会見でフリーの記者に激昂し、その後すぐ陳謝することになった復興相の今村センセーが、
新たな失言でついに辞任、事実上の更迭となりました。
まあ遅かったくらいですが、次のような閣僚の本音を引き出した意味では貢献してますかね?
311の被災地である東北について、
「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」
と言ってのけたのです。本音でしょう。
国にとって政府にとって政治家や役人にとって大事なのはやっぱり都会や大企業なんです。
そんで、この件について、自称ジャーナリスト・時事通信の田崎史郎の発言がふるってます。
「大臣は被災地に寄り添っているフリをしなければならない」
心ではそう思ってなくてもそういうポーズはしとけ、っていうのはコレもまあ、
政治家の立ち振る舞い的には正論なんでしょう。
ということは、政治家の「被災地に寄り添い〜、でんでん」ってな発言は、
みんな建前で嘘っぱちですということですね。
知ってましたけど、わざわざ政府御用達ジャーナリストが証言してくれました。
ありがとうございました。
きっと今村センセーもわかってはいたのでしょうけど、本音がつい出ちゃったのでしょうねえ。
でも、この自称ジャーナリストも、「フリをしないといけない」のが正論であったとしても、
建前的にはそれを知らないフリをしなきゃいけなかったんじゃないかと思うところですが。
そして今村センセーの親分である、自民党幹事長の二階センセーは子分を擁護し、
批判の矛先を報道に向けておりますね。
「政治家の話をマスコミが余すところなく記録をとって、
一行悪い所があったら『けしからん、すぐ首を取れ』と。
何ちゅうことか。それの方(マスコミ)の首、取った方がいいぐらい」
まさに言論や報道を弾圧しようと言ってますが、コレも大問題の筈なんじゃありません?
なのに、当のメディアの追求が甘くないですか。
まさかこの一言にビビってメディアは二階センセーを叩けないのでしょうか。
かつて自民党などと一緒に「死の町のようだ」で大臣を辞任させた勢いはどうしたのでしょう。
フランスのシャルリ・エブドが襲撃されたときには、日本の政府もメディアも国民も一斉に、
報道の自由を守れ!と叫んでたじゃないですか。あの姿勢はどうなっちまったんでしょうかね。
さてそんなことより世の中は北朝鮮の情勢で大騒ぎの様相です。大騒ぎなんでしょうか。
自分はテレビの契約を一斉に解約して以来、ホントに地上波等テレビを見ることもなくなりましたし、
新聞もとっていないので、どんな報道ぶりなのか知らないのですが。
どうせ大マスコミの言うことはほとんどウソと思ってますので別にいいのですけども。
しかし、どうやら周囲の人と話をしてみると、今にも北朝鮮でナニか起こっちゃうのかな?
みたいな心配というか、してる人が多いようです。
確かにアメリカさんは北朝鮮に圧力をかけてるようですし、北朝鮮も反発してるようなんですが。
そう見えますが、どうなんでございましょう?
そうやって緊張感が高まってまるで朝鮮半島は一触即発の状態らしいのですが、
北朝鮮にしてもアメリカにしても、やってることはただのデモンストレーションにしか思えないのですけど。
北朝鮮が軍事演習をやったとかミサイルを発射したとかは、撃つぞ・・撃つぞ!!っていうデモ。
だって軍事演習やミサイル実験の映像とか時おり入ってきますけど、
ああいう軍事的な映像が公開され放題なのはどういうことですか。
やってますんでまあ見てください、ってことでしょう。
いかにも撮影してまーす、ってな映像なんですが、公開用ってだけかもしれませんけどねえ。
たまに自衛隊が一般向けにイベントやってますけど、あんなカンジなんですか。
え?俺たち怖いだろ?と威嚇してるんですかそうですか。
トランプはトランプで北朝鮮に挑発すんな容赦ししねえぞ!って挑発する始末。
韓国や日本を巻き込んで、わざわざ朝鮮半島の緊張を高めてるのはアメリカのほうのように思えますが。
先日は北朝鮮に向かってるぞ!とされていた原子力空母カール・ビンソンが、
実は向かっていなかったこともバレちゃって、なんだやっぱりブラフだったようですね、と。
まあでも、シリアにはトマホークを数十発打ち込んだ実績はあるってんで、
ホントにアメリカが軍事行動に出る可能性はあるとの裏付けはあるってことでしょうか。
そんなこんなで、どうするどうなる北朝鮮!?な今日この頃。
でも少なくとも北朝鮮には、アメリカか韓国か日本かわかりませんけど、
他国を攻撃するような理由も動機もメリットもあるとは思えないのですが。
あるとしたら、逆に攻撃されてやけっぱちになったときくらいですかね。
だって例えば韓国や日本を攻撃したところでどうするんですか、その後。
自分たちの支配下に納めて領土を拡げたり資源や技術をモノにしたいというのでしょうか。
仮にそんな攻撃をしたところで、逆に軍事的にたちまち制圧されてしまうだろうことは、
北朝鮮だってわかっている筈で、そんなことをわざわざするとも思えません。
よっぽど追い込まれていたらわかりませんがね。
かつての日本のように。
一方のアメリカはどうなんでしょう。
ただ戦争をヤリたいのでしょうか。
イラクを破壊しフセインを殺したように、リビアを破壊しカダフィを殺したように、
独裁政権だとレッテル貼りした国を破壊し権益を手にしたいのでしょうか。
またそんな大義のないアメリカの戦争を世界は容認しないといけないのでしょうか。
でも北朝鮮でそれが起こるとすると、その地域にアメリカが影響力を及ぼすことになり、
ひょっとして軍事拠点とすることも考えられ、そんなことは中国もロシアも許さない筈です。
彼らにとって北朝鮮という地域は、西側との緩衝地帯でもありますから、
やすやすといいようにやられるワケにはいきません。
ですから、アメリカが北朝鮮にナニか起こすとすれば、
中国とロシアの了解が前提だと思うのですが、そういう状態なんでしょうか。
まあ、北朝鮮にしてもアメリカにしてもわかりません。
アメリカはシリアに砲撃したように北朝鮮にもやりかねない、って言いますけどどうなんでしょう。
シリアへの数十発のトマホークも、事前にロシアやシリアにアメリカから通知を行っていて、
さほど被害の出ないところに打ち込んだって言いますからね。
トランプだったらここまでやるぞ、というデモンストレーションだったのでしょうか。
で、アサド政権は自国民を攻撃するほどひどいって言いますけど不思議なのは、
アメリカから数十発のトマホークを打ち込まれながらシリアは、
アメリカに対する軍事的・外交的な報復を行ったようなハナシは聞きません。
自国民には化学兵器だって使うらしい政権らしいのに、どういうことでしょうね?
それはさておき、アメリカが正義感に駆られてシリアを砲撃したとしてですよ、
その正当性は疑問だらけで、ほっといていいものではないと思うのですが。
アメリカの大義となったアサド政権による化学兵器使用ってのも、証拠はないうちに、
アメリカはあると言ってますが、ない証拠を根拠にアメリカが単独の判断でやったワケです。
そもそも、ホントに化学兵器が使われたかはわからないのです。
サリンが使われたということになり、後で確認されたと言ってますが、
確認されたことになった、ってだけのでっちあげかもしれません。
いや実際に化学兵器が使われたとしてもしても、どこの誰が使ったかもわからない。
シリア政府かその他の勢力かの付きとめはできてないでしょ、
ただアサド側との西側からの決めつけがあるだけです。
反シリア政府の勢力の可能性だってあるしアメリカお得意の自作自演かもしれません。
とにかく確認はできません。
仮にシリア政権によるものだとしても、アメリカが攻撃をしていい理由にならないでしょう。
なんでアメリカにそんな権利があって、なんでそんなことが許されるのでしょうか。
アサドがナニをして、そしてアメリカがナニか被ったのですか。
こんな根拠の薄弱なことを許していたら、今後も証拠なしである国から別の国への軍事介入を
容易に許す国際社会になっちゃいますよ。
もちろん日本はアメリカさんがナニをやろうと全面支持するワケですけど、
隷属ぶりもここまでくると哀れなモノです。敗戦国ってこういうことです。
ってことで、シリアにしても北朝鮮にしても誰と誰がナニを考えてナニが起こっているのかわかりません。
一応日本では今にも北朝鮮周辺で有事が起こるぞーってな雰囲気が煽られていますけど、
その理由や動機になるモノがさっぱりわからないのですが。
ま、戦争なんていつだって、自分が理解できる範囲内で起こるものではないのでしょうけども。