先々週末に引き始めた風邪も、ようやくおさまってきたカンジかなあ。もう10日も経ってますけど、それでもまだ少し喉とかの痛みはあるんですよ。
ちっくしょう、今年の風邪はしつこいぜ!
さて、巷はクリスマスってことで賑わってますね。
クリスマス!! クリスマス! クリスマス。 クリスマス。。。
ま、自分はクリスマスなんてどうでもいいんですが。
キリスト教徒でもないし。
なんだって、クリスマスっつうんで、あんなにはしゃぐんですかねえ。
そりゃ、子供の頃は普段食べやしないケーキとかが食卓にのるわ、プレゼントはもらえるわで、ああ、キリストの誕生日ってのはいつもと違う飾り付けしたり特別なものが食べられたりプレゼントがもらえたり、得することいっぱいで楽しいものなんだなんて思ってましてけど。そういう、ただ意味なくちょっと贅沢できる非日常がクリスマスだってことになってるんでしょうね、日本では。
でも今じゃあ、クリスマスって何なのかってのを考えちゃって、どうしても自分には意味ないものにしか思えなくなりました。
だって例えば、メリークリスマス!とか言うじゃないですか。
あれ、みんなどういう気持ちで言ってるんですかね。
"Merry Christmas" は "I wish you a merry Christmas" のことだと思うんですけど、日本で言うなら、「よいお年を」に近いニュアンスのような気がするんですね。そうすると、「メリークリスマス!」は「よいクリスマスを!」なんですけど、そしたら「クリスマス」ってのをどう受け止めているのかと。
クリスマスって「キリストのミサ」ですよね?
「よいキリストのミサを!」って言ってるわけですよ?
もっとも、日本における「クリスマス」は、そんな意味は欠落してしまって、ただ意味なくちょっと贅沢できる非日常でしかないんでしょうけどね。
これは、欧米の文化に憧れてしまう日本ってのをとてもよく表しているようにも思います。ほとんどの日本人には宗教的な意味をなさないのに、欧米のキリスト教圏の習慣を有り難がって生活に取り入れて盛り上がってしまうってのは、日本人のメンタリティとして、その欧米の占領下にあるようなものだとは考えられないでしょうか。
まあ、そんなこといちいち考えずに軽く楽しめればいいんでしょうけど、もう自分には無理です。クリスマスが商業に貢献しているのは認めます。
ところで、クリスマスっていうと24日のクリスマス・イヴのほうが盛り上がっているカンジですよね。25日になっちゃうと、クリスマスはもう終わり、みたいな。昔からこうだったんでしたっけ?
1980年リリースの松任谷由実「恋人がサンタクロース」の歌詞を振り返ってみると、主人公の隣の「おしゃれなお姉さん」が「今夜8時にサンタクロースがやってくる」と言ったのは「クリスマスの日」ですから、彼とクリスマスを過ごしたのは25日のことだと思われます。つまり、この頃は、25日のほうをクリスマスとして楽しんでいたのではないか、と考えられるのです。他に調べていることもなく、根拠はこの歌だけですけどね。ただ単にクリスマス・イヴじゃ語呂が合わなかっただけかもしれませんし。
それが1986年以降の山下達郎「クリスマス・イヴ」のヒットで(リリースは1983年)、24日の夜をクリスマスとしてより重要視するようになったのではないかと、勝手に推測しております。やっぱり根拠はこの歌だけですが、JR東海のCMも強烈でしたからね。牧瀬里穂が柱に寄りかかって一息つくシーンとか、良かったもんなあ。あっ、ってことは、JR東海圏以外の人たちは当時、このCMを見てなかってってことでしょうか?
この2曲だけじゃなく、当時の世相やメディアなどが絡まってのことでは当然あるんでしょうが、他に日本のクリスマス・シーンに大きな影響を与えたとされる曲が、ワム!の "Last Christmas" と言えますね。クリスマスの定番曲が「ホワイト・クリスマス」から「ラスト・クリスマス」になって、日本のクリスマスが変わった、とも言われるくらいです。
さて、自分にとってのクリスマスの愉しみというと、ワインでもシャンパンでもケーキでもプレゼント交換でもデートでもイルミネーションでもなく、音楽です。
この時期にしか聴けない音楽ってのがあります。もちろん、クリスマス関連の楽曲になるわけですが、それを聴くのが楽しみなのです。そりゃ宗教的なシンパシーとかは何もありませんけど、音楽についてはいいものはいい、ということです。上で言ってることと矛盾してます?
別にクリスマスソングだからって、聴きたければ他の時期でも聴けるわけですが、やっぱりそうもいきません。タイミングがあわないとやっぱり聴く気分に欠けるじゃないですか。レゲエは冬に聴く気がしないとか、広瀬香美は夏に聴く気がしないとか、カウント・ベイシーの "April in Paris" は4月じゃないと聴く気がしないとか、CDやiPodを聴いていて冬なのに夏がテーマの曲がかかるとスキップしてしまうとか、そういうのってありません?
ま、そんなカンジで、この時期の10日間くらいは好きなクリスマスソングが聴ける1年の中でも貴重なタイミングなワケです。クリスマスソングって、アーティストが普段見せない一面を見られたりとか、遊びの要素もふんだんにあったりして面白いですよね。
特に好きなのは、クリス・レアの "Driving Home For Christmas" ですね。子供の顔を早く見たいと思いながら車を運転している、周りを見ると自分のようなドライバーがいっぱいだ・・・ こういう気持ちがクリスマスなのかなあ、と理解できそうな気がします。
他にも、ナット・キング・コールの "Christmas Song" とか、ベンチャーズの "Jingle Bells" とか、ポインター・シスターズの "Santa Claus Is Coming To Town" とか、イーグルスの "Please Come Home For Christmas" とか、スティーヴィー・ワンダーの "Someday At Christmas" とか、ボブ・シーガーの "Little Drummer Boy" とか、もちろん、ジョン・レノンの "Happy Christmas" とか、サイモン&ガーファンクルの "7 O'Clock News" とか、いい曲がたくさんあります。
そして何と言っても傑作なのがこのアルバムです。
フィル・スペクターによる "A Christmas Gift For You" 。
これは本当に傑作です。フィルが手がけたクリスタルズやロネッツらが歌う捨て曲なしの楽しいクリスマスソングのオンパレードな、最高のパーティアルバム。本当ならクリスマスじゃなくても聞いていたいくらい好きなのです。
というワケで、部屋でもクルマでも通勤電車でも、絶賛ヘビロテ中。
いかがですか、是非、一家に1枚。オススメですよ。
ちっくしょう、今年の風邪はしつこいぜ!
さて、巷はクリスマスってことで賑わってますね。
クリスマス!! クリスマス! クリスマス。 クリスマス。。。
ま、自分はクリスマスなんてどうでもいいんですが。
キリスト教徒でもないし。
なんだって、クリスマスっつうんで、あんなにはしゃぐんですかねえ。
そりゃ、子供の頃は普段食べやしないケーキとかが食卓にのるわ、プレゼントはもらえるわで、ああ、キリストの誕生日ってのはいつもと違う飾り付けしたり特別なものが食べられたりプレゼントがもらえたり、得することいっぱいで楽しいものなんだなんて思ってましてけど。そういう、ただ意味なくちょっと贅沢できる非日常がクリスマスだってことになってるんでしょうね、日本では。
でも今じゃあ、クリスマスって何なのかってのを考えちゃって、どうしても自分には意味ないものにしか思えなくなりました。
だって例えば、メリークリスマス!とか言うじゃないですか。
あれ、みんなどういう気持ちで言ってるんですかね。
"Merry Christmas" は "I wish you a merry Christmas" のことだと思うんですけど、日本で言うなら、「よいお年を」に近いニュアンスのような気がするんですね。そうすると、「メリークリスマス!」は「よいクリスマスを!」なんですけど、そしたら「クリスマス」ってのをどう受け止めているのかと。
クリスマスって「キリストのミサ」ですよね?
「よいキリストのミサを!」って言ってるわけですよ?
もっとも、日本における「クリスマス」は、そんな意味は欠落してしまって、ただ意味なくちょっと贅沢できる非日常でしかないんでしょうけどね。
これは、欧米の文化に憧れてしまう日本ってのをとてもよく表しているようにも思います。ほとんどの日本人には宗教的な意味をなさないのに、欧米のキリスト教圏の習慣を有り難がって生活に取り入れて盛り上がってしまうってのは、日本人のメンタリティとして、その欧米の占領下にあるようなものだとは考えられないでしょうか。
まあ、そんなこといちいち考えずに軽く楽しめればいいんでしょうけど、もう自分には無理です。クリスマスが商業に貢献しているのは認めます。
ところで、クリスマスっていうと24日のクリスマス・イヴのほうが盛り上がっているカンジですよね。25日になっちゃうと、クリスマスはもう終わり、みたいな。昔からこうだったんでしたっけ?
1980年リリースの松任谷由実「恋人がサンタクロース」の歌詞を振り返ってみると、主人公の隣の「おしゃれなお姉さん」が「今夜8時にサンタクロースがやってくる」と言ったのは「クリスマスの日」ですから、彼とクリスマスを過ごしたのは25日のことだと思われます。つまり、この頃は、25日のほうをクリスマスとして楽しんでいたのではないか、と考えられるのです。他に調べていることもなく、根拠はこの歌だけですけどね。ただ単にクリスマス・イヴじゃ語呂が合わなかっただけかもしれませんし。
それが1986年以降の山下達郎「クリスマス・イヴ」のヒットで(リリースは1983年)、24日の夜をクリスマスとしてより重要視するようになったのではないかと、勝手に推測しております。やっぱり根拠はこの歌だけですが、JR東海のCMも強烈でしたからね。牧瀬里穂が柱に寄りかかって一息つくシーンとか、良かったもんなあ。あっ、ってことは、JR東海圏以外の人たちは当時、このCMを見てなかってってことでしょうか?
この2曲だけじゃなく、当時の世相やメディアなどが絡まってのことでは当然あるんでしょうが、他に日本のクリスマス・シーンに大きな影響を与えたとされる曲が、ワム!の "Last Christmas" と言えますね。クリスマスの定番曲が「ホワイト・クリスマス」から「ラスト・クリスマス」になって、日本のクリスマスが変わった、とも言われるくらいです。
さて、自分にとってのクリスマスの愉しみというと、ワインでもシャンパンでもケーキでもプレゼント交換でもデートでもイルミネーションでもなく、音楽です。
この時期にしか聴けない音楽ってのがあります。もちろん、クリスマス関連の楽曲になるわけですが、それを聴くのが楽しみなのです。そりゃ宗教的なシンパシーとかは何もありませんけど、音楽についてはいいものはいい、ということです。上で言ってることと矛盾してます?
別にクリスマスソングだからって、聴きたければ他の時期でも聴けるわけですが、やっぱりそうもいきません。タイミングがあわないとやっぱり聴く気分に欠けるじゃないですか。レゲエは冬に聴く気がしないとか、広瀬香美は夏に聴く気がしないとか、カウント・ベイシーの "April in Paris" は4月じゃないと聴く気がしないとか、CDやiPodを聴いていて冬なのに夏がテーマの曲がかかるとスキップしてしまうとか、そういうのってありません?
ま、そんなカンジで、この時期の10日間くらいは好きなクリスマスソングが聴ける1年の中でも貴重なタイミングなワケです。クリスマスソングって、アーティストが普段見せない一面を見られたりとか、遊びの要素もふんだんにあったりして面白いですよね。
特に好きなのは、クリス・レアの "Driving Home For Christmas" ですね。子供の顔を早く見たいと思いながら車を運転している、周りを見ると自分のようなドライバーがいっぱいだ・・・ こういう気持ちがクリスマスなのかなあ、と理解できそうな気がします。
他にも、ナット・キング・コールの "Christmas Song" とか、ベンチャーズの "Jingle Bells" とか、ポインター・シスターズの "Santa Claus Is Coming To Town" とか、イーグルスの "Please Come Home For Christmas" とか、スティーヴィー・ワンダーの "Someday At Christmas" とか、ボブ・シーガーの "Little Drummer Boy" とか、もちろん、ジョン・レノンの "Happy Christmas" とか、サイモン&ガーファンクルの "7 O'Clock News" とか、いい曲がたくさんあります。
そして何と言っても傑作なのがこのアルバムです。
フィル・スペクターによる "A Christmas Gift For You" 。
これは本当に傑作です。フィルが手がけたクリスタルズやロネッツらが歌う捨て曲なしの楽しいクリスマスソングのオンパレードな、最高のパーティアルバム。本当ならクリスマスじゃなくても聞いていたいくらい好きなのです。
というワケで、部屋でもクルマでも通勤電車でも、絶賛ヘビロテ中。
いかがですか、是非、一家に1枚。オススメですよ。