波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

「海街diary 8 恋と巡礼」読む。

2017年04月15日 | 読書

ういう感じが好きだなとママヨさん。15日発行「海街diary 8」(吉田秋生作:小学館)。家族の微妙な関係、各々の立場で相手をゆっくり見守りつつ、これという時に相手の心にするっと入る負担を与えないスピード感。波風立男氏は筋だけ追って読んだからママヨさんと少し違う感想。再読すれば同じになるだろうな、きっと。

っ、と思ったのは156ページ最初の2コマ。1コマ目の「人づきあいでもなんでもしっくりくるものは きっとご縁があるから」「そうでないものは」、2コマ目の「気に入らないと思わず ごえんがなかったと思いなさって」の台詞(次女佳乃が言う祖母の言葉)。
前から、生まれつきの資質とその後の『環境』が人の個性を作ると思ってきた。教育を仕事にしてきた波風立男氏は後者が決定的な役割を占めると確信している。人の個性はほぼ環境でできているのが持論だ。では、そんな個性と個性が出くわして苦手意識を持つ理由は何なのだろうと思っていた。言葉で説明しようとするとうまくいかない。そうか、説明不可の『縁』にあったのか。環境の奥深さなどを考える。面倒な人間関係の一つをクリアした感じ。

福とは何かを最近目にした。だが、どの本に書いてあったか忘れた。このコミックを読み、「幸福」を思い、入院中に読んだ3冊を開いて探した。最初の部分だけだが「吾輩は猫である」も含む。無い。本でなくTVだったからだ。「機嫌がよいこと、丁寧なこと、親切なこと、寛大なこと、等々、幸福はつねに外に現はれる。…内面的であるといふやうな幸福は眞の幸福ではない…他の人を幸福にするものが眞の幸福である。」(三木清「人生論ノート」から)を青空文庫で見つける。吉野弘「祝婚歌」と同じよう忘れないでいたい。


久しぶりに表裏ブログ同時更新。退院後4日、日常が戻りつつある 朝、どら焼き持って教え子来宅。朝飯一緒に食べる。夜は中国の知人が火鍋作ってくれた。辛くて酸っぱい四川料理、美味かった。面白い日だ。

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老後の器

2017年04月14日 | 新聞感想

の言葉に感慨はなく、解説で考えさせられた。小さな器も「中身を捨てて空っぽ」にすると、新たな考えが入り、器も容量を増すとの指摘。(病室で読んだ4/11朝日「折々のことば」から)

びるために縮む、みたいな言葉に惹かれる質の波風立男氏は、立ち止まった。【器】①入れ物、②その地位で仕事をやっていけるだけの能力(の有る人)。(新明解)と辞書にある。辞書引く前に、「生きる力」ではないし、「人間性」も変だし、課題解決の能力みたいなのを想像した。当たらずとも遠からじだ。

は、既に仕事にケリをつけた老後人生の『器』とは何か。解説の「こだわり」は人生を経るほど固くなり、捨てるのは年々難しくなるのを実感中。空っぽの不安感、新しさを拒否する頑迷さ、中身が既に陳腐化しているのを悟る恐怖感。老後を生きる「器」とは、こうした内面に正対する覚悟の別称だと思う。仕事という定型と無職と言う不定形を入れる器、後者が難しいに決まってる。だからこそ、挑戦しがいのある「老後の器」の清掃。


 予定通り、入院1週間で2キロ減量。ご飯1/2、おかず2/3、オヤツ無しで  NHK連ドラ「ひよっこ」のオープニング動画、主題歌とともに☆☆☆。凡師さん推奨「ふるカフェハルさんの休日」(NHK Eテレ 水11:00)楽しい。今日から8回、多部未華子で「ツバキヤ文具店~鎌倉代書屋物語」(NHK10:00)。

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こめの学習帳:2ページ目【くりかえし】

2017年04月10日 | 【保管】こめの学習帳
くりかえし
 と谷川俊太郎の『くりかえす』という詩を思い出す。「くりかえす」というフレーズがひたすら続くこと以外覚えておらず、気になって調べた。作者のブログに子どもが生まれたばかりの頃の詩だとあり、やけに納得した。
さな子どもがいると、ひたすら同じことの繰り返しで1日が過ぎる。ついさっき洗ったばかりの食器を洗い、昨日と同じ遊び場所で同じおもちゃで一緒に遊び、同じ時間に風呂に入り同じ時間に寝る。生きて行くことはくりかえす事なんだよと子どもに諭されているようだ。
方さんの仕事が遠方で決まり、子どもの新しい保育所の「慣らし」が終わるまで、一週間だけ主夫として滞在した。同じ事をくりかえす主夫(婦)のしんどさを実感しつつ、くりかえす中で成長していく子どもと過ごすのが嬉しい一週間だった。

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春の隠遁

2017年04月03日 | ご連絡

1月に亡くなった方と最後に話をした時、GSのバンドが話題に。立男が高校生の時にラジオで聞いていたバンド。とても好きだと言っていた。ディナーショーの宣伝が一昨日の夕刊下欄に。63年からずうっと続いていたなんて  「20世紀の人間はたいてい探偵のようになる」、それは「個人の自覚心の強すぎるのが原因」と喝破(3/20朝日朝刊 文芸欄)。漱石「吾輩は猫である」、今度こそ隠遁読書で読み切ってやる  「波風食堂、準備中です」更新。早く隠居生活に入りたいが、その前に隠遁生活迫られる。ブログも少しお休み。気が向いたら隠れ家から発信するかも昨日、このブログの訪問者が162人、閲覧数が400超えた。「こめの学習帳」のさい先を祝うエールだね。

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【新連載】こめの学習帳:1ページ目

2017年04月01日 | 【保管】こめの学習帳
継続
つの頃からか、継続が苦手だと思うようになった。英語の勉強は続かない、朝のランニングは続かない、ポテトチップスの我慢は続かない。毎日の変化に翻弄され、ほどほどの決心では継続しようとしていた事すら忘れてしまうようになった。
い出したのは小学生5〜6年生の時の事。担任の先生にコメントをもらえるのが嬉しくて、毎日日記を書いた。原稿用紙2枚分。夜、布団に入ってから思い出して、起きて書いたこともある。年度末に冊子になった日記は一冊に収まらなかった。製本代は一冊500円。1000円払ったが嬉しかった。親のお金だし。とにかく継続の結果がカタチになるのは喜びだった。
記は自分にとって「継続」の原点。担任の先生のコメントはなくても書ける歳になったと思う。久しぶりの継続の成功を目指して、日々の学びを日記風に、こちこちと書かせていただきたい。
  

 
【波風立男氏から】新しい座付きブロガー「こめさん」による『こめの学習帳』が本日からスタートします。今後のブログで、プロフィルをご想像ください。今までの凡師さんも、腹ペコさんもそうでした。正体を明らかにしないのは波風立男氏も同じです。その方が書きやすいし、その分、長続きすると思っています。「こめさん」、そういうことで週1のブログ、よろしくお願いしますね。
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