波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

歩道の親切な人

2020年09月21日 | 日記・エッセイ・コラム

食を食べて喉を詰まらせた。左手にママヨさんが握った大きめ鮭入りの握り飯、右手にハンドル、ママヨさんのお母さん98歳の誕生祝いして帰る途中の異変。お茶を飲んでも収まらず、だんだん苦しくなり、全く知らない喉元の苦しさに襲われ高齢者死因筆頭の「誤嚥」の文字浮かぶ。路側帯に必死で車止めて歩道の端で腰曲げた。吐き出せば楽になれるはずだがお茶混じりの唾液出るだけで苦しくてたまらない。普段なら思わず笑顔浮かぶ黄色く実った稲穂の海も涙で滲んでくる。ママヨさんが必死に背中さすってくれた。

 

道を歩いていた若い人が近づき、「大丈夫ですか?」とママヨさんと一緒に背中をさすってくれ、「私がいると出すものも出せませんね」とすっと離れて小走りに去った。吐かずに何とか飲み込み落ち着くことができた。「病院に行かなくていいですか」とママヨさんが運転を代わってくれた。動き出してすぐの交差点で、先ほどの若い方が手をあげて車に合図している。止めると「大丈夫ですか、お大事に」と水の入ったペットボトルを渡してくれた。急いで買ってきてくれたのだ。信号が青に変わり後ろもつながっている繁華街だったので、頭を下げただけで先を急ぐことになってしまった。若い人が横断歩道を渡っているのが小さく見えた。

 

色いチェックの上着に、茶色いズボン、髪が軽くウェーブの若い人。大学生かなあ。車中で「なぜ、ちゃんとお礼を言わなかったんだろう」という後悔と、「見知らぬ人からこんなふうに親切にしてもらったことがない」と感嘆した。少し落ち着いた頭で、生命も意識した事態で親切を受けながらきちんとお礼できなかったことを恥じた。自分たちにあんな風にさりげなく咄嗟の所作が出来るだろうか。雨が降り出し、あの方は濡れているのではないか、車には傘があるし買ってきた土産もあるのにとぼそぼそと話ながら行き過ぎた。
困った人を見たら親切にしようと心の底から思った。帰ってから、夕食をしっかり噛んで食べた。

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この頃の波風パン屋さん

2020年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

ドンとパンとご飯が波風家の主食。比率はご飯4割、パン3割(市販食パン含)、麺2割(パスタ、ラーメン等含)、その他1割。お客さんへの提供はウドンが波風食堂で、ママヨパンはお世話になった方へのお礼で時々、いわばティクアウト。波風氏が中力粉を2週に1度、ママヨさんが強力粉を週に1度ぐらいこねる。

マヨパンで一番好きなのは、実は食パン。大きさと柔らかさがトーストやピザパンに合っている。サンドイッチ用には少し固いから薄く切って。この頃の楽しみは、クリームパンと竹輪パン。オレンジピール入りアンパンはママヨパンの売れ筋№1。波風食堂で、パン2種類にサラダと珈琲の早朝開店遊びやりたかったが・・・・。

後になってからこんなことしているから、ご飯の回数が減った。朝パン、昼ご飯、夜麺というのが身体には良いような気がしている。「夜ご飯」がだんだんきつくなってきた。昔は3食ご飯で平気だったのに。ご同輩、いかがでしょうか?

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WILD FOX №2/ 逃がすものか

2020年09月16日 | 【協力】Wild foxギャラリ

人里離れて、車の通りも少ないこの場所。

私たちにまとわりついて離れませんでした。(続く)  

         

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言葉のケイコ【その五拾壱】

2020年09月15日 | 【保管】言葉のケイコ

 

母と娘のブルース 

学校高学年の頃だったと思う。母の言葉にどうしようもなく腹が立ち、初めて反抗らしい反抗をした。その時は、謝ることも、なかなか反省することもできなかった。そんな私に母は、手紙を書いてくれた。母も面と向かっては伝えづらかったからかもしれない。それでも、その手紙は深くあたたかく母の思いを伝えてくれた。内容は正直、もうほとんど覚えていない。けれど私はその手紙を読んで号泣し、母と仲直りできたという記憶ははっきり残っている。その後思春期を迎えた私は、多くの失敗も挫折も経験し、親不孝と言えるようなこともした。それでも私の中には、ずっと母の確たる愛情という支えがあった。いつからだってやり直すことができる。私にはその力がある。そう思わせてくれたのはいつだって母だった。厳しいけれども深い愛情で、私のことを信じ続けてくれた。

母は私の一番のファンだ。いつだって無条件に私を応援してくれる。このブログも毎週必ず読んでくれて、感想をメールでくれる。私は書けなくなりそうなとき、母に弱音を吐く。母が言葉をくれるから、私はまた書こうと思う。母の目を意識して書くから、自然と読んでくれる人のことを考えることができる。たまに思い切り自分の書きたいことを書くと母の反応が薄いので、ああやっぱりなと思う(笑)。母に支えてもらってここまで書けた。手紙という媒体がメールになったとしても、私の中で母の言葉は生き続ける。百回目に、また母のことが書けたらいいな。


【波風氏談】今回の連載ブログ記事は賛否あると思う。子どもにとって親は、永遠に無条件な味方であり憎む相手でもあるからだ。遠ざけても隣以上に近くにいたり、触れたと思ったらずうっと遠くにいるような存在とも言えるかもしれない。

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寒い日の朝顔

2020年09月14日 | 図工・調理

 

最高気温18度、石油ストーブで暖をとる。窓から朝顔目にし「そろそろ終わりかな」と思い外に出て描く。前に撮っておいた花を組み合わせて描く。花もいいがハート形の葉も好きだ。逞しい蔓もなかなか。
朝、ブログ用に暮らしのイラスト楽しんで描く。手紙出しに行く、髪を切ってもらう、新聞読む、チャーハン作る、一味、ママヨパン、仕事するママヨさん。大橋渉さんの本にあったイラストに触発されて。

昨日夜、読書会のメンバーに声をかけ『波風大学』開校。その筋の専門家にお願いし「隠すマスコミ 煽るマスコミ」の授業。講義1時間+質疑30分。教授の経歴と体験にもとづく情報の見方・考え方。面白いと同時に「総裁選」一色の報道時期にうんざりしていたからすつきりした。継続開校したい。

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