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アフガニスタンのカブールで、大規模なテロと思われる事件がありました。
自爆テロと思われるもので、31日の22時時点で死者が80名を超えており、
さらに増える可能性もあるようです。
いやいや、子供の頃は、っていうか911が起きたときでさえも、
世界中でこんなに頻繁にテロが起きるなんて予想できませんでした。
いったい世界はどうしちゃったのですかね。
こうテロが頻発するとなると日本も対岸の火事と言ってられませんが、
日本人にとっては悲しいニュースが最近ありましたね。
佐藤琢磨のインディ500制覇に不満?米記者を不適切投稿で解雇
インディカー・シリーズ、第6戦のインディアナポリス500で
アンドレッティ・オートスポーツの佐藤琢磨が優勝したことに対し、
失望感を抱く内容の投稿を行った米スポーツ記者が解雇された。
問題の記者が所属していた米紙デンバー・ポストが29日、発表した。
同紙の記者を務めていたテリー・フレイ氏は、戦没者追悼記念日(メモリアルデー)の週末を迎えた28日、
インディ500で佐藤が勝利を飾ったことに不満を訴えるような内容をツイッターに投稿し、
激しい抗議が相次ぐ事態を巻き起こした。
フレイ氏は「特に個人的な関係はないが、メモリアルデーの週末に日本人ドライバーが
インディアナポリス500を制したことにとても不快感を覚える」と投稿。
これには同氏の解雇を求める声とともに批判が殺到したため、問題のツイートは削除された。
抗議の一部では、「特に個人的な関係はないが、あなたがデンバー・ポストから解雇されることを望んでいる」
と書き込まれていた。
のちに謝罪したフレイ氏は、自身の見解を明らかにするための弁明として、
第2次世界大戦の沖縄戦において、父親とともに日本と戦って戦死したアメリカンフットボールの選手について、
大々的に取り上げて書いたものだったと説明した。
「佐藤琢磨に謝罪する。メモリアルデーの週末に感情的になり、第2次世界大戦で戦った相手国の一つに対して
ばかげた発言をしてしまった。改めておわびを申し上げたい。このような話に建設的な目的は何も見いだせず、
もっと分別をわきまえるべきであり、自分自身に腹が立っている」
しかしながらこの謝罪もむなしく、デンバー・ポストはフレイ氏の解雇を発表。
同紙はツイッターに声明を出し、
「当社の記者の一人が書いた無礼で容認できないツイートについて謝罪します。
テリー・フレイはもはやデンバー・ポストの従業員ではなく、
問題のツイートも当社の信条や立場を代弁するものではありません。
われわれの心からの謝罪を受け入れていただけることを望んでいます」と述べた。
世界は少なくとも差別のない世界に向けて努力をしているところなんでありますが、
そうした方向性に背くかのような態度が見られるというのは悲しいことです。
そして、その差別の対象に日本人がなってしまったことも悲しいことです。
まあ、ねえ、米欧人が東洋人を差別する感情を持つことはわかります。
もちろん、全員ではないですが、一定の割合で差別感情を持つ人というのはいるものです。
そうした思想信条については自由ですし、止められるものではありません。
しかし、こうして、記者という立場であっても、皆の目に触れるところで言葉にしちゃうとはねえ。
日本人は日本が評価されてると勝手に信じて悦に入ることがままありますが、
なんのことはない、世界的に見ると日本人だって東洋人のウチってだけなワケで、
一部から見れば差別・侮蔑の対象です。残念ながらそれが現実です。
しかも東洋人となるとおそらく、人種差別・区別においての認識では、
最低ランクに位置するものと思われるのです。
なんせ黒人と違って体が小さいうえ、中東ほど顔つきがヨーロッパと近くなく、
日本人なんか畳の上で生活しているせいか背中は曲がっていて、
男はガニ股・女は内股で歩く姿も格好よろしくない、ときています。
おまけに外国語が苦手で物欲と食欲は旺盛。
まあ米欧人からしたら下等でうっとおしく邪魔に見えるでしょう。
米欧に渡航したことのある人ならわかるかと思いますが、
自分もヨーロッパに行く度に東洋人故の差別らしきそぶりに1日に2回は遭います。
写真を撮っていると邪魔されるとか、レストランに行けば目立たない奥の席に案内されるとか、
明らかな行為でなくとも、ちょっとした態度やそぶりで差別を感じることはあります。
まぁ自分は、体は華奢で表情にも締まりがないもんで、しょうがないのかもしれませんが。
もちろん、外国人が皆、東洋人に対して差別的というのではありません。
では、その割合はどれくらいなのかというと、おそらく、
韓国や中国を嫌う日本人の割合くらいじゃないでしょうかね。
と考えると、相当な確率かもしれませんね。
ショーン・コネリー主演の映画「007は二度死ぬ」を観たことあるでしょうか。
007シリーズの仲で日本が舞台となった作品です。
その中で日本人はというと、例えば特殊部隊などは忍術訓練をしていたりと、
けっこうデフォルメされていて、日本人からすると「ンなワケねえだろ」と
ツッコミたくなることも多いのですが。
で、こんなシーンもあるワケです。
刀を振り回して狂ったように雄叫びを上げる武士(?)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/46/d937ed75e501a917bad852c805400037.jpg)
007という映画自体がシャレでできている要素が強いとはいえ、
この場面も、米欧人が認識する日本人像の一端が現れているのかも知れません。
あとは例えば、ジェリー・ブラッカイマーの映画「パールハーバー」に描かれる日本人軍人とか、
外国の映画での日本人の描写に首をかしげたことがある人も多いと思うのですけど、
ま、そんなヘンなイメージが全てではないにせよ、日本人というのは外国に
そういうふうに見られている側面がある、ことの証左かもしれませんね。
とにかく日本人・東洋人ってのは世界的に見ると、
差別の対象となるということを大いに自覚しないといけません。
だからって上の記事のようなことが当たり前でいいワケではないのですが、
現実を受け入れることは必要です。
じゃあ、たかだか国の違い、民族の違い程度で自分も差別に対象になっているのなら、
自分も下等な誰かを差別してもいいと考えるか、いや、
偏見なく見てくれる人もいるのだから、自分も同じ立場に立ちたい、
大きくそんな認識に分かれるとしたら、自分は後者ですね。
嫌な思いをすることもあるかもしれませんが、なるべく多様な人々と仲良くなりたいです。
でも、日本の問題やいじめにも見られるように、異質な者を敵と見なす、というのは、
人間の本能なのかもしれませんけど、なんとかなくす努力を社会として続けたいものですが、
まあ、社会全体となるとかえって、反発も大きいのかもしれませんねえ。