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「策謀の結末」:コロンボのエピソードとアイルランドのウイスキー


刑事コロンボで知られる俳優のピーター・フォークが亡くなった。
(先日の記事→)
刑事コロンボの作品は、どれも印象的だが、個人的に推したいのは「策謀の結末」。
”殺害された武器商人の捜査で現れたコロンボが、
IRAに武器を手配しようとする男と関わっていく”物語だった。
物語の終盤には、沿岸警備隊のヘリコプターが飛んでいくシーンなどもあり、
コロンボのラストとしては、物々しかったのも、印象的だった。
もちろん、銃撃戦などの立ち回りはなかったけど、ね。
物語の重要な小道具だったのが、アイリッシュウイスキー。
当時は、ウイスキーへの興味より、本格的なミステリー作品の展開に夢中だった
その後、ウイスキーへの関心から、物語に出てきたウイスキーを探してみるのだが、
これが、まったく見つからない。
おそらく、物語上だけの架空のボトルだったからだが、
そんなことを考えつかないほど、
アイリッシュウイスキーやアイルランドに関する知識が乏しかったのです。

アイルランドのウイスキーは、1922年のアイルランド独立により、
英国圏の市場から、締め出されてしまう。
当時、100以上あったと言われるウイスキー蒸留所は、現在、4カ所しか、
(ミドルトン、キルベガン、クーリー、そして、北アイルランドのブッシュミルズ)
残っていない。
もちろん、アイリッシュウイスキーの衰退となった要因は、
英国圏からの締め出し以外にもある。
(土屋守:「ウイスキー通」より引用。詳細は著書を参照してください。)

近場のパブへ、久々に、アイリッシュウイスキーを飲みに行ってみることにしました。
ジェームソンやブッシュミルズ。
タラモアデュウやカネマラもいい。
ウイスキー以外では、ベイリーズやアイリッシュミストのようなリキュールも悪くない。
・・・でも、まずはギネス(黒ビール)からかな。



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