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もんじゅの運転準備に禁止令が出されたと言っても

2013-05-30 00:14:15 | 社会・経済
 もんじゅ再開準備中止に=規制委が決定、点検漏れ問題

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の
 機器1万点近くで点検時期の超過が見つかった問題で、原子力規制委員会は29日、
 原子力機構に対し、運転再開に向けた準備作業を当面進めないよう命令することを
 正式に決定した。原子炉等規制法に基づく措置で、再発防止や安全管理の徹底を求める。
 命令により、もんじゅは再発防止策が徹底されたと規制委が判断するまで、運転再開の
 準備ができなくなる。文部科学省に対しても原子力機構の指導、監督を要請する。
 規制委はまた、もんじゅ敷地内の亀裂(破砕帯)の現地調査を6月中にも行うことを
 明らかにした。もんじゅは原子炉建屋直下に活断層の存在が指摘されている上、
 7月に施行される新規制基準に適合させる必要もあるため、再開の見通しが立たない状況だ。


もんじゅの再会準備に禁止命令だそうです。
いい加減な運用をしていた原子力施設に対しては、当たり前の判断ですね。

そもそもがうまく行ってなくて動いてなかったのですから、
禁止命令もナニもないような気もしますけどね。

まあ、運用がずさんで禁止命令ってのなら、同じような決定を下されそうな
原発あるいは原子力関連施設は山ほどありそうなもんですけど。


でも、上の記事の途中にある一文、

 再発防止策が徹底されたと規制委が判断するまで、運転再開の準備ができなくなる。

ってのが不気味なのですがね。

だって、再発防止策が徹底されたと規制していいんかい?が判断したら、
もんじゅの運転再開は可能、ってことですよね。

なぁんか、規制していいんかい?が一時的に厳しい仕事をしたポーズじゃないか、
とも疑ってしまうのですがね。


一方では原発の新規制基準が施行される7月に向けて、
各電力会社は原発再稼働申請やる気満々らしいですから。

仮に原発再稼働って言っても、もんじゅの運転に禁止命令が出されている限りは、
核燃料サイクルも意味がないのですから、使用済み核燃料は核燃料サイクルの
資産ではなくてただのゴミでしかなく、つまりは不良資産でしかなくなるのですが、
電力会社は嬉々として原発再稼働申請なんてしている場合でしょうか。

これまで貯まりに貯まった使用済み核燃料がゴミと化すだけではなく、
原発再稼働によって新たに使用済み核燃料が生じるのですから、
これってどうなんでしょうか。

しかも、最終処理の方法も施設建設の候補地さえもないのですよ。
使用済み核燃料の一時的保管場所であるプールのキャパシティも
もうすぐいっぱいになるってのに、電力会社はどういう見込みがあるのでしょう。

六ヶ所村では核燃料再処理の目処が経ったなんて言ってますけど、
もんじゅが停止して準備の禁止命令が出された状態で、
それこそ、核燃料サイクルは生き延びるとの見込みがなければ、
能天気に原発再稼働申請、なんて言えないところなんじゃないでしょうか。


それがそうでもないってのは、もんじゅの再開に見込みがある、
核燃料サイクルは継続する確信があるってことだったりしませんかねえ?

だとすると、今回のもんじゅの運転再開禁止命令ってのは、
ただのガス抜きに過ぎない可能性があるのかもしれませんよ。

引き続き規制していいんかい?はもんじゅ敷地内の破砕帯について
活断層かどうかの調査をするということですので、それに注目ですね。


活断層との判断となれば、それこそもんじゅは廃炉でしょうから。
廃炉にできる技術があるのかどうかは別としても。

すると核燃料サイクルの実質的破綻ですからね。
増え続ける使用済み核燃料をいよいよどうにかしなければなりません。
保存のキャパからして原発の再稼働など難しくなる筈ですが。


逆に、活断層でないと判断され、もんじゅの事故再発防止策が徹底された、
というような判断になれば、またグダグダな原発行政が続くのですけども。

どうなることやら。
 

コレに関しては橋下センセーを支持

2013-05-28 00:32:50 | 国際・政治
性欲発言問題で相変わらず叩かれ続けている橋下センセー。
27日は釈明の会見を行いましたね。

まだ、この件を引きずっているのですね。
ま、橋下センセーが謝罪しないからなのでしょうけど。


そんな釈明会見なんて必要ないのになあ、と自分では思ってますがね。
みんな謝罪しろと言いますけど、何を謝罪しなきゃいけないのでしょう?

橋下センセーに非があるとすれば「お騒がせした」くらいのものじゃないでしょうか。
まあ、つけ込まれるに恰好の話題ではあったのですがね。


結局みんなナニを批判してるっかというと、
「言ってはいけない」ことを「言った」ことなんじゃないかと。

真実だからこそ「言っては」ならなかった、だから批判されている、
ということなんじゃないかと。

だからその真実の面からちょっとずらして、「慰安婦を容認した」とか言って、
問題をちょっとすり替えて、橋下センセーを批判しているのではないかと。

「慰安婦」なんて言うと、ご婦人方が感情的になるのはやむを得ませんし、
そういう脊髄反射に対しては橋下センセーの言わんとすることへの理解など
おそらく永遠に得られないでしょうけども。


まぁでも、「言っちゃった」からには、釈明とかしてほしくなかったのですけどね。
間違ったことは言ってないのですから。

言ったことが、不愉快な現実だった、ってことです。

それを不愉快だからといってその問題に蓋をして、
女性の人権を侮辱してるとか方向違いのことで批判して、
現実を認識することさえ放棄するのは逆にいかがなものかと思うのですけど。


米軍兵への「風俗を利用しろ」については謝罪したのですがね。

これは橋下センセーが「不適切な表現」としたのがなんのことか、
イマイチわからないですけど。

ただ、米軍への沖縄での一般女性への暴行が明るみになるたび、
「遺憾だ」「抗議する」ってだけで、具体的な抑制策に繋がってないのに対し、
合法的な風俗施設でちょっとでも兵士のストレスを柔らげられたら、ってのは
よっぽど前向きだと思うのですけどね。

アメリカも、ウチの兵士はそんなに淫乱じゃない、
性欲を抑制するだけの規律はある!

とか、そういうメンツを保ちたかったのでしょうかね。


で、「必要だった」「現実だった」ってのは、正しいってことじゃないですからね。
それは橋下センセーも最初から言ってます。

ただ、そういう必要があったのは現実だったということでして。
必要があるってのは正しいって意味ではないのは、理解されがたいのですかねえ。


橋下センセーも、マスコミが誤報した、なんて言っちゃってますけど、
それは自分もニュアンス的にどうかとは思いますが、
もともとの会見の一部にだけフォーカスしてマスコミが恣意的に報道した、
ってのは確かだと思います。

会見の全部を見ると、記者の質問にイラついたのか、
後半では言い方が荒っぽくなっているのは印象悪いですけど。


結局、メディアも世間も、

 失言だ! こいつぁー叩きがいがあるぞー!

ってなカンジで、おいしいネタに喰いついてるだけなんじゃないですか。

会見に出席した記者達も、それこそ袋だたきにしてやろうって気が満々で、
橋下センセーが何を言おうと理解を示そうなんてつもりはさらさらないのじゃないですかね。

記事のテーマも反省してないとか謝罪してないとか女性蔑視に変わりないとか、
橋下センセーを批判するってのがハナから決まっているのでしょう。

橋下センセーが何を言おうと、です。


またはアベちゃんの村山談話発言でアメリカさんを怒らせた件から世間の目を逸らすため、
コイツのほうが酷いこと言ってますよ!とメディアが騒いでいるようにも見えますね。

要は、失言して怒られたアベちゃんへのマスコミの援護射撃ですかな。


「慰安婦」「風俗」っていう言葉に安易に飛びついて、思考を放棄して、
正義感むき出しにここぞとばかりに橋下センセーをバッシングしてるようにも見えますけど、

マスコミだけじゃなく、大阪市民に大阪府民はじめ全国の有権者さん、
彼を首長に2度も選び、彼がトップの政党から国会に議員を送り込んだのは我々なんですからね。

そっちの反省もしなさいよ。
 

核廃棄物最終処分場にうってつけの候補地とは

2013-05-27 21:45:28 | 社会・経済
核燃料サイクルに必要な核燃料の再処理に一定の目処が立ったんだそうです。


 核燃再処理、ガラス固化試験終了 工場の年内完成めど立たず

 日本原燃は27日、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の二つある炉のうち、
 一つの炉(A系列)でガラス固化体製造試験が26日深夜に終了したと発表した。
 もう一つの炉(B系列)の試験は既に終了しており、工場完成に必要な国の検査を受ける
 事業者側の準備が整った。

 1993年の着工から20年を経て、核燃料サイクル政策の要となる再処理技術の確立に
 一定のめどが立ったが、原子力規制庁は今年12月に施行するサイクル施設のための
 規制基準への適合を確認後に検査する方針で、工場の年内完成は事実上不可能となっている。


これは、やはり核燃料サイクルに必要なもんじゅに停止命令が出されたのにもめげず、
核燃料サイクルは死んでないというアピール、核燃料サイクルは続けるぞっていう宣言、
そういうことでよろしいのでしょうか。

もんじゅが動かないうちは六ヶ所村だけ稼働しても無駄なんでしょうけどね。
それに一番大きな問題として、核廃棄物の最終処分の問題に解が出なければ、
核燃料サイクルにならないと思うのですけどね。


ところで、茨城県東海村の日本原子力研究開発機構(原子力機構)の
加速器実験施設「J-PARC」の放射性物質漏れ事故が起こりましたが。

事故によって放射能が漏れているかもしれない空気を換気扇を動かして
外に放出させたっていう何ともお粗末なことをやらかしたワケでして。

その事故対応もそうでが、23日の事故発生から先週金曜深夜の発表までに
1日半もかかったことが批判されているのですけど。

これ、1日半もかかった、っていうのじゃないでしょう?
最初から休日前の深夜に発表しようという魂胆だったんでしょうよ。

福島第一原発の事故から学んだものは、こうした事故対応マネジメント(笑)
ってことなのでしょうね。


それにしても、この事故で被爆されたスタッフの方々、
30人を超えているらしいですが、本当にお気の毒です。

被爆されたスタッフの方々にはくれぐれも最善の処置を施していただきたいです。


そして、施設周囲への汚染はどうなっているのでしょうか。
いつものように周囲の環境への影響はない、みたいな答弁を施設側はしてるのですが、
ちゃんと真摯に調査とかしてるのでしょうかねえ。


原発ムラの調査や情報公開の姿勢に不信なのは我々庶民だけではありませんでね。


 東日本大震災:福島第1原発事故 健康調査は不十分 内部被ばく検査拡大を勧告-国連報告書

 東京電力福島第1原発事故による被ばく問題を調査していた国連人権理事会の
 特別報告者、アナンド・グローバー氏の報告書が24日明らかになった。
 福島県が実施する県民健康管理調査は不十分として、内部被ばく検査を
 拡大するよう勧告。被ばく線量が年間1ミリシーベルトを上回る地域は
 福島以外でも政府が主体になって健康調査をするよう求めるなど、
 政府や福島県に厳しい内容になっている。近く人権理事会に報告される。

 報告書は、県民健康管理調査で子供の甲状腺検査以外に内部被ばく検査を
 していない点を問題視。
 白血病などの発症も想定して尿検査や血液検査を実施するよう求めた。

 甲状腺検査についても、画像データやリポートを保護者に渡さず、
 煩雑な情報開示請求を要求している現状を改めるよう求めている。

 また、一般住民の被ばく基準について、現在の法令が定める年間1ミリシーベルトの
 限度を守り、それ以上の被ばくをする可能性がある地域では住民の健康調査を
 するよう政府に要求。国が年間20ミリシーベルトを避難基準としている点に触れ、
 「人権に基づき1ミリシーベルト以下に抑えるべきだ」と指摘した。

 このほか、事故で避難した子供たちの健康や生活を支援する
 「子ども・被災者生活支援法」が昨年6月に成立したにもかかわらず、
 いまだに支援の中身や対象地域などが決まっていない現状を懸念。
 「年間1ミリシーベルトを超える地域について、避難に伴う住居や教育、
 医療などを支援すべきだ」と求めている。


なにやってんでしょうね?
福島県も政府も。

しかも年間20ミリシーベルトはおかしい、1ミリシーベルトとすべき、
ということなのですけども。

東海村の事故で被爆したスタッフは発表によれば1.7ミリシーベルトの
被爆をしたってことなんですけども、これ年間じゃなくて一瞬での被爆ですからね。
どんだけ強烈な被爆なのでしょう。しかも内部被爆ですよね。

原発関連の施設がある限り、何らかの事故はなくなりませんし、
こうした被爆者まで生んでしまうのです。


もうね、原発とか核燃料サイクルとか、本気でやめましょうよ。

少なくとも、そうすることで原発事故はなくなるのですから。
残念ながらなくならないのは、既にある核廃棄物でして、
これだけはなんとかしなかればならない重い現実はあるのですけど。


核廃棄物の最終処分場がないのは、候補地が見つからないからで、
その候補地も地元の理解を得られないってことでして。
ま、当たり前ですね。

でも、あれ、ひょっとして、最終処分地の候補地にふさわしい自治体があるような。。


例えばですけど、今ある原発を廃炉にして、
そこを代わりにそのまま最終処分地にできないものでしょうかね?

だって、既に原発を誘致している土地柄なんですから地元の理解もあるでしょうし、
それにあたって地盤の調査もしてるでしょうし、そもそも敷地も安全なワケでしょう。
少なくとも建前では。

これなら原発が廃炉となると地元も産業がなくなるなんてことはないでしょう?
最終処分場となれば、施設の管理はしなきゃいけないのですから。


今現在、原発の建設と稼働が認められているってことは、
敷地としても地震などの災害の不安も少ないに違いないし、
地元も原発施設の誘致を認めてくれていますし、
日本の最高レベルの技術(笑)をもってすれば、
さぞかし安全な最終処分施設になるんだろうと思うのですがね。

どうでしょうか、原発は廃炉にして、核廃棄物の最終処分場に再建。
いいアイディアだと思うのですけどね。
 

TPPの「聖域」って守ってくれるんでしょうね?

2013-05-25 01:51:24 | 国際・政治
株価暴落・乱高下でそれどころじゃないのかもしれないのですけど、
24日の日本経団連新聞にひっそりとこんなTPPに関する記事。


 TPP交渉、投資規制の撤廃要求 政府が方針案

 日本が7月に参加する環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の方針案がわかった。
 日本企業の海外展開を支えるため、送金制限や技術開示要求の禁止など
 「投資規制」の撤廃を求める。焦点の農産品の関税撤廃・削減では、
 従来の経済連携協定(EPA)より「はるかに高い自由化」になるとし、
 コメなどを例外とする「聖域」が認められない可能性も示唆した。

 TPP交渉は現在、ペルー・リマで開催中。24日の閉会後に7月会合の日程が決まる。
 日本は7月交渉を見据え、積極的にルール作りに関わる「攻め」と慎重に検討する
 「守り」を明確にする。

 攻めの主な分野は「投資ルール」「知的財産」「金融」だ。
 日本企業が相手国政府に補助金などを申請する際、技術開示を条件にすることを禁止する。
 模倣品や海賊版対策を強化するほか、金融機関が日本で扱っている金融商品は現地でも
 認可するよう要求する。

 化石燃料やレアアース(希少金属)など資源の安定確保を目指し、
 産出国が輸出を制限する際には事前通報する規定を要求する。
 ビジネスマンのビザ(査証)発給を迅速にし、制限を撤廃する規定も設ける。

 守りでは「農産品の関税」「日本郵政・共済」「食の安全」を掲げる。
 政府関与が残る郵政や共済には「事業制約を求められる可能性がある」と示唆。
 残留農薬は「交渉では今のところ議論されていない」とするが、
 今後交渉のテーブルに乗る可能性に触れた。地方自治体の政府調達に外資が
 参入すれば「地方の建設業の受注が減りかねない」と懸念も示した。

 日本がTPPの交渉方針案をまとめたのは、
 7月以降の交渉でスムーズにルール作りに関わるようにする狙いがある。

 TPP交渉はペルー会合を含め計17回開かれた。
 すでに通信インフラを開放する「電気通信」、複数の行政機関への手続きを
 まとめる「税関手続き」などで大筋合意した。日本が優先して主張したい貿易や
 投資のルール、知財などは各国の調整が難しく「日本が交渉を主導できる余地は
 まだある」(外務省)とみる。

 農産品の関税では「撤廃・削減の対象としない除外や、将来の交渉に先送りする
 再協議が認められないおそれがある」とした。交渉前から弱腰ともとれる内容だ。
 米国とは事前協議で「農産品など貿易上のセンシティビティ(強い関心事項)が
 両国にある」と確認できた。オーストラリアやニュージーランド、カナダは日本に
 農業分野の開放を強く求めており、厳しい交渉が待ち構える。


何コレ。

 「聖域」が認められない可能性も示唆した

は?

ナニさらっと言っちゃってるんでしょう。

聖域が認められるって、アベちゃんがオバマに言質を取り付けたとかで、
そりゃあ大手柄のように報道してたじゃ、あーりませんか。

それが、「聖域が認められない可能性を示唆」ですってえ!?

違うでしょ! 何が何でも守るんでしょ! 死守するんでしょ!
責任者、出てきて説明すべきなんじゃないですか?


なぁんちゃって、実は最初から何も変わってないんですよね。

アベちゃんとオバマの会談ではお互いにセンシティビティ(笑)があるとかで、
それを尊重すればTPP交渉参加への意義があると確認されたかのようでしたが、
「聖域」が認められない可能性なんて残したままだったんですからね。

「守るべきものは守る」と言ってましたし、国益にならないなら
交渉から離脱するとも言ってましたからね、さあ、7月からのTPP交渉で
日本政府はどんな辣腕ぶりを見せてくれるのでしょうかね。

え、国益が農産物の関税死守だとは誰も言ってないのでしたっけ?


で、今更なんですが、大新聞さんがここで伏線を張り始めたんじゃないかという、
そんな気もするのですがね。
 

Thanks Carra

2013-05-24 00:04:43 | フットボール・スポーツ



サッカーのイングランド・プレミアリーグの全日程を終え、
今週末にはヨーロッパ・チャンピオンズリーグの決勝戦を控えています。

今シーズンのヨーロッパ・サッカーも終わりへ近づいています。
そして、プレミアリーグに関わる何人かの偉大な人物がピッチを去ります。


 アレックス・ファーガソン、
 デヴィッド・ベッカム、
 ポール・スコールズ、
 マイコー・オーウェン、
 ジェイミー・キャラガー。


おそらくキャラガーはこのなかで地味な存在でしょう。
しかし、我がリヴァプールの、間違いなくレジェンドであります。

DFというポジションゆえ、はっきり言って働きっぷりは地味です。

攻撃に関してはゴールに絡む選手ではそもそもありませんし、
テクニックやスピードなど、派手な特徴があるワケでもありません。

あるのはディフェンスにおけるリーダーシップ、キャンプテンシー、
誰よりも熱いハートと勝利への情熱。

しかし、それ以上に観る者を感動させることが他にありましょうや。


キャラ本人によれば、一番思い出深い出来事はイスタンブールとのこと。
2003/04シーズンのチャンピオンズリーグ決勝、イタリアのミラン戦です。

この試合は前半終了時点でミランが3-0とリード。
誰もがミランの勝利と疑わない途中経過でした。

ところが後半に入ると、ジェラードを中心に攻勢を仕掛け、
リヴァプールが3-3に追いつきます。

そして延長戦に入りますが、キャラガーは足をつって倒れることがありながらも、
相手選手にタックルし続けておりました。この姿には涙が出そうになりました。


そして3-3の同点のままPK戦に入ります。

PK戦でリヴァプールの優勝が決まった瞬間、ミランのシェフチェンコの
キックを止めたキーパーのデュデクのもとに誰よりも早く駆け寄ったのは、
足をつっていた筈のキャラでした。このときは泣きました。


キャラガーはこのPK戦の直前、デュデクに「グロベラーのようにするんだ」
と、アドバイスをかけたといいます。

ジンバブエ代表のGKグロベラーは、1984年のチャンピオンズカップ、
現在のチャンピオンズリーグの前身ですが、その決勝のローマ戦、
やはりPK戦になったのですが、その際に身体をくねらすように揺らしながら
相手のキックに備えたのです。

それが奏を功してか、相手はその動きに幻惑されたのか、
見事にPK戦を制しリヴァプールにタイトルをもたらしたのです。

そんなグロベラーのようにせよとキャラガーからアドバイスを受けたデュデクは
その通りにし、やはりPK戦を制したのです。冗談みたいです。

ま、ライブで見ていた自分も、グロベラーみたいなことをすれば、
ひょっとして勝てるかな、なんてことをその瞬間は思ったりしましたが、
まさか本当にそれを行い、またアドバイスする選手がいるとはねえ。


それからキャラガーは、一時チェルシーへの移籍が噂された同僚のジェラードを、
「お前なんで移籍するんだよ」とリヴァプールに引き留めたと言われています。
それがまた泣かせます。

地元出身でユースの頃からリヴァプール一筋のキャラガーですが、
子供の頃は地元のライバル、エヴァートンのファンだったのですけど。。

でもそれは、やはり地元出身でリヴァプールで活躍したマイコー・オーウェン、
ロビー・ファウラー、スティーヴ・マクマナマン同様なので気にしていられません!


そういった意味でもう、正真正銘のレジェンド。

おそらくキャラガーの情熱は、今後もリヴァプールで活かされるのでしょう。
いつかは監督として。。


Thank you very very much, Jamie
1996-2013