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見切り発車じゃなければ手遅れなのかもよ

2011-05-31 23:12:41 | ニュース
カン政権に対する内閣不信任案が提出される見込みのようです。

何故に内閣不信任かというと、福島第一原発事故への対応がなってない、
ってのが大きな理由、大義のようでありますね。

ま、今の対応を見ていればカン政権など確かに信用なりません。
多くの国民も辞めて欲しいと考えているのは真実なのでしょう。


一方で、そうした状況を野党もわかっているからでしょうが、
今だからこそ不信任案を突きつけるべきだ、そういう声もあるようで。
今がカン政権の叩き時であると、野党の存在を見せるときであると。

で、カン政権の体たらくに民主党内部でも不信任案に同調する動きがあると。

なあんだ、やっぱ政局かよ、と思うと一気に脱力してしまいますけどねえ。

自分もカン総理にお辞めいただくことには依存ありませんけども、
大事なのはカン総理のあとのことでして。

その後の政権は現政権以上に適正な仕事をしてもらわなければならないのですけど、
何かアテはあるんでしょうか? 誰が総理になれば可能なんでしょうか?
そういった見込みが無ければカン政権をつぶしたところで何にもならないのですけど。

まさか、それはそのとき考える!なんて言わないでしょうね?
現政権以上に有能な政権樹立が本当にできるんでしょうね?

とにかくカン総理を辞めさせる、ってことだけが目的化してませんかねえ。


ところで本日の、自分が仕事の都合で仕方なく購読している、
竹中へーちゃんヨイショ!日本経団連新聞に、こんな記事がありました。
 
 
 ドイツ、綱渡りの原発全面停止
 
 
この記事によると、ドイツの脱原発方針は、

 大幅な自然エネルギーの増強や省エネの拡大を前提に

した、見切り発車とのことですけれども。
確かに、記事を読む限り、かなり希望的観測色が強いのは否めませんけどね。

でも、それを言うなら、核燃料リサイクルや放射性廃棄物処理、発電所の安全性向上、
事故が起こったときの対策などについて、将来の技術向上をアテにしまくって、
それを前提にした原発推進だって十分「見切り発車」じゃないですかねえ。


それから、この期に及んでこんなことも書いてますよ。
 
 自然エネルギーの発電コストは火力や原子力などよりも総じて高い
 
とのことですが、あの、「発電」コストについてはそうかもしれませんが、
特に原子力なんて廃炉とか放射性廃棄物処理とか、正当に計算されてるんですかね?

どうもその比較が信用なりませんし、原価という意味でのコストというより、
福島第一原発事故で見るとおり、事故が起こった場合のリスクをコストとしてみれば、
原子力のコストがいかに高いことか、今や誰でもわかってるんですけどね。

ここで、火力を持ってくることもずるいですね。
え、火力と比べればそうでしょ?なんて、記事の正当性を作っておきたかったんでしょうか。


福島で事故が起きたからって、国がこんなに早く方針転換できるものかと、
自分でも思いはしますが、、、

ってことは、アレじゃないですかね。
ドイツは福島第一原発事故の深刻さをよっぽどよく理解している、そういうことですかね。
放射能汚染の深刻さ、原子力への過信、人間の奢り、そういうことを認めていると。

緑の党の躍進といった、選挙のこともあるのでしょうが。

山本太郎より辞めなきゃいけないヤツはいる

2011-05-28 00:26:15 | ニュース



俳優の山本太郎氏が所属事務所を辞めたとのこと。
事務所からは引き留められたものの、結局は自分の意思で辞めたようです。

事務所が辞めるなと言ってくれたのなら、その事務所と一緒に
まだ頑張って欲しいところでしたけどもね、自分的には。


山本氏は最近の反原発に関する発言にて、実際に抗議行動にも参加しましたし、
そうしたことが原因で、先日、ドラマの役をきられた、といったツイートが
本人からありました。こういう発言でした。


 「今日、マネージャーからmailがあった。
 『7月8月に予定されていたドラマですが、原発発言が問題になっており、なくなりました。』
 だって。マネージャーには申し訳ない事をした。
 僕をブッキングする為に追い続けた企画だったろうに。ごめんね」


その後、事務所はそういう山本氏の発言を事実ではないと発表したのですが。
それは、おそらく原発発言とは関係ないと言いたかったのでしょうが。

本人としては自分の行動がもとで役を取れなかったことで、
マネージャーや事務所に迷惑をかけてしまったという責任を感じたのでしょう。


ま、ドラマ関係者、ドラマのスポンサーには、反原発の発言をするタレントなんて
許せませんから、そういう勢力が反電発行動をする山本氏を排除したのでしょうね。

ま、私企業のやることですからね。
儲けの原理の上に動いている以上は、しょうがありませんかね。
そのスポンサーから圧力をかけられたら、テレビ局としても、ねえ。

仮にタバコ反対!と公言しているタレントを、JTやフィリップ・モリスが
起用するわけありませんから、それと一緒というか。


とは言え、なんとも理不尽で、そして残念でもあります。
一種の言論封殺という気もしてきますね。

危険なモノを危険と言っただけなのに。

そして、そうした行動を許容できない組織の了見の狭さ。
いや、、 既得権益側の欲の深さ、無慈悲さ。


一部では、山本太郎氏の行動に対して短絡的とかいろいろ批判もあるようですし、
やれ彼は在日だなんだのと中傷する輩もいるのですけれども、そんなこと言って
低俗な満足感に浸る虫けら連中より、山本氏の方がよっぽど尊敬できますから。
たかだかネット空間でいきがってるだけの虫けらよりね。

そうした行動をぱっと比べてみただけでも、それくらい雲泥の差があるのですが、
虫けら連中はそんなことに気づかずに陰湿に騒ぐばかりなのです。


ところで本来なら、辞めるべき人間は他にたくさんいるわけでして。

福島第一原発で大きな事故が起きているというのに、何の責任も取らない役人、
経産省とか原子力安全でいいんかい?とか、ホアンホアンの連中、
事業者として事故に対処らしい対処ができずウソばかりつく逃凶電力、そして閣僚。

こういう連中は福島第一原発の現場で十分作業してもらった上で、辞めていただきたいですね。
退職金なんてあるわけ無いじゃないですか。そんな金があったら賠償に使いますのでね。


ま、こうして山本太郎氏は所属事務所を辞めたわけでして。

でもですね、世間の山本氏への支持は大きいですから。
今は仕事に恵まれないようでも、これから講演や執筆の依頼がたくさん舞い込むでしょう。

山本太郎に幸あれ。

みんなで捨てれば怖くない

2011-05-27 22:53:39 | 社会・経済
ご存じの方も多いでしょうが、よく知られたエスニック(民族性を表す)ジョークに
他人に何か行動を促すとき、どうやって説得するか、というものがあります。


 アメリカ人に対しては、これをやれば英雄になれるぞ、と説得する。

 イギリス人に対しては、紳士ならばこれをやるべきだ、と説得する。

 ドイツ人に対しては、これは規則ですから、と説得する。

 イタリア人に対しては、美女が一緒ですから、と説得する。

 そして日本人に対しては? みんながやってることですから、と説得する。


原発については、いくらそうした施設が安全であろうが、
放射性物質自体が安全でない限り、原子力発電は安全でないとずっと考えています。

その一つに使用済み核燃料があるわけで、これを安全に無害に廃棄できなければ、
原発はやるべきではないと思うのですね。

過去にはそうした技術は確立されるんだろうと期待して、もしくは先送りして、
原発が世界中で推進されてきたのでしょうけれども、どうやらどの国も
使用済み核燃料などの処理はてきとーなようでありますね。


 ドイツの政治を揺らがす「核廃棄物スキャンダル」

 「現代のババ抜き」核廃棄物はどこへ捨てる?


使用済み核燃料なんて、モンゴルまで安全に輸送できるのかと思っていたら、
イギリスやフランスに再処理のため既に輸送していたんですか。いや~。。

これが本当だとしたら、使用済み核燃料も汚染水も無秩序に棄てられているとしたら、
世界中はとっくに放射能に汚染されまくってるということでしょうか。

ノルウェー産のサーモンとか、北海産の海産物もそうなんでしょうか。
ひょっとして、スコットランドのウィスキーも?
もちろん、ヨーロッパの小麦も?

ガンの因子となる放射能ってのは既にそこら中にあるのかもしれませんね。
タバコが肺ガンの大きな因子だとか言われますが、そうじゃないかもしれませんね。

そう思うと生きる希望も薄れてきませんか。


原子力は安全でクリーンで低コストなんてとっくにウソだったんですが、
やっぱり使用済み核燃料が安全に廃棄できなければ安全でも安価でもないんですよ。

フィンランドには使用済み核燃料を10万年管理する処理施設を地下に作るってことですが、、
10万年ですよ?

もう、この時点で責任を放棄してますと、宣言しているようなものでしょう。


こんな風にですね、無責任に核廃棄が行われているような有様でいてまで、
原子力発電っていうのは維持すべきなんでしょうかね。

ま、このくらい他の国も使用済み核燃料をてきとーに処理、というか廃棄してるんなら、
日本もそれに倣いやすいってことになりますねえ。


ちなみに冒頭のエスニックジョークでは、原発大国のフランス人には、
こう説得するみたいです。


 フランス人に対しては、やめてくださいと、説得する。
 

無責任にも、まだ安全神話(笑)を未来に先送りするつもりか

2011-05-26 23:40:54 | 社会・経済
福島第一原発事故で、原子炉への注水を一時止めていた問題で、
マスコミでも国会でも言った言わないの空虚な大騒ぎになっておりましたけれども、
今日になって逃凶電力さんが、

 「注水は止めなかった」

と発表しまして。

これ、本当なら「空白の55分間」なんて言ってた問題がなかったことになるわけでして。
全く、これまでの騒ぎはやっぱり空虚だったんだなというか、それ以上に何だったんだ、
ってな、国会を空転させただけになってしまうワケですが。

この東電の発表には自民党のタニガキ総裁も、

 「開いた口がふさがらない」

と仰るのですが、それは自分たちも同じでありまして。

東電さんは、いったいどういう経緯を持って発表してるんですかね。
東電さんのやることはいちいち、これくらいいい加減だと思われてもしょうがありません。
というか、既にそう思ってますけども。

自分的にはこの原発事故で世間の批判が逃凶電力さんに集中するのは気の毒で、
本来なら役人、国にも厳しい声が注がれるべきと思っているのですが、
この件についてはさすがにですねえ、東電に対して大きな不信を抱かざるを得ません。
ま、これもまた役人の手引きなのかもしれませんけども。

ですので、今回の「注水は止めてませんでした」って発表も、また、
「やっぱり止めてました」に変わるかもしれませんので注意が必要です。

ところで、そうなると、この件でカン政権を追求していた自民党、
とりわけタニガキ総裁とアベちゃんなんかは赤っ恥もいいところですね。

自分的には今この期に及んでこんなことを蒸し返してもしょうがないと思うのですけども、
まったく余計なことで時間を使わないで欲しいものです。それにのっかるマスコミもね。


さて、フランスでは先進国首脳会議が開かれておりまして、
どうやら我が国の首相はこんな事故に遭ったにも関わらず、原発維持を表明するようで。

なーに考えているんでしょうか。
より安全な原発にすれば大丈夫だ、ということのようでありますけども。

そもそも安全な原発なんてあるんでしょうかね?
あるとしたら、その定義とはなんなのでしょうか?

地震が起きても津波が来ても大丈夫?
飛行機の落下事故があってもテロがあっても大丈夫?

本当ですか?


ま、仮に建物自体は頑丈でびくともしないとしてもですよ。

使用済み核燃料はどうするんでしょうか?
とりあえずプールに保存しておくにしても、そのうちキャパはいっぱいになりますよね。

再処理? リサイクル?
六ヶ所村やもんじゅの施設は止まったままなんですけど、
それらが正常に安全に運転する見通しはあるんでしょうか。

え、再処理なんてしないで捨てる? モンゴルに埋める?
はあ、日本での処理が出来ないから、カネで解決してリスクは他国に引き取ってもらうと。
仮にモンゴルが引き受けたとして、そこまでの輸送は安全なんでしょうね?
モンゴルのどこかに埋めるとして、埋めた後は確実に安全な状態になるんですか?


それも安全だとしましょう。
いくら安全であっても、仮に事故が起きた際の対応はできるんでしょうね?
これまでみたいに、「事故は起きない」なんて主張は許されないのですよ。

事故が起こったとき、放射能被害をしっかり封じ込め、無害化できるんでしょうか?
そうでなければ、これ以上の原発の維持は認められないというものですよ。

その対応はまた、未来の漫画みたいな妄想に賭けるというのでしょうか。

ま、漫画でさえ放射能汚染を食い止めるには、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダル星に
コスモクリーナーを取りに行くくらいしか方法は無かったんですがねえ。


「サイボーグ009」では「移民編」というシリーズがあります。

現代の人間が引き起こした核戦争によって、人間が住めない環境になってしまった未来から、
その未来人がタイムマシンで現代に移民しようと企てる、そういうストーリーです。


あれ?
結局、漫画でも自分たちの技術で放射能汚染を解決できてなかったですね。

ただ、未来に災いを残すだけでしたね。。。

原発と亀

2011-05-24 23:33:48 | 社会・経済
福島第一原発事故が起きたとき、海水の注入を止めた止めないだの、
言った言わないだのといったことが蒸し返されているようです。

その際の議事録も残ってないというのに、今、この期に及んで2ヶ月も前の
そんなやりとりに突っ込むことが重要なんですかね。
もっと前向きな議論があるでしょうに。

もはや、知らんぷりを突き通したものの勝ちなんでしょう。
子供のケンカみたいなもんです。

一説では、原子力安全でいいんかい?のでたらめ委員長の、
「このままだと再臨界の可能性がある」って発言をもとに、
官邸は東電に海水注入の中断を指示したと言われてますけども。


ところが、原子力安全でいいんかい?のでたらめ委員長が、
その「危険性がある」とした発言を、わざわざ抗議して訂正させたんですって。

それで、「危険性がある」→「可能性はゼロではない」になったと。

いやはや、必死ですね。
その訂正にどんな違いがあるというのか、また、
どんだけのパワーをかける価値があるのか凡人にはわかりませんが。

しかも、なんですか。
「可能性はゼロではない」とは、「事実上ゼロに近い」なんですと。

その違いも凡人にはわかりませんよ。
よくもこんな前向きでもなく不毛な議論ができるものですね、こんなときに。


こんなカンジで、福島第一原発事故は悪化の一途をたどっているようですが。

福井にある高速増殖炉「もんじゅ」では、以前、炉内にひっかかった装置を
取り出す作業を始める、なんてニュースがシレっと流れていたようですけども。。

これ、本来ならそんな簡単に言えるような作業じゃないでしょう。
だって今まで20回以上失敗してきたという作業なんですよ。
しかも、もんじゅに何かあったら、これまた大変な被害になるわけでして。

・・・あ、なんだ。。
今回の引き上げ作業も、その何十回のうちの一回に過ぎないのか・・・
今までさんざん失敗してきても大事故になってないから今度も大丈夫なのか。。。
じゃいいか。


そんな中、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が
参議院の行政監視委員会に参考人として出席されましたね。

小出氏は反原発というのじゃないのでしょうけども、原発推進の御用学者とは違って、
原発の危険性を正しく認識され主張してきた良識ある学者さんと思われますが、
今回の参院招致で、こう述べられたそうです。
 
 
 プルトニウムを使い、核燃料サイクルを利用したらいいと推進派は言っているものの、
 廃棄物処理がいる、プルトニウムは燃料を再処理して増殖炉に引き渡すものの、
 増殖炉は出来ない、日本の高速増殖炉は破綻しました。

 高速増殖炉がいつ実用化するかを書くと、1968年の計画で、80年代全般に実用化といい、
 しかし、90年前後と後退し、2000年前後として、最後の改定で2010年とやって、
 実用化ではない、技術体系の確定もダメ、次の長期計画で、年度すら示せなかったのです。

 その後、2050年に1基目の高速増殖炉を作りたいとしたのです。
 目標が逃げていく、10年たつと、目標が20年先になり、絶対に届かない、永遠に届かないのです。
 
 
小出氏が言うように、核燃料リサイクルは、机上で考えた段階では実現可能で、
それこそアキレスが前を走っている亀にすぐに追いつけるだろうと思えるくらいの
ターゲットだったのかもしれませんが、どっこい、そのターゲットには
いつまでたっても追いつけていないのですね。これからの見通しも遠いのです。

原子力研究のパラドクス。

核燃料リサイクルを考えた当時は、進歩する技術によって可能な夢にも思えたのでしょうが、
今となってはパラドクスと言うより、確信犯的なウソ、ごまかしだったんじゃないかと、
そう疑わざるを得ませんね。

もんじゅはそもそも源炉であって、商業炉ではないのですが、
商用の高速増殖炉一基目の完成は2050年完成を目指すんですってね。
2050年ねえ・・・

ま、そこまで予算がつくってことですかそうですか。
原発はそうやって、うまくも行ってないのに見通しだって立たないのに、
そもそも事故が起きたときの対策なんて何もないのに、
原子力村はずーっと潤うってことですかそうですか。


アキレスが亀を追い越すまで、ね。。。