イスラム国の人質とされた湯川氏が殺害されたと見られてから、
残る後藤氏を巡って、駆け引きなのか交渉なのかが続いているのか止まっているのか、
まぁそんな状態で日本は政府もメディアも国民もタジタジなのですが。
ニュースはどこも、まずはそれ。
どこのブログも、まずはそれ。
ってことで、独自の視点などを見いだせない自分としても、
なかなかエントリーをポストするだけのネタがないのですけれども。
現在のイスラム国の要求は後藤氏と引き換えにヨルダンに捕われている死刑囚を
釈放しろ、というものですが、ヨルダンはヨルダンでイスラム国に捉えられた
パイロットの自国民がいるワケですから、引き換えにするなら日本人よりヨルダン人、
となるのは当たり前のことです。
日本とすればじゃあ、死刑囚と引き換えにヨルダン人パイロットと後藤氏とが
同時に解放されるとイイネ!なんて甘ったれたことを考えがちなんですけれども。
ところがヨルダンが拘束しているその死刑囚というのは、
過去に大きなテロを起こし多くのヨルダン人の命を奪った犯人なので、
いくら人質と交換だからって釈放できる人物かというとそうじゃないだろうという、
そうした世論も大きいのがまた自体をややこしくしております。
いずれにしてもそんな状況なので、イスラム国のと交渉については、
ヨルダン様様に頼らざるをえないのでしょう。
でまあ日本政府は、
「あらゆるチャネルを使っている」
「人命第一」
「全力を尽くしている」
ということで、もちろん詳しい内容は言えないワケですが、
いや、そもそも内容と言えるものがあるのかさえ怪しいですがそれは置いておいて、
なんかその政府の頑張り具合ってのがナニも見えてきませんでね。
せいぜい、
「オバマに電話」
「交渉はヨルダンに丸投げ」
「着物で記念撮影」
くらいしかやってないんじゃないかというね。
国民を守る! 領土を守る!
と勇ましい政権も、有事はこんなものなのですよ。
さて、ヨルダンといえば先日、後藤氏と死刑囚の引き換えについて、
イスラム国に捉えられているヨルダン人パイロットを解放するなら、
死刑囚釈放に応じると表明しました。
ヨルダンは親米欧政権で、イスラム国を掃討する有志連合にも加わってまして、
テロ組織とは交渉するなとアメリカさんから言いつけられてると思うのですが、
それがイスラム国と交渉しようという姿勢を見せたことは驚きでありました。
なるほど、アメリカさんの意向を撥ね付けてでも、
自国民を救うチャンスがあればそれに向かって行動するのだと、
そういう態度を表した、ということなんでしょうか。
もちろん死刑囚釈放にあたってはヨルダン人パイロットの安否確認が先だと、
ヨルダン側は言うワケで、それは当然なんですけれども、どうなんでしょう。
ひょっとしたらヨルダンは、自国パイロットがもはや生存していないことを掴んだ、
だから死刑囚釈放の用意があるとイスラム国にふっかけている、とは考えられないでしょうか。
つまり、そもそも死刑囚釈放という取引は成り立たないからこそ言えているのだと。
そうなるとヨルダン国内向けには、ヨルダン人の命を救うために政府は力を尽くせという
自国民に対して、精一杯の努力をしていることを示すことになりますし、
パイロットが死んでいれば死刑囚を釈放することにならないのですから、
それに反対する自国民にも結局は釈放はしなかったという結果が残せます。
テロとの交渉に反対しているアメリカに対しても、パイロットが死んでいるのが前提なら、
成立しようのない取引を仕掛けることについては理解は得られそうです。
ということで、もしヨルダン人パイロットが生存していなければですが、
死刑囚釈放の用意があるというヨルダンの態度は、とても納得がいくのです。
日本人ジャーナリストの後藤氏と違ってヨルダン人パイロットは、
イスラム国に出撃していたという明らかに攻撃者なのですから、
捕えられて容易に命を奪われるとしても不思議はありません。
ヨルダンが死刑囚釈放の用意があると言ったところでパイロットが生きていなければ、
もちろんイスラム国がその件に触れることはないでしょうから、
今後の進展にはあまり期待は持てなそうです。
そして、後藤氏との引き換え条件である死刑囚釈放はない、ということです。
そうとすれば日本政府は次にどうするのでしょう。
日本人を守る!アベちゃん政権の本領発揮といきたいところですが、
二人のうち一人は既に命を落とされたしたようですし。
だいたい日本人を守るつもりなんかねえんだろ?と毒つきたい気持ちは抑えるとして、
それより、武器商人の商売繁盛、紛争・戦闘への参加に日本が前のめりになるかもしれない、
そのことのついては今回の事件が後押しになるのかもしれないですね。
そして人質にまつわる結果が悲惨なものになるだけ、国民も支持するのでしょう。
日本を、日本人を攻撃する敵というものが明瞭に認識されることも。
残る後藤氏を巡って、駆け引きなのか交渉なのかが続いているのか止まっているのか、
まぁそんな状態で日本は政府もメディアも国民もタジタジなのですが。
ニュースはどこも、まずはそれ。
どこのブログも、まずはそれ。
ってことで、独自の視点などを見いだせない自分としても、
なかなかエントリーをポストするだけのネタがないのですけれども。
現在のイスラム国の要求は後藤氏と引き換えにヨルダンに捕われている死刑囚を
釈放しろ、というものですが、ヨルダンはヨルダンでイスラム国に捉えられた
パイロットの自国民がいるワケですから、引き換えにするなら日本人よりヨルダン人、
となるのは当たり前のことです。
日本とすればじゃあ、死刑囚と引き換えにヨルダン人パイロットと後藤氏とが
同時に解放されるとイイネ!なんて甘ったれたことを考えがちなんですけれども。
ところがヨルダンが拘束しているその死刑囚というのは、
過去に大きなテロを起こし多くのヨルダン人の命を奪った犯人なので、
いくら人質と交換だからって釈放できる人物かというとそうじゃないだろうという、
そうした世論も大きいのがまた自体をややこしくしております。
いずれにしてもそんな状況なので、イスラム国のと交渉については、
ヨルダン様様に頼らざるをえないのでしょう。
でまあ日本政府は、
「あらゆるチャネルを使っている」
「人命第一」
「全力を尽くしている」
ということで、もちろん詳しい内容は言えないワケですが、
いや、そもそも内容と言えるものがあるのかさえ怪しいですがそれは置いておいて、
なんかその政府の頑張り具合ってのがナニも見えてきませんでね。
せいぜい、
「オバマに電話」
「交渉はヨルダンに丸投げ」
「着物で記念撮影」
くらいしかやってないんじゃないかというね。
国民を守る! 領土を守る!
と勇ましい政権も、有事はこんなものなのですよ。
さて、ヨルダンといえば先日、後藤氏と死刑囚の引き換えについて、
イスラム国に捉えられているヨルダン人パイロットを解放するなら、
死刑囚釈放に応じると表明しました。
ヨルダンは親米欧政権で、イスラム国を掃討する有志連合にも加わってまして、
テロ組織とは交渉するなとアメリカさんから言いつけられてると思うのですが、
それがイスラム国と交渉しようという姿勢を見せたことは驚きでありました。
なるほど、アメリカさんの意向を撥ね付けてでも、
自国民を救うチャンスがあればそれに向かって行動するのだと、
そういう態度を表した、ということなんでしょうか。
もちろん死刑囚釈放にあたってはヨルダン人パイロットの安否確認が先だと、
ヨルダン側は言うワケで、それは当然なんですけれども、どうなんでしょう。
ひょっとしたらヨルダンは、自国パイロットがもはや生存していないことを掴んだ、
だから死刑囚釈放の用意があるとイスラム国にふっかけている、とは考えられないでしょうか。
つまり、そもそも死刑囚釈放という取引は成り立たないからこそ言えているのだと。
そうなるとヨルダン国内向けには、ヨルダン人の命を救うために政府は力を尽くせという
自国民に対して、精一杯の努力をしていることを示すことになりますし、
パイロットが死んでいれば死刑囚を釈放することにならないのですから、
それに反対する自国民にも結局は釈放はしなかったという結果が残せます。
テロとの交渉に反対しているアメリカに対しても、パイロットが死んでいるのが前提なら、
成立しようのない取引を仕掛けることについては理解は得られそうです。
ということで、もしヨルダン人パイロットが生存していなければですが、
死刑囚釈放の用意があるというヨルダンの態度は、とても納得がいくのです。
日本人ジャーナリストの後藤氏と違ってヨルダン人パイロットは、
イスラム国に出撃していたという明らかに攻撃者なのですから、
捕えられて容易に命を奪われるとしても不思議はありません。
ヨルダンが死刑囚釈放の用意があると言ったところでパイロットが生きていなければ、
もちろんイスラム国がその件に触れることはないでしょうから、
今後の進展にはあまり期待は持てなそうです。
そして、後藤氏との引き換え条件である死刑囚釈放はない、ということです。
そうとすれば日本政府は次にどうするのでしょう。
日本人を守る!アベちゃん政権の本領発揮といきたいところですが、
二人のうち一人は既に命を落とされたしたようですし。
だいたい日本人を守るつもりなんかねえんだろ?と毒つきたい気持ちは抑えるとして、
それより、武器商人の商売繁盛、紛争・戦闘への参加に日本が前のめりになるかもしれない、
そのことのついては今回の事件が後押しになるのかもしれないですね。
そして人質にまつわる結果が悲惨なものになるだけ、国民も支持するのでしょう。
日本を、日本人を攻撃する敵というものが明瞭に認識されることも。