先ほど北海道厚真町の地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないかと書いたばかりの本日、再び厚真町を震源とする震度6の地震が起きてしまった。被災された方々にお見舞いを申し上げると同時に、本来地震に殆ど見舞われなかった地域だけに、CCSによる人災と呼ばざるを得ない。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月21日
先日、女性への性的暴行がバレた自民党の田畑センセーが離党しまして、
いや、党からは除名などもっと重い処分があっていいのではと思っていたところ、
党の重鎮・伊吹センセーはこの事案について、
「問題にならないようにやらなきゃダメだ。同じコトをやるにしても」
と発言したそうですね。
まービックリです。性暴力行為を容認しています。
相変わらず女性の人権蔑ろの自民党クオリティです。
コレ、311の震災を「あっちのほうで良かった」とした発言に匹敵する、
最低の暴言だと思うのですが、お咎めナシなんでしょうか。
冒頭に掲載している、先日発生した北海道胆振地方での震度6弱の大地震に関する、
地震を人災だとした鳩山由紀夫センセーのツイートがデマだと叩かれているところですが、
伊吹センセーの発言のほうがよっぽど酷いと思うのですが、いかがでしょうか。
その鳩山センセーのツイートですけども、炭酸ガスの地中貯留実験(CCS)が原因の人災と、
エビデンスもなくこの立場の人が断ずるのは、確かに軽率だったと思います。
批判する人は、CCS人災論を科学的でなく荒唐無稽な陰謀論みたいに考えているでしょう。
鳩山センセーのことを、このタイミングで不要な発言をする変人と嗤っているでしょう。
でも自分は、だからといってこの見方を無視できないんじゃないかとも思っています。
というのは、温暖化防止・温室効果ガス削減のために炭酸ガスを地中に埋めてしまう、
CCSというアイディアについては昔から違和感があるからです。
最初にこのことを聞いたのは数年前、311の前だったかもしれません。
増えすぎた大気中の温室効果ガスを地中に埋めるなんて、良いワケがないと直感しました。
だって、人間にとって不要なモノを大地に引き取ってもらおうだなんて、
身勝手でムシのいいハナシであり、相変わらず人間の傲慢さが発揮されていて、
いかにも自然からしっぺ返しを喰らいそうな思想は、倫理的でないのでないかと。
それと、科学的なことはよくわからないのですが、、
CCSについては例えば下記など参照いただくとして、、
CO2回収・貯留(CCS)
科学的なことは理解しきれてませんが、それでも、
地中に無理矢理にガスを大量に詰め込んで、ナニも影響がないとは思えないのですよね。
どこかで溢れかえって暴発しかねないのではないかと、それくらいの想像はできます。
直感と想像であって科学的な説明はできませんが、単純に入れすぎたら溢れるだろうってハナシです。
そして自然からしっぺ返しを喰らう、それが胆振地方の地震ではないかというのは、
今のところ根拠には乏しいですが、考えられるハナシではないかと思ったのです。
自分は陰謀論と言われるモノに対して、他人より受け入れる態度のある人間です。
陰謀論を強く信じるというよりは、そういう可能性は棄てきれない、と考えているほうです。
世の中にはなんでもかんでもロスチャイルドとロックフェラーに結びつける人もいますが、
そこまでではありません。
そんな自分も、人工地震については否定的です。
ある程度の大地の揺れは起こっても、巨大地震が可能になるとは考えていません。
311の地震や津波を見て、コレは人間のできる仕業ではないと信じましたから。
でも、鳩山センセーのツイートを見て、確かに地中にガスを大量に詰め込む愚行により、
大地が何らかの反応を見せてもおかしくないと改めて気づきました。
鳩山センセーが言及している苫小牧のCCS実証実験を行っている事業体は、
日本CCS調査株式会社
ですね。
苫小牧の事業については以下で紹介されており、
苫小牧CCS実証試験
このページの中で、CO2の地中への圧入状況が報告されています。
公開情報
ここに各月のCO2圧入量が記載されているのですが、
2018年 7月30日のCO2圧入量485.0 トン、累積CO2圧入量190,760.5 トン
2018年 8月30日のCO2圧入量514.4 トン、累積CO2圧入量206,727,4 トン
2018年 9月29日のCO2圧入量 0.0 トン、累積CO2圧入量207,307.0 トン
2018年10月30日のCO2圧入量 0.0 トン、累積CO2圧入量207,307.0 トン
2018年11月29日のCO2圧入量 0.0 トン、累積CO2圧入量207,307.0 トン
2018年12月30日のCO2圧入量228.2 トン、累積CO2圧入量208,087.9 トン
2019年 1月30日のCO2圧入量250.5 トン、累積CO2圧入量215,426.1 トン
この経緯を見ると2018年8月までは500トン前後のCO2が日々圧入されてる様子が窺えますが、
9月になると数日分の注入があった程度で、その後11月まで圧入が行われていません。
胆振地方で山を崩し道路を破壊する大地震が発生したのが、2018年9月6日です。
ってことは、この実験が地震を引き起こしたのかもしれないと自覚しビビり、
その後、作業を中断したのでしょうか?
それまでは順調に?CO2圧入ができていたのに、2018年9月頃でついに、
大地の臨界点を超えてしまったということでしょうか?
2017年の報告では、9−11月にも圧入は継続されているようですから、
中断の時期だったってワケでもなさそうですので、ナニか中断する原因があったのでしょう。
そして、12月から少しづつCO2圧入を再開。
先日2月21日に再び胆振地方で大地震が発生したのです。
だからって、CCSと地震の因果関係の証明にはほど遠いです。
でも無視できないというか、ちょっと疑ってかかる価値があるとは思われませんか。
鳩山センセーは以前からCCSに否定的で、2018年9月の胆振地震が起きたときも、
鳩山センセーや専門家などからCCSの地震への影響が疑われたのですが、
それについて事業体の日本CCS調査は、ご丁寧に地震との関連について調査報告書を発表しています。
北海道胆振東部地震のCO2貯留層への影響等に関する検討報告書について
北海道胆振東部地震のCO2貯留層への影響等に関する検討報告書
まあ当然、調査の結果は地震とCCSは関係ないとの結論報告になるワケですが。
確かにそうなのかもしれません。
2018年9月の地震後の作業中断は、単に地震にビビっただけで作業を見合わせただけかもしれません。
批判や疑いの目もあったでしょうし、11月に上記の調査報告書ができたので、
おそらく圧入を再開できる状況になっただけかもしれません。
2019年2月の地震も圧入再開とは関係なく、タイミング的にそう見えるだけかもしれません。
もちろんCCS側はハナから地震への関連なんて認める筈もないですが。
関連があるとなったら、莫大な賠償・補償を背負う羽目になりかねません。
しかしあれだけ大地に負担を強いていたら、ナニかしらしっぺ返しがあってもおかしくないと思うのです。
ソレが胆振の地震なのか、別のナニかなのか、もしくはナニも起こらないのかもしれません。
いや、ナニもしっぺ返しがないとも考えにくいのですがね。
鳩山センセーのCCS原因説については日本CCS調査はもちろん、
北海道警察も気象庁も否定する騒ぎになっていますが、
実際のところCCSと地震の関連は「わかっていない」のではないでしょうか。
人間は「わからない」という立場で、「ひょっとしたら関連してるかもしれない」との想像力を持ち、
倫理性を保ち、どこまで自然に対して謙虚でいられるでしょうか。