職場での1日が、あまり面白くもないまま終わった平日の仕事帰り。
とくに予定もなく、友人や知人もつかまりそうもない。
こんな気分のまま帰るのも、やっぱり面白くない。
駅前にある大きな書店に寄ってみることにした。
ビジネス系の情報誌や専門誌、コミック雑誌。
小説やコミックなどの新刊。
話題の書籍。
そして、酒類関連の書籍などを、一通り、ながめて見る。
どうにも、”これ”が欲しいというのがない。
とくに期待もしていなかったこともある。
児童向けのフロアを通って、帰ろうとしたところ。
アインシュタイン以上の天才とも言われる「車椅子の物理学者」、
スティーブン・ホーキングの著書があった。
どうやら、三部構成の著作のようだ。
天才ホーキング博士の著書ともなれば、児童書であっても難解そうな気がする。
それでも気になって、ページをめくってみる。
おや。
どうやら創作小説らしい。
細かい科学的な描写がされているけど、
物語の進行とは、別に物理や化学に関する説明の入ったページがある。
分かりやすくて、読みやすい。
もちろんフィクションとしての展開や設定もあって、
ジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズなどのジュブナイル小説を、
思わせる物語になっている。
クルリと、本をひっくり返して、値段を見る。
まあ、そんなに高いものでもない。
しかし、一冊だけなら、ともかく、三冊まとめてとなると、ちょっと負担だった。
またページをめくってみる。
本格的な科学小説ではなく、SF小説として、大人が読むには、
物語として物足りない。
しかし・・・。
「いやぁ、最近、ホーキング博士の著書にハマって、ね」
・・・なんて言えれば(誰に?)、格好いいかも知れない。
蛇足:
90年代の有名なTVドラマシリーズ
「スタートレック・ネクストジェネレーション」にも、
ホーキング博士はゲスト出演されたこともある。
うろ覚えで、申し訳ないが・・・。
アンドロイド・データとホロデッキにおいて、
著名な歴史上の科学者達とのポーカーをするシーンでの出演だったと思う。
当時も、今も、著名人に関して、それほど詳しいわけでもないけど、
アインシュタイン以上とも言われる「車椅子の物理学者」の登場には、
驚かされた。
大物俳優によって、ニュートンやアインシュタインが演じられることは、
今後もあるだろうけど、ホーキング本人の出演シーンなのだ。
”えっ、本当に本人なの!?”と、ちょっと興奮した。
ホーキング博士は、学者としての功績だけでなく。
難病を患っていることでも知られている。
昨年、体調の悪化を不安されたが、ネット上での情報を見る限り、
危機的な状況にはいたらなかったようだ。