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中国の人工島付近に侵入したイージス艦は誰の助け舟か

2015-10-27 23:41:31 | 国際・政治
アメリカのイージス艦が南シナ海の人工島海域に侵入したことについて、
中国は反発してますが、日本はどうなんでしょう、歓迎、ってカンジなんですかね。

あの人工島は中国の膨張姿勢の象徴みたいなもんでしたし、
それを許したまんまでは日本の安全保障に影響があるってことで。

ただ、アメリカさんがその領域に入ったからといって、
日本を守るという意思が働いているのかはわかりませんが、
ま、日本としてはそれでも正義の同盟国・アメリカさんなワケですし、
中国に敵対してくれるモノならなんだって歓迎ですからね。

しっかしまあ、中国船が尖閣諸島に侵入したとなったら中国を非難し、
ロシア軍機が北方領土付近に侵入したとなったらロシアを非難するのに、
他国の領域に侵入するアメリカについては歓迎するとか、
どんなもんだろうと思うのですけれども。

それで言うと中国は中国でアメリカを非難できる立場かよというのもあり、
まあ、どの国もどの国だなあといいますか。


それにしても米軍イージス艦の中国付近での哨戒活動。
なんなんでしょうね、このタイミング。

アメリカの中国に対する警戒だとか、東アジアの安定のためだとか、
そんな好意的な見方もあるのですけど、どうなんでしょうか。
多少はそういうのもあるかもしれないにせよ。


日本では先日、安保関連法案が採決されたばかりでして、
これで集団的自衛権行使容認のもと、
「アメリカを助ける」海外での武力行使も容認されるのですよね。

ってことはもう、アメリカさんとしては、ほい来た!ということで。

ついに東アジアでなんかおっぱじめることになったとして、
東アジアだけではないですが、日本の軍隊、じゃなかった、自衛隊に、
軍事活動に出てもらい、アメリカを助けたり手伝ってもらうことができますと、
いうことで、自衛隊をアテにできるようになったのですな。


一方で日本としても、理解が広がらず反発も多いとされる安保関連法案について、
こうして東アジアでの軍事的緊張が高まる事案がクローズアップされれば、
法案の必要性ってものを国民に説得しやすくなるかもしれません。

つまりアベちゃん政権の助け舟になっちゃうのかもしれませんよ。


さらに、普天間基地の移設先として国が建設を進める辺野古の問題にしても、
沖縄県の翁長知事が海の埋め立て承認を取り消したり、また国がその判断を停止したり、
で、翁長知事は27日夜に政府に反発する会見を開くということで、
新たな基地建設を巡って沖縄県と国とがやりあっている状況なワケですが。

こうして政府の強硬姿勢には反発もありますし、
正当性だって怪しいんじゃないかとの疑念がある中で、
この米軍イージス艦の件でアメリカと中国の間で緊張が高まり、
軍事衝突が現実味を帯びてくる、なんて言っちゃえば、

 やっぱり沖縄に基地が必要じゃん!

との声を後押しすることになるかもしれません。
ここでもアベちゃん政権の助け舟になってくれそうです。


と考えると、アメリカさんが東アジアのため世界のため
正義感満々でイージス艦を派遣したというよりは、
自衛隊への協力要請という圧力を日本政府にかけつつ、
その実現に必要な日本国民の支持を取り付けるためにも、
安保関連法案と辺野古基地への理解獲得に四苦八苦している
アベちゃん政権への助け舟といいますか、
大掛かりな小芝居なんじゃないかと思えてくるのですけれども。

中国、アメリカ、安保関連法案、沖縄、そしてイージス艦の派遣。
つながっているように見えませんでしょうか。
 

哲学なき税制

2015-10-25 10:22:43 | 社会・経済
もうすぐハロウィンですねえ。

この週末なんかは仮装した子供をよく見ます。
子供はいいんですよ。子供は。

ただ大のオトナが仮装して、そこまでならまだしも大宴会で騒ぎ過ぎて、
モノを壊したり交通の妨害になったり町にゴミを散らかしまくったりと、
そんな迷惑かけることして恥ずかしくないんでしょうか。

そこはまあ、「ハロウィン」たるイベントだから許されると勝手に思い込んでいる、
もしくはそんな風潮が世の中にあるのでしょうかね。サッカーの日本代表戦みたいな。

この閉塞した日本社会で年に何回かくらいは、
オトナがハメをはずす機会があってもいいのかもしれませんけど、
騒がせっ放しでそれを許して甘やかして、そんなんでいいのでしょうかねえ。
オトナってそんなもんなんでしょうか。

騒いでもいいけど迷惑をかけた分は自分で責任を取らせるって態度を、
社会的に認識させ、そのように行動をとらせるようにできないものでしょうか。

しかしまったく、日本のオトナってのはよっぽど閉塞感とかストレスに晒され、
その捌け口となる機会を日々求めている、過剰に求めざるを得ない、
ってことなんでしょうか。わかる気がしますけど、なんて不健康な。

しっかしハロウィンに限らずクリスマスもヴァレンタインなんかもだと思いますけど、
極端に娯楽化した側面だけを日本じゃ能天気に享楽的に楽しんでいるだけですが、
もっと本来の意味合いってモノを認識しとかないとと思うのですけど、
ストレスの捌け口を求めてお祭り騒ぎするだけの日本じゃ難しいかもですね。


さて、日本の庶民のストレスの一つとなるものに増税がありますが。

消費税を現行の8%から10%に引き上げる際に軽減税率の導入が議論されてますが、
これがまあ見事にすったもんだしておりましてね。

いまだに適用範囲も決まらなければ運用方法も決まりません。

馬鹿な阿呆センセーは財務省みんなが面倒くさいと言ってると発言するわ、
宮沢SMセンセーは軽減税率の財源にタバコ増税しよかな?と発言するわ、
まぁ酷いもんです。


そりゃあ、消費税のなかでも税率の違うアイテムを作って運用しようとなったら、
そりゃ面倒くさいでしょうよ。

その面倒くさいのが役人だけで済むならまだしも、
民間事業者や消費者にも面倒くさい負荷がかかり、
その分の投資やコストが必要なんだとしたら、
何のための軽減税率かってことなんであって、
それで軽減税率分が相殺されかねないなら止めちまえと。

マイナンバー使って、専用のレジシステムを小売店等に導入させて、
消費者に申告させようなんて案もありましたけど、
そんなコストや労力を強いるくらいなら軽減税率を止めるのではなく、
増税そのものを止めちまえばいいんです。


それと軽減税率の財源ってなハナシが出ましたけど、
そもそもそんな代替財源が必要ってな税制だったんです?

そんなんでやっぱりどっかで増税して軽減税率を充填しなきゃいけないのなら、
やっぱり増税なんか止めちまえ、ってハナシなんじゃないです?


ってなことで、軽減税率がなんでこう決まらないかっていうと、
そもそも税に対する確固たるフィロソフィがないからなんだと思います。

公平で安定的な税体系を追求するってんじゃなくて、
ただ増税してより多くの財源を掠め取ろうってことばかりを考えちゃうもんで、
税に対する哲学がすっぽり抜け落ちてるんじゃないでしょうかね。

だから増税のための増税を繰り返すことにしかならないですし、
消費税と軽減税率といった場合にも、コレという方針が見いだせないのです。

発泡酒や第3のビールが売れて、その分、ビールの酒税が取りっぱくれるから、
全部同じ税率にしよう!なんて発想もそんなことなんじゃないかと。


だいたいね、財政が大変だってんで増税を繰り返してますけど、
今の今まで増税でナニか解決したことあります?

例えば徳川吉宗が幕府の財政再建のためにやったことは倹約でしたし、
仁徳天皇が国民の生活レベル向上のためにやったことは税免除でしたよ。

だから今の状況にもそれらが正解かどうかは自分にはわかりませんが、
そちらからの発想はないんですかね役人も政治家も。


国民も、日経平均いくらで浮かれてる人々もいるかもしれませんけど、
ソレどころか年金運用で7兆だか8兆だか10兆だかの損失を出してるワケでしょ?


 「アメリカ強欲資本」に吸い取られる日本国民の老後


ハロウィンだのに浮かれて享楽的になるだけじゃなくて、
政治や役人に厳しい目を常に向けとかないといけないのですよ。

大丈夫ですかね日本の国民は。


しっかし今こんな状況で来年春に増税するつもりってんですから、
軽減税率の適用なんて間に合う筈が無いだろうと思うのですけども。

もしくはアレですか、今こんだけすったもんだしておいて、
次の増税時に軽減税率の運用が物理的に間に合わない状況を故意に作っておいて、
そのどさくさに紛れて一律10%増税を事実化しちゃおう、ってことなんでしょうか?
どうでしょうか。
 

杭打ちデータ改ざん問題は、今回の事業者特有ではないよね

2015-10-16 23:54:49 | ニュース
横浜市の三井不動産のマンションで杭が適正に打たれておらずに、
マンション棟が傾きを見せているという件。

打った杭のデータを改ざんしていましたとのことで、
いやはや大変なことになりましたね。


大変というのはもちろん、マンションを買った住人は大変です。
マンションの資産価値とかじゃなくて、この先安心して暮らせないのですから、
引っ越すとか立て替えを待つとか、とりあえず一時的に居を移すとか、
急な対応を強いられています。

それだけでなく、マンション側との話合いなどもありますのでね、
これはこれで根気もいるでしょうし心労が重なりそうです。


で、マンション側、販売や施行関連の事業者、
これまた大変なトラブルをしょいこむことになったものです。

とりあえず住民の引っ越しとか当面の生活の面倒はしないといけませんし、
立て替えなんてまた莫大な費用と時間がかかってしまい、
事業者の体力も蝕んでしまいますね。自業自得ですけど。


傾いたマンション棟は4棟のうち一つといいますけど、
他の棟だって同様の問題を抱えているであろうことは容易に考えられます。

傾いた棟だけでなく全ての棟の住民の補償をしないといけないワケでね、
補修工事や立て替えどころじゃないコストと対応がのしかかります。

事業者としてはこの莫大な対応をこなさなければいけないのですが、
果たして企業としての体力が保つのでしょうか。


さらにこうなると、このマンションだけでなく、同じ事業者が関わった
他のマンションも同様のことがあるんじゃないかと疑われます。

そしてさらには、他の事業者でも同様のことをやってるんじゃないか?
との疑念が生まれるのも自然でしょう。


しかしなんでこんなことしでかしますかね。
バレたら大変なことになるってのは目に見えているのですけどね。

まあ、なんでかっていったらわからないでもないのですけど。


杭の打ち込みデータを改ざんしたのは元請けの下請けである、
旭化成建材の社員だそうです。

本来であれば、適切に打たれなかった杭を見つけたら、
別の杭を用意して打ち直す、といった工程が必要な筈ですが、
それがなされなかったのはコストがかかるからですね。

じゃ、そこでかかるコストを発注者が、うん、安全のために仕方ないねって
認めてくれるかというと、そうはいかないワケです。

アホか、お前らのミスだからコストはお前等で負担しろと、
杭を打ち直してもいいけど納期は絶対守れよと、言うに決まってます。

販売時期も決めてるし入居時期も決めてるし販売価格も決めている、
だから途中でコストアップも後期の遅れも認められない、
そういうことですから、下請けとしては「なかったことに」して、
やり過ごすことになるのですね。


だって発注者はコストを認めてくれないし、
自身の会社にも迷惑をかけてしまいます。

ということで、個人としての保身もあるかもしれませんし、
会社の利益のために行ったことかもしれません。

でもそれがやがて、こうした事態となるとはねえ。
予想されることであるとはいえ、どうしたらいいんでしょうね。


先日は東洋ゴムの耐震ゴム偽装問題もありましたし、
以前は耐震偽装の問題があったにも関わらず、
建設業界は利益重視で安全・安心は二の次との感覚は変わってないのでしょうか。

もちろん、この手のハナシは建設業界に限りませんけど。
東芝が「チャレンジ」と言って粉飾決算したのも記憶に新しいところです。


どうですか、例えば自分の職場も、周辺や知り合い等の職場も、
カネとコンプライアンスのハナシしかしてないと思いませんか。

個人情報保護だったり下請け法だったりパワハラにセクハラにマタハラに、
残業減らせやら環境マネジメント云々と、コンプライアンスその他の対応ってだけで
業務のゆうに何パーセントかを占めていたりしませんか。

しかもそのほとんどが形式的なプロセスをこなすだけで手のかかるシロモノで、
コンプライアンス重視というより書類重視なんでなすよ実態としては。
書類さえ整っていれば、適正と見做されるという。

実態はともかく形式的に書類を書いて適正に対応したことにして判子を押すというルーティン。
時たま監査もあるようですが、それも茶番でやり過ごす。

とにかく法令に則って書類をそろえるだけ、それだけのことに労力を費やす。
これがいまどきの事業者のコンプライアンス。

そんで次はマイナンバーに対応しろ、ですよ。
どんだけ本来の仕事以外の負荷を事業者にかければ気が済むのやら。


そういうのにコスト使って、カネのハナシばっかりして、
って、こんなんじゃ日本の企業の生産性も上がらないワケですし、
モラルや士気だって落ちていきますよ。

ましてイノベーションなんて望むべくもないと感じるのですがねえ。
形式的な書類とカネが優先なんですから。


つまり、横浜のマンションで起こった問題の根底にあるものは、
日本の社会全体に巣食っているんじゃないかと思うのですよ。

なんて不健康な社会になってしまったことかと。
 

役人が業者に入札の仕様書を作成してもらうのは珍しくないんじゃ

2015-10-13 22:19:26 | ニュース
マイナンバーにまつわる贈収賄容疑で収賄側の厚労省役人が逮捕されましたね。

なんでも、マイナンバーの医療に関するシステム設計に於いて、
業者に便宜を図り謝礼として現金を受け取ったのだとか。
完璧に犯罪ですね。

もともと国民の不信もあったマイナンバーですが、
本格施行前からこんなトラブルで大丈夫かよということで制度への不安や、
そもそも役所と関連業界の癒着、利益供与じゃないのかという不信と風当たりが、
いっそう強くなるのはいたしかたないでしょう。

ただ自分が思うに、マイナンバー制度の信頼以上に問題なのは、
関連汚職がこの一件だけなのか?ってことです。


はっきり言って業者と役人の癒着なんて珍しくもありません。
厚労省だけでなく似たようなことはもっとたくさんあるでしょう。

いやもちろん、役所の仕事全般がそんなことだらけでは困るのですが、
それなりの割合でこういったことってのは起きているんじゃないでしょうかね。

そしてマイナンバーなんて新しい利権なんですから、
そこに群がる業者、利権にあずかろうとする役人はたくさんいた筈で、
幾つか同じことがあったとしてもちっとも不思議ではありません。

ですので、この事件をきっかけに、他の癒着・贈収賄なんかも、
あぶり出されることになるのでしょうか。どうなんでしょうか。


そう考えると、この事件が発覚したのは何故なんでしょうね。
誰がどこにチクったのでしょう。

そして逮捕された中安容疑者がチクられたのは、
彼がノンキャリだったから、なんでしょうかね? どうなんでしょうか。


さて、中安容疑者はシステム開発案件の入札を行う際、
入札参加業者に示す仕様書をその落札した業者に作らせていたというのですが。

コレ、コレはコレで問題になるのでしょうか?
と言うのは、ここまでなら、しょっちゅうあることのような気がするからです。。


役所のとある入札案件の仕様書を作成するのは、
本来なら担当の役人なのですが、仕様書の要求レベルや
専門性が高いものになったりすると、役人の手に余ることもあります。

その場合は役人が懇意にしている業者に相談し、
仕様書を作成してもらう、あるいは一部手伝ってもらう、
といったことはよくおこなわれていそうなカンジです。

もちろんこのときは、業者は仕様書作成に手を貸した見返りに、
案件を落札することが条件になることが多いでしょう。
そうでなきゃ手伝う意味がありませんからね。
複数の業者による入札・企画コンペといいながら出来レースなワケです。


例えば、ある案件の仕様書を見るとやたら条件が細かく規定されていて、
特定の業者じゃないと落札できないことになっているんじゃないか?
といった臭いがすることだってあります。
そういうときはその案件から手を引いたりですね。

また、仕様書作成に直接は業者が手伝っていなくても、
役人が業者に相談を重ねることで引き出したアイディアなりが、
案件の仕様書にまんま反映される、つまり業者のアイディアが
役人の仕様書にパクられる、ってなこともあります。

まぁこのときも普通に仁義ある役人なら、
相談した業者が有利になるよう取り計らってくれたりするようですが。


ってなことで、役人が業者に仕様書作成を依頼する。
その代わりに役人は業者が案件を落札するよう誘導する。
ここまでならきっと、いろんな役所でよくあるケースじゃないでしょうか。

だからってそのたびに担当役人が謝礼を受け取っているわけではないでしょうし、
そこは少数なんだと思いますが。

思いたいですが、役人が謝礼目当てに特定の業者に発注することも多いでしょうね。


業者は業者で、落札が確実になるなら、
なるべく担当役人のためにも、力を貸すのは厭わないでしょう。

では、この出来レースはどうなんでしょう、
謝礼のやり取りがなかければ許されるところでしょうか。

そりゃあ入札としては不正ですし、違法か犯罪かはともかく、
少なくとも役人と業者のモラルは問われるかもしれませんね。


さぁて、こうなりますと、役人が業者に仕様書の作成を手伝ってもらうことも、
やりにくくなっていくのでしょうか。どうなんでしょうか。
 

外国の権威にすがりつき価値判断の主体性を失う国

2015-10-12 21:19:20 | ニュース



連日、受賞者の発表が続いているノーベル賞ですが。

先日は平和賞にチュニジアの民主化に貢献したとして、
「チュニジアン・ナショナル・ダイアログ・カルテット」なる団体が選ばれました。

日本人が期待した、「憲法9条の会」の受賞はなりませんでした。

しかしなんですかね。
ノーベル平和賞もよっぽどネタがないんですかねえ。
ま、こんな世界じゃ、受賞の候補もあったもんじゃないのでしょうけど。


受賞した団体はいわゆる「アラブの春」後の混乱時に活動し、
民主化に貢献した4団体をまとめてカルテットとしているようですが。

「アラブの春」なんてねえ、民主化革命ってことで称賛されてますけど、
自分からしてみれば西側諸国が政権転覆を美化する言葉としか思えないのですよね。

「アラブの春」一連の民主化運動はきっと、
西側諸国の機関が何らかのカタチで介入したものと考えてますが、
その過程で武力闘争を含む混乱もありました。

そしてここにきて西側が、あれらの民主化運動は正しかったのだ、
平和に貢献したのだと、正当化合理化するためにノーベル賞を利用した、
なんて邪推もしたくなるものですが。


去年のノーベル平和賞はマララでしたし、2年続けて中東関連が受賞です。

西側の都合に蹂躙され戦闘に巻き込まれる中東での、
西側諸国の悪業をカモフラージュするためなんじゃないかと疑いますが。

こんな状況の中でも平和の芽が生まれているよ!っていうね。
西側がメチャクチャな状況にしやがってるんですけどね。

ま、世界各地で戦争し放題のアメリカの大統領が貰える賞ですから。
功績っつうか、ある勢力の意図のもとに利用されるモノなのですかね。


そういや先日アフガニスタンでアメリカが誤爆?した病院は、
国境なき医師団のものでしたが、国境なき医師団は
1999年のノーベル平和賞なんですよねえ。

ノーベル賞を受賞者を邪険にする連中に対して、
ノーベル賞大好きの日本人はもっと怒らないんですかね。
どうなんでしょうか。


さて一方、ユネスコによる世界記憶遺産に「南京大虐殺」が登録されまして、
日本が反発しているとのことなんですけども。

以前はユネスコ世界文化遺産に「明治日本の産業革命遺産」群がと選ばれ嬉々とし、
韓国の反発を撥ね付けた日本が、ユネスコに抗議できるもんなんですか。
今度は反対の立場で日本が韓国とまるで同じことをやってるだけじゃないですか。


なんでも、中国の記憶遺産申請は政治的利用だってことで抗議なのだそうですが、
それをいっちゃあ「明治日本の産業革命遺産」だってそうなんじゃないです?

まあ、政治利用がどうというより日本としては、
ただ「南京大虐殺」を認めたくないってだけなのがバレバレです。

関連資料が国際機関のお墨付きをもらっちゃいました、
ってなことになると、いろいろ都合が悪いのでしょうかね。

韓国も慰安婦問題で記憶遺産申請に動くことも考えられますから、
日本としては引き下がれないのでしょう。


それでなんですか、政府や自民党はこうしたユネスコに対して、
分担金拠出の凍結を検討、なんですってよ。

分担金拠出額はアメリカに次いで日本が2位ってことでね、
なあんだ、やっぱり明治なんちゃらの世界遺産登録もカネのおかげでしたか。

って、今度は中国の申請が通ったら、じゃあカネ出さない!とか、
どんなわがままですか。それこそ政治的な都合じゃないですか。

まぁ、スポンサーである限りは口を出したくなるのもわかりますけどね。
そういうあからさまな態度に出ると、世界遺産をカネで買っているってのが
露骨になるだけでみっともないんじゃないでしょうか。


まったく世界遺産もノーベル賞も、妙に外国の権威をありがたがっちゃうから、
それがこんな子供のケンカみたいなことになるんじゃないです?

ホント日本人ってのはモンドセレクションとかの賞とか含め、
外国に褒められることが大好きですよねえ。

さらにクリスマスだったりハロウィンだったり、外国、
それも西側キリスト教圏の国々が好きなものが好きですよねえ。

彼等が良いと認めるモノが良いモノであるかのようです。
映画だって「全米が泣いた」なんていうと、好んで見に行けるのですからね。

なんかもう、日本人の価値判断が日本としての主体性を失っているんじゃないでしょうか。