「リーマン！」「ポカーン」

伊勢志摩サミットが終わりまして、大マスコミによる早速の世論調査では、
内閣支持率がアップしてるみたいですが。

はぁ？
サミットでなんか日本にポジティブなこととかありましたっけ？

だって、アベちゃんがリーマンショック級の危機が世界経済にある！
なんてブチあげたところ、他の首脳は「ポカーン」な状況でしたし。
あまり日本の思惑と噛み合った印象は無いのですがね。

それでも、外務省肝煎りの「おもてなし外交」（笑）が実は評判だったとか？
まさか。

というよりはやはり、オバマの広島訪問に負うところが大きいのでしょうね。
あのインパクトが内閣支持率に貢献したってことです。
よございましたな。


さて、そんなカンジで、サミットでいきなり「リーマンショック級の危機」をブチあげて、
それを根拠に仕立てて、消費税10%への増税を延期するようですが。

もともとアベちゃんは東日本大震災やリーマンショック並みのことが起きない限りは、
確実に再増税する、延期は無いと断言する、とまで言ったのですよ。

でもここで夏の参院選のことを考えてか消費税再増税先送りの方針を提示するのに際し、
ということはアベノミクス（笑）が失敗したからだと受け取られたくもないワケで、
代わりの理由に「リーマンショック」が必要だったワケですね。

こうしてアベちゃんは世界経済にリーマンショック級のリスクがあると言う一方で、
アベノミクス（笑）は失敗してないと言い。ってことは成功もしてないんですけどね。

ただ、リーマンショックのような事態は現実には起きてないのは明らかなので、
「リスクがある」ってことで「リーマンショック級」をでっち上げ、
再増税延期を正当化するネタにしたと。

つまりサミットはアベちゃんの選挙のために利用されたと。
これは他の参加国はいい気がしないんじゃないですかねえ。

それでも、こうしたウソをあれだけ恥ずかしげも無く堂々とつけるとはアベちゃん、
大した輩だといいますか、役人にとっては便利なピエロですね。


庶民としては増税先送りに反対する理由もないのでそれはまぁいいんですが、
それより、もはや再増税の是非から検討すべきなんじゃないですかね。
本当なら再増税を白紙撤回、もしくは5%に戻したっていいくらいじゃないですか。

それより先にすべきは、税金を無駄にせず正しく使うこと。
でないと利権を求めて群がったシロアリに食い荒らされるだけで、
税収がアップしたところで意味が無いのですからね。
そしてまた税金が足りないからと、次の増税が企画されるだけです。

それと、先日からパナマ文書の問題がありましたが、
パナマやケイマンなどのタックスヘイブンを利用して租税回避している大企業等から、
適切に正当に徴税することを考えたらどうなんでしょうか。


さて、消費税の再増税延期が既定路線になってきていますが、それなら、
衆院解散・総選挙で国民の信を問うべきとの声があるようです。

何故なら前の衆院選で消費税を確実に10%に上げるとして自民党は勝ったんだから、
その整合でいえば今度も衆院選で国民の判断を仰がないといけないというものです。

そうするとアレですか、わざわざ衆院解散して選挙するとしたら今度は、
前回約束した消費税再増税を延期することを約束します！って公約で戦うことになるのですか？

まぁ有権者を馬鹿にしたハナシです。


今のところ、衆参同日選挙にはアベちゃん含め誰も彼もが否定的との報道がされていますが、
わざわざそう強調しているのがなんか怪しくないですか。

自分には逆に、同日総選挙のための下地作りをしているかのようにしか見えないのですがね。


それにしても、消費税の再増税延期を正当化するための根拠として、
リーマンショック級の危機とやらをでっち上げるようなことはしながら、
熊本を中心とした大規模な群発地震は東日本大震災級となぜ言えないのでしょうかね。
　

サミット絶賛開催中！でも話題は乏しめ。

伊勢志摩サミットが絶賛開催中でありまして、
都市部を中心に全国各地で警備強化の様子かと思いますが。

そんな中、東京・渋谷駅のコインロッカー前に不審なスーツケースが見つかったとのことで、
立ち入りを規制し爆発物処理班が出動するくらいの騒動になったようです。

結局は持ち主が現れただスーツケースを置いただけで危険のないものでしたが。
コレ、テロの恐怖を煽るやらせだったりしませんか？

　いっやあ、サミットもやってるしやっぱりテロが不安だよね！
　警戒強化してて良かった！　ありがとう警察！

って思わせたいんじゃないですか。
無駄に警官がうろついてるだけに思われたくないでしょうからね。


さて、日本経団連新聞の電子版なんかを購読してますと、
スマホにニュース速報のプッシュ通知なんかが届くワケです。

今日、届いた速報というのは、こんなカンジです。


　首相、世界経済「大きなリスクに直面との認識で一致」

　安倍晋三首相は26日夕、主要国首脳会議（伊勢志摩サミット）を開催中の
　三重県志摩市で記者団に対し、世界経済を巡る主要７カ国（Ｇ７）首脳との議論について
　「大きなリスクに直面しているとの認識で一致した」と述べた。
　安倍首相は2008年の北海道・洞爺湖サミットで経済に関する議論が十分になされず、
　リーマン・ショックの危機に正しい対応ができなかったとの考えを示した。


え、コレだけ？
コレをわざわざ速報？

どうやらアベちゃんが世界経済の大きなリスクにあると言及らしいんですが、
ナニがどうリスクなのか、日経のくせにコレだけの記事じゃナンもわかんねえよ！
と思っていたら、なんでもリーマン・ショック級の危険があるんだそうです。


　首相、リーマン級危機を懸念　各国に財政出動促す

　26日に開幕した主要国首脳会議（伊勢志摩サミット）は初日の討議で、
　世界経済に下振れのリスクがあるとの懸念を共有した。
　安倍晋三首相は2008年のリーマン・ショック並みの危機が再発してもおかしくないほど
　世界経済が脆弱になっているとの認識を表明し、各国に財政出動を含む強力な政策の実施を促した。

　首相は26日の討議後、記者団に
　「世界経済が大きなリスクに直面しているとの認識で一致できた。
　これに基づく（金融・財政・構造政策の）３本の矢を主要７カ国（Ｇ７）で展開していくことになった」
　と語った。

　首相は26日の討議に「参考データ」を提出し、いまの世界経済がリーマン危機前に似ていると指摘した。
　「（08年の）洞爺湖サミットは危機を防ぐことができなかった。そのてつを踏みたくない」
　と日本が前回議長を務めたサミットを引き合いに出して訴えた。

　「参考データ」によると、最近のエネルギーや食料など商品価格がリーマン危機前後と同じ55％下落。
　新興国の投資や経済成長はリーマン危機以来の落ち込みを示し、新興国からの資金流出が再び起きた。
　主要国の成長率見通しの下方修正が繰り返されるのも当時と同じだと主張する。

　首相同行筋によると、会議ではある首脳から「『危機』とまで言うのはどうか」と
　表現ぶりに異論が出たものの、「新興国が厳しい」という基本認識では全員一致した。
　首相は金融産業を抱える米英両首脳と25日に相次いで個別に会い、認識を擦り合わせていた。

　首相は「Ｇ７が金融・財政・構造政策を総動員し、世界経済をけん引する。
　特に機動的な財政戦略および構造改革を果断に進める重要性を訴えたい」と呼びかけた。
　インフラや環境・エネルギー、科学技術分野への投資を財政出動の具体例に挙げ
　「日本が先陣を切っていきたい」と強調した。

　同行筋によると複数の首脳が「中間層に対する投資が重要だ」との考えを示した。
　世界で格差問題が深刻になり中間層の不満が拡大。
　その結果として各地でポピュリズムが横行しているとの共通の危機感がある。
　日本は「財政出動の重要性で各国が一致した」とし、強固な政策をうたう共同宣言を調整している。

　金融・財政・構造政策を幅広く活用する政策総動員の議論は、
　金融市場が不安定だった２月の20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議で浮上。
　仙台市で21日閉幕したＧ７財務相会議でもテーマになったが、
　財政出動は各国がそれぞれ判断する位置づけにとどめていた。サミットの場で一歩踏み込んだ。

　安倍首相が「リーマン並み危機」の可能性に言及したことは、
　来年４月に予定する消費増税の先送りをにじませたと受け止められている。
　首相は消費増税について
　「リーマン・ショックや大震災級の影響のある出来事が起こらない限り予定通り行っていく。
　適時適切に判断していきたい」（18日の党首討論）と対外説明してきたからだ。

　26日のサミットの討議で日本の消費増税は「話題にならなかった」（同行筋）という。


サミット前にわざわざヨーロッパに外遊してあしらわれた、
財政出動の話題をまた持ち出したってことなんですけども。

その理由づけに、世界経済が危機に直面している、
との背景を無理矢理にでも持ち出すことが必要だったワケですな。
こういうところでアベちゃんを応援するあたりが日本経団連新聞らしいですね。


まあ、なんでもリスクがあるとの認識では一致したらしいのですが、
リスクの性格や経済環境がリーマンショック前に似ているのか、
その対策として財政出動がいいのか、ということでの認識一致だったかはわかりませんけどね。

だいたい、アベノミクス（笑）のアベちゃんが言ってもナンも説得力ないですしねえ。


ということで、26日の時点では他にまだ議論の進展らしいことはなさそうで、
伊勢神宮散策と記念植樹、記念写真くらいしか話題がなさそうでありましたが。

NHKのニュースウォッチ9を見てたら凄かったですね。

現地に赴いたレポーターが夜の伊勢神宮の前で、
朝から人が大勢集まって各国首脳が到着すると盛り上がってたとかで、
アベちゃんと握手したもらった！なんてオバちゃんなど、ただの野次馬が集まっている様子に、
サミットへの関心の高さがうかがえます、なんて言っちゃってるんですけども？

いやいや・・・
芸能レポかよと。。

で、カナダ首相の到着のときが一番、女性の声が大きかった、んですってよ？

サミットへの関心と言えば、ウソにはなりませんが、
ちょっとナニを取材してんの？と。

もちろん、サミット関連のニュース全部がこんな調子ではなく、
議題や各国メディアの関心などの取材もあったのですがね、
まあNHKからすると政治・外交とは関係のない芸能ニュースで彩って、
お茶の間でのアベちゃん人気を支えないといけませんのでね。

いやはや。
　

「政治家は信なくば立たず」、それを言う相手はもっといますね？

首都圏では先週くらいから町中に立つ警官の姿が目立つようになりました。
伊勢志摩サミット開催に合わせたテロへの対策強化ってことのようです。

しかしまあ、これ見よがしに駅や街に警官が立っているワケですが、
だからってこの対策によってテロ行為を事前に見つけられるとも、
テロリストが警官の目をより警戒するようになるとも思えませんが。

かと言って、ナニもしないワケにもいきませんので、
まあ、テロ対策してます！アピールなんでしょう。

そういう表面的なことでのアピール、それ以外のことも思いつけないし、
やろうとしたところで実際には難しいのでしょう。

なにより、国民の目に見える行動がないとナニもやってないように思われますから、
これはこれでわかりやすい手段なのですかね。

しかし、そんなアピールのためにあれだけの人員を駆り出しちゃって、
逆に大丈夫なのかとも思いますが、気のせいでしょうか。


で、23日からは新幹線の東京駅でコインロッカーへの荷物の預け入れが停止されたそうです。
不審物対策のためということでして。

まぁ、わからないでもないですけど、なんか効果の割に過剰な気もしますね。
サミットを開催するとそんなにも警戒度を上げなきゃいけないのですね。
それも開催地近辺でなく首都圏で。

じゃ、サミットが終了したら警戒を緩めていいの？
ってな疑問も湧くところですが、そんなこと言ったらキリないですしね。
難しいものです。


さて、首都圏と言えば東京、連日バッシングされまくっている都知事のマスゾエセンセーですが。
彼に対してアベちゃんが、説明責任を果たすべきと発言した模様です。


　舛添都知事は説明を＝安倍首相

　安倍晋三首相は２３日の参院決算委員会で、舛添要一東京都知事の政治資金問題について、
　「公私混同と厳しい指摘がされている以上、政治家は『信なくば立たず』だから、
　しっかりと説明責任を果たすことが求められている」と述べた。
　日本を元気にする会の松田公太代表への答弁。


ほほう。

政治家はしっかりと説明責任を、ねえ。

言うじゃないですか、アベちゃん。


それを言うべき相手が与党内にもいませんかね？

甘利センセーとか。
賄賂問題で説明責任を果たすと言いながら、睡眠障害で入院して、
予定の2ヶ月の休養期間も終えたというのに未だに国会にも出てこず、
問題の説明が終わってませんけど？

ドリル小渕とか。
パソコンのハードディスクが破壊されちゃって、それで知らんぷりですか？
国政に復帰しちゃいましたけど、まだ説明が終わってないですね？


それに東京オリンピック招致に関する裏金疑惑ですよ。
アレはコンサルタント料だった、とのJOCの開き直りだけじゃ、
とても十分な説明とは思えませんが。

たしかアベちゃんは招致委員会の最高顧問だった筈ですが、
この疑惑に関してナニか発言しましたっけ？


政治家は『信なくば立たず』だから、しっかりと説明責任を果たすものですよね、
アベちゃん？
　

「沖縄の怒り」と言うんだけども

毎日、東京都知事のマスゾエセンセーがメディアなどで袋叩きに遭っているのですが。
彼のセコいカネ使いにはそりゃ批判はあるのでしょうけども。

しかしですよ、マスゾエセンセーのバッシングもけっこうですけど、
なんか色々と忘れてませんかね。

石原シンタローだって相当に豪勢なカネ使いだったはずですけど、
マスゾエセンセーやその前任の猪瀬センセーのようにカネの件で厳しい追及されたようには思えませんね。

これはなんでしょう、シンタローの場合はよっぽどメディアに対する睨みが効いたってことでしょうか。
それとも都職員からの信頼が厚く、守られていたってことなんでしょうか。

それに比べると猪瀬センセーやマスゾエセンセーは自分の職務に厳格であるため、
都職員にも厳しく当たったのが都庁内部で反発を持たれて、結果、刺されてしまったとか？
いや、妄想ですけど。


マスゾエ騒動に隠れてしまっているといえばオリンピックの裏金問題もあります。
シンガポールの会社？に支払ったのはコンサルタント料です！なんてJOCが開き直りを見せてからは、
この問題のメディア露出、追及が減りましたよね。

アレはコンサルタント料で、その会社も今はないけどちゃんと実績も実態もあった、
ということで説明したから、もうこの問題は幕引き！という意思でも働いているかのようです。

きっと官邸がコントロールしているんでしょうね、メディアを。
福島第一原発の汚染水みたいに？

マスゾエセンセーの説明には9割以上の都民が納得していないと大マスコミは報道してますが、
オリンピック裏金問題に関する官邸やJOC、電通の説明にだって国民の大多数が納得してないんじゃないでしょうかね。
大マスコミにはこっちの調査もしていただきたいところです。

それとも東京オリンピック万歳！な国民は、開催招致に多少のインチキがあるのは当然！問題なし！
と容認しているのでしょうか。ま、確かにそういう人々がいても不思議ではないですが。


いずれにしてもこの騒動によってマスゾエセンセーへの辞任圧力も強くなっているようですけど、
そもそも選挙でマスゾエセンセーを選んだのは都民なんですけどね。
さらには前任の猪瀬センセーの辞任を求めたのだって都民と言えますよね。

これでまた新しい知事を選ぶとなったらまあ、ご苦労なことです。
ただでさえオリンピックの予算が膨らんでいることでしょうにねえ。

ま、自分は都民でないのでどうだっていいですが。


でも一方、海外の一部の報道では、裏金問題によって東京がオリンピック開催を返上することになり、
ロンドンが代替の開催地になる、なんてハナシも持ち上がっているようですが、どうなりますやら。

そんなこと言ったって、これまでの他の開催地が全くクリーンに招致してきたのかよ？
とツッコミたくなることろですが、とりあえずそれは置いておいて、
東京のオリンピック返上がホントだとすると、これまで箱物建設やエンブレム制作その他にかけてきた
膨大な費用がすべて水の泡ってことになりますが、いや～そうなったら誰が責任とるんでしょうね。

使われた費用は都の税金だけじゃないでしょうから、国民としてもたまったもんじゃありません。
確かにマスゾエセンセーなんかは今が辞めどきかもしれませんね。


さて、そんなことより沖縄の米軍関係者による女性遺体遺棄事件ですが。

まず、メディアではこの事件を「女性遺体遺棄」と呼ぶことが多いようですが、
コレっていかがなものなんでしょう。

逮捕された容疑者が犯したことは、暴行・殺人・死体遺棄なワケですから、
「遺体遺棄」ではその一部しか言ってないことになるのですけど、ナニか意図でもあるのでしょうか。

なるべく事件を矮小化して印象付けたいとのアメリカさんへの配慮なんでしょうか。

確かに全部言うと長くなりますから、便宜的に省略して呼んでいるのかもしれませんが、
なんか気分悪いです。


ところで、この事件によって、「沖縄の怒り」と言うじゃないですか。
もちろん、米兵の暴行事件だけでなく、基地問題が論じられるときなどにもよく、
「沖縄の怒り」という言葉が使われます。

ですが、自分的にはどうも違和感が拭えないのですよ。

なぜって、「沖縄の怒り」ではヤマトンチュにとってはまるで対岸の火事かのような距離感、
他人事感を感じるからです。

暴行され殺されたのは沖縄の女性で、日本人です。
本来なら「日本の怒り」であるべきなんじゃないでしょうか。

それが「沖縄の怒り」なのは、他の日本人が怒ることではないということなのでしょうか。

それって、沖縄という局所的な場所で起きているローカルな問題だと捉えているからで、
沖縄に寄り添うフリをしながら逆にデリカシーがない表現に思いますが、どうでしょうか。

つまりは沖縄への無関心が表出してしまっているように思われるのです。
メディアや政治家、役人だけでなく、何気なくその言葉を使ってしまう国民も同様なのです。


沖縄に基地があるからこうした問題が繰り返されるのではなく、
こういう問題が起きても加害者は適正で厳しい処罰を受けることがないから、
繰り返されるのだと思います。

そういった意味では、タレント弁護士・橋下センセーが言うように、
性欲コントロールできる風俗施設を作ればいい、ってなことではないと思います。

加害者とその上官を含めた処罰や責任の取らせ方が整備されなければ、
風俗施設があれば足りるということにはならないのですよ。

このテの問題が起こるたびに日本政府もアメリカ政府もお決まりの言葉を並べるだけで、
根本的な対策がされているようには思いません。


結局は日米協定に行きつくのでしょうけど。

それにしてもいつまでも「沖縄の」問題に限定している限りは、「沖縄の怒り」はなくなりません。

つまりは、おそらく、ほとんどの本土の人間にとっては、「沖縄の怒り」は自分たちにとって
緊迫感のある問題ではない、そうした心理が表れているように思われるのです。


アベちゃんや政府はことあるごとに、

　日本人の生命と財産を守る！

と口では勇ましいものの、アメリカさんが相手となると途端にシュンとしてしまいます。
極右政権を支持する愛国者さんたちも同様に見えます。

基地は必要で、沖縄に負担したままでいてほしい、やっぱりそれがホンネなんでしょうか。
　

オバマの広島訪問で大新聞は記念広告を企画中

パリ発のエジプト航空機が墜落した事故？事件？ですが、
墜落した機体の一部がエジプトのアレクサンドリア沖で見つかったとのことです。

事故なのか、テロなのか、憶測はいろいろありますが、
ブラックボックスなどの回収で事実は明らかになるのでしょうか。

航空機が墜落したからって即、テロに結びつけるのはいかがなものかと思いますが、
このご時世ですし、パリとエジプト、ですからねえ。。。
疑いたくなるのもわかります。

テロの疑いが高いのではとの予測もあるのも当然なのですが、
それにしては犯行声明がないですよね。

テロは政治的目的を伴うモノですから、普通なら声明があるものですけど。
もしくはそのうち、イスラム国あたりから犯行声明でもあるのでしょうかね。

不穏なことはなんでもイスラム国に押し付けておけば世間は納得しやすいですし、
米欧の軍事行動も理解されやすいですもんね。便利ですねイスラム国の存在は。

まあ、テロなのか事故なのか、原因究明も待たれますが、
ところで、乗客はどんな人たちだったのですかね。

エジプト人が多く日本人がいなかったのはわかってますけど、
国籍というよりどんな職種の人物が乗っていたのか、それが気になります。


さて、沖縄県うるま市の女性行方不明事件、
容疑者の実名も報道されるようになってきました。

かといって彼が真犯人かどうかはもっと捜査を待たなければいけないと思いますが、
とにかく、米軍基地の関係者だったということでしてね。

こうしたことは何度も繰り返されてきて、またか、ってなことなんですし、
ここは日本政府もアメリカ政府も厳しい措置をとっていただきたいものです。


ですが、いつも沖縄で米軍の不祥事があると、日本側は抗議するといい、
アメリカ側は再発防止に取り組む、なんて、マニュアル通りに言うワケですが、
根本的な解決に向けた努力ってとられたこと、あります？

なんかカタチだけ抗議と謝罪を繰り返すばかりで、本気でないのは明らかです。
どうせ今回もそんなところに落ち着くのでしょう。

だって、それも殺人に死体遺棄という相当に重罪でありながらですよ、
おそらく暴行だって受けたでしょうに、日本政府のコメントの歯切れの悪いこと。
ここまでの対応を見ていても生温いったらありゃしません。


アベちゃんはじめ日本政府はなにかっていうと、

　日本人の生命と財産を守る！

なんて勇ましいことを言うのですが、今回の事件に関連してはまるでそういう気概を感じません。
本当に日本人を守る気があるのでしょうか。ないのでしょうけどね。


そんな中、伊勢志摩サミットを来週に控えておりまして、
アメリカのオバマ大統領も来日しますがアベちゃんは、
今回の沖縄の事件についてオバマになんて言って抗議しますかね。

「シンゾー！」なんて向こうから声をかけられて、
うやうやしく「バラック！」と返して終わりそうな気がしてなりません。
オバマはただ寿司食いにくるんじゃないですけどね。


オバマと言えば、サミット後の27日に現役のアメリカ大統領としては初めて、
広島を訪問することになっています。

ま、世界から核兵器をなくすなんて演説をしただでノーベル平和賞をもらったオバマですが、
世界でアメリカが関わる戦火というものが増えはせよ減った印象はありませんし。

ここらでなんとか平和っぽいことをしとこうってことなんですかね。
誰かが「卒業旅行みたいなもの」と言ってましたが、そんなカンジです。

だって、もうすぐ任期が切れるオバマが広島を訪問するからって、
今後も影響力を保てるのか、ナニがどう変わるのか、よくわかりません。

まあ、来ないよりはまず来ることで前進、というならそうかもしれませんけど、
もちろん、核兵器や戦争を減らすきっかけになってくれればいいのですが、
それよりはどうもセレモニー的な色合いが濃いように思えてなりません。


なんて、オバマの広島訪問を冷ややかに見るのは自分だけじゃないと思うのですけど、
逆にもの凄くポジティブに見る向きもあるようです。

例えば新聞業界です。
オバマの広島訪問を機に期待される日米関係の発展あるいは平和の進展を祈念して、
「社名連合広告」を企画しているのです。

このテの企画は日本国家的に嬉しいことや悲しいことが起きたとき、
例えば天皇家の結婚であるとかノーベル賞の受賞や世界遺産登録などではお祝い広告として、
天皇家の人物の逝去や311や先日の九州での大地震など大災害が起きた時はお見舞い広告として、
そのお祝いもしくはお見舞いメッセージとともに、複数の企業名が列挙されるものです。

なんですが。

え？
アメリカ大統領が広島を訪問するから？
記念の広告？

なんか無茶苦茶違和感を持つのは自分だけでしょうか。
そんなにオバマが広島に来て嬉しいんですか。
まるでそれだけで偉業達成的な扱いに見えるのですが、コレってどうなんでしょうか。

それより、ちゃんと世界平和に尽力してくださいよ！という、
オバマへの叱咤の意味合いならなんとなくわかりますが、広告企画とはねえ。


ちなみに、ある程度の企業数が集まれば企画は実施に至りますが、
広告の掲載は広島訪問当日の27日か翌日の28日になりそうですよ。

どんな企業がこの企画に賛同するのでしょうかね。
ワクワク。