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聖書と、教科書、辞書に記されていること


遠い昔から、現在にまで伝えられてきた宗教や文化は、
最初から、教義や伝承のスタイルが完成されてもなく。
多くの“もの”が取り込まれてきている。

例えば…、
キリスト教文化の影響を無視できないクリスマスだけど…。
イエス・キリストの生誕の日でもなく。
本当は、人々の記憶から忘れ去られていった宗教などから、
その教義や伝承を取り込んできたものの1つだとも言われている。

キリスト教と言えば、カトリックとプロテスタントの2派だけにも、
思えてしまうときもあるけど。
ギリシャ正教やロシア正教(この2つの正教は、同じ派に属する)もあり。
学生時代、これらのゴチャゴチャとした経緯(いきさつ)は、
ちゃんと理解できていなかった。
まあ・・・、
世界的な宗教ともなれば、
その歴史は、か~な~り~、面倒臭い(本当)。

まず、4世紀末、ローマ帝国は、東西に分かれ、
その後、西ローマ帝国は滅亡し、
東ローマ帝国は、港町の名前から、ビザンツ帝国と呼ばれることとなる。
このビザンツ帝国の皇帝が・・・。
8世紀、「キリストは神であり、」
「神の姿を人間のように表現するのは許されない」と、
“聖像”を崇めることを禁止する(聖像崇拝禁止令)。

この聖像崇拝禁止令に対して、
西ヨーロッパで勢力を広げていたローマ教会は、反発する。
ビザンツ帝国の皇帝の話は、もっともに思えるけど、
西側には文字の読めない人が多く。
現実に即していなかった。
これが発端(引き金)となり。
11世紀には、西のローマカトリック教会と、
東のギリシャ正教会とで分裂してしまう。



頭の悪い子供だったこともあり・・・。
西ローマ帝国が滅んで、東ローマ(ビザンツ帝国)が、
西のローマ教会と対立したなど聞かされれば、
ちょっと混乱したようにも記憶している。

しかも、今度は、ビザンツ帝国(東のギリシャ正教会)が、
オスマン帝国によって滅ぼされてしまったのだけど。
15世紀末、ビザンツ帝国最後の皇帝の姪と結婚したことから、
ビザンツ帝国の後継を自称する君主、モスクワ大公国のイヴァン3世が現れる。

イヴァン3世は、自ら、皇帝を意味するツァーリを名乗り。
代々の君主も、この称号を名乗るようになる。
このモスクワ大公国は、17世紀から18世紀にかけて領土を拡げ、
国の名を、ロシア帝国と改める。




ローマの国教だったキリスト教が、正教とカトリックへと分裂し、
国がなくなれば、今度は、皇帝(ツァーリ)を名乗るものによって、
別の国に引き継がれ、極東周辺にまで、領土をもった巨大な国家になっていく。
そんな国が、近代では、ロシア革命によって、
社会主義の国家になったのだから、世界中も動揺したかと思われる。
世界が、アメリカ合衆国とソヴィエト連邦という2つの超大国によって、
西側諸国と、東側諸国に分かれていた東西冷戦の時代を知る身ではあるもの。
キリスト教の歴史と権威が、
ロシアの建国と、深く関わっていることを理解してなく。
歴史的な背景が、国家間や人々に影響してきたものについて、
考えさせられてしまう。

追記:

今から、50年前の、1971年9月に、カップヌードルが発売となり。
その30年後の、2001年10月、AppleのiPodが発売されている。
・・・では、今から、30年前の1991年12月26日は?
答えは、ソヴィエト連邦の解体。
そして、今年は、ロシアの文豪ドストエフスキーの生誕から、
200年目となる。


歴史や社会の本を読んでいるとき、
実体こそないもの、神の存在を感じるときがある。
「“神”の存在を感じる!!」などと言えば、
神秘的(カルトやスピリチュアル的)な印象を受けるかも知れないけど。

ここで言いたいのは、人間の存在を超えたものを感じるという意味であり。
その“人間以上の存在”と意思疎通ができるかは、別のこと。
それに、そのような“存在”に意思や自我があるかも分からない。
そう考えてしまえば、人々の苦しみや痛みから救って(助けて)くれ!・・・と、
神様に、お願いするのは、見当違いなのだろうか?
ちなみに、“祈る”ことと、“願う”ことは、別のこと。
これは、聖書でなく、辞書に記されていることだけど、ね・・・。
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