから来たのか?との謎に対する、
一つの解なのかもしれない、ということで。


その確証はないのですが、こういったこともあり、
今のユダヤ人の多くはこの白人系ハザールの偽ユダヤ人だ!
なんて言い方もネットの中では良く見られます。

ユダヤ教を信仰していればユダヤ人としたら偽ってワケではないと思うのですが、
古代からのユダヤ民族ではないといえばそうかもしれません。

で、偽ユダヤ人と叩かれてしまうのは、白人系ユダヤ人が金融をはじめ、
世界を牛耳っているとされる陰謀論めいたことと結びつくからですね。


そして、パレスチナに建国されたイスラエルが近隣のアラブ諸国と
うまく行かないのは、彼らがアシュケナジーであることも一つの
要因なのかもしれませんから。

パレスチナがユダヤ民族の約束の地だとするなら、
そのユダヤ民族というのは聖書に描かれたアブラハムを祖とする
中東のセム系民族であり、東欧の白人のことではありません。

ですから、もし、ハザールの末裔が本当にアシュケナジーだとすると、
彼らがパレスチナに帰るべきユダヤ人ではない、ということになります。

で、せっかく地元民を追い出してパレスチナにイスラエルを建国したのに、
その正当性、つまりシオニズムという、ユダヤ人が約束の地・パレスチナに
帰るという大義がアシュケナジーにとってはなくなってしまうので、
ハザールの歴史も故意に隠されたのではないか、なんて疑惑にもなるワケです。
教科書に載っていないのもそういうことなんじゃないかという。


本来パレスチナに住むべきは中東をルーツに置くユダヤ民族であって、
ヨーロッパ系の民族であってはならない、となると、
アラブからすれば、なんでパレスチナにアシュケナジーが来るんだ!?
という、反発にもなるのかもしれませんね。

例えば、イスラエルとアラブ諸国による中東戦争など、
今に至るいさかいには、そんな感情もあるのかもしれません。


さて、そうすっと、仮にアシュケナジーがハザールの滅亡により離散した
東欧白人系ユダヤ人の末裔として、彼らにとっての故国はどこかというと、
ハザール国、つまり、今のウクライナ辺りなのですねえ。


そして今、ウクライナの混乱に乗じてユダヤ人が南ウクライナの土地を
買っているというのは、ひょっとしたらハザール再興を目指しているのか!?
そのためのウクライナのゴタゴタなのか!?

なんて、陰謀ロマンに耽ったりもするのですがね。
どうでしょうか。

冒頭の記事にあったオデッサなんかまさに、ロシアによるポグロム、
ユダヤ人迫害の舞台となった都市ですしね。


あ、ちなみに、上に書いたハザールのことは、自分がネットで拾った情報をもとに
整理しきれないまま書き散らしたものなので、ハナシ半分で理解しておいてくださいね。
 

混合診療解禁をアベちゃんにゆだねる日経

2014-05-28 00:54:37 | 社会・経済
27日の日本経団連新聞にこんな記事がありました。


 混合診療「患者同意で」 規制改革会議が提言 安全確保条件に

 政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)は公的保険が使える診療と
 利かない診療を組み合わせる「混合診療」について、患者と医師の同意を前提に拡大するよう提言する。
 診療の安全が確保できることを条件に、専門医や設備が整っている全国の医療機関に広げる。
 日本の患者が最先端の医療を受けられる選択肢を増やす。

 28日に開く会議で提案し近くまとめる規制改革実施計画に盛り込む。
 ただ、厚生労働省や日本医師会は「安全性を保てない」と慎重姿勢を堅持しており、
 6月にまとめる成長戦略でどこまで踏み込むかは安倍晋三首相の判断に委ねられそうだ。

 規制会議が提案するのは、「選択療養」と呼ぶ仕組み。
 医師が患者に治療の安全性や有効性を説明したうえで両者が合意すれば、
 保険外の治療を受けながら保険がきく薬も使えるようにする。

 日本の今の制度では、厚生労働省が安全性などをチェックした上で
 混合診療を実施できる医療機関を指定してきた。
 ただ医療機関の指定には時間がかかるうえ、
 症例によっては全国で1つの医療機関でしか治療を受けられないこともある。

 規制会議の提案では、医師と患者が同意すれば原則として混合診療を受けられるようにする。
 規制会議は選択療養の実施機関として全国に数百ある「地域医療支援病院」などを想定している。

 治療の安全を確保するため、
 (1)選択療養を実施する医療機関に専門医が勤務し、診療後の患者の状態を観察できる
 (2)必要に応じほかの医療機関と連携できること――などを要件とする。
 治療する前に、副作用や費用などを明記した診療計画の作成も医療機関に義務づける。
 診療計画などは中立の立場にある専門家が見て、患者に不利益がないかを調べる。


コレに関して、解説の記事もあります。


 混合診療拡大へ 実施病院の線引き焦点

 混合診療に関する規制緩和の隠れた焦点は、実施できる医療機関の線引きだ。

 今回の規制改革会議の提言は、専門家が安全性や有効性をチェックした治療法を
 混合診療の対象とする見通しで、安全性に配慮を見せた。
 混合診療に前向きな安倍晋三首相の意向をふまえ、
 対象医療機関の拡大などで折り合う余地が出てきた。

 厚生労働省は安全性や有効性に疑いのある治療を防ぐために、
 実施医療機関をできるだけ絞り込む方針だ。
 候補になっているのが国立がん研究センター(東京・中央)、
 東大病院、阪大病院など臨床研究で実績のある15カ所の中核病院だ。

 一方、規制改革会議は実施できる医療機関を増やせば、患者の利益になると主張する。
 最先端の医療を受けたいという患者の希望をかなえるためにも、
 医療機関は増やすのが望ましいとされる。
 四国や北陸には中核病院がなく、混合診療を受けられる地域の広がりに欠ける可能性がある。


と、いうことで。

保険の対象とならない治療法を自由診療と呼んでいて、
自由診療と保険対象の治療を同時に受けることを認めるのが混合診療です。

認められていない現在では、自由診療を一緒に受けると、保険対象の治療でさえも
自由診療と見做され保険が効かず、治療費全額を払わないといけません。

それが混合診療が解禁になると、自由診療を一緒に受けても、
保険対象の治療部分は保険が適用されるようになるので、
患者にとっては負担が減り、治療の選択肢が増えると言われます。

だったら、いいじゃないか、とも思われるのですが。


この混合診療、TPPでアメリカが求めてきている条項の一つなのですね。
いや、TPP以前からアメリカは求めていました。

だから、TPP推進の立場の日経が上の記事のように
混合診療を認めるべき、との論調なのもわかるのです。

それに、


 6月にまとめる成長戦略でどこまで踏み込むかは安倍晋三首相の判断に委ねられそうだ。


と、アベちゃんの判断を期待してますね。

さらに解説記事では、


 混合診療に前向きな安倍晋三首相の意向をふまえ、


ですって。
なんか、胡散臭いカンジがしませんか。

アベちゃんが混合診療に前向きなのは、アメリカさんの言う通りに
TPPを妥結させたいからなんじゃないかと、思えませんか。

もう、それだけで混合診療が胡散臭く見えてきませんか。


TPPで日本に不利に働くと言われている分野の中に医療があって、
国民皆保険が崩壊するのではと危惧されているのですが。

混合診療の解禁によって、診療の市場が外資系保険会社に解放されることになり、
アメリカのように格差のある医療制度になってしまうんじゃないか、
そんなことも心配されているワケです。


ま、TPP絡みなので、そりゃ日経は混合診療推進の論調を張りますし、
アベちゃんも前向きで日経もアベちゃんを応援するってものです。

せっかく日本の保険制度によって快適に医療を受けられる環境があるというのに、
それを破壊される可能性を見過ごしてはいけませんし、
こうした問題までアベちゃんの思う通りにさせてはいけません。

アベちゃんも役人か誰かにおだてられてそそのかされてるだけでしょうけど。


この、混合診療の問題は自分ではうまく文章化できないので、
コチラなどをご参考いただければと思います。


 混合診療解禁とは ー国民皆保険とTPP
 

ウクライナの親ロシア派に犠牲者が出ても、「規制」委員会が推進色強くなっても知らんぷり

2014-05-27 23:45:55 | 社会・経済
大統領選挙も終わったウクライナですが。

てっきりティモシェンコが勝つかと思ったら、
勝ったのはチョコレート王のポロシェンコでしたね。

ま、ティモシェンコも、体調が良くないようですし、
流石にかつての美貌にも翳りが見えますし、
ロシア人を殺せという過激な言動もあだになったのかもしれませんね。

ただ、そうは言っても、ティモシェンコは実はロシアとうまくやるのではと、
そんな憶測もあって、それでウクライナ人に嫌われたのでしょうか。

彼女はビジネスのやり手でもあり、プーチンと適度の距離感を保っていたようですし、
そういうのが現ウクライナを支援する米欧に嫌われたとか、どうなんでしょうか。


さて、現ウクライナ政権側が東部で親ロシア派を攻撃して、
数十人の死者が出ているようですね。


 ウクライナ東部で政権側と親ロシア派の戦闘続く、数十人が死亡

 ウクライナ東部のドネツクでは、27日もウクライナ軍と親ロシア派武装勢力との戦闘が続いている。
 親ロシア派は50人以上が死亡したとしている。
 一方、ドネツクの市長は、前日からの交戦で民間人2人を含む40人が死亡したと明らかにした。

 ウクライナ軍は26日、国際空港を占拠していた親ロシア派武装集団に対し空爆を決行したほか、
 パラシュート部隊による攻撃も実施。26日中には武装勢力を空港から撤退させた。

 ただ、銃撃戦は夜通し続き、27日午前も機関銃の銃声が遠くから聞こえた。

 ウクライナのアバコフ内相はキエフで記者団に対し、
 ドネツクの空港は政権側が完全に掌握していると述べ、
 武装勢力側にはかなりの犠牲者が出たが、政府側の死者はいないと述べた。

 また、ヤレマ第1副首相は「ウクライナ領土内にテロリストが1人もいなくなるまで
 対テロ作戦を続ける」と宣言した。


コレね、大マスコミはあまり報じていないようでありますけども。

親ロシア派が何か行動に移すと、いかにも彼らが悪者のように怪しい動きをしてる、
と報じるくせに、彼らが犠牲になるとスルーですよ。

いくら政権側だからって、数十人の犠牲者を出すような武力行使が、
ナニを大義に許されるというのでしょうか。

まったく、現政権側、つまり米欧が支援する側の行動は何であろうが容認して、
親ロシア派はその逆で悪だから掃討されて当然、とういうことなのでしょうか。

コレはむしろ、人道的にどうなのかという国際的批判を集めたって
おかしくないことのように思うのですが。


ま、上記の記事もどこまで事実なのか、わかりませんけどね、
それにしてもやはり日本は、事実抜きに米欧に追随する見方をするのだなと。
別に日本だけじゃないのかもしれませんけども。


さて一方、日本では、原子力規制していいんかい?の委員に交代があったもようです。


 原子力規制委員:田中知・石渡氏が内定…島崎氏、再任せず

 政府は27日、9月に任期満了を迎える原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理(68)と
 大島賢三委員(71)の後任に、田中知(さとる)東京大教授(64)=原子力社会工学、
 石渡明・東北大東北アジア研究センター教授(61)=岩石地質学=をあてる人事案を
 衆参両院の議院運営委員会理事会に示した。任期は5年。
 規制委委員の人事案は衆参両院の同意が必要だ。

 田中氏は、東京電力福島第1原発事故後も、経済産業省の有識者会議などで原発の推進を掲げてきた。
 一方、原発の地震の審査を担当してきた島崎氏は、日本原子力発電敦賀原発(福井県)や
 東北電力東通原発(青森県)の敷地内断層を「活断層」と認定するなど、事業者に厳しい姿勢で臨んだ。
 田中氏の就任と島崎氏の退任で、原子力業界からの独立を掲げる規制委の「原子力ムラ」色が
 強まらないかどうかが焦点になる。

 地震学者の島崎氏と元国連大使の大島氏が、原子力と関係が薄い分野の出身であることを理由に、
 自民党から「後任には原子力の専門家を選ぶべきだ」との声が出ていた。

 田中氏は東京大大学院で原子力工学を専攻。東京電力福島第1原発事故直後の2011年6月に
 日本原子力学会会長就任。事故原因を分析する同学会の調査委員長を務め、最終報告書で
 「学術的に中立の立場を守る努力が足りなかった」と、専門家集団としての責任を認める一方で
 「安全上重要な機器に地震による損傷はなかった」と結論づけた。

 石渡氏は東京大大学院で博士号を取得。前日本地質学会会長。
 規制委の有識者調査団が実施した敦賀原発と関西電力大飯原発(福井県)の敷地内断層調査で、
 調査に参加していない専門家から意見を聞く「ピアレビュー」の座長を務めた。
 調査団は敦賀原発の断層は活断層、大飯原発の断層は活断層ではないと認定し、
 ピアレビューはいずれもこの結論を踏襲した。

 規制委員5人の任期は5年だが、交代時期が重ならないよう、
 初代委員に限って任期2年(2人)と任期3年(2人)を設けた。


どうなんでしょうコレ。

原発ムラの御用お墨付き機関である原子力規制していいんかい?の中でも、
島崎氏は原発の危険性にまともに向き合ってきた人と思われるのですが、
その島崎氏が任期を終えて代わりに原発推進のセンセーが委員に就任です。

いかにも原発ムラの意向が反映されているかのような人事であって、
これで規制するという原発の歯止めになる機能が得られるのでしょうか。

地震学者の代わりに原発学者を、なんて、まったく体のいい言い訳ですよ。
ブレーキの代わりにアクセルを入れたようなもんです。

原発の安全には原子力学者だけじゃ屁の役にも立たないことが311でわかってるのに、
またコレでは、原発のリスクには目をつむろうっていう政府の意思表明ですよね。


でもアレですか。

福島第一原発のような事故が起こっても、付近での被曝も人体に影響はないし、
農畜産物や海産物も食べて応援できるレベルだから、これまで通りに
原発を推進して問題ない、ということなのでしょうか。

なにせ被曝や放射能汚染に対する不安は風評被害なのですからね。

こうして、事故を起こした福島でさえ住民が帰還できるくらい大丈夫なのだし、
もう原発事故はたぶん起きない、そんな見通しなのでしょうか。
 

「美味しんぼ 福島の真実編」が終了

2014-05-26 23:01:40 | 社会・経済



鼻血の描写で国民的バッシングを受けた「美味しんぼ」ですが、
19日発売ビッグコミックスピリッツに掲載されたエピソードで、
「福島の真実編」が終了し、この後はしばらく休載するそうです。

この「福島の真実編」最終話が、どれだけメディアを賑わすのかと思いきや、
これまでのような騒ぎにならなかった印象ですが、どうでしょうか。

ASKAやPC遠隔操作事件のほうに関心が持って行かれましたかね?

鼻血なんてないない、と、やたら非難されたワケですが、
どうやら鼻血の症状は見られていましたし、
過去には自民党の議員もその話題を国会でしてるってことで、
批判側にとってちょっと旗色が悪くなってきてましたのでね、
矛先を別のところに向けようとしたのですかね。


それはわかりませんが、「美味しんぼ」に関しては鼻血の描写がされた号を読んで、
さすがに自分もこれはマズい表現ではと思ったのですがその後、作者のブログや
過去の「美味しんぼ」単行本「被災地編」「福島の真実編1」を読んで、
評価は一連のエピソードが終わってからにしようと思ってました。

で、一区切りついたワケですが。

もう既に、自分なんかより思慮のある方々からの意見や見解がさんざん
ネットにあがっておりますので、今さら自分が批評する余地もありませんけども。


ただ、にわか読者である自分がここ最近の3話を通じて思うのは、
描いたことが作者の得た事実としても、それが福島の全てと勘違いされてしまいかねず、
鼻血などの症状が福島第一原発事故の放射能に由来しているのじゃないか、
そうなのだろうと言いたげだと思われてもしょうがありませんし、
そうしたリスクに対してさほどの配慮をした描写とは言い難く、
批判される余地はあったのではと。

そこは、読者のリテラシーも試されるところで、
そうした事実もあるのだということを受け入れる感受性や想像力を持たずに
感情的に反発してしまうという、福島第一原発事故による被ばくの影響を
タブー視する空気が支配的だったことが露わになったのではないでしょうか。

放射能に対する不安など、実際に起こった症状を口にすることさえ憚れる、
そんな風潮がある中で、批判を受けようともそれを描いたというのは、
埋没してしまうそうした不安を顕在化してくれた意味では、功績だと思いました。

でないと、放射能との関連を打ち消そうとする同調圧力によって、
少数であろうとも何らかの症状が現れたとの事実は次々に
打ち消されるだけになってしまったであろうからです。
というか、おそらく、これまではそうだったのです。





ですので、意図的にこうした表現をしたってことなのかもしれません。

だって例えば、福島の市民団体による「美味しんぼ」擁護の声など、
批判する声に比べたら全く報道されないでしょう?


 美味しんぼ抗議は「表現の自由侵害」 福島の市民団体

 週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味しんぼ」の東京電力福島第一原発事故を
 めぐる描写に対し、福島県が発行元の小学館に抗議したのは、「表現の自由の侵害にあたる」
 として、県内の市民団体が15日、抗議文を佐藤雄平知事に送った。

 県内の子どもたちの「被曝(ひばく)しない権利」の確立を求める
 「ふくしま集団疎開裁判の会」など4団体。
 「風評被害を助長する」という県の批判に対し、同会の井戸謙一弁護士らは
 「事実の歪曲。(描写は)根拠のない風評ではなく、体験に基づく見解だ」と反論した。


 【声明】漫画「美味しんぼ」の表現の自由を抑圧する福島県に抗議する



ま、被害者の団体ですしその意識も強いでしょうから、
それなりに過激な主張ではありますが。


かと言って、そんなリテラシーある人が多いワケじゃないし誤解する人々は大勢いるんだし、
風評被害や差別を助長する!なんて評価もやっぱりあることでしょう。

でも、そうして喜ぶのは東電と国であることを忘れてはいけません。
被曝の影響を過小評価すれば、賠償が少なくて済みますからね。





ですから、被曝の影響じゃない!とアタマから打ち消すのではなく、
その影響も考慮しなければいけないと思考し想像力を働かせないと、
本来責任を負うべき対象が見えなくなるという同じ事の繰り返しになってしまいます。


さて、いろいろ批判を受けた編集部の見解というのもこの号に掲載されてます。
WEBにも載っています。


 『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見、編集部の見解


批判的な声もそうでない声も紹介されています。

ビッグコミックスピリッツ発売前に福島県や環境省などに、
「美味しんぼ」のゲラを見せたとのことでしたが、
この号に掲載する、こうした声を収集するためだったのですかね。

ちなみに環境省からは回答がなかったらしいのですが、
ホームページでは何の主体性もない見解とやらを発表してましたけどね。





専門家(笑)とかの科学的見地やら役所の見解に頼る一方、
普通の人の肌感覚は無視でいい筈がありません。

必要なのはアテもならない科学的見地などではなく、
人間の理性と良心、想像力、自然に対する謙虚さだと思うのです。

そういうものを持ち合わせてない連中が科学的知見がどうこうとか、
姑息なことを言っているだけなのです。