波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

都道府県名20字の漢字

2016年05月20日 | 新聞感想

18日の新聞各紙の囲み記事。20年前、半年間だが小5小6複式学級の担任だった。その時、徹底して都道府県名を覚えさせた。教科書や指導書のバラバラな知識の羅列が気になったからだ。1学期最初で都道府県の地図上の位置、県都名、特徴点を『暗記』させた。学級全員11名が目標達成できたのは5月連休後。都道府県名は漢字で書けなくても読ませた。この基礎知識がなければ、ある地域のある事象が他とどう関連しているかが、地理としてわからないままの授業になる。今は大人もそうだ。その点では、「熊本」も「川内原発」も相当に怪しい波風氏だ。

名のわからないのが一字ある。「『さぬき』は県名じゃないしな。そういえば、香川の『うどん県』はその後どうなったのかな」なんて脱線しながら考える。20字の漢字表を右側から下に向かって当てはめて行き17番目の漢字。老いの楽しみに、今日一日考えてみよう。

※小学校の担任生活、期間は短いが思い出は多い。「牛乳の事情」「確かな学力」(いずれも道新コラム「の食卓」)でそこらのことを書いた。 


公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」今朝更新。お題は「豚ごぼうそばまた沖縄の基地の悲劇。日米安保に沖縄は入るのか入らないのか、自分が問われてる久しぶりに古本屋。「暮らしの老いじたく」(南和子著:ちくま文庫)、「酒のさかな」(高橋みどり著:ちくま文庫)、「妻と私」(江藤淳著:文芸春秋)。110円×3冊=330円。アマゾンなら、一冊10~50円で郵送費250円。それにしても『110円の江藤淳』、これでも高いのか安いのか。

コメント

【その264】 投資

2016年05月16日 | 【保管】一寸凡師コラム
投資
 久しぶりにオカリナを吹いてみた。あと、鼻笛も。楽器は、出したい音が出せるようになると、途端に楽しくなる。以前沸き起こった“バイオリン弾いてみたい”熱も再燃。さてさて、どうしたものか・・・。
 荒馬さんの“コーヒーマスター”の資格取得に合わせ、いよいよ凡師家でも“自家焙煎”に手を出そうか画策中。ボードゲームに、楽器の音色、自家焙煎したコーヒーの香り漂う『コミュニティカフェ』作りに向けて。未来への投資は、慎重かつ大胆に。
コメント

「金」(かね)に汚い人

2016年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム

 権力者や大金持ちの「節税」方法、タックスヘイブン(租税回避地)を暴く「パナマ文書」。「金持ちほど金に汚い」は金の無い庶民の嘆きだが、せいぜい町内とか親戚とかのケチな人に対する悪口話。今回のは、庶民には想像さえできない、一国の国家財政を超える地球規模の汚い金づくり。珍しく、人類進歩の問題というか、地球規模の格差の構造を考えたりする。

                            

 さて、庶民レベルの「金に汚い」人、マスゾエ東京都知事。あの前知事がマシに思えるひどさ。転落する権力者を「自信過剰になる、自制心を失う、変化に取り残される」と描き、古来権力は腐敗する、傲慢につながると書くマスゾエ批判の文書読む。ナンダ?違うなあ、と思った。もともと腐敗と傲慢の輩が権力の持てる政治家になっただけで、庶民なんか眼中になく、パナマ文書に名前があっても不思議に思わない。が、パナマ文書に回転寿司や家族旅行費、理髪代なんかで公私混同して平気なレベルの奴も名を連ねているのかな?まさかと思うがどうなんだろう。パナマもマスゾエモも「合法」で切り抜けられるようだが、こんな道理が通る世では情けない。

                            

 そんなこともあり、庶民の金を巡る映画、昨日公開『殿、利息でござる!』が見たくてたまらない。『あん』も『不思議な彼女』も時期を逸した。せめて今回は、という感じ。原作者が「武士の家計簿」と同じ人だから期待も。


 公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」、1週間ぶりに更新しました。お題は「オムライス」です。

コメント

第106回/教養

2016年05月15日 | 【保管】腹ペコ日記
教養 
近現代史の講義で、「これで歴史物のドラマがもっと楽しく見れそうです」という感想をいただいた。「学ぶ」ってそういうことだよな、と思って、とても嬉しくなった。

「これを勉強することにはこんな意味があるんだよ」と、学ぶことの意味を説明することが比較的当たり前になってきた。それは大事なことである気がする反面、「意味のあることしか学ばない」という態度を育てるのではないか、という気もしていた。それはまるでサービスの受手みたいな受身な姿勢で、学ぶということの本質とズレているように思えて仕方なかった。少なくとも、教養ってそういうことじゃないんじゃないか、と思っていた。

そんな中の冒頭の感想だったので、なんだか嬉しくなった。「それを知って少し生活が楽しくなる」とか、そんなことが教養だよなぁ、と思った。
コメント

「鼻紙写楽」を読む。

2016年05月12日 | 読書

 「鼻紙写楽」(一ノ関 圭作:小学館)である。今年度の手塚治虫虫文化賞(朝日新聞主催)の大賞が、「よつばと!」とこの作品。「よつばと!」は今冬に12巻まとめて読んでいた。家に1巻だけあって前から気になっていた。5歳の元気な女の子の日常を温かく表現しハッとさせるリアルさがある。だが『なるほど』の域は出なかった。その理由の一つは、記号化され過ぎている絵柄で、潤いというか情緒味に欠け、なじめなかった。残念。

                

 「鼻紙写楽」の作者、「一ノ関圭」の名はかなり前に一度見ていた。新聞でデビュー作「ランプの下」(1975年)だったと思い出した。あの時はハッとさせられ、今回は圧倒された。画力が半端でない。漫画と絵画の境界線が無い。「四半世紀ぶりの新刊」に驚く。寡作も寡作、いったい全体、どうやって食べているのだろう。読み終わってすぐ「ランプの下」と「茶箱広重」を発注したらお届け日が今月末だった。江戸情緒と女性をこういうふに描けるのなら、寡作でもしょうがないなあ。杉浦日向子さん(享年45歳)とも違う、江戸の情緒を描ける稀有の画家。奥が深い。

                            

  じみへん」(中崎タツヤ作)が受賞作(短編部門)に。1989年からの「地味で変な話」が昨年完結し、それと同時に断筆宣言というのも実に「じみへん」。誰かの書評にあったが、情けない話に笑わせられながら、作中人物の「目」にハッとさせられたものだ。今夜、再読する

 


沖縄と本土」(朝日新聞出版編)読む。翁長雄志、寺島実郎、佐藤優、山口昇、各氏の主張と対談。辺野古移設、日米安保、民主主義を立ち止まって考える機会に。山口昇という防衛大卒の方の「日米同盟は公共財。日本人全体で分担せよ」が、複雑な問題を整理する補助線に。

コメント