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官房副長官の「不良」発言はフォローしきれるか

2016-11-24 22:19:13 | 国際・政治
世の中、良くも悪くもトランプですよトランプ。

なにせあれだけの暴言を吐いておいて一国の宰相としていかがなものかという疑念に、
不十分なかがらも少しづつ解決を図ってきた性や宗教・民族などへの差別問題が、
ここで逆戻りして排外的な政策がとられていくのではないかという不安を、
アメリカだけでなく世界中が抱いているところでありますが。

その一方、なぜかトランプ相場ってことでニューヨーク・ダウも日経平均も高騰してますね。
トランプの経済政策に期待なんですってよ。

トランプという政治家としては人格的思想的に眉唾な評価をする一方で、
カネになりそうってことで市場は好反応なのです。
カネにさえなりゃなんだっていいのですから節操ありません。

円相場も急に円安になって日本の財界も大喜び。
トランプが選挙に勝ってから一気に対ドルが下落、
24日で113円くらいですから半月ほどで10円も下げました。
いくらなんでも急過ぎじゃないですか。

まったく市場ってやつは下品なものですね。


さて、早速そんなドナルド・トランプに詣でた我らがアベちゃん、
国会では当然そのことについて質疑を受ける羽目になっております。


 【安倍首相VS蓮舫代表論戦詳報(1)】


民進党代表の蓮舫センセーとのやりとりを一部抜粋しますと、


 蓮舫センセー
  「『ともに信頼を築ける。そう確信の持てる会談だった』。
  トランプさんとお会いになった後、総理は発言されました。
  何をもって信頼関係を築けると確信したのか」

 アベちゃん
  「先ほど申し上げたように日本と米国は自由や民主主義、
  基本的人権、法の支配といった普遍的な価値を持つ同盟である。
  そして、わが国が他国から侵略された際に、共同対処する唯一の国であります。
  この同盟関係について、しっかり堅持できるかが大きな観点であります。
  と同時に、人間としてですね…」

  「すいません、ヤジを飛ばすのは止めていただけますか。
  大切な時間を使って、審議しているんですから。
  答弁しにくいんで、少し静かにしていただきたい」

  「大切なことは、やはり人間として信頼できるかどうかということであります。
  この会談を設定するにあたり、現在の大統領はオバマ大統領であり、
  大統領にしっかり敬意をお互いに示していくことが大事だと考えたわけです。
  そういった中、首脳会談という形式をとらずに、トランプ氏は
  『私の家に立ち寄ってくれたことにうれしく思う』という表現を使っている。
  現職の大統領に対する敬意をこの人はしっかり持っている。
  米国に2人の大統領が存在することを世界に示してはならないという考え方を示していただいた。
  こういう姿勢を私は高く評価をして、信頼あると考えたところです」

 蓮舫センセー
  「すいません。何を言っているか、さっぱり分かりません。
  つまり、トランプ氏の自宅に寄ってくれて、感謝をされて、
  人間として信頼できた?友達じゃないですか」


ってなカンジでして。

まあ蓮舫センセーも代表になったとはいえ、ブタ、じゃなかった野田センセーを党の要職に就けるようじゃ、
大した期待は持てないなと思っておりましたが、この切り返しだけは秀逸でしたね。

アベちゃんの答弁に「ナニを言ってるのかわからない」と。

そのとおりなんですよ。
アベちゃんなんてべちゃべちゃしゃべりつつも、ナニ答弁してるのかワケわかんないことばかりなのに、
それをそのまんま野党のセンセーはツッコミ入れてんのかなと疑問だったのですけどね。

野党のセンセー方には、ま〜たワケわかんないこと言ってるよと普通に流さずに、
ワケわかんないよ!と厳しく切り込んでほしいものです。
あと、マスコミの記者諸君ね。


さて、アベちゃんがワケわかんないことばかりしゃべるかと思えばその周辺っていうと、
けしからんことばかりしゃべる連中がそろっているようなのですが。

ドナルド・トランプの差別的な発言が世界で懸念されている中、
警官による「土人」発言を差別と認められない、なんていう政府ですからね。

んで今度は、官房副長官の萩生田センセー、このセンセーもいろいろ問題あるんですが、
23日の会合で、強行採決は田舎のプロレス・茶番と、言ってくれたみたいなんですが。

この発言については撤回・謝罪の意を示したものの、自身の考えを改めたのではなく、
「国会審議に支障を来すので」撤回するんですってよ。自分は悪くないって口ぶりです。

まぁそれはいいんですが、もっと大変な発言じゃないかと思われるのがコチラです。


 「首相は不良と付き合い上手」=萩生田官房副長官、トランプ氏ら指し

 萩生田光一官房副長官がトランプ次期米大統領やロシアのプーチン大統領らを指して
 「不良」と発言したとして、野党が24日、問題視した。

 萩生田氏は23日の東京都内でのシンポジウムで、安倍晋三首相がトランプ、
 プーチン両氏やフィリピンのドゥテルテ、トルコのエルドアン両大統領と
 良好な関係を構築しようとしていると説明。その際、
 「首相はおぼっちゃま育ちの割には不良と付き合うのが上手だ。
 荒っぽい政治家と堂々と話すことができる」と述べた。

 萩生田氏の「不良」発言は、野党の国会対応を「茶番」などと述べたのと同じ会合で出た。
 民進党の小川敏夫参院議員会長は24日の記者会見で「とんでもない暴言で、外交上非礼だ」
 と批判し、萩生田氏の罷免を求めた。


コレ、非礼どころか、外交上の大問題なんじゃありませんの?
トランプはともかくプーチンさんを「不良」呼ばわりはまずいんじゃありませんの?

いやもちろん相手がプーチンさんやドゥテルテ、エルドアンじゃなくても、
日本政府の要職にあるヒトがですよ、外国の要人に対していかがなものでしょうか。

米露の大使館とかから抗議とか来てないのですかねえ?
っていうか、即クビでもいいんじゃありません?

「土人」発言や強行採決容認発言やUR絡みの収賄やパンツ泥棒などは擁護できても、
こいつはさすがにフォローしきれないんじゃないです?

「田舎のプロレス」より遙かに問題な発言だと思うのですけども大丈夫なんでしょうか。

いや、こんなのメディアが集中的に批判すべきでしょう、
明らかに国益を損ないかねないのですから。

手遅れにならないうちにメディアも野党も、もちろん与党も、
さっさと手を打って処分すべきと思うんですが、たいしたことない問題なのでしょうか。
 

"Make America Great Again"ってナニかに似てるような

2016-11-20 19:38:24 | 日記
最近、WOWOWで放送していたので映画「7月4日に生まれて」を見たんですよ。
ベトナム戦争からの帰還兵を主人公にした、実話を元に作られた小説が映画化された作品です。

1989年の作品ですが初めて見ました。
オリバー・ストーン監督ということで、さすがに戦争に対して辛辣なトーンで描かれてまして、
その中で自分が気に入った台詞というのが、ベトナムから帰還したトム・クルーズ演じる主人公に、
ヒッピーっぽい彼の友人が言う言葉です。


 「政府の口車に乗せられて始めたバカな戦争さ」

 「共産主義が世界を乗っ取るなんてデタラメさ」


志願して兵役に就いた主人公にはきつい言葉ですが、共産主義は置いておいても、
まあ、ほとんどの戦争はこの言葉に当てはまるんじゃないですかね。

敵がいる、我々は脅威に晒されているとデタラメをでっち上げて
国民の愛国心と仮想敵への憎悪を煽り戦争に差し向けるという。


ヒトラー時代のナチスの重鎮、ヘルマン・ゲーリングはこう言っています。


 もちろん普通の人間は戦争を望まない。
 しかし、国民を戦争に参加させるのは簡単なことだ。
 国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、
 国を危険にさらしていると主張する以外には何もする必要がない。
 この方法はどんな国でも有効だ。


 <追記 11.21>
 これこれ、こんなカンジ。

 ヒトラーはいかにして独裁者になったか

 「ユダヤ人はドイツを破壊しようとしている」
 「強いドイツを取り戻す」

 ってヤツ。


同じことですよね。
自分たちは脅威に晒されている、国を家族を守るために戦わなければならない。
自分たちのとっての脅威とは悪なのだから攻撃は正義であり戦争は正当化される。

もちろんこの場合の脅威とは、デタラメだったりするワケです。
悪役をでっち上げて国民の不安を煽り憎悪を抱かせるのですな。
そういう悪役・仮想敵がベトナム戦争の場合は共産主義であったりするのです。


こうした仮想敵を作るというのは我々の周りにもありそうです。
北朝鮮が核実験したり、中国船が尖閣諸島付近に侵入したり。
それがマジに脅威なのかどうかはわかりませんが、脅威とされています。
真実は別かもしれませんからね。

でも、そんなこんなで脅威があるということになると、日本も安穏としてられんということで、
集団的自衛権が容認されやすくなったり、自衛隊の駆けつけ?警護が正当化されたりして、
いつのまにか既成事実化が積み上がり、武力行使ができる状況にどんどんなっていくと。

まぁ妄想ですけどもね。

日本ではそうでないとしても他のどこかの国ではデタラメな仮想敵の脅威に煽られ、
戦争へと突き進むことは現実としてあるのだろうということです。


さて、そんなベトナム戦争をかつて経験したアメリカは、
現在はイスラム過激派やテロ組織を敵として世界各地で戦争行為を行っていますが。

ヒラリー・クリントンなんかはそうした意志決定の中枢にいた人物であろう一方、
次期大統領のドナルド・トランプはどうなんでしょうか。

人種差別や女性蔑視などの暴言が多いトランプですが、
あまり戦争にのめり込むような印象は個人的には持ってないのですが。

ただ、大統領就任後のスタッフにはかなり強硬な人物の名前が挙がっているということで、
アメリカ国内外の分断や衝突・戦闘の可能性も心配されるところです。
まあわかりません、今より世界が平和になってくれることを望みます。


そういう人選も含めてトランプの政策はどういうものになっていくのかは、
彼が選挙戦中に示したキャッチフレーズ、

 Make America Great Again

の具現化になっていくのでしょうけど。
まさか白人男性のみが有利で生きやすい時代よ再び、ってなことではないと思いますがねえ。


トランプの上記フレーズは「アメリカを再び偉大にする」の意味ですが。
ちょっと言い換えると、「偉大なアメリカを取り戻す」となりませんかね。

ん?
なんか聞いたことありますね。

そうです、アベちゃんの「日本を取り戻す」にそっくりだなと。

アベちゃんの場合はまさしく、軍国主義の日本を取り戻したがっているようにさえ
見えたりするのですが、トランプもそんな数十年前に戻りたがっているのでしょうか。

真っ先に会談を実現しお互いを褒めあったアベちゃんとトランプですが、
こういう発想とか、やっぱり二人はけっこう似てるってことなんでしょうかねえ。
 

アベちゃん挽回できたかな?のトランプ会談とイバンカ人気

2016-11-19 10:39:53 | 国際・政治
アベちゃんが訪米してアメリカ次期大統領となったトランプと会談を行いましたね。

とはいえトランプだって、いくら選挙戦中に彼なりの考えを熱弁していたといっても、
大統領の周囲を固めるスタッフだって人選中ですし、就任前にいろいろ勉強することだって
山ほどあるでしょうし、こんなタイミングで政策のハナシなんてできるワケないですが。

からなのか、会談の内容は明らかにされてないものの、
いつものように政府と大マスコミは、会談はうまくいったとのヨイショ報道をしております。

なんでも、他国の首脳に先駆けて我らがアベちゃんが真っ先にトランプとの会談を実現!
ってなことのようですが、まあアレですよ。

アベちゃんは前回の訪米時には民主党の大統領候補であるヒラリーにだけ会って、
共和党のトランプとのセッティングはスルーしちゃいましたからね。
こんな大失態をとっとと挽回する必要があったワケです。

なので、公表されない会談の中身は、

 先日はどーもさーせんしたっ!

っていう謝罪と釈明だったのではないですかね。
アベちゃんの言う「私の基本的な考え方」ってのは、ソレだったんでないかと。

んで、その謝罪・釈明に対してある溜飲を下げてもらうことができたから、
アベちゃんによるとトランプは「信頼できる人物」との評価になったというね。
どうなんでしょうか。


会談の中身が明かせないことついては非公式だからということになっておりまして、
首相が外国で重要人物と会ってんのに何のハナシをしたか明らかにしないことについても、
そのことについて追求しないメディアについても不審に思うところではありますが、
まあ、トランプも大富豪で有名人ではありますが、まだ公人ではないですからね。
そんな人の話をべらべら公開するワケにいかないってのはあるかもしれません。

会談の様子を伝える絵が写真だけ、っていうのもそういうことかもしれません。
当然、アベちゃん側・トランプ側とも印象操作のために選んでいる写真だけでしょうが。

それに会談の場所がトランプタワーですからね。
その最上階のトランプの自宅ってことなんですが、これまたプライベートの空間ですから、
メディアが好き勝手に撮影できる場所でないのも確かです。

考えてみれば次期大統領とはいってもトランプは今は公人ではないのですから、
アベちゃんとの会談も公務ではないですしアメリカ政府関連の施設は使えないとして、
それにしても、アベちゃんを迎える場所が高級ホテルでも高級レストランでもなく、
いくら豪華絢爛とはいえ、自宅ですよ自宅。

逆から言うと、一国の首相がとある富豪の自宅に詣でた、ってことですね?
こんなところにも日本とアメリカさんとの主従関係が醸し出されているというか。

いや、実力者との関係でそういうのは実際よくあることでしょうが、
メディアに公開されるようなのは、あまりないのではないでしょうか。

アベちゃん側はトランプのご機嫌取りのために、またメディアへのネタ提供のためにも、
50万円のゴルフクラブの献上も必要だったワケで、そんな様子は民進党のセンセーによると
「朝貢外交」ってことなんですが、ま、そんなカンジですか。

一応、そういうことも含めて日本にとっては「関係作り」が必要だったってことで。


さて、この会談でもそうですが、トランプが大統領に選出されて注目される人物というと、
彼の長女・イバンカさんですね。

会社の役員も務めるビジネスウーマンであり才媛とのことですが、
なんといってもモデルもしていたこともあるというその美貌が大人気。
安直ですがこれはもう仕方ありません。

華麗で優雅で知的でセクシーでメディア映えします。
政治の手腕はわかりませんが、視聴率が取れそうです。

気の早いメディアは駐日大使候補か?なんていい加減な情報を流していますが、
もし本当に駐日大使になんかなったら毎日、彼女のことを報道することになるんじゃないでしょうか。
イバンカファッションやイバンカ流美容法・健康法、勉強法なんてのも流行りそうです。

そしてイバンカさん側が、父の悪口を言うメディアは出入り禁止よ!
なんて言おうものなら、今はトランプのことを悪くいうメディアも従わざるを得なくなるでしょう。
日本の大マスコミなんか軽くコントロールできちゃいそうです。

まあ、そんな彼女への注目はトランプもわかっているでしょうから、
要職に就けるとか、どうにか利用することにはなるのでしょう。


そうして政治の世界に身を置くことでひょっとしたらゆくゆくは、
ヒラリーがなれなかったアメリカ初の女性大統領にイバンカ・トランプがなるのかもしれませんね。

彼女は結婚を機にユダヤ教に改宗したそうですので、
ユダヤ・ロビーやユダヤ人団体、コミュニティからも歓迎されそうです。

その頃、日本とアメリカの関係、そして世界はどうなっていることやら。
 

プリンスなき世界のトランプ大統領

2016-11-15 21:17:30 | 日記



最近、高齢ドライバーによる自動車事故の報道が多いみたいなんですけれども。
これは、だから早く自動車の自動運転を認めなさい、法整備して実用化させるべき、
との空気感を社会に蔓延させるための、自動車メーカーのプロパガンダではないだろうか?
と疑う今日この頃でありますが。


さて全く関係ありませんが、今年4月に急死したミュージシャン、プリンスのテーマカラーは紫です。

デビューから間もない頃は男装とも女装ともつかないけったいなコスチュームをまとい、
中性的というか両性具有的というか、バイセクシャルといったイメージをまとい、
卑猥で非常識的な佇まいを見せていたプリンス、その象徴が紫となったのであります。

どうして紫なのかというと、それは赤(女)と青(男)を混ぜてできる色だからであり、
それ以上に性別だけでなく、肌の色や民族・宗教の違いまでもごちゃ混ぜにした価値観が
紫で表現されていると言われています。


こうした価値観が作られた背景には、もちろん自身の生活環境があったのでしょう。

黒人なのに白人の多い地域で育ち、男のくせににチビであり、
腹違いの兄は大柄でバスケットボールが得意だった一方、
プリンスはというと背が小さいためにバスケのメンバーから外されたこともあったらしい、
そんなところで屈辱も孤立感も味わったことでしょう。

だったら、肌の色も外見も関係ない世界で生きてやろうと考えたのでしょうか。
そこに存在する性差や人種や宗教とか、他人とのちょっとした違いを無くしてしまおうと。
そう、小さい差だからこそ、衝突したり差別したりするのですから。





映画「バットマン」のサウンドトラックをプリンスが制作したことがありましたが、
そのアルバムの中に「パーティマン」という曲があります。


  "PARTYMAN" by Prince

  All hail - the new king in town
  Young and old gather 'round
  Black and white, red and green
  The funkiest man U've ever seen
  Tell U what his name is Partyman, partyman

  みんな万歳、新しい王が街にやってきた
  老いも若きも集まりなよ
  黒いのも白いのも、赤も緑もだ
  見たこともないファンキーな男だぜ
  彼の名はパーティマン、パーティマンだ


4半世紀も前に作られたゴキゲンなパーティチューンですが今になってみると、
このファンキーな王はジョーカーよろしくトランプのように思えますね。
blackやwhite, redやgreenにも好かれるかはわかりませんが。


しかし、自身のコンプレックスを克服するがための手段だったかもしれませんが、
「紫」という男も女も肌の色も関係ない世界を表現していたプリンスが急死して、
その直後のアメリカ大統領選で勝ったのがドナルド・トランプとはねえ。





大統領選後の敗北宣言スピーチでヒラリーと夫で元大統領のビル・クリントンがまとっていた紫は、
民主党(青)と共和党(赤)の融和をメッセージしたものでしたね。

まあ自分は、ヒラリーが大統領になるべき、とも思ってませんでしたし、
決してトランプよりヒラリーがマシ、とさえ思ってないのですが。

それでも、紫を象徴とするプリンスのいなくなった世界でのトランプ大統領の誕生というのは、
皮肉にもほどがあると言いますか。


メキシコとの国境に壁を作れとか、移民は出て行けとか、ムスリムは入国させるなとか、
ま、トランプの嫁が移民なのですから、どこまで本気かは甚だ疑問ですが、
これらのトランプの選挙戦中の暴言、差別的な発言が本心なのかただのパフォーマンスかは不明ですし、
それらが本当に政策に反映されていくのかも不明で、選挙戦中のトランプという人物像さえ
虚構だったのかもしれませんが、とりあえず差別的な発言をし、排外的と認識されるキャラクターが
選挙で大統領に選ばれたという、厳然たる事実は存在するのです。

そうした人物が大統領になる世の中ってのはまさに、、、

Sign of the Times、なのかもしれません。
 

昨日は敵だったトランプは今日は友

2016-11-10 22:21:16 | 国際・政治
アメリカの大統領選がドナルド・トランプの勝利となりまして、その日に暴落した日経平均同様、
翌日のニューヨーク・ダウも暴落すると思ったのですが、なんと大幅にあがりましたね。

いやー、選挙前にヒラリー有利の空気を醸成して株価を上げておいて、
トランプ勝利で暴落させて差額で儲ける、そんなシナリオがあるのだと思ってたのですが、
どうやらそうではなかったようです。

そして10日の日経平均も前日の暴落の反動というか、1000円以上の爆上げとなりました。
っていうか、いくらダウが上げたからって上がり過ぎですよ。

だってですよ、日経平均は9日はトランプ大統領への失望で900円以上下がって、
翌日にはトランプ大統領への期待で1000円上がるとか、どんだけいい加減なんですか。
まったく、上げ下げの根拠も論理も無茶苦茶過ぎでしょう。

こういうのを見ても、金融市場くらい信用ならんモノはないってのが明らかですね。
こんなモノが経済指標だなんて、片腹どころか両腹が痛くなるので勘弁してください。
ただのマネーゲームのツールじゃないですか。


そんなこんなで、大マスコミをはじめ、いろんなところでヒラリー有利と喧伝しておりましたが、
そんな識者(笑)・専門家(笑)連中の予想が外れまくって愉快な今日この頃ではありますが。

トランプ勝利の結果に「まさかの」「想定外」「番狂わせ」なんてびっくり仰天の様子ですが、
これって、ハナからみんなで一斉にズッコケる算段でもあったんじゃないかとさえ思わせるほどです。


で、ズッコケたといえばアベちゃんはじめ日本政府もそうではないでしょうか。
アベちゃんは訪米の際にヒラリーに、一緒にTPP頑張りましょう!
なんて面会をしてたのですからね。彼女には一蹴されましたけど。

その一方でトランプへの面会はスルーしてたっていうですね、
この減点ポイントはどうやって取り戻すものやら。


TPPについてはヒラリーよりはトランプが反対の姿勢が強くて、
アメリカがTPPを批准する公算はかなり低くなったワケですので、
じゃ、日本にとってTPPとは何だったのか?的な状況に置かれてしまいました。

その中で10日に国会ではTPP承認案が通過してしまいましたけども。
もちろん、まだアメリカがTPPから撤退を決めたワケではありませんのでね、
先んじてTPPを引っ張るんだという可能性は残されるのでしょうが、
アメリカがイチ抜けするかもしれないときにまだTPP続けるのかって疑問は当然ありますね。

でもアレですか、ひょっとして、アメリカがいなくてもTPP自体は成立できるワケであり、
むしろアメリカがいないTPPならアメリカに食い物にされずにいいのかもしれませんね。


さて、トランプはもうアメリカは世界の警察にはなれないと言っておりまして、
アメリカが各国へのちょっかいから手を引くことになれば、
それはそれでちっとは世界は平和になりそうな気もしますけれども。

沖縄はじめ日本国内の米軍基地なんかもですね、日本のためだけにいるんじゃないですから、
アジア全体での集約を進めていくハナシになれば、日本における米軍基地の削減というのは、
大いに考えられるものですね。

そんなことが世界各地で起こるとすると、そこで活躍していた軍とか諜報部門とか、
既得権益というか活躍の場と権威と予算を奪われてしまうことになるのですから、
反発も出てくるでしょう。

そうすっと頭に浮かぶのが、暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領でしょうか。

既得権益をぶったぎられることにキレたCIA等がJFKを暗殺したという説がありますが、
それと同様にトランプも自身の改革によって暗殺のターゲットになってしまうかもしれません。

まあ、トランプがそんな二の舞を簡単に踏むとは思えませんが、
さあ、選挙戦中に吐いた言葉通りのことを果たして実行するのでしょうか。