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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

ヨキモノ、強きもの、弱きもの:三行の廃棄物?

2021年05月01日 07時42分20秒 | 深夜考番

10年前、東日本大震災による福島原発事故があり。
それにエコ・ブームが加わったことから、
一気に再生可能エネルギーが、注目されることになった。
個人負担が軽減されるような処置もあったように思えたもの。
実際には、どのような結果になったのだろうか?


日本が高度成長期のとき。
富山県では、工場から流されたカドミウムによる、
公害病“イタイイタイ病”が発生する。
熊本県と新潟県での“水俣病”の原因は、
工業廃水に含まれる有機水銀と聞く。
現在では、世界的な環境基準で規制されているものが、
かつては、そのまま投棄されていたのだから考えさせられてしまう。



1971年1月、環境問題を担当する日本の行政機関、環境庁が発足。
(当時の首相は、佐藤栄作になる。)
その後、中央省庁再編により、環境庁は改組され、
2001年、環境省設置となる。


2003年公布されたEU(欧州連合)のRoHS指令では、
工業製品や原材料に含まれるカドミウムの含有量を100ppm以下、
水銀の含有量は、1000ppm以下と規制している。
※世界的な環境基準ということ。
現在、このRoHS指令は改正され、10物質が規制されていると聞く。
人類にとって有害性のある物質の多くは、
人類の誕生以前から、すでに存在していたとも言えるけど。
それを生活の中へと組み入れ、産業として発展させてきたのは、
単に科学技術だけの問題だけでもなく。
これからの時代、技術者や設計者に望まれる基準と負担を考えると、
頭の下がるものがある。



補足:
ちなみに百分率である1パーセント(%)が、
1/100(10の2乗)×100なのは、ご存知かと思われるけど。
1ppmというのは、万分率以下になり、0.0001%となる。
(1/1000000(10の6乗:100万)×1000000になる。)
EU-RoHS指令の100ppm以下とは、1トンの物質において、
100グラム以上のカドミウムを含んではダメということ。