波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

覚えられない顔 2

2013年10月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_8【前号から続く】前からTV画面の若い子は全部同じ顔だ。個性崩しの化粧のせいもあるが、顔も名も覚える気が無いからだ。一人前の初級老人はこうでなければ。中級になると、覚えようとして覚えられず、さっき食べたたごはんの献立も覚えちゃいない。食べたのに食べてないと隣近所に言いふらすと上級だ。立男は将来こっち系だ(恐)
   ところで、立男は小栗旬という俳優の顔を覚えられない。何度教えてもらってもだ。一昨日司会しているTV番組見たが、次の日に全く思い出せない。オグリシュンという語感が好きだ。旨そうな菓子か、速い馬みたいだから、何かの拍子にどんな奴だったとママヨさんに聞き、「これ、この人だよ」と忘れたころにTV画面指され、いつも初めて見たような気になる。福山雅治もママヨさん大好きな韓国人俳優も同類だ。顔の良い男ばっかりだね?と笑われる。造作整っている分、刺激が弱く、認知器官を滑るか素通りかでまるで記憶に残らないのだ。まあ、覚えなくとも困りはしないが。こう言いながら、中級の域に入りつつあるのでは…と思わないこともない秋の夕暮れ。

 
 
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   「アンバランスのバランス」、「全身隙だらけだからどこが隙だかわからない」なあんて言われたこともある立男は、絵だって直線より曲線、色も形も何だかよたよたしたのが好きだ。まとまり良いのは何だか面白くないのだ。では、自分の見た目はどんなものかとママヨさんに「俺の顔は覚えられやすい方かな?」と聞いたら怪訝な顔され、一発で魂胆見透かされた。「ものすごく覚えやすいよ」だった。ママヨさんだって覚えやすいやい。毎日見ているからかもしれないけれど、脳細胞に残る印象の顔つきは間違いない【何だか面白いから№3も行ってみっかな】


公式裏ブログの「波風食堂開店のご案内」にコメント2つ。店主感激、ヒデキ還暦イラストは、買った直後に不祥事発覚し株価暴落したメーカーのデジカメ。カメラに罪無く現場で働く人たちに同情した。3B鉛筆と色鉛筆の原画スキャナーで取り込んで台風26号接近中、10年に1度の大型なのが今日夜9時頃我が家付近に。家の周りを再点検だ。

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覚えられない顔 1

2013年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_4 覚えられない人が、いや、顔がある。前からの知り合いだから挨拶もされる。顔の記憶無いから一瞬間の抜けた空気漂い、何度もになると怪訝な感じから険悪な雰囲気に変わり「どうせ覚えてなんかいませんよね」などと言われる。「いいえ」と言いながら必死に思い出そうとする。住んでいるところも、立男と出会うきっかけも覚えているのに顔を覚えていないから名前が出てこない。覚えているだけで(笑)こんな方が3人もいる。あきれを通り越し、怒っているはずだ。どちらかというと、端正な顔つきの方が多い。

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    仕事柄、街中であいさつされることが少なくない。教員という仕事は顔をさらしてなんぼなのだ。向こうは知っていて、こちらが忘れたり全然知らない顔にも笑いながら「お元気ですか」などと言葉を交わししばらく立ち話なんかもする。後で「誰だったかなあ、あの人」なんてつぶやきママヨさんに笑われるのは日常茶飯だ。人間、どんな仕事にも人間関係がついてまわり、営業努力欠かせないのをママヨさんには理解できない。だいぶ経って、突然名前を思い出すことがあり大喜びするのだがすぐまた忘れる。「母さん、母さん。忘れていた名前思い出してさっき喜んでいたしょ。なんて名前だったっけ?」などとママヨさんを頼りにするのだが、「私は秘書でも、介護士でもありません。何度言ってもわからないようですが、私はあなたの母親ではありません」と実に冷たい。初級老人は孤独に耐える修行も開始しなければならない【次号に続く】


朝顔のプランター片付け、夜に「朝ご飯」(川上健一著:山梨日々新聞社)読んだ体育の日。好きな作家だが「おおっ」と「う-ん」の差激しく、今回は、うーん。小川糸「食堂かたつむり」、群ようこ「かもめ食堂」みたいな「これはなんだ?どうなる?」が無く残念イラストは今朝描いた金のなる木の小鉢。葉っぱちぎって挿しておけばたやすく根付く。こんなんでも、寒くなる時期の緑は嬉しい。画像をクリックするとほぼ実物大に公式裏ブログ、珍しく3日連続更新。13日に「芋男」を。

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【その132】  オジサンの気づき

2013年10月13日 | 【保管】一寸凡師コラム
Photo_5 前回紹介した「文香(ふみこう)」を自作。和柄の折り紙で自作した封筒の中に和紙のメッセージカードとお香の入った小袋を入れ、荒馬さんの机
にそっと置いておいた。朝からほのかな香りとともに暖かな雰囲気が広がるだろう、そんな願いを込めて・・・。その後、どうなったかは、読者の方の想像にお
任せするが、ここで大々的に結果を書いていないことから感じ取っていただきたい。「ほのかな香り」は「ほのかなリアクション」を呼ぶのだ。

 さて、やんわりと続けているハガキ道。ハガキを通じて様々な人との繋がりが出来てくると、改めてハガキの力ってすごいなぁと感じる。これで凡 師の字も上達すれば言うことなし。「私は味のある字を書くんだ!」と今までは逃げてきたが、最近わかってきた気がする。上手い下手よりも、心や気持ちを込 めて字を書いているかどうか。道具の1つであることは間違いないのだが、字1つとってみても、いろんな意味を持つ。そんなことを、ほのかに香る文香を作り ながら感じた41のオジサンなのだった。

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凡師さんからこの前ハガキをもらった。姿勢を正し、一文字一文字心を込めて書いている様子が伝わってきた。嬉しかった。「字」というものは読み手に対してこんなに色々な感情を引き起こすのだ。立男は時々、描いたイラストを絵ハガキにして知り合いに出している。どんな感じを送っていることになるのだろう 公式裏ブログの冒頭に設置してある「波風文庫」久しぶりに更新。この間読んだ本を思い出そうとしてしたのだが…全然
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「ルポ 貧困大国アメリカ」

2013年10月08日 | 読書

 「TPP『聖域』見直しか」、「自民『公約違反』批判も」の今朝の新聞。
最近、前の政権よりは少しはまし、その証拠に景気良くなったべみたPhoto_4いな空宣伝で、庶民からむしり取れるものはこの際根底から、みたいな政治の先行きが怖い。誰のための、どんな国に行きつくのか思うと寒い。
 初級老人生活(見習い身分)に入った波風家は、昔も今も一度も景気が良くなったことのない暮らしぶりなんだが、世の動きを考える機会は増えた。金の余裕は相変わらず無いが、時間の余裕が生まれ、少し気楽な立場になったせいだと思う。


 「ルポ貧困大国アメリカ」(堤未果:岩波新書)は、遠くない将来、日本もこうなりますを考えさせられる。民営と規制緩和がもたらす果てしない競争と自己責任、まず這い上がれない中間層から貧困層への転落と絶望、そして戦争がビジネスになり、いつしか命持つ人間の消費に痛痒を感じなくなる世界の到来。5年前刊行の本だが、TPP、消費税、ブラック企業、年金、保険料、介護…高齢者…近未来予想図だと思いつつもう既に、という感じも。続編ありの3部作、読んでみることにしよう。「教育」問題を根底から考えてみる切り口になりうる。

久しぶりの「読書」カテゴリー。波風文庫は思いついた時だけの記録だが、最近更新してないなあ。「早口急ぐ君のつぶやき日記」がやっと更新され始めたので、ではオレも少し…の気分。

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【その131】 文香

2013年10月06日 | 【保管】一寸凡師コラム
Photo  紙に香りをつけるという粋な文化があるということを荒馬さんから聞いた。国文科出身の荒馬さんはこの手の話にも詳しい。「文香」というらしいが、なにやら自分でも出来そう。ハガキ道で使うハガキがほのかに香ったとしたら・・・、う~む、粋! ということで、自作開始。100円ショップからお線香(ラベンダーの香り)を買ってきて、ガッガッとお線香を潰し、粉状に砕く。ティッシュにくるんで、凡師のハガキ箱に入れておいた。箱を開ける度にお香のいいにおいがする。しかし、残念ながら肝心のハガキにはさほど香りがつかない。まあ考えてみれば、ハガキは郵便局を介して相手先に届く訳なので、ハガキに香りがついたとしてもきっと消えてしまうだろう。ハガキ道での活用というよりは、封書に「香りのついたメッセージカード」を一緒に入れて送る、という活用方法がよさそう。実際に試してみたい。


凡師さん執筆のコラム、10/5朝日新聞「先生のつぶやきだ。ここに現職中の立男の言葉。「一番頼りにしたい君たちは、本当に頼りに値する人間なのか?」という祈りに似た気持ちだった。先生たちと信頼関係を築く前の、赴任直後だった。初対面で「こういうふうに考える校長なんだが良いかい?」という真正面からのメッセージ、実は先生たちに一番わかって欲しい教育観だった。あの時の先生が、今こうして取り上げてくれている…教育は…素敵だ。
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