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心の最優先席

2012-02-29 01:16:26 | ニュース



 優先席じゃ効き目なし? 横浜市営地下鉄が「最優先席」

 国内で唯一、“全席優先席”制度を実施している神奈川県横浜市営地下鉄に
 「最優先席」が登場しそうだ。趣旨通りにはいかず、「席を譲ってもらえない」
 など不満も多く、差別化が必要になった。

 市交通局は新年度予算案に約400万円を計上。名称を含めて導入の準備を進めている。
 全席優先席は残しながら、各車両に1カ所ずつ設けられている「携帯電話電源オフエリア」
 を「最優先席」にする方針。同じ車両内で、優先席と最優先席が混在することになる。

 全席優先は2003年12月に始まった。「優先席を増やして欲しい」などの声を受け、
 「誰もが気軽に譲り合える車内環境をつくる」という趣旨だった。


なるほどねえ。

まあ、全席が「優先席」ってのがバレバレだと実質「全席普通席」ですもんね。
で、「全席優先席」効果がなかったと。。

「優先席じゃ効き目ナシ」っていうか、最優先席だとしたって、
全席がそれなら効果がないってことでしょう。

全席が優先席のそこには、「心の最優先席」なるものを認識させる、
何かが足りなかった、ということになりましょうか。


横浜市営地下鉄がこうした制度を取り入れてから乗車したことはありませんけど、
やっぱり違いがないとまるで優先席なんて実感はつかみづらいでしょうね。
つかんだところで普通の乗客からしたら窮屈かもしれませんし。


で、優先席が普通席化してるってんで、「最優先席」を作って優先席化すると。

でもそれじゃ、普通に普通席と優先席でいいじゃないかという、
そんなツッコミが各方面から入っていることでしょう。


やっぱり、普通席と優先席とで差別化されてないと
「譲らなきゃ」的な気持ちが芽生えないってことなのでしょうか。

おかしいですよね。

日本人は、義務教育の過程で道徳なる教科があって、
「心のシルバーシート」を学んでいるはずなのに、
明確にそれが席として規定され存在していないと、
そうした行動を忘れるのか、認識できないのですね。


だから自分的にはそういう気持ちをみんな持っていれば、
優先席なんて必要ないだろうと常々思っているのですけどどうやら、
実際はそういうものが物理的に存在しないと行動も顕在化しないようです。
顕在化させるために、わざわざ優先席があるってことなのでしょう。


妄想するに、これは宗教観や信仰心が生活に根付いてない、
ってことが日本の場合はあるのじゃないでしょうか。

学校で道徳って教科があって、点数をとるように授業でやったうってのが、
ズレがあるように思いますし、考えてみればおかしなハナシです。

本来は日常の中で身につけていくべきもののような気はします。
弱者に優しく、年長者を敬うことが普段の生活から求められていい筈です。

それがなんか今時の日本は子供に過剰に過保護になってしまいまして。

勉強や会社などの組織でも他者を追い落として成功する、
のし上がるのも悪いとはいいませんし、いいんですけどそれはそれ。

ところが、自分ガー、うちの子ガー、みたいになっちゃってますよね。
その一方で他人への配慮というのは相対的に蔑ろにされがちだったのでしょうか。


少ないサンプルでハナシをするのもなんなのですが、
中東に旅行した人なんかは、人々が子供や老人に親切にする姿に
新鮮な感動を覚える、なんてことをよく言うようですし、
おそらく生活に宗教が根づいていることと無関係でないように思います。


他の海外では「優先席」ってのは一般的にあるのでしょうか。

自分も海外旅行も海外出張も何度か経験はあるものの、
そういえば交通機関でそういうのがあったかどうか、
気にとめた試しはないので覚えちゃいませんが、どうでしたかねえ。


日本には躾ってものがあるんですけどねえ。
どうでしょうか、これは道徳というよりは形式的な
「作法」の習得プロセスに過ぎなかったんでしょうか。

道徳は学校で学ぶもの、といった認識が一般化してるのだとしたら、
そこに危機感を持たないといけないのかも知れません。


311以降はですね、やれ絆だ、やれ助け合いだと、
ねちっこいくらい叫ばれてたような気がするのですけれども、
横浜市営地下鉄の例を見ると、そうでもなかったのかと思えますね・・・


ところで!

それより驚くのは、全席優先席としたところで、それにも関わらず、、
席を譲ってもらえないじゃないか!との苦情があるってコトですよ。。

なるほど、ご老人か妊婦か怪我人かはわかりませんけど、
期待より席を譲ってくれないことを根に持つ乗客が、
普段もたくさんいるってことなんですね。。。

薄まる面もあれば濃くなる面もあるよねえ

2012-02-24 23:39:36 | 国際・政治
 全品目で交渉せねば参加させず=TPP事前協議で米政府

 日本の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に向けて米ワシントンで
 7日に行われた一回目の日米事前協議の中で、米政府が「日本は全品目を
 (自由化交渉の)テーブルに乗せる用意がなければ、TPPに参加させない」
 と述べ、事実上の参加条件を提示していたことが23日、明らかになった。
 日本側は「日本政府として全品目をテーブルに乗せる」とその場で明言した。
 政府はこれまで、米政府側の発言を公にしておらず、論議を呼びそうだ。
 民主党が同日開いた経済連携プロジェクトチーム(PT)の総会で、
 桜井充座長代理が日米双方の具体的な発言を明らかにした。


え?


 日本側は「日本政府として全品目をテーブルに乗せる」とその場で明言した。


ええぇ~~~っ?

と、マスオさんもびっくり。


全品目をテーブルに?
「守るべきものは守る!」だったはずですけど?

ま、TPPも協議の途中ですから。
これから政府のお手並み拝見といきましょうかね。

なんて、そんな悠長な状況じゃない気はしますけど。


ところで、以前はあれだけ大騒ぎしたのに、最近、
まるで話題になってなかったTPPですけれども。

このところ事前協議に進捗があったみたいで、昨日今日くらいで
その経過についていくつか報道されてるようですね。


でも、日本経団連新聞さんは違いますよ。
何かっつうと、これまでもずっとTPP推進の記事は載っかってましたからね。

例えば、今月18日の朝刊2面。


 TPPの誤解、薄らぐ 米から新たな要求も

 環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加に向けた事前協議が進む中、
 不透明だったTPP反対論の真偽が徐々に明らかになってきている。
 すでに「米国が公的医療保険の廃止を要求する」などの推測が、誤りであると判明。
 ただ米産業界からは日本市場開拓を狙った要求も相次ぐ。政府は19日以降、
 国内向け説明会参加や米などとの事前協議を予定し、国内外で交渉参加への準備を加速する。
 関係国の姿勢を見極め、国民の誤解をどれだけ減らせるか正念場を迎える。

 「米の制度が持ち込まれて日本の医療が崩壊する」
 「単純労働者が大量流入して国内の雇用が奪われる」――。

 昨年来、民主党では山田正彦前農相ら反対派の議員がTPPへの懸念を表明してきた。
 交渉参加前で情報が乏しく、政府は可能性が小さいと分かっていてもゼロとは言い切れず
 防戦一方だった。ここへきて関係各国との事前協議が始まり、この構図が変わりつつある。

 ■事前協議の成果 「そういうことはないと、米国側が言った意味は大きいと考える」。
 玄葉光一郎外相は8日の記者会見で日米事前協議の成果について語った。

 ワシントンに関係省庁の局長級を派遣した米との初の事前協議。
 米側は公的医療保険制度の廃止や単純労働者の受け入れについて
 「要求していない」と述べ、日本国内の懸念を明確に否定した。

 ■複数国が認識 「関税が全面撤廃され、国内農業が崩壊する」との懸念も強い。
 TPPは原則として例外のない関税撤廃をうたっている。ただベトナムなどとの
 事前協議で、複数の国が「最終的には交渉次第」と述べ、農作物などで例外設定の
 余地があるとの認識を示した。米国は7日の事前協議で、例外の余地があるかとの
 日本側の問いに「包括的な協定をめざしている」と述べるにとどめた。
 だが米自身も、過去にオーストラリアと結んだ自由貿易協定(FTA)で砂糖など
 1%の例外品目を設定。TPP交渉でもこの例外品目を維持する姿勢を示している。

 外務省幹部は「例外設定が認められないのは交渉の入り口だけ。
 出口でどうなるかは結論が出ていない」と言う。

 ■参加まだ遅すぎない TPP反対派は昨年11月の交渉参加の表明前から
 「日本が今、交渉に参加しても、妥結まで残り時間が少ないのでルール作りには
 関与できない」と主張してきた。実際、昨年の時点では、今年7月にも交渉が
 妥結するとの見方があった。

 しかしベトナムなどとの事前協議での聞き取りの結果「7月の合意は極めて難しい」
 「実際の妥結時期は誰にも分からない」など早期妥結に厳しい見通しが続出。
 政府内には、交渉妥結まで数年かかるとの見方もある。

 日本は早ければ今夏にも交渉に参加できるとみられる。妥結まで時間がかかるほど、
 遅れて交渉に参加する日本にとってルール作りに関与できる余地が広がる。

 政府は19日の名古屋を皮切りに、3月まで全国9都市で開催するTPPへの理解を
 深めるためのシンポジウムに参加。21日からは米国との課長級協議やオーストラリア、
 ニュージーランドとの事前協議が相次ぎ始まる。

 民主党の前原誠司政調会長は根拠のないTPPへの懸念を「TPPおばけ」と呼んだ。
 事前協議を通じた情報収集と国民への丁寧な説明によっておばけを減らす取り組みが佳境に入る。
 




誤解が薄らぐ、ねえ。
それだけでわざわざこんな記事書いてるんですよ。

公的医療保険廃止の要求なし、って言ってもまだ事前の段階でしょう。
関税撤廃に例外の余地、ってのも、余地があるから例外が認められるってことでは
ないと思うのですがどうでしょうか。

それでもって反対派の誤解だった!って脳天気な記事になるのがねえ。
ちょっと見ていて痛々しいのですけれども。

だいた、反対派が誤解したたとして、その人の誤解が確かに薄らいだと
言ってるワケではなく、これで薄くなるだろ?っていう希望的観測なだけです。


ま、ここまでしてでも読者の印象操作をしたいのはわかりましたよ。

で、24日の社説がこちら。


 TPP国内調整のテンポが遅すぎる

 環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への日本の参加に向けて、
 米国やオーストラリアなどとの事前協議が本格化した。
 この過程で分かってきたのは、これまでの国内のTPP反対論の多くが
 誤解に基づいていたことだ。

 交渉を主導する米国とは、局長級と実務者レベルの2回にわたり情報交換した。
 米側によると、公的な医療保険制度の廃止や、単純労働者の受け入れを
 要求している交渉国はない。いずれも日本国内に不安感が強かった分野である。

 ベトナム、ペルー、チリなどの説明からは、交渉の進展状況が明らかになった。
 6月か7月に実質合意を目指すが、現時点では全体の30%程度しか進んでいないという。
 合意時期は大幅にずれ込む可能性が高く、遅れて参加しても、日本の立場を
 交渉に反映する機会は十分にあるとみてよい。

 農産物などの市場開放についても、関税を即時に撤廃するのではなく
 「長期間をかけていつかは関税ゼロにする」という考え方で交渉していることが分かった。
 日本政府は、各国から得た情報を迅速に開示し、国内に根強く残る不安を取り除くべきだ。

 気になるのは、日本国内の意見調整の遅れである。野田佳彦首相は、
 昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議前に
 「交渉参加に向けて関係国との協議に入る」との方針を示した。

 だが明確に「参加を目指す」と言わずに、3カ月以上もそのまま放置している。
 民主党内では経済連携チームが会合を開く一方で、反対派の議員がTPP批判を
 繰り返す迷走状態が続いている。

 各地で催されている一般向けシンポジウムでも、政府の説明は歯切れが悪い。
 古川元久国家戦略相は、名古屋の会合で「国民的議論を経た上で、あくまで
 国益の視点に立ってTPPについての結論を得ていく」と述べた。
 政府として「中立」を崩さない姿勢だ。

 これでは野田政権が何を目指しているのか、国民には全く分からない。
 現実に米国などとの協議が進んでいる。具体的な説明で、根拠が薄い不安は解消し、
 懸念すべき交渉事項が見つかれば、その論点をはっきり示すべきだ。

 TPPは日本の成長力と国民生活を左右する重要課題だ。
 消費税問題に取り組む局面で政治的な波紋を恐れて、
 真剣な議論を避けるのであれば、それは国民に対して不誠実な姿勢である。


いやあ、ご立派。
18日の記事をそのままに、TPP反対論は誤解だった!との主張ですね。

でも、この社説でも触れているように、国内の調整が出来てない状況で、
外国との交渉なんてできるんですかね。

実際、オーストラリアやニュージーランドは、
そんな日本の姿勢に疑問を持っているようですし。


まぁでも、日経が言うTPP反対派の誤解とやらが、
事前協議に参加することによってわかったのだとしたら、
今後、協議が進む中で日本に不利になる面も見えてきたら、
撤退という選択肢を取り得る、そういうことでいいのですよね。

だって、反対派が誤解していたのがそうでなかったのと同様、
日本にとって不利な面も、事前協議をしていくうちに
わかってくることもあるのですからね。

イラン原油とアメリカ天然ガス

2012-02-23 00:25:28 | 国際・政治
 イランが核関連施設の査察拒否、IAEA事務局長「失望した」

 イランの核開発計画を検証するために現地入りしている国際原子力機関(IAEA)の
 高官級調査団は21日、核関連施設のパルチン軍事基地への立ち入りが認められないまま
 2日間の日程を終えた。

 IAEAの天野之弥事務局長は22日の声明で、「われわれは建設的な協議を進めようと
 努めてきたが、合意には至らなかった」とし、「核関連施設への立ち入り要請が認められず
 失望している」と述べた。

 IAEAによるイラン訪問は、先月29日に続きこの1カ月で2度目。
 今回の訪問前には、同国のサレヒ外相が核関連施設への立ち入りは認めないとの
 考えを示しており、調査団の滞在中には折り合いがつかなかった。

 今回、核関連施設への立ち入りが認められなかったことで、
 西洋諸国とイランの間での緊張がさらに高まる可能性もある。


IAEAの調査団がイランの核関連施設に立ち入りできないままお帰りとのこと。
で、


 今回、核関連施設への立ち入りが認められなかったことで、
 西洋諸国とイランの間での緊張がさらに高まる可能性もある。


ですって。
なぁに、それはそれで良かったのでしょう。

なんなら記事にあるように、西側・欧米とイランの間で緊張が高まれば
それに越したことはないのですからね。

イランがIAEAに誠意ある対応を見せないということになれば、
イランの疑惑を深める印象が作られて戦争の口実がつけやすくなりますから。

とは言っても、イランが核を軍事利用しようとしている証拠にはなりませんが。
疑わしいと西側が勝手に言うだけでですね。


これだけ読むと、イランが自分たちに都合の悪い部分を
故意に見せなかったと思えますが、どうなんでしょうかね。

本来ならイラン入りするまえにそれくらいの段取りは組んでおくのじゃないですか。
あえてそれをしないで、イランは何か隠してる!という印象作りをしたかったのでは
ないでしょうかね。


ところで22日の日本経団連新聞に、こんな記事がございました。


 調達先偏在・在庫薄…火力発電、LNG頼みの危うさ

 全54基の原子力発電所の停止が近づいている。再稼働がなければ、日本は当面、
 天然ガスの火力発電所に電源を依存せざるをえない。急激なガス輸入の増加は
 日本の国富流出につながる。中東情勢の緊迫化など潜在的なリスクも膨らむ。
 かつてない「ガス依存時代」への備えは十分か。
 (中略)
 結局、発電量の3割を占めた原発がばたばたと止まったひずみがLNG依存に
 象徴的に表れている。万が一にもホルムズ海峡が封鎖された場合、
 JOGMECの石井氏は「原発再稼働しか計画停電を避ける道はない」と話す。
 「電気事業法の規定を援用し、経済産業相が原発稼働命令を出すしかないのでは」。
 経産省内ではこんなシナリオもささやかれている。


ってなことで。

日経の言うことですからおわかりかと思いますが、LNGリスクとか言ってますけど、
結局は、原発を再稼働させようよ!ってことだけであります。


原発のリスク大きさを思い知ったはずなんじゃないですかね、日本は。
いや、今度事故が起こったとしてもそのコストは電気料金値上げで
回収すればいいんですかそうですか。

火力に依存するのはリスクがあるなんてそれらしいこと言いますが、
要は原発を再稼働して関連業界を儲けさせたいだけじゃないかという、
非常に恣意的な記事だと思うのは、自分の悪い癖ですかねえ。


と思ったら、ナベツネ新聞はじめ今日はこんな報道が。


 米産LNG輸入交渉、首脳会談で合意目指す

 エネルギー事情の深刻化を受け、政府が米本土産の液化天然ガス(LNG)の
 対日輸出許可を求め、米政府と交渉に入ったことが21日、明らかになった。
 日本国内の原子力発電所の相次ぐ運転停止やイラン産原油の輸入削減を受け、
 エネルギー調達先を多様化する狙いがある。米国はこれまでLNGを
 戦略物資と位置づけ、輸出を規制する姿勢をとってきたが、同盟国・日本の
 強い要請もあり、今春予定する野田首相訪米の際、オバマ大統領とLNG輸出で
 合意する方向で両政府が調整している。


その数日前には、アサヒる新聞でこんな記事も。


 シェールガス増産で米LNG安価に、日本の輸入価格引き下げ急務

 新型ガスのシェールガス増産で米国産天然ガスの価格下落が進む中、
 日本の液化天然ガス調達価格は国際的にも割高で、調達先の多様化や
 資源外交を含めた抜本的な対応が急務となっている。


なぁんだ。

LNGをアメリカから輸入してエネルギー供給の多角化はいいのですけれども、
これってつまりは、なるほどアメリカじゃ今やシェールガスの需要が旺盛で、
LNGに余剰感があるから、それを日本に売りつけようといいうことですかそうですか。

どうりでイランの危機を煽りたいわけですよ。
そうしてイラン産原油の流通を滞らせたところに、
自分ところの供給過剰となったLNGを売りさばくのですね。


 アメリカさん「おいおまえら、イラン原油の輸入削減するんだから俺らのLNG買えや」

 ニッポン「もちろんですとも、渡りに船でございます」


しかし、こんなに簡単に日本のエネルギーがアメリカに牛耳られていいんですかねえ。
って、今までと何も変わってないですか。


ちなみに、アメリカさんからLNGを調達する件で、
一歩先に韓国が長期の契約を結んでるのだとかで。

なるほど、そういうことなら日本も負けてられませんわねぇ、奥さん。

現代の英雄物語

2012-02-22 00:36:06 | 国際・政治


 
7月に開始予定のイラン産原油を禁輸するというEUの経済制裁に先駆け、
イラン自ら英仏向けの原油輸出を停止しましたね。

なかなか思い切った作戦じゃないでしょうか。
これでEUのイランへの経済制裁が無力化することになりますかね。


だいたいね、何でイランを制裁しなきゃいけないのですか。
イランが何をしたのですか。

核開発をしているから?

そんなこと言ったら、既に核兵器を持っている国はどうなんですか。
日本みたいに原発を保有してる国はどうなんですか。


ってなことで、イランへの制裁は欧米による単なるいいがかりだと思うワケですが。

こう、イランに圧力をかける欧米は桃太郎みたいですよね。
桃太郎って言っても、正義の味方という意味ではないですよ。

特段悪さをしてるわけでもないイランを悪者だと決めつけ、
戦争を仕掛け、金銀財宝を持ち帰るつもりなんですよ。


ところで、桃太郎の話はギリシャ神話のペルセウスに似ています。
どんなものかといいますと、、、


 アルゴスのアクリシウス王はあるとき、自分の子供に殺されるというお告げを聞き、
 娘のダナエが男性と接触しないよう隔離された棟に閉じこめてしまいます。

 しかしそのダナエを最高神ゼウスが見そめ、彼によって子を身ごもるのです。
 (神なので閉じ込められた場所でも関係ない)
 その子供ががペルセウスです。

 それを知った王は、自ら手を下してダナエと子供を殺すことは忍びなく、
 二人を船に乗せてそのまま海に放り出してしまいます。

 どんぶらこ、どんぶらこ・・・

 別の国の漁師がその親子を発見し、その国の王のもとへと連れて行きます。
 こうしてダナエとペルセウスはそこで生活するようになります。

 やがてペルセウスが成長したとき、王の祝宴の際に招待客がめいめいに
 王への贈り物をするのですが、居候の貧しいペルセウスには贈るものがありません。

 そこで気高いペルセウスはゴルゴンの首を持ち帰ると宣言してしまうのです。

 ゴルゴンというのは地の果てに住む怪物で、
 その顔を見た者は皆、その恐ろしさにみな石に変じてしまうといいます。

 しかし、普段、人里からとても遠いところに住んでいるゴルゴンは、
 その地でおとなしく暮らしているだけなので、
 別に人々に危害を加えたりしているわけではありません。

 とにかくペルセウスはゴルゴン退治に向け冒険へと旅立ちます。

 途中、ヘルメスやアテネといった神々に助けられながら、
 首尾良くゴルゴン3姉妹の末妹、メデューサの首を持ち帰ることに成功。

 帰りの途中、海辺で岩壁に鎖でつながれた少女を発見します。
 近くにいたその両親、その土地の王と女王なのですが、
 彼等に何事かと話を聞くと、女王カシオペアが招いた神の怒りを静めるため、
 王女のアンドロメダが竜に犠牲としてささげられるのだといいます。

 それを聞いたペルセウスはゴルゴン退治に神から授けられた武器でもって
 竜を仕留め、褒美にアンドロメダを妻として連れて帰るのです・・・


こんなカンジで。。
似たような神話やおとぎ話は他にもあるのでしょう。


何が言いたいのかといいますと。

神話ってものは必ずモデルとなる事実があるのだと思います。

桃太郎やペルセウスの話でモデルとなった事実というのは、
こうして他国を侵略し、資源や財宝を略奪するということが、
昔からどこにでもあったということではないでしょうか。

そしてそれに成功したら英雄として崇められるというわけです。
さらに、大義のためには攻撃対象の侵略される側は悪である必要があるのです。


アメリカはですね、イラク戦争の時は大量破壊兵器を持ってる!
なんてことを理由にイラクを攻撃したのですが、後になって
大量破壊兵器はなかった、なんて白状して、それでのうのうとしています。

で、今度は、イランは核開発をしている!なんて言ってるのですよ。

信じられますか?
 
 

タイホしちゃうぞ

2012-02-19 21:05:36 | ニュース
  
 
 
 「週刊東洋経済」編集長を逮捕=電車内で女性の下半身触る-警視庁

 電車内で女性の下半身を触ったとして、警視庁大森署が東京都迷惑防止条例違反容疑で、
 「週刊東洋経済」編集長の三上直行容疑者(46)=横浜市磯子区峰町=を
 現行犯逮捕していたことが18日、同署への取材で分かった。容疑を否認し、
 「酒を飲んでいて覚えていない」と供述しているという。
 逮捕容疑は17日午後11時すぎ、JR京浜東北線の大井町-大森駅間を走行中の
 電車内で、20代の女性会社員の下半身を触った疑い。
 同署によると、三上容疑者は電車内で30代の女性会社員の下半身も触っていたという。
 男性会社員に取り押さえられ、同署員に引き渡された。


そうですか、週刊東洋経済の編集長が痴漢で逮捕ですかそうですか。

ほんと、マスコミの人ってのはエリート意識が高くて偉そうで、
何をしてもいいと思ってるのね、嫌ねえ、奥さん。


さて、逮捕された編集長が担当していた週刊東洋経済の最新号はこんな内容であります。


 COVER STORY
 逃凶電力 偽りの延命


 なし崩しの東電救済

  東電をめぐるこれまでのあらすじ
  この春、東電は大きく動く

  INTERVIEW| 細野豪志/原発事故担当相 兼 環境相
  原発事故担当相に聞く 原子力政策は変わりますか
  「原発は国の関与を強化。規制庁長官は民間人で」


 抵抗する東電

  「民営でありたい」勝俣発言の真意

  COLUMN| 発送電分離の無理筋

  追加融資1兆円のリスク 一寸先は闇、退けば地獄

  COLUMN| 東京都、値上げに憤激!

  錯綜する思惑と駆け引き ―エネルギー政策をめぐる関係機関俯瞰図―


 原発コスト8.9円の「ウソ」

  [全国原発地図] あと15年以内に6割の原発が廃炉に

  COLUMN| ストレステストの罪

  火力はもっと安くなる 「上顧客」脱しタフネゴシエーターへ

  侃々諤々| どうする東電(1)
   竹森俊平/慶応大学教授、荒井 聰/衆議院議員
   奥村 宏/会社学研究家、塩崎恭久/衆議院議員


 関西大停電宣言

  「原発全基停止」で待ったなし!

  COLUMN| 意外に余裕な東日本

  侃々諤々| どうする東電(2)
   山口栄一/同志社大学大学院教授、橘川武郎/一橋大学大学院教授
   河野太郎/衆議院議員、久保利英明/弁護士


 噴出する問題(1)│ 東電の抵抗で進まぬ賠償 福島県双葉町

 噴出する問題(2)│ むなしさと不安、混乱の除染現場 福島県福島市渡利地区


・・・というワケで。

逃凶電力さんをめぐる問題が特集のようで。
ってことはイコール、原子力行政に直結する問題ですね。

そうですかそうですか。


ちなみに、311以降の同誌の特集がどんなものだったか見てみましょうか。


 2011年3月26日号 検証! 大震災
 2011年4月2日号 国債暴落を回避せよ
 2011年4月9日号 危機を乗り切るリーダーシップ
 2011年4月16日号 徹底検証 鉄道被災
 2011年4月23日号 逃凶電力 迷走する巨大企業の正体
 2011年4月30日・5月7日合併号 「電力欠乏」 全対策 最悪の夏を乗り切る
 2011年5月14日号 地域貢献
 2011年5月21日号 海外投資のススメ それでも円を信じますか
 2011年5月28日号 東北復興
 2011年6月4日号 世界はこんなに動いていた
 2011年6月11日号 原子力 迷走する国策エネルギー
 2011年6月18日号 身を守る科学知識 もうニュースにだまされない
 2011年6月25日号 ストレス! 全対策
 2011年7月2日号 グローバルエリートを育成せよ
 2011年7月9日号 【ニュースがわかる】経営学
 2011年7月16日号 ASEAN
 2011年7月23日号 ニッポンの医療
 2011年7月30日号 再生エネルギーは本当に使えるのか?
 2011年8月6日号 相続・遺言&墓
 2011年8月27日号 10年後に食える仕事 食えない仕事
 2011年9月3日号 シニア市場はこう攻める
 2011年9月10日号 コメが足りない/第2特集;放射能とこども
 2011年9月17日号 あなたの資産はこう守る
 2011年9月24日号 日本車が消える
 2011年10月1日号 中国は台湾から攻める
 2011年10月8日号 女性はなぜ出世しないのか
 2011年10月22日号 マンション・不動産
 2011年11月5日号 就活 親と子で勝つ
 2011年11月12日号 管理職のための「教え方」入門
 2011年11月19日号 年金【全対策】
 2011年11月26日号 さらば! スキルアップ教
 2011年12月3日号 蠢くゼネコン 復興バブルの足音
 2011年12月10日号 介護を乗り切るリハビリの力
 2011年12月17日号 ガバナンス不全症候群
 2011年12月24日・31日合併特大号 2012大予測
 2012年1月7日号 生命保険を使い倒す!
 2012年1月14日号 激動! アジア
 2012年1月21日号 自衛隊のコスト 防衛産業を大解剖!
 2012年1月28日号 暴力団対策と企業
 2012年2月4日号 検証! 大増税
 2012年2月11日号 流通サバイバル
 2012年2月18日号 逃凶電力 偽りの延命


こんなカンジで。。
ちょっと気になったところだけ太字にしてみました。


え?
痴漢と関係あるのか、ですって。

さあ、どうでしょうねえ。
ちょっと気になっただけですよ。