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アメリカ大統領予備選もいいけど自国の政治をもっと報道したら

2016-03-02 22:46:45 | ニュース
アメリカでは大統領候補を決める予備選が行われていまして、
今日なんかはスーパーチューズデーってことで盛り上がっているようです。

で、民主党ではヒラリー・クリントンが、共和党ではドナルド・トランプが、
このスーパーチューズデーで大きくリードする結果になったとのことです。


今やすっかりお馴染みのトランプ氏、相変わらずの暴言ぶりで話題ですが、
それでかえってメディアの注目を集め、支持率を上昇させているかのようです。

こうした排外的で差別的な人物が人気を集めるのは異常にも思われる節もありますが、
実はこの民意というのは潜在的にずっとあったのではないでしょうか。

もちろん現代では人権意識も高まり法も整備され、懲罰の用意も世間の目もあるので、
迂闊にはそういった言動や行動は慎まれるのが当たり前ですし、政治家だけでなく誰しもが
排外的・差別的であってはならないのが正義で常識的であるという建前です。


だから、人前で、しかも政治家がそういったことを公に発言することはほとんどなかったのですが、
ここにきてトランプ氏が出てきて、大きな支持を集めています。

おそらく、ここ最近、こうした過激な人物が支持されるような社会風潮になったのではなくて、
ただ、それを言う人がいなかっただけなんじゃないかと思うのです。

潜在的に多くの人が思っているけれども非常識的だから人前では言えなかったことを、
トランプ氏はおおっぴらに代弁してくれたというワケです。
だから、アメリカ人の中で隠れていた本音が引き出された、ってことなんじゃないかと。

アメリカだけじゃないですけどね。
潜在的に排外的で差別的な意識を多くの国民が実は抱えているというのは、
どの国でも、もちろん日本だって同様のことでして、
なんたって首都の東京では石原シンタローが十数年も知事を務めていたことでも明らかです。

日本じゃ中国や韓国・北朝鮮への嫌悪と侮蔑・差別を露にする人は多いですし、
トランプ氏のような主張を政治家がしたら、やっぱりそれなりの支持を集めちゃうんじゃないですかね。


しかしま、自分が思うところではトランプ氏は支持を集めているというより、
そんな過激な言動でウケている、ってことなのかなと。

先日はアップルがFBIからのiPhoneのロックを解除せよとの要求を撥ね付けたことに対し、
「アップル製品をボイコットせよ!」なんてことを自身のiPhoneでつぶやいちゃったりとか、
そんなお茶目なところもいいのでしょうかね。

そのウケているってだけで、まさに大統領候補にならんとまでしているのですが、
でもまあ、民意なんていうのはどの国でもこの程度なんでしょうね。
トランプ氏本人だって本気で大統領になろうと考えているかは怪しいもんだと思います。


あとトランプ氏が支持を集める理由としては、自分が大金持ちですから、
軍需産業やウォール街の支援をほとんど受けていないことがあるかもしれません。

普通の政治家はそうした業界の支援を受け、その代理人・代弁者となってしまいがちで、
政策も彼らへの利益誘導がなされているとの国民の政治への不満と不信が、
トランプ氏への期待となっている側面はあるのかもしれないですね。

あまり報道はされませんが、トランプ氏は大企業や銀行に対してもあの調子で
言いたい放題みたいですんでね。

ですので、仮に大統領となったとしてもあまりバックアップはされそうにないですが、
こんなトランプ氏でもそんな業界に取り込まれたりすることはあるんでしょうか。

というより実際はそれ以前に、軍需産業やウォール街の後ろ盾のない人物が大統領になるとは、
なかなか考えにくいのですけども。いくら今、予備選で勢いがあるとしてもです。


ところでアメリカの大統領選、その予備選ですが、
まぁ日本のメディアは大々的に取り上げるものですね。

そりゃあ日本が大好きなあこがれのアメリカさんのことなので注目するのはわかりますが、
よっぽど自国の政治のことより力を入れて報道してるカンジですよ。

でも日本の政治でアレはどうなんだコレはどうなんだとツッコミを入れると
官邸から圧力がかかっちゃいますからね。電波止めちゃうぞとか。
しょうがないんですかね。