Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

「決められる政治」から「秘められる政治」へ

2013-11-28 01:23:16 | 国際・政治
みなさん既にご存知の通り、特定秘密保護法案が衆議院を通過しましてね。
そして特別委員会では与党による強行採決だったとのことですが。

ま、これについてはさすがの大マスコミも批判的な論調ではあるのですが。

でもその中には、また野党にも、審議が足りてないということで反発したりしてますが、
審議をたくさんしたり修正をたくさんすれば妥当となる法案でもないでしょうにね。

十分な審議、慎重な審議よりも即、廃案だろっての。

そこまで言ってくれる大マスコミはないのでしょうかねえ。


与党の森雅子センセーなんてのは、議論はし尽くしたとか言ってるが、
担当大臣であるアンタ自身、まともに質問に答えられてないじゃないですか。

まあ、そういうことにツッコミ入れる野党も迫力不足ですがねえ。


しっかし、まったく国民もアレですよ、アベノミクスとか言っちゃってね、
ちやほやするからアベちゃん政権もつけあがったんじゃないのですかね。

もう今や、やりたい放題じゃないですか。

円安、株高、大企業の業績が良くなって景気が良くなって賃金がアップしたとしても、
だからってアベちゃんがナニをしたって許してしまうのですかね。

経済が良ければ景気が良ければ、大企業の業績が良ければ、
今の儲けになるなら、あとは政権が何をしてもいいってワケですか。

そうやってこんな政権をのさばらせてきたワケですよ。

何につけてもウソをついたり誤摩化したり、そういう政権を国民は見過ごしてきたのです、
経済が好調っぽくなってるからといってです。

たった一時期の好景気に見える現象に踊らされて、
アベちゃん政権を厳しく見ないのです。


そしてまた、特定秘密保護法案については、議論が足りない、もっと慎重であるべきという
意見に対して与党議員の言う、「決められる政治」とかいうフレーズにまんまと国民は
のせられちゃったりしてですね。

「決められる政治」と言えば何であれ法案を通すのが正しいかのように与党は言いますし、
そんなのに簡単にのせられちゃう国民も愚かなものです。

決められる、とか言ってますけど要は、「官僚に決められる」んじゃないですかね。
もしくは、この法案によって官僚に都合の悪いと思われることであれば、
何もかもが「秘められて」しまうことになりかねないのですよ。


しっかし、そんな単なる耳障りの良さげなフレーズに有権者は騙されちゃいけないのですが、
そんなオトナというと、26日の午前に衆院の委員会で特定秘密保護法案が強行採決された
ってのに、お昼のテレビじゃ白金スイーツだの日比谷グルメだの、そんなの放映してまして。

そんな番組を垂れ流すテレビ局もアレですが、それにチャンネルを合わせるオトナとかね。
ウチの職場もそうでしたけど。。

Facebook なんか見てましても、自分の周りなんかは、
相変わらずナニ食ったとか誰と呑んだとか、子供やペットがどうしたとか、
リア充アピールばかりで、政治への危機意識とかまるで見られませんもんね。

これじゃ若いもんがもっと政治に参加すべき、とか言えないですよね。

もしくは、そういうことこそ一般的で、自分なんかがおかしいのでしょうかね。


政治になんか言ったところで何も変わることはないのだし、
政治に興味を持つこと自体カッコわるいと、
相変わらずそういうのが日本の価値観なのでしょうか。

それがあるからこそ、政治家や官僚のやりたい放題なワケなんでしょうけど。
 

お笑い借用証

2013-11-27 00:34:39 | ニュース



 猪瀬知事:5000万円借用証公開 辞職する考えを否定

 東京都の猪瀬直樹知事は26日午前、昨年12月の都知事選前に
 徳洲会グループから現金5000万円の提供を受けた問題で改めて記者会見し、
 現金受領時に作成したとする「借用証」を公開した。
 猪瀬氏は「都民の皆様に多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない」と頭を下げて謝罪した。
 また「仕事をきちっとやることが償い」と述べ、都知事を辞職する考えはないとした。

 借用証は徳洲会グループの徳田毅衆院議員宛てで、日付は昨年11月20日。
 猪瀬氏の自筆とみられる字で「5000万円」と記され、同氏の住所と署名が書かれていた。
 押印はなく、猪瀬氏は「今となってはそういうこと(押印)をしていなかったなと思う。
 借用証の形式を知らず、借りたものは返すという信任があればいいと思った」と釈明した。

 猪瀬氏によると、昨年11月6日に神奈川県鎌倉市の病院で同グループの
 徳田虎雄前理事長と面会。同14日に東京都内の和食店で、前理事長の次男の
 徳田衆院議員と仲介人の3人で会食し、同19日、徳田議員から電話で議員会館に
 足を運ぶよう求められた。同20日に1人で議員会館を訪れて5000万円を受け取り、
 借用証を書いた。その際、徳田議員から「借用証に署名を」と求められたという。
 返却期限は示されていなかった。猪瀬氏は翌21日に都知事選への立候補を表明した。

 会見で猪瀬氏は、徳洲会関係者が「猪瀬氏側が1億円を要求していると徳田議員が
 虎雄氏に伝えた」と話していることに「僕からは(要求)していない」と改めて否定。
 資金提供の目的について徳田議員からの説明はなかったという。

 猪瀬氏は現金を自宅に持ち帰り、妻の貸金庫で保管。都知事選後の今年1月下旬ごろ、
 返却する旨を徳田議員に連絡し、2月4日に返却方法の打ち合わせをする予定だったが、
 前日に「都合が悪くなった」とキャンセルされたという。
 その後は猪瀬氏が五輪招致などで多忙になり、妻の病死でしばらく貸金庫を開けることも
 できなかったという。現金を返却したのは徳洲会グループが公職選挙法違反容疑で
 強制捜査を受けた後の9月26日。後日、借用証だけが徳田議員の事務所から
 猪瀬氏の事務所に郵送され、スタッフが貸金庫に入れていたという。


徳洲会から借りた5000万円の借用証とやらを猪瀬都知事が公開しましたが。
これがもう、ツッコミどころ満載の代物でして。


まず、そのクオリティ。
金額と貸し借りした双方の氏名以外は、但し書きも何もなし。
さっきバイトに頼んで速攻で作りました!と言われても納得できてしまいますが。

こんなクオリティの5000万円の借用書があるものでしょうか。
いや、意外に政治の世界ではこういうものかもしれませんね。
そういう即席感が本物感を漂わせています。


でまあ、1年前の書類にしては、折り目もないですし、
紙も痛んでる様子もないですし、よっぽどいい状態で保管されてたのですかね。

手書きの部分は猪瀬氏本人のサインと、5000万円という金額の二つがありますが、
それぞれ筆跡は異なってますね。

金額の方は徳田議員側の人間ですかね?
だとしたら、それを書いたのは誰かわかる筈ですし、
その彼もしくは彼女の筆跡との比較は可能ですよね?
どうなんでしょうかね、うまく一致してるのでしょうか。


ところで一番疑問なのは、これ、徳田議員宛になってるのですよね。

ってことは、本来はこれ、徳田議員が持っているべき書類じゃないのかと。
それを猪瀬都知事が所持していて、原本だってのは、適当なことなんでしょうか。
仮に写しだとしたら、原本は徳田議員側が持っているってことですよね。


まぁよくわからないのですけど、こういう不自然なやり取りを猪瀬本人は
カネを借りる常識がなかったから、とか釈明しているんですけど。

こういう常識のない人が都知事だったのですねそうですね。

ま、自分は都民じゃないからどうでもいいですけど。


ところで徳洲会というと、前都知事の慎太郎センセーとの関係が深いワケですが、
まだそのあたりにはこの事件は波及してないですね。

それはこれからなのでしょうか。
それとも猪瀬センセーのところで打ち切りなのでしょうか。

まぁ猪瀬センセーも、慎太郎センセーが一方的に都知事を辞任して、
そのあとを引き継いだとばっちりなのかもしれませんけどねえ。
 

徳洲会スキャンダルと沖縄米軍基地移設

2013-11-26 00:19:58 | 社会・経済
 自民の沖縄県選出5議員 辺野古移設を容認

 自民党の石破茂幹事長は二十五日午前、沖縄県を地盤とする党所属の
 衆参両院議員五人と党本部で会談し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の
 名護市辺野古への移設を進める方針を確認した。
 慎重だった一部議員も辺野古移設容認に転じた。石破氏は県外移設を主張する
 党県連に県内移設を容認させるため、国会議員の説得を優先していた。
 会談では、移設に必要となる辺野古の埋め立て承認を
 仲井真弘多県知事に求める方針で一致。
 石破氏は会見で「日米合意の着実な実施のため、知事の承認を求める」と述べた。
 五人のうち県内移設に慎重だったのは、国場幸之助(衆院沖縄1区)、
 比嘉奈津美(同3区)両衆院議員。比嘉氏は
 「訴えた公約と方向性が違ったことには責任を感じている」と記者団に語った。
 仲井真氏は県庁で記者団に「国会議員は自分の考えを持っているから、
 どうこう申し上げることはない」と語った。


普天間基地の辺野古移設については、いくら自民党だといっても、
その沖縄県連は県外移設を主張していた筈ですが、
執行部の圧力に屈したってことですか。

TPPにしても特定秘密保護法案にしても、そしてこの件にしても、
まさにアベちゃん政権のやりたい放題なんですねえ。

石破センセーは、


 「日米合意の着実な実施のため、知事の承認を求める」


と述べたとのことですが、沖縄県民の声よりも日米合意が大事なんですね、
まぁ、そういうものでしょうけどもね。

で、あとは仲井眞知事の承認だけだと。

となると、結果は見えてますね。

なんたって仲井眞知事は、第一次アベちゃん政権が応援して、
2006年の沖縄県知事選に勝利した知事なのですからね。
辺野古移設を容認するに決まってるってもんです。


ところでその沖縄県知事選において、仲井眞候補の支援をしたと言えば、
今は事件沙汰で取り上げられている徳洲会です。
徳洲会はこの知事選で、自民・公明が推薦する仲井眞知事の支援に回ったのです。

当時の大きな争点の一つに、米軍の普天間基地問題があったのです。
当然、仲井眞候補は普天間基地問題に関して、自民の意向通りだった筈です。


先日、徳洲会スキャンダルで自民党を離党した徳田毅議員は、
この沖縄県知事選のタイミングで、当時所属していた自由連合から
自民党に鞍替えしたのですよね。

邪推すると、仲井眞候補が当選した沖縄県知事選で徳田議員が率いる
徳洲会がそれなりの影響力を示したことと結びついてる気がしますけど。


で、今度はスキャンダルで徳洲会が叩かれている事態なワケですが。

2006年には仲井眞候補を勝たせるために第一次アベちゃん政権は
徳洲会に力を貸してもらったんじゃないのかと思えもするのですけど、
現アベちゃん政権下で、その徳洲会がこんな事態になろうとはねえ。

何かあったのでしょうか?

それに続いて、自民党沖縄県連が、米軍基地の辺野古移設を容認でしょう?

どうなってるんでしょうか?


アベちゃん政権に都合の良くない何かが徳洲会にあって、
それで自民党が徳洲会を切ろうとしてるとかいうことでしょか。

例えば、2006年の沖縄県知事選?

もしくは、今になって徳洲会が米軍基地の辺野古移設に反対したので、
邪魔になった、とか?


もともと、2006年の沖縄県知事選当時、愛媛県の宇和島徳洲会病院を舞台にした
臓器売買事件が大きく取り上げられることがありました。

そしてその事件は沖縄県知事選後、メディアに取り上げられることが減ったのです。
何か、取引でもあったのでしょうか。

沖縄県知事選に協力しろ、そうすれば臓器売買事件は見過ごしてやる、
そんなような。。


ま、関連はわかりませんけど、徳洲会スキャンダルと
自民党沖縄県連の米軍基地辺野古移設容認の件とは、
何か結びついているように思えてならないのですがねえ、
タイミングが合ったのはただの偶然なのでしょうか。
 

キャロライン・フィーヴァー

2013-11-22 00:14:21 | ニュース
サッカーの日本代表ですけれども。

先日のオランダ戦、ベルギー戦、それぞれいい試合をしましたね。
いや、そう思いますよ。

ワールドカップ優勝候補のオランダに2点ビハインドを追いついて引き分け、
急激に力をましたタレント軍団ベルギーには逆転勝ちと、結果もそうですし、
試合全体を通してポジティブになれる内容だったとは思います。


でもねえ、コンフェデレーションズ・カップの惨敗から、
このところの国際親善試合の連敗で、ついこの間はザックはクビにしろ!
とかいう論調だったというのに、このオランダ戦・ベルギー戦で評価は一変。

しかも外国メディアにほめられたとか、バルサみたいだとほめられたとか、
ちょっと前の体たらくはどこへやら、まさに日本は強い、素晴らしいと、
有頂天になってるんですけどね。

まあ、本当に日本人は外国にほめられるのが好きといいますか、
嫌なことはすぐ忘れるといいいますか、まあ無邪気なものですね。


ハナシは変わりまして、キャロライン・ケネディ駐日大使が注目を集めてますが。

集まり過ぎでしょ。
騒ぎ過ぎなんじゃないですか。


女性で、美人で、しかもJFKの長女ということで注目されるのはわかりますが。
それにしたってメディアも大衆もアイドル視して追っかけるのはいかがなものでしょう。

今日はキャロラインがああしたこうした何処へ行ったナニを話したと、
いかにもキャロラインは希望で正義でアイドルであることを疑わないかのようです。


この追っかけよう、持ち上げようでは、
キャロラインがナニを言おうが、日本はそれを信じてしまうかのようです。
例えば、

原発は再稼働させるべきとか、
普天間基地の移設は県内が望ましいとか、
TPPで聖域なく関税は撤廃すべきとか、
特定秘密保護法案は必要だとか、

そういうことをキャロラインが言ってしまえば、
まるで日本はそれを尊い啓示であるかのように崇めて盲従してしまいそうです。

JFKの長女という血筋の華やかさに目を眩まされ、悲劇のドラマ性に酔ううちに、
ゆくゆくはアメリカの思い通りに誘導させるトラップとなる可能性はないのでしょうか。


なんか、このキャロライン・フィーヴァーには、
そんな危うさを感じてしまうのですがね。
 

小笠原諸島の噴火は地震・火山活動活発化の現れではないのか

2013-11-21 22:54:49 | ニュース
このところ、エントリーをポストする頻度が落ちてまして。
ま、仕事が忙しいということもあるのですが。

それよりも、なんか気にいらないニュースってもんが毎日一緒でですね、
あまりに新鮮味がなくてポストするモチベーションになりませんで。

だって、いつだって、

原発でしょ、TPPでしょ、特定秘密保護法案でしょ。

ムカついたりモノ言いたくなるのはそういうことばかりであって、
同じことばかり何度もポストできませんからね。


まぁ、原発ってことでいうと、福島第一原発では燃料棒の取り出し作業という、
日本の危機と隣り合わせの緊張の作業が始まった一方で、
柏崎刈羽原発の再稼働に向けた審査が進むということになってまして。

東電にとってはそれが銀行からの借り入れや経営健全化に向かう
大きな要因なのでしょうが、福島第一原発事故の究明さえできていない、
核のゴミの最終処分の道筋さえ見えていないことが明らかであるのにも関わらず、
こうした動きが進むというのは全く理解できませんが。


大マスコミはそうでもないみたいですけどね。
日本経団連新聞の社説なんか原発を必死に応援です。


 原発政策にはリアリズムが必要だ

 小泉純一郎元首相の脱原発発言が反響を呼んでいる。発信力はなお衰えておらず、
 今後の原発政策に影響を与えかねない。ちょっと立ち止まって考えてみたい。

 自民党の石破茂幹事長は背広の内ポケットに、いつも一本の赤鉛筆を入れている。
 本や資料に目を通す際、大事な箇所に赤線を引きながら読むためだ。
 あることを理解しようとするとき、繰り返し赤線を引いて読み込む。

 経済はじめ多くの変数

 今、赤線をいっぱい引いているという本がある。
 石川和男著『原発の正しい「やめさせ方」』(PHP新書)だ。
 きっかけはもちろん小泉発言である。いきなり場外から投げ込まれた変化球を、
 うまく打ち返すためのヒントをつかもうとの思いからだ。

 この本のポイントは原発を動かしながら廃炉のための資金を稼がせて、
 少しずつ脱原発に向けて進んでいくというものだ。
 「原発は無理に殺すな利用しろ葬式代は自前で出させろ」と説く。

 石破氏が小泉氏と方向性は同じと語っていたのは、
 この“安楽死”のすすめが念頭にあってのことのようだ。
 しかし小泉氏は日本記者クラブでの講演で「原発即ゼロ」と“即死”に踏みこんだ。

 理想論としての脱原発はともかくとして、改めて考えなければならないのは
 即時原発ゼロがはたして現実に成り立つのかどうかの政策のリアリズムの問題である。

 第1の変数は当面の経済だ。
 原発を停止したことで、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)や
 原油の輸入代金が2013年度は、東日本大震災発生前より3兆6000億円増える見込みだ。

 国富がそれだけ海外に流出しているわけだ。
 貿易収支の赤字はすっかり定着し、このままいけば国の稼ぐ力をあらわす
 経常収支がそう遠くない将来、赤字に転落するケースも想定される。
 その先、国債暴落、財政破綻という最悪の事態も招きかねない。

 第2の変数は産業と日米関係である。
 日本と米国の間では原子力共同体といえるかたちができあがっている。
 東芝とウエスチングハウス、日立製作所とゼネラル・エレクトリック(GE)の
 企業連合がそうだ。日本は世界の原子力産業の中核を占めているという現実がある。

 それは日米に響く。
 アジアや中東で原発計画が相次ぐ中、日本が即時脱原発に向かえば
 日米連合による原発の受注は不可能になる。核拡散の懸念も出てくる。
 中国の台頭もある。米国は安全保障の観点からこの問題をとらえる。

 昨年9月、民主党政権下でエネルギー政策を決める際、
 米側から脱原発に待ったがかかり、決定の最終局面で
 ドタバタ劇を演じたことを思い出せばすぐ分かる。

 第3の変数は技術だ。
 再生可能エネルギーやもう一段の省エネは開発途上で、
 原発の肩代わりが可能かどうかなお未知数だ。

 同時に、東京電力福島第1原発をはじめとして今後、廃炉を進めていかなければならない。
 そのためにも原子力技術を維持していく必要がある。
 技術の基盤が失われるのは何としても避けたい。

 核廃棄物の最終処分にメドが立たないのはその通りだが、
 原発即ゼロに動いたとしても使用済み核燃料が減るわけではない。

 求められる政治の責任

 原発政策の変数はこれにとどまらない。
 変数が少ない政策なら、それこそ「首相が決断すればできる」かもしれない。
 だが問題が複雑にからみ合っているテーマは、現実を冷徹に見つめながら、
 実現可能な答えを導き出すしかない。

 客観的な事実を無視して行動に移すと身動きがとれなくなるのは、歴史が教える通りだ。
 しばしば話題になるのが猪瀬直樹著『昭和16年夏の敗戦』(中公文庫)である。
 次のような内容だ。

 政府は日米開戦を前に、各省などから優秀な若手人材を集めた総力戦研究所を設け、
 日米が戦ったら何がおこるかの机上演習(シミュレーション)を重ねた。
 開戦直前の16年夏に出した結論は、緒戦は勝つが国力の差から劣勢になり
 敗戦に至るというものだった。
 東条英機陸相は机上演習は「机上の空論」とこれを退けた――。

 ここから読み取れる教訓のひとつは政治には現実を直視する
 リアリズムが必要だという点である。

 小泉氏の脱原発論が突きつけたのは、現実を超え「日本をぶっ壊す」ことにより
 国家再生をめざす創造的破壊への切っ先なのかもしれない。
 ただ実際の政治は日常性の中にある。
 現実を踏まえながら目標への橋を架ける作業に向き合ってこそ責任ある政治といえる。


必死過ぎでしょ。

ツッコミを入れる気にもなりませんが、火力燃料の増加によって
国富が流出してるって割には、それを円安が増長してることには触れませんね。
むしろ、円安で株高に誘導されるのを好んでますからね。

それに福島第一原発の事故によって避難を余儀なくされたり、
生活基盤を奪われている人々が多数いながら復興のめどが立たない現実があるのに、
リアリズムが必要とは、よく言えたものです。いやはや。


そんな中、小笠原諸島では噴火活動によって新たな陸地が誕生してまして。
官房長官の菅センセーは領海が増える、なんてことを言ってましたが、
そんな能天気なことでいいのでしょうかねえ。

この間はパキスタン沖でも地震の影響か新たな島が誕生したことがありまして、
ほかにも大きな地震が環太平洋地域で頻発していることを考えると、
とても、やれ新島誕生だと喜べる気にはならないのですけれども。


地震列島であり火山列島であり原発列島である日本は、
こうした噴火や地震といった地底活動が活発であろうかという事態に、
日本はナニにどう備えればいいのでしょうか。