即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

「小言。」効果

2009年01月23日 21時14分41秒 | 将棋
今週の週刊将棋。
2Pに渡っての渡辺竜王のインタビュー(下)。

渡辺家の写真も何点かあり、家庭での竜王について取材している。
※この写真↓、最高です。

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『温かい家族の支え。』

3連敗した時気落ちした渡辺竜王は家庭では気丈に振舞っているつもりだった。
ところが妻・めぐみさんには全てお見通し。
『家では普通にしていた。』と答える竜王に、すかさず
『うそだぁー、落ち込んでたじゃん。』と突っ込まれ、苦笑いを浮かべていた。
対局室ではポーカーフェースの竜王も、家庭ではスキだらけのようだ。
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いや、この二人の関係、ほんとほほえましいと言うか、面白いです。

あの風情の竜王に対して、シャキシャキしてある意味男っぽく、ユーモアとエスプリを交えて斬りまくる年上のめぐみさん。

すべてはこの超人気ブログ、妻の小言。の存在感大だ。
(以前も「Sence of Humour」という記事で書きましたが。)

なんたって、「アクセス数が最近では常に1万を超え、多い時には4万近くになる。」というくらい、将棋ファンだけでなく、広く注目を集めている。

このブログが秀逸なのはつとに有名だけど、この突っ込みの妙がたまらない。

最近の記事だけでも、

これが、ティラノサウルス?

これがおにぎり?

余詰めじゃないの?

トランプ熱狂しすぎ。

中沢裕子の声がわかるわけ?

霜、知らないの?

日本地図が書けないなんて。

和服で将棋盤の前に座っておやつを食べている姿が不思議。

パリ土産はこれ?

と、全面的に、完膚なきまでに旦那をイジリまくっている。

そして絶えず受身の旦那はいつもオロオロ、タジタジ。

あの竜王が、これかい、
というギャップがファンとしてはたまらない。
家庭で見せるほんわかする別の一面が、竜王の魅力を倍増させている。

そして、いじくったり突っ込んだりしてるだけかと思うと、

「渡辺くん、あきらめたらそこで試合終了だよ」

と、やばい状況では、こういう手も繰り出す。

もちろん真っ向から応援メッセージを送ったりなんかは絶対にせず、

「妻の小言。」ブランドの、愛の篭った最上級の激励になっている。

ほんと、いいですね。こういうの。

面と向かって励まされるよりも、ふと、ブログを見たら、こんな記事がアップされてた、っていうの、結構来ちゃいますよね。

渡辺竜王の活躍の裏には、若くしてこういう家庭を持っている、ということもあるだろうし、ブログを通してだけでなく、こうやって、家庭内のことを開けっぴろげにオープンにしてしまってることもあるのではと思う。(他の一流棋士では考えられないですよね。)

もちろんファンサービスと言う事もあるとは思うけど、
こういうことも含めて、今後の棋界を担う『棋士 渡辺明』という稀有な存在なのだと思う。

先日の情熱大陸でも、「妻の小言。」を取り上げなかったのが悪手だったという意見もあるように、「妻の小言。」の存在は今後の棋界の勢力図にも大きく影響を与えていくだろう。

今、極めて快調に進化を続け、ますます目を離せない存在になりつつあるこのブログ。

僕にとっても、数々の棋士や将棋関連ブログの中で、
今や一番楽しみに更新を待っているブログとなっています。
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