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夏の陽光も、毒気を帯びて


これは、先週の話。
家から、通りに出ると、サイレンの音が近づいてきた。
中学生くらいのときに習ったドップラー効果を思い出してしまう。
たしか、一定の音域を維持した音源が、近づいてくるときは、
高音に聞こえて、離れていくときには、低音に聞こえる現象だったハズだ。
顔をあげると、目の前を、回転灯の点いた救急車が通り過ぎていった。
ドップラー効果に関する知識は、間違っていなかったようだ。
角へと消えていくサイレンの音は、街の音に消されて、遠くなっていく。
それを見送ったあと、駅に向かう。

電車に乗る。
電車内には、色々な広告があるもので、中吊り広告には、
週刊誌の刺激的な見出し記事が並び。
網棚の上のスペースには、飲料メーカーと法律事務所のポスターが貼られ、
吊革の手すりには、不動産のロゴ。
扉には、栄養ドリンクの商品広告もある。

電車を東横線に乗り換えて、目黒区内の町で降りる。
商店街を歩いていくと、大通りの先から、サイレン音が近付いてきた。
東京中の救急車が、デモ走行しているなんて話は聞いていないから、
何らかの問題が、あちこちで起きているのだろう。
この日の気温は、摂氏30度以上、湿度は65%以上だったらしい。
おそらく、熱中症で倒れた方が少なくなかったのだろう。

人間は、血流や汗を発することで、体温の調整を行う。
気温が高くなり、それが身体にも影響を及ぼすなら、当然、汗を発し、
体表から、揮発させることで、冷却する。
汗(水分)が、揮発(蒸発)するときに熱を奪っていくからだ。
しかし、湿度が高くなれば、気液平衡の原理によって、体温の調整は難しくなる・・・。
”気液平衡の原理”と言われても、わかりにくいかな?
簡単な言葉で言い直そう。
空気中の湿度が高いと、水分は、なかなか揮発(蒸発)しないことになる。
そのため、汗で、肌がベタつくことになり、暑苦しい思いをすることになる。
そのままだと、体表から、熱が逃げないのだから、体温が下がることもない。
最後には、熱中症で”バタン”となる。
このことからも、熱中症は、炎天下で身体を熱せられる以外にも、
屋内が、蒸し風呂のようになっていれば、引き起こすことになる。
蒸し風呂のなかで、汗をかいていても、体温は下がらずにノボせ上がってしまうのと同じ。



連日のようなテレビなどによる節電の呼びかけ。
それに過剰反応して、クーラーを控えていたら、
屋内で、熱中症になってしまうなど笑えない話。
・・・そう思っていた。
それが、どうやら本当に、そうなってしまったらしい。
まだ、7月は始まったばかり、節電も、まずは出来ることから、かな。



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テカテカ?


山手線内の照明(蛍光灯)が、チカチカと点滅している。
なんか煩わしい。
渋谷駅で降りて、改札へ足を向けると、
ジーパン姿(今は、デニムパンツとでも言うのかな?)に、
Tシャツ姿の比較的、美人の女性がいた。
なにやら、顔をふせたまま歩いている。
どういう訳か?
顔もあげずに、まっすぐに歩いてくる!
人混みの中、動ける範囲など、限られている。
サスペンスドラマでよくある(?)1シーン・・・。
亭主を殺された女性が、ヤクザ者に包丁で突きかかるシーンを、
何故か、フラッシュバックしてしまう。
女性は思いっきり、ドスンとぶつかってきたが、
さいわいにして(?)、包丁などは持っていなかった。
こっちも、ヤクザ者などではないし、ね。
そのまま、女性は、ひっくり返りそうになる。
「あ、すいません」とは言われたもの。
なんだか、こっちがハネ飛ばしたみたいな構図は、居心地が良くなかった。

・・・で、どうしなの?NA?
そう言われそうですけど、ちょっと美人だからって、NAにも用事があるのです。
あっさり無視して、改札をぬけて、炎天下の渋谷へと足を向けていきました。
そんなものです。







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