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5月の病は、“思い出す”こと?


今年も、もうすぐ5月になる。
マゴマゴしているうちに、
今年も、半分近くが終わってしまったということだろう。

まだ学生気分が抜けてもいない新社会人のとき。
数週間にも及ぶ、新人研修を受けることになった。
そんな研修期間中のとき。
昼休憩で弁当を買ってから、研修室へと戻るとき、
床にパンが入っていたと思われるポリ袋が落ちていた。
誰のだかは分からないが、同期の研修生が昼食用に持ってきたパンのものだろう。
それを気にもせず、立ち去ろうとしたら、呼び止められた。
「ちょっと、君、えーと、新人の誰だったかな?」
研修指導にあたっていた上司の1人だった。
「NA(はんぐおーば)です」
注:若干、事実と異なる表現になっています。
「君は、ゴミが落ちていても気にならないのかね?」
「俺が落としたものではありませんので…」
「そうですね。あなたのゴミではないかも知れません」
「…でも、ここは、あなたの職場ですよね?」
ポリ袋を拾って、ゴミ箱に入れることにした。
清掃や整理は、職場を“手入れ”していくことと同じ。
毎朝、清掃会社が入るオフィスビルでも、業者だけに任せきりにせず、
職場に無駄や無理な負担が発生していないかを考えていくのは必要なこと。
例えば、ただ物品を押し込んだだけでは、整理整頓とは呼べない。
不必要な在庫などが職場のスペースを圧迫したまま、
資料や機材、備品などが使いにくい位置にあれば、仕事の障害となる。
あるビジネス本によると、トヨタ式のカイゼンでは、
整理、整頓、清掃、清潔、それにしつけの5Sをあてて、
職場の改善を行うとある。
一部、こじつけ的なところもあるけど。
同じようなことは、他のビジネス本にも記されている。
しかし、当時は納得できていなかった。
あんまり、頭の良くなかった新社会人だったことは、以前にも記したけど。
(関連する過去の記事「4月バカとリアル馬鹿」)
他人からの親切や心配りを、整理し理解できるまでに、
時間が必要になるときがある。
年齢をかさねても、それに気付けないまま終わる人間もいる。

蛇足:
言葉を尽くしても、他人”ひと”の話を受け入れられない人間はいる。
どんなに頑張っても、他人にはなれないし、自分以上にもなれない。
それは努力不足だからなのではない。
単に”愚か”で良識の狭い人間というのではなく。
そういう種類の人間だということ。
しかし、研修中や配属前に辞めていく同期や後輩を前にすると、
無力感を味わうときもある。
仕方のないところなんですけど、ね。

(社会人としてのノウハウの1つ「そんなもの。そんな一部。」)
(社会人としての過去の記事「新社会人(ルーキー)or旧社会人(ロートル)?:ボールペン消失事件」)



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