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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

2作目!:シブすぎ技術に男泣き!2

2010年09月24日 19時32分06秒 | 読心本画

期待がデカいだけに、見るのが怖い・・・と言うものが、世の中にはある。
見ル野栄司の最新作「シブすぎ技術に男泣き」の第2弾ともなれば、
当然かも知れない。
(関連する記事「シブすぎ技術に男泣き!」)
(・・・加えて?「工場虫」)
コミック作品とは言え、ほとんどノンフィクションの作品。
正直、2作目が、こんなに早く出てくるとは思ってもなかった。
「オレ、ルパン酸性」
「アルカリ性」・・・などと言う行間のギャグは、ともかく(失礼!)
セリフの端々や行間を見ると、調査や取材などで、多くのことを得られても、
描ききれなかったことがあるのではと思ってしまう。
・・・では、期待ハズれ?
とんでもない。
「持っていないヤツは、書店へ行け!」・・・とまでは言いませんけど、
NAは、買って”損”をしたとは思っていません。

追記:
作品中、職場の仲間によって、60mmのナットを投げつけられるシーンがある。
製造の現場には、荒っぽいイメージもあるのが事実だが、
それだけに無分別な乱暴者などは通用しない
(社会一般に、どんなところでも、そうだけど、ね)。
しかしながら、何故か?
そのような者が、紛れ込んでくるのも、社会の不合理(不条理)かも知れない。
NAのかつての職場にも、大変な問題児がいたこともある。
終始、穏やかな表情を浮かべているが、
対人折衝能力や対応力がないと言うのだろうか、粗雑だが臆病な性格。
普段はおだやかに見えて、理由もなく、妙にケンカ腰になるのが分からなかった。
極端な幼児性・・・と言う訳でもないが、
分別のある大人の行動とは思えないことも多い人物だった。

···現在のNAの職場は、理想的な環境?
とんでもない!
上記の人物に劣るとも、勝らないようなダメ人間がいて、困ったところです。
···でも、それは、また別の機会に、ね?







さまよう刃:小説と現実の犯罪被害者

2010年09月22日 01時29分51秒 | 読心本画

東野圭吾の小説「さまよう刃」を読んだ。
この小説は、映画化もされているので情報番組によって、
”映画のあらすじ”は知ってはいた。
それでも、小説の内容は衝撃的だった。

裁判員制度の導入にともない厳罰化が求められる風潮を危険視する意見がある。
だけど、何かがズレているようにも感じてしまう。
古くから、フィクションの世界では、犯罪の被害者たちが、
自警団行為を行っていくという設定がある。
その危険性についても、示唆されてきた。
「犯罪の被害者たちによる犯罪行為の連鎖」
「もしくは、新たな犯罪組織の発生」などである。
犯罪の被害者たちだからこそ、犯罪がもたらす恐怖を知り尽くしている。
それを考えれば、犯罪の被害者たちが、加害者の立場になってしまう。
”犯罪”が、さらに凶悪な犯罪を生んでいくようなもの。
つまり、犯罪への対処として、加害者をなくしていくと言う発想は、正しく。
もっとも効率的。
しかし、効率だけ考えていけば、”情”が置いてきぼりになってしまうのは、
どこも同じ。
司法の場では、”加害者”のことしか論議されていないのだ。
法律上、被害者にも加害者の人権も同じかも知れない。
だけど、ね。
道義上、社会通念上、立場が、まったく違う!!
そして、被害者、もしくは、被害者の遺族への救済や謝罪は、司法の場にはない。
被害者を救済していく構造も考えていくべきなのでしょう、ね。

追記:
フィクションではなく、現実の犯罪被害者の会について、
ドキュメンタリー番組を見れる機会もあった。
現実の刑事事件でも、加害者には微罪としか思えない”罪”で
罰せられることも少なくなく。
犯罪被害者には、多くの苦難がある。
民事で、被害者への”慰謝料”が勝ち取られ(勝訴し)ても、
それが支払われないことも少なくない。
加害者は、”逃げ得”なのが、実態。
「国が定めた法律が、加害者の権利を守り、
加害者の更正を望むのなら、
”国”が被害者への生活や補償を行うべきだ」と言ったものもある。
“国”にしても、加害者にしても、
自らの不利益になってから、考えるようになるもの。
司法関係者や役人が渋い顔をしそうだが、もっともな意見だとも言える。

加害者の更正を考えるのは、それからなのでは・・・。







シナン:夢枕漠の小説

2010年09月15日 12時07分27秒 | 読心本画

地上デジタルへの移行により保有しているHDDレコーダでは、
テレビ番組の録画が出来なくなり、空いた時間を有効に利用する手段が少なくなった。
そんなとき、夢枕漠の小説「シナン」を読むことができた。
この物語は、スレイマン帝時代のオスマントルコの建築家を主人公としたもの。

7世紀にアラビア半島で生まれたイスラム。
8世紀、イスラムの西欧進攻。
11世紀、十字軍遠征。
15世紀、オスマン帝国、東ローマ帝国を滅ぼす。
19~20世紀、西欧はイスラム諸国を植民地下にする。
イスラムと西欧との対立という図式で、物事をとらえがちな身としては、
ドイツにもトルコ系の住民が多いという事実を忘れがち。

個人的には、なじみのないイスラム世界を舞台にした物語は、
どこか不可思議で幻想的でもありながら、圧倒するような生活観が感じられる。
小説だけに脚色や創作は加えられているのですが、
主人公であるシナンは、実在の人物。
イスラムに関して、ほとんど無知だったので・・・。
「俗物的な認識とは、異なり、ハレムは躾や厳しいルールによって存在した空間」
・・・と言ったことでも、新鮮に感じる。
比較的、読みやすいので、物語としてだけでなく、
イスラムを理解するための入門書になりそうです。
(宗教的にではなくて、ね)

蛇足:
この物語を読み終えて、
夢枕漠の初期の短編「遥かなる巨神」を思い出してしまいました。
シナンは、若年層にもお薦めの物語ですけど。
同じ作家さんだからと言っても、作品によっては、
かなり刺激的な表現をしたものもあります。
・・・と言うのも、夢枕漠は、人が素手で引きちぎられるようなバイオレンスや
ヤクザに中年サラリーマンがボコボコに殴られるような小説も書いたりしています。
もちろん、そのなかにも、お薦めはあるのですけど。
それは、また別の機会にです、ね(?)







・・・とくに、ね?

2010年07月30日 09時48分20秒 | 読心本画

「JESUS砂塵航路」とのクロスオーバーのストーリー展開が
されているコミック「死が二人をわかつまで」を見る機会があった。
(「JESUS砂塵航路」に関する以前の記事)

主人公は、謎の組織(犯罪被害者たちによるNGO組織?もしくは自警団組織)に
所属する(ほとんど)盲目の剣の達人。
最新機器のバックアップを受けて、視力を補助されているのだが、
武装した暴力団や軍隊並みの組織を相手に剣だけで、戦い抜いていく。
拳銃や自動小銃などを、まっぷたつに切り裂くシーンなどは、
荒唐無稽で、いかにもコミック的。
それが、なんとも痛快で、面白い!
現代の都市で「座頭市」と「子連れ狼」の設定を足して、
割ったような物語が展開されていく。
悪くないのです。
・・・でも、登場人物や物語の設定を理解できるようになるまで、
ストーリー展開が長すぎる気がしてしまうけど、ね。

「JESUS砂塵航路」とのクロスオーバーが、
どう進行していくのかは、かなり楽しみでもある。


(関連する記事↓:マンガ、アニメに関する記事)
http://blog.goo.ne.jp/na-094/e/3f874f9c5eec6cd45ee89d675cc2ba78
http://blog.goo.ne.jp/na-094/e/537a5afb4408f76ea419f5fd8d45a794
http://blog.goo.ne.jp/na-094/e/2663d1e63b03d2eb60e7f4ad3015d39b







工場虫:見ル野栄司の新作

2010年06月17日 01時44分20秒 | 読心本画

仕事帰りに、本屋に寄ってみたところ、”見ル野栄司”の新作が出ていた。
以前に紹介した「シブすぎ技術に男泣き!」の番外編になるが、
ストーリーも設定も別物。
さすがに(前作のような・・・)ノンフィクションの連作など、難しいのでしょう。
前作が、ほぼノンフィクションなのに対して、
今回はフィックションになっている(実話だったら、大変なところですが?)。
(以前の記事:「シブすぎ技術に男泣き!」)
まだ「シブすぎ技術に男泣き!」を見られていない方は、
セットで購入されたほうがいいかも知れません。

蛇足:
本屋のコーナーに人気コミック「もやしもん」のシリーズが並んでいました。
そこには興味をひくポップもついていました。
”この夏、TVシリーズ放送予定!”
この物語では、農業大学を舞台にしているため、
発酵や醸造などもテーマになることもある。
”はんぐおーば(二日酔い)”を、ブログタイトルしているものには、
”酒造り”など、興味深い展開も多く、以前から、注目していました。
あれ?
···でも、このコミック。
以前にも、TVアニメのシリーズがあったハズ。
少し調べてみたら・・・、TVドラマ(実写)とのこと。
「菌」との会話シーンなどは、どうするのでしょう?
何にしても、楽しめるものなら、期待したいところです?