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Talk to Russia before it's too late

2022-02-26 08:44:38 | 国際・政治



1981年発表のプリンスのアルバム、「戦慄の貴公子(Controversy)」。
ここに "Ronnie, Talk to Russia" という楽曲が収められています。

 Ronnie, talk to Russia before it's too late

と歌うこの曲は、当時の東西冷戦状況において、アメリカ大統領のレーガン(Ronnie)に、
手遅れになる前にロシアと対話すべきとする内容です。

1981年ですよ?
いや、1981年だったから、と言うべきでしょうか。


さて、ロシアがウクライナに軍事的侵攻を行っています。
首都キエフの陥落も近いのではないかと言われているようです。

自分はウクライナ危機に関してはずっと、どうせアメリカがでっちあげた虚構ではないかと疑って、
ロシアに軍事的侵攻の意志なんてないだろうと考えていたのですが、大ハズレでした。
あまりにも見方が楽観的で、プーチンさんに甘かったようです。

しかしですねえ、ロシアがウクライナに対して軍事的行動を取ったとしても、
ソレは結果的にロシアにだって良くないことになりそうですし大義さえ乏しいですし、
逆にロシアの利益を毀損しかねないことに、踏み切るとは思えなかったのですよねえ。

ですので、狙いはまあ、ウクライナの併合までは行かなくても政治的乗っ取りと
親ロシア政権の樹立等あるのだとしても、軍事行動による勝算を描けていたのか、
その動機や根拠ってもんが不明といいますか、プーチンさんならではの読みがあるのでしょうけども。

ウクライナについてはNATOが軍事的行動を共にする支援は行えないことはわかっている。
そして西側各国はロシアへの制裁を決めていますがコレもプーチンさんにとっては想定内の筈。
いくら経済制裁といってもちょっとやそっとでめげることはないでしょう。

であれば、ここで一発ガツンとやって、即効でウクライナはロシアの同盟国になりましたー、
との事実を作り上げてしまえば、他国はぐうの音も出ない状況となり、この危機も終わるのでしょうか。
どうなんでしょうか。


かどうかはわかりませんが、やるとなったら一気呵成。
ウクライナ東部の独立を承認したてんで周りが慌てふためいている隙に間髪おかず侵攻に出て、
ウクライナ各地に出撃して、あっという間に制空権掌握とか、この手際と大胆さはお見事。
さすがプーチンさん。

もう西側などは警戒してたにも関わらず手も足も出ない状況です。
ロシアに対して制裁や批難はするけれども、現状そこまででしょうか。
条約的にだけでなく、ウクライナ侵攻のロシアに敵対し軍事的に戦う根拠は乏しいですしね。

ウクライナでは民間に犠牲も出ているとの報道もありますが、実際どうなんでしょう。
せめて民間人の犠牲など出ることなく、早く落ち着いて欲しいモノですが、
そういう状況になるというのはおそらく、ロシアの思惑通りになる、ということなのでしょうか。


ロシアに関連してはヨーロッパのスポーツ界でも、ロシアでの国際大会開催を中止するとか、
ロシア企業とのスポンサー契約を解除するとか、動きが出ているようですけれども。

スポーツと政治は別なんて口ではいってますが、先日の北京オリンピックに政治閣僚を出席させない、
外交的ボイコットだ!なんて幾つかの国々が息巻いてたように、そうではないのは明らかですね。

まあ、企業始めロシアの政治と関係ない企業や民間人がとばっちりを受けるべきでもないと思うので、
そこは過敏にならないで欲しいと願うトコロです。

例えば911の同時多発テロに関連して中東やムスリムが一様に差別されたり攻撃されたり、
Covid-19感染拡大に関連して東洋人が差別されたりとか攻撃されたりとか、そういうの嫌でしょう?

 

消された記事、「ロシアがウクライナを侵攻してくれないと困る」アメリカ

2022-02-23 10:27:45 | 国際・政治


 
北京冬季オリンピックも閉幕しましたね。
なんでも日本は冬季大会で過去最多のメダル獲得だそうですが、みなさん盛り上がりましたでしょうか。
まあ、大会ごとに競技数も増えているので、大会全体におけるメダル数も増えていく中ではありますけども。

オリンピックのこういう国別対抗メダル獲得合戦な様相には全く興味ありませんが、
こうした側面があるためか、やれあの国は汚いとかインチキだとか誹謗中傷が行われるのは、
見てて気持ちのいいモノじゃないですね。
スポーツ観戦は好きですけど、個人的にオリンピックって大会を好きになれないのはココなんですよ。

いや一部にとっては、ソレで気に入らない国をここぞとばかりに罵倒して、
カタルシスを得ることの出来る、貴重な機会であるかもしれませんが。

そんでもってワリエワ選手のドーピング問題、ルールに照らして適正に処分すればいいとは思うのですが、
あの検査とかっていうのも恣意的なんじゃないかという気がしますけどね。
ロシアの選手だからって狙われたんじゃないの?という。

ホントに、ロシア以外の国はドーピングに関して潔白なんでしょうか。
WADAなんて組織も中立なフリして、どっか有力国の力になびいたりしてるんじゃありませんの?

ドーピングにかからない、もしくは見過ごされている選手が実際のトコロは多いんじゃないですか。
引っかかってしまうのは狙われた選手、もしくは国であってね。

どうせ裏ではそんなことなんですからこの際、薬物制限なし!でやったらいいのにと思いますけども。
そんな薬物と無縁で清廉潔白なんてわざわざ装わなくてもいいじゃないですか。

あとROC、ロシアは組織的なドーピングが疑われるから国としては出場できないけども、
ロシアオリンピック委員会の選手としてなら参加可能、ってのも理屈はそうだとして、
ロシアの選手なんですから、いちいち「ROC」なんて呼ぶのも欺瞞的じゃありません?
どうでもいいか。


さてロシアといえばウクライナ危機です。

ワリエワ選手のドーピング、12月の検体がわざわざオリンピックが始まってから陽性と発表されたのも、
ウクライナ情勢を巡るロシアへの国際的圧力と無縁でない気がしておりますが。

いよいよロシアのプーチン大統領もウクライナ東部の独立を承認したとのことで、
さらにロシアとウクライナ、西側諸国との衝突の懸念が高まっております。

まあウクライナ東部なんてずっとロシア軍が駐留したりロシアの強い影響下にあったので、
今さらというカンジではありますが、独立承認ってことでウクライナの顔色を気にせず、
堂々と軍の活動ができることになったのでしょうか。

アメリカさんはじめ西側は大きく反発していてロシアへの制裁をはじめる構えですが、
もともとこのウクライナ危機ってのも、突然西側が大袈裟に騒ぎ始めたようなモノで。

なんでかっていうと、要はアメリカの利権と考えられています。
ロシアとウクライナの軍事的緊張が高まれば、アメリカからの武器がヨーロッパで売れるとか、
ヨーロッパ各国がロシアからの石油や天然ガスを利用しづらくなりその代替需要を狙えるとか、
アメリカの軍産複合体やエネルギー業界が儲かるってハナシですな。

さらに先日のエントリーにも書いたとおり、この緊張によって価格が下がったウクライナの不動産を買い、
危機が過ぎ去って価格が上昇したところで売って儲ける、といったこともあるでしょうし、
似たような儲けのカラクリがいろいろとあるのでしょう。


ってなことを妄想していたところ、冷静に論考してくれた記事があったのですが。
中国問題グローバル研究所所長・遠藤誉氏による、


 なぜアメリカは「ロシアがウクライナを侵攻してくれないと困る」のか?


という記事で、ニューズウィークなどに掲載されていました。
自分は22日の朝、ベッドの中でYahoo!で見つけて読んだのですが起きがけだったモノですから、
後でまたちゃんと読もうと思っていたところ、昼前には記事が削除されていました。
もちろんニューズウィークでも見つかりませんでした。

内容的には自分の妄想にもあるような、アメリカの武器輸出、エネルギー輸出、
そうして関連業界を潤わせてバイデンの選挙対策に利用する狙いがある、などの内容で、
要はアメリカがウクライナ危機を煽って自国の利益にしようとしているっていうことでして。

ロシアがウクライナ周辺に軍配備を進めているといっても、例えばベラルーシとの合同軍事演習も、
例年のソレと規模は変わりないというのがウクライナのそもそもの評価だったようで、
ソレを無理矢理にアメリカは誇張してウクライナ危機があるとプロパガンダで事実化したのですな。
その煽りに西側諸国始め日本なども同調してもらって、まあ上手くいっちゃったと。

そして、ウクライナとの関係が良好な中国が嫌がることはさすがにロシアもできないだろうと、
いうことにも言及していました。


こうした論考がどこまで正確なのか、見方に偏りはないかなどはよくわかりませんが、
自分はロシア脅威の風潮に流されることなく、冷静でまともな論考かと思いましたけども。

手早く記事が消されたってコトは、そりゃ記事にされては困る内容だったからでしょう。
つまり真実に近いから削除された、記事の信憑性を逆に裏付ける出来事、そんな気がしますね。
もちろん記事自体が嘘っぱちだった可能性もないではないですが。

ウクライナとロシアの軍事的緊張ってのは、アメリカがでっちあげた虚構であると。
アメリカのバイデンとしたら軍事産業とエネルギー産業の手前、是が非でも危機が必要なんですよ。

2月の始めに開かれたアメリカ国務省の記者会見で、

 「ロシアがウクライナに攻撃されたという自作自演を行い、ウクライナに侵攻する」

と発表したらしいのですが、そのコトに対してある記者がその根拠は何だとツッコミを入れると、
報道官はまるで答えられず、とにかくロシアが自作自演でウクライナに侵攻するぞー!とだけ延々と述べていたという。

やっぱでっち上げの危機っぽいですけどね。
にしても、アメリカが自作自演と批判するとはねえ。


ソレでもま、遠く離れた日本でもいかにもロシアによるウクライナへの軍事侵攻が近づいており、
悪いのはロシアだー、みたいな一方的な論調で溢れており、もちろん世間もソレに流されているようであります。

まあ、日本人のメディアリテラシーを考えればアメリカさんのプロパガンダに染めるコトなどチョロいモノです。
ワリエワ選手ドーピング問題も、ロシアは悪い国とお茶の間に刷り込むためのモノだったかもしれませんよ。

 

ウクライナ危機とはホントなのか

2022-02-16 22:53:21 | 国際・政治
どうやらテレビのキー局などでは、ウクライナに有事があった際に、
放送体制をとっさに切り替えられる準備を整えているようですね。

ということはウクライナ危機、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の可能性が、
よっぽど高まっているとの情報でも入っているのでしょうか。

その目安が16日らしいのですがね、どうなるのでしょうか。


とは言っても、なんか西側が一方的にロシアの危険性を強調してるようにも見えます。
本当にロシアはウクライナに軍事侵攻することはあるのでしょうか。

なんて、実際に8年前はそうした行動で、クリミア半島を占拠したのですけどもね。
また起こってもおかしくはないワケです。


そもそもはロシアがウクライナ周辺に軍隊を出動させているってのがこの危機の根拠なワケですが、
ロシアの言い分としてはずっと、NATOはコレ以上、東側に、つまりロシア側に拡大するなと、
行ってきているワケです。自分達の安全保障に関わることですからね。

なのに西側は、冷戦が終わったと言いながらNATOを拡大してきました。
かつてはワルシャワ条約機構側だったチェコスロバキアやブルガリアに、
ソ連の一部であったバルト3国でさえもNATOに加入してしまって、
そりゃあロシアからしたら癪にさわることが続いてきたのです。

ロシアからすれば、さすがにウクライナだけは西側へは寝返らせねえぞ、ってトコロに、
ここにきてウクライナのNATO加盟が確実視させるような状況をロシアが察知した、ってコトなのでしょうか。
いろいろニュースなどを見てもそこまでの報道はなさそうなんですが、実際どうなんでしょう。

でもロシアが行動に移す理由としたらソレなんじゃないですかねえ。
さらにソレは西側からすれば、ロシアには邪魔させねえぞ、ってな動機にもなるってコトです。
だからこそロシア脅威論をプロパガンダするワケですよね。

わかりませんけど、でも、そうしたロシアの行動の根拠みたいなところを、
日本の大マスコミがあまり触れてくれてない印象なのは、そういうプロパガンダに乗っているからでしょう。

ただ、ロシアがウクライナを侵略しそうだぞー1という、ロシア脅威(笑)論に終始してるカンジですかね。
まあ、日本の大マスコミとしては、印象操作程度の報道でいいってワケなのでしょう。


ところで、8年前のロシアによるクリミア半島占領の際、自分はこんなエントリーをポストしておりまして。


 ウクライナ情勢はユダヤによるハザール再興かとの妄想


もうすっかり忘れてましたけどね。

しかし、ああなるほどひょっとしてまた、商才あるユダヤ人は、
今回のウクライナ危機によって暴落したウクライナの土地を買いつつ、
アメリカさんのおかげで危機が平穏に戻ったら今度は買った土地が値上がりするから大儲け、
みたいなことを、この状況で見越して動いているのかなあ、なんて思ったり。

そして、そうした動きを西側首脳も後押ししてるのかな、なんて思ったり。

逆に、そういう空騒ぎ程度で済んでくれればいいのでしょうかねえ。

 

オリンピックのメダルに踊る人達

2022-02-14 22:12:32 | フットボール・スポーツ



ドーピング疑惑で揺れていたROC(ロシア)代表の女子フィギュアスケート、
ワリエワ選手が個人戦の出場が可能になりましたね。

まあスポーツやオリンピックのことは詳しくありませんが、
ルールに照らして妥当な判断であれば良いのではないのでしょうか。
ソレが個人戦出場可能でも、出場停止やメダル剥奪であっても。

彼女の場合は15歳ですからね、自身の判断で薬を服用していたのかは怪しいところですし、
16歳未満は保護の対象ということですので、コレでよかったのでしょう。

まあ一方で、ロシアの選手はやっぱりドーピングしているのかという疑念を、
改めて持つことにはなってしまうのですけども、それにしても腑に落ちないのは、
なんで12月に採取した検体についての評価が今なのか、
オリンピックが始まって一つ競技も終わってメダルも獲得した後なのか、ということですね。

ソレで選手を追い詰める側も正当なのかってのは思いますよ。
だって別の大会が始まってからだなんて、まるで狙い打ちじゃ、あーりませんか。

もし彼女が常態的にドーピングしてたのなら、これまでの大会でとっくに発覚しても良さそうなモノなのに、
わざわざこのタイミングでの発覚ですよ。非常に恣意的ではないかというね。

しかも今はウクライナ危機というか、ロシアがウクライナに今にも軍事侵攻しかねない、
そんな報道が盛大になされておりますが、コレだって西側による虚構かもしれず、
要はアメリカはじめ西側諸国によるロシアへの圧力、もしくはロシアへの攻撃へのアリバイ作り、
そんな謀略の真っ最中かもしれないワケでして。

なんか政治的スポーツイベントもコレと無関係じゃないんじゃないかとさえ思われますが。
ロシアの若く美しい圧倒的な金メダル候補で抜群の注目度を誇るワリエワ選手、
格好の標的となってもおかしくないトコロと思いますが、どうなんでしょうか。


そんなこんなでね、絶賛開催中の北京オリンピックも不可解な問題が続出しておりますね。

スケートのショートトラックなどで開催国の中国に有利な判定があったり、
スキージャンプでは通常はなされないようなユニフォーム検査があって、
日本の高梨選手を初めとする有力国の選手達がユニフォーム規定違反で次々に失格になったり、
そしてワリエワ選手のドーピングと。

ウクライナ危機はわかりませんが、こうやって国別メダル獲得合戦になっちゃってるから、
こうした余計に競技に水を差す足の引っ張り合いが起こるんじゃないでしょうか。

確かオリンピックってのは参加することが素晴らしい筈なのに、
メダルをたくさん獲った国がエライ、みたいなメダル獲得競争の様相ってのは健全なんでしょうか。

国民もメディアもそんな態度で、メダル!メダル!ばかり追いかける。
メダルを獲った日本凄い!っていうのは、「日本凄い!」の強力なコンテンツです。
実際、大マスコミは堂々と国別メダル競争とか言ってるじゃないですか。

そうオリンピックとは、所詮はメダルであって日本凄いであってスポーツではありません。
そして、選手のお菓子とか手ぬぐいとか物語とか、競技よりも周辺情報への関心が高いというね。


もうね、自分からすれば、いつまでそんな大会が必要なんだと。
メダルなんてどうでもよくありません?

いや、選手達がメダルを目指すのは構わないんですよ。
協力者がソレをサポートすることも構いません。

ただソレ以外の外野がメダル!メダル!となっちゃうのはいかがなものかと。
特に日本人はオリンピック大好きでねえ。

やたらとオリンピックってものが権威になり過ぎたんですよ。

トップレベルの様々なスポーツを観ることができるってのは楽しいことではありますが、
権威として大きくなり過ぎたんじゃないかと。

で、日本なんか顕著ですが、オリンピック!と言えば無駄遣いが正当化されちゃって、
利権が横行して、国民も見過ごしちゃうというようなね。

そんなことをまた思いますが。


しかし、放映権料が高騰しているからか知りませんが、オリンピックの日本でも放送も、
いかにも日本人が出場し活躍しそうな競技しかしないんですね。

まあ、視聴者の関心を考えればソレらが優先されるのはわかりますが、
もっといろんな競技を取りあげてもらえないモノでしょうか。

ということを考えても、やはり、テレビ放送に依存する視聴環境というのは、
そろそろ終わりに近づいているのでしょう。

鈍器が発売した地上波チューナーを搭載しないテレビが大人気だというのもわかります。
YouTubeやネトフリ、HuLuなどのネット配信サービスだけで事足りる日も近いのです。

もう、そういう人も多いでしょう。
実際、自分はほとんどそんなカンジです。

だいたい必要のないNHK受信料を払わなきゃいけないとかワケわかりません。
ただでさえ賃金は上がらない、なのに生活物資は値上げされるのに受信料なんて払えないです。


とりあえず、オリンピックとなると日本は国を挙げてメダルに踊るワケですが、
80年代に英国のポップグループ、カルチャー・クラブの "The Medal Song" の一節を見てみましょう。


 I would rather dance with you than have a medal to show

 見せびらかすメダルを手に入れるより君と踊っていたい


まだ、メダルと踊りますか。

 

「分断のオリンピック」を望む人達

2022-02-06 18:47:09 | ニュース
冬季オリンピック北京大会が始まりましたね。

自分は特に普段、フィギュアスケートには大して興味はないのですが、
こういう機会ということもあって、話題のワリエワ選手(ロシア)の演技を初めて観ました。

いや凄く美しかったですね。
4面前の平昌オリンピックの時も、ロシアのメドベージェワ選手とザギトワ選手だけ、
別の競技をやっているように見えましたが、今回は更に上を行く異次元感がありました。

なんか、加点のための構成、加点のための技術の積み上げ、みたいなところを感じない、
足先から手先から指先に表情まで、常に演技を怠らないところが素人にもはっきりわかって、
まさに「演じている」といったパフォーマンス。

いつもの日本のメディアからは、まるでジャンプ競技かのように思えてしまうフィギュアですが、
やっぱり「演技」種目なんですよねえ。それは女子体操にも思うことですが。


さて、そんなオリンピック、個人的には国別メダル獲得合戦みたな側面に興味はなく、
純粋に競技として面白いと自分が思えるモノを選んで観ていこうと思っておりますが、
もちろん開会式も見所であります。

みなさん、どう思いましたかねえ、今回の開会式。
光と映像を中心に、余計なことはせず、コンパクトながらもシンプルで壮大で美しかったと思いませんか。

別に東京オリンピックと比べる必要はないのですが、たった半年前のことでもありますし、
なんたってあまり仲が良くないといいますか、対抗意識、いや日本からすれば日本が優秀で、
向こうは下等と見下しがちで小馬鹿にしている中国のことでもありますので、
ついつい比べて見るってものですけども、東京のソレが当初からショボいと謂われてきましたが、
やはりショボかったというのと痛感する出来の差があったように思いますね。
着想と構成、演出、技術、美的感覚とその具現性、どれをとっても今回の北京が上でした。

ってなコト言うと一方では、にゃにおう!中国なんかカネと技術にモノ言わせただけじゃねえか!
東京オリンピックのほうが質が高かった!なんたってモノづくりの国だもんね!

みたいな負けん気を見せる愛国者さんたちもたくさんいることと思いますけども、
カネと技術で追いつかないどころか、コンセプトや統一感、表現力でも及んでないのは明らか。

北京オリンピック開会式の総監督は世界的映画監督でもあるチャン・イーモウ、
一方の東京は電通を中心としたしがらみだらけのクリエイティブチーム。

なんたって渡辺直美をオリン「ピッグ」と豚として登場させるアイディアを持ってた連中です。
会議で勇気を出して「面白くない」と言うヒトがその場にいなければ、
そんなアイディアが実現してたかもしれないんですから恐ろしくなりますよ。

東京オリンピックの閉会式では、次のパリ、さすがに芸術の国らしいパフォーマンスに、
格段の違いを見せつけられる格好となっておりましたが、さて北京の閉会式も楽しみに待ちたいと思います。


中国の方が上、といったことを認めたくない人達にとって、
アメリカさんをはじめとする西側諸国による中国への対抗意識は頼もしい拠り所です。

今回の北京オリンピックでも、「外交的ボイコット」と称して、
オリンピックに政府要人を派遣しない国々が相次いだのですが。

だから何だってんですかね。
スポーツと政治は別物であり「外交的ボイコット」だ!なんてのが相手へのダメージになるんでしょうか。

もちろん、オリンピックはスポーツの場であって政治とは無縁で当たり前、
なんて認識は表向きのことでしかないのはわかっていますが、政治的パフォーマンスでしかなさそうです。

中国には以前からウィグルをはじめとする人権問題というのが国際的に取り沙汰されており、
今回の西側諸国による外交的ボイコットの根拠にもなっているんですが、
ナニもオリンピックの場でやるこたぁないんじゃないでしょうか。

んで、ニュースではアメリカやヨーロッパなど各地で、ウィグルへの人権問題を抱える
中国でのオリンピック開催に反対するデモが起きている、なんて言うのですけども、
どうせCIAの扇動によるプロパガンダでしょう。要はアメリカのヤラセです。

つまりオリンピックを政治的な道具にしているのは西側諸国のほうでしょう。
今やオリンピックにどれだけの意義があるのかとも思わせますが、なるほど一方では、
こうした注目を浴びる大イベントだからこそ、政治的に利用価値があるということでしょうか。


さて5日にはスケートのショートトラック競技で中国チームが金を獲ったのですけども、
ちょうど自分もその決勝の様子を観ていたのですが。

実は準決勝で中国チームは決勝には進めない3位になったのですが、
その後の判定でアメリカチームとロシアチームが妨害の疑いで失格となり、
中国チームがが代わりに決勝に進むことになったのですってね。

そのレースとやらは観ていないんですが、確かに、ホームの利、みたいなことはあるんでしょうか、
また、中国だったらやりかねない、みたいに思われやすい評価も中国にはついてまわりますよね。
さらに失格となった相手がアメリカさんだったってことで、なんか意図された判定なのではないかと、
どうにもおだやかでない状況を象徴する事態だったのかもしれません。

ま、こんな判定に介入なんてするのは中国に限ったことじゃないでしょうし、
アメリカさんだってそっちこっちでやってるだろ、と思うところですけども。

北京が分断のオリンピック、なんて言われているようですが、
分断を望んでそのレッテル貼りをしたがっている連中がいて、
分断の種を蒔いているところはあるのだろうと思わせます。

オリンピックは、政治とは別のスポーツの舞台には戻れないのでしょうか。